デル氏、自社株13億ドル相当売却を計画-今年計29億ドルと過去最大に
Diana Li
2024年6月12日 9:04 JST
デル氏は1999年に17億ドル相当の自社株を売却している
デル株、年初来ではなお70%余り上昇-AI需要の恩恵受ける
米デル・テクノロジーズの創業者、マイケル・デル氏は自社株売却モードだ。
6日付の規制当局への提出書類によると、デル氏(59)は同社株1000万株、金額にして13億ドル(約2040億円)相当を売却する意向だ。同氏およびマイケル&スーザン・デル財団が今年先に売却した16億ドル相当と合わせると、2024年は同氏にとって最大の自社株売却の年になりそうだ。
デル氏は1999年に17億ドル相当の自社株を売却しており、その翌年にITバブルは崩壊している。
ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、今回の売却後もデル氏は自社の株式の半分近くを所有し、同社株は1080億ドルの自己資産で最大の比率を占める。
デルの広報担当者はコメント要請にすぐには返答しなかった。
米テキサス大学オースティン校在学中の1984年に創業したデル氏は、ビリオネア指数によれば、世界12位の富豪。
各社がエヌビディア製品のような先進的な半導体を利用するためサーバーやその他のインフラを増強する中で、デルは人工知能(AI)ブームの恩恵を受けるようになった。
デル株が上場来高値を更新し、デル氏は3月初めに1000億ドルを超える資産を持つ富裕層の仲間入りを果たした。株価はその後も値上がりし続けたが、決算への失望から5月下旬に大きく下落。ただ年初来では、なお70%余りの上昇となっている。
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