円は1ドル=160円まで下落も、米利下げ遅れなら-BofA
Alice Atkins-
日本当局は1ドル=152円で介入すると予想-バンバキディス氏
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米国が緩和を開始するまでは介入しても効果は薄いだろう
米連邦準備制度が今年中に利下げを行わない場合、円相場は1ドル=160円まで下落する可能性があると、バンク・オブ・アメリカ(BofA)が予想した。
米国が金融緩和を開始するまでは、日本当局が円買い介入を実施しても効果は薄いだろうと、BofAのG10為替戦略グローバル責任者、アナタシオス・バンバキディス氏が述べた。
円は既に30年ぶり安値を付け、1ドル=152円に近い。同氏を含む多くはこれが介入を引き起こす水準だとみている。
介入の「可能性は非常に高いが、それは風に逆らうようなものだ」とバンバキディス氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。同氏は米連邦準備制度が市場の予想通り利下げに踏み切れば、円は142円まで上昇するとみている。
他のストラテジストも、介入は円の一時的な支援にしかならないと考えている。円は既に2022年に介入を促したレベルを超えて弱含んでおり、当局は投機的な動きに対する警告を強めている。
バンバキディス氏は、日本当局は「過去の経験から、こうした介入がうまくいかないことをよく知っている。全てが米当局にかかっていることを知っている」と述べた。
狙うは5円程度の円押し上げか、ストラテジストが読む介入の効果
円相場は先週、34年ぶりの安値となる1ドル=152円近辺まで下落した。2日は151円台後半で推移している。
日米の金利差が大きく、日本の資産の魅力が低下しているため、円の先行きは米国の利下げ見通しに左右される。市場が現在織り込む年内の米利下げ見通しは約65ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、年初の150bp以上から大きく後退している。
米連邦準備制度よりもタカ派、市場が転換-少ない利下げ幅見込む
原題:BofA Sees Yen Plunging to 160 Per Dollar If Fed Delays Cuts、Bank of America Says BOJ Intervention Unlikely to Support Yen(抜粋)