イスラエル首相がバイデン大統領と電話会談、8月以来-ハリス氏同席
Ethan Bronner、Jenny Leonard
2024年10月10日 1:03 JST 更新日時 2024年10月10日 7:36 JST
会談は「直接的かつ生産的」だった-ジャンピエール米大統領報道官
米国はイスラエルによる対イラン報復の動きを抑制しようとしている
イスラエルのネタニヤフ首相がバイデン米大統領と約1カ月ぶりに会談した。米政府は、イランからミサイル攻撃を受けたイスラエルによる報復の動きを抑制しようと試みている。
イスラエル首相府とホワイトハウスが電話会談を確認。ハリス副大統領も同席した。ジャンピエール米大統領報道官は記者団に対し、会談は「直接的で生産的」だったと説明した。
その後のホワイトハウスの声明によると、バイデン氏はネタニヤフ首相との会談で、イランによる先週のイスラエルに対する弾道ミサイル攻撃を非難した。
バイデン氏はさらに、イスラエルがレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラから自国民を守る権利を尊重しながらも、特にベイルートの人口密集地域では、民間人への被害を最小限に抑える必要があると強調した。イスラム組織ハマスが拘束している人質解放の外交努力を再開する必要性や、ガザ地区の人道的状況についても話し合った。
relates to イスラエル首相がバイデン大統領と電話会談、8月以来-ハリス氏同席
側近と共にバイデン米大統領と電話会談するネタニヤフ首相(10月9日)
Source: Israel Prime Minister’s Office
バイデン氏とネタニヤフ氏の会談は8月以来。前回の会談以降、イスラエルはヒズボラを標的とした大規模な攻撃を開始し、指導者ナスララ師など最高幹部の大半を殺害している。米国は、イランが約200発の弾道ミサイルを発射した際のイスラエルによる迎撃を支援した。
米国はそれ以来、イスラエルがイランの攻撃に対応する必要があることを認めており、報復攻撃はいつでも起こり得ると予想されている。ただバイデン政権は、イランのエネルギーインフラや核施設は攻撃しないようネタニヤフ首相に求めている。それらを攻撃すれば、紛争を一段と激化させ、米国を巻き込むことになると懸念している。
原題:Biden Discussed Iran, Hezbollah, Gaza With Netanyahu、Netanyahu Speaks to Biden as Israel’s Iran Retaliation Looms (3)