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米銀大手の決算、投資銀行業務で復活の兆し-M&Aは依然として低迷 t 2023年7月19日 4:17 JST ブルームバーグ

2023-07-19 05:24:29 | 日記

米銀大手の決算、投資銀行業務で復活の兆し-M&Aは依然として低迷
Hannah Levitt
2023年7月19日 4:17 JST ブルームバーグ

大手4行の株式引き受け収入、いずれも市場予想を上回る
状況は好転しつつあり、明るい兆し見られる-モルガンSのCFO



ここ1年余りディールメーキングが低迷していたウォール街で、資本市場事業がついに復活しつつあるとの期待が高まっている。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)、モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェース、シティグループの4行が発表した第2四半期(4-6月)決算では、株式引き受け収入がいずれも市場予想を上回り、シティを除きすべて前年同期比でプラスを確保した。債券引き受け収入でも、同じくシティを除き全行が予想を上回った。

BofA、4-6月増益-トレーディングと投資銀業務好調が寄与
モルガンS、トレーディングとディールメーキングが4-6月収益圧迫
JPモルガン、収入が過去最高-ファースト・リパ買収や金利高で
シティ、4-6月期利益は予想上回る-クレジットカードが寄与

  モルガン・スタンレーのシャロン・イェシャヤ最高財務責任者(CFO)は18日のインタビューで、「状況は好転しつつあり、明るい兆しが見受けられる」と指摘。案件が積み上がっており、「より良い2024年に向けた下地が整いつつある」と述べた。

  業況の改善をうかがわせる決算が追い風となり、18日の米株式市場では大小問わず、銀行株が広く買いを集めた。

  投資銀行業務の収益は近年、大きく変動した。新型コロナウイルス禍では、低金利と景気刺激策に後押しされ、引き受けやディールメーキング関連の手数料が急増。ところが、米金融当局が昨年インフレ退治に向けて急ピッチの利上げを開始すると、一転して大きく落ち込んだ。

  ただ、ウォール街の経営陣はまだ復活を遂げたとは明言していない。M&A(合併・買収)案件はなお低水準にとどまっているほか、BofA、モルガン・スタンレー、JPモルガン、シティの助言業務収入は合計で前年同期比24%落ち込んだ。比較対象である前年はすでに同16%減の水準だった。

  JPモルガンのジェレミー・バーナムCFOは14日、「最近の結果に基づいてこれをトレンドと呼ぶのは時期尚早だ」と指摘。「資本市場の活動で心強い兆しが出ている」としながらも、「M&Aではなお、一定の逆風が吹いている」と話した。

   ゴールドマン・サックスは19日に第2四半期決算を発表する。株式引き受け収入は前年同期比2倍の2億9200万ドル(約405億円)、債券引き受け収入は2%減の4億4600万ドルと予想されている。一方、M&A関連の助言収入は35%減となる見込みだ。

原題:Wall Street Sees Glimmer of Hope for Investment-Banking Revival(抜粋)

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