米国株、ダウ続落し191ドル安 主力ハイテクの下げ目立つ ナスダックも続落
米国・欧州株概況
2023年8月10日 5:36 (2023年8月10日 5:49更新)
【NQNニューヨーク=矢内純一】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比191ドル13セント(0.5%)安の3万5123ドル36セントで終えた。あす10日朝の7月の米消費者物価指数(CPI)の発表を前に、買い控えムードが広がった。主力のハイテク株を中心に売りが優勢となり、下げ幅は一時250ドルを超えた。
ダウ・ジョーンズ通信のまとめでは、7月の米CPIは前年同月比の上昇率が3.3%と6月(3.0%)から伸びが加速すると見込む。エネルギー・食品を除くコア指数は6月と同じ4.8%になると予想される。CPIが市場予想より上振れすると、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げの観測が高まりやすく、積極的に買いを入れる雰囲気は乏しかった。
米政府が中国への投資規制を一段と厳しくすると伝わった。先端半導体や人工知能(AI)なども対象に含まれ、大型ハイテク株の重荷となった面がある。
9日発表の中国の7月のCPIは前年同月比0.3%下落と、2年5カ月ぶりに低下した。中国経済の弱さを意識させる指標が相次ぐなか、追加の景気刺激策への思惑から、資源関連の景気敏感株の一部に買いが入った。ダウ平均は小幅に上昇に転じる場面もあった。
顧客情報管理のセールスフォースとスマートフォンのアップルが下落した。金融のゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースにも売りが続いた。一方、建機のキャタピラーや化学のダウ、石油のシェブロンが上昇した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。前日比162.308ポイント(1.2%)安の1万3722.016で終えた。半導体のエヌビディアが5%安だった。電気自動車のテスラ、交流サイトのメタプラットフォームズも下げた。
米国・欧州株概況
2023年8月10日 5:36 (2023年8月10日 5:49更新)
【NQNニューヨーク=矢内純一】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比191ドル13セント(0.5%)安の3万5123ドル36セントで終えた。あす10日朝の7月の米消費者物価指数(CPI)の発表を前に、買い控えムードが広がった。主力のハイテク株を中心に売りが優勢となり、下げ幅は一時250ドルを超えた。
ダウ・ジョーンズ通信のまとめでは、7月の米CPIは前年同月比の上昇率が3.3%と6月(3.0%)から伸びが加速すると見込む。エネルギー・食品を除くコア指数は6月と同じ4.8%になると予想される。CPIが市場予想より上振れすると、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げの観測が高まりやすく、積極的に買いを入れる雰囲気は乏しかった。
米政府が中国への投資規制を一段と厳しくすると伝わった。先端半導体や人工知能(AI)なども対象に含まれ、大型ハイテク株の重荷となった面がある。
9日発表の中国の7月のCPIは前年同月比0.3%下落と、2年5カ月ぶりに低下した。中国経済の弱さを意識させる指標が相次ぐなか、追加の景気刺激策への思惑から、資源関連の景気敏感株の一部に買いが入った。ダウ平均は小幅に上昇に転じる場面もあった。
顧客情報管理のセールスフォースとスマートフォンのアップルが下落した。金融のゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースにも売りが続いた。一方、建機のキャタピラーや化学のダウ、石油のシェブロンが上昇した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。前日比162.308ポイント(1.2%)安の1万3722.016で終えた。半導体のエヌビディアが5%安だった。電気自動車のテスラ、交流サイトのメタプラットフォームズも下げた。