米国株、ダウ続伸し89ドル高 主要3指数が最高値 好決算銘柄に買い
米国・欧州株概況2021年10月30日 5:42
【NQNニューヨーク=川内資子】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比89ドル08セント(0.2%)高の3万5819ドル56セントと3営業日ぶりに過去最高値を更新した。好決算を発表した銘柄が買われ、相場を支えた。ただ、前日夕に発表した決算で売上高が市場予想を下回ったスマートフォンのアップルが売られ、ダウ平均の重荷となった。
石油のシェブロンと製薬のメルクが高い。シェブロンは原油高が追い風となり、29日朝に発表した2021年7~9月期決算で売上高や1株利益が市場予想以上となった。メルクは前日に市場予想を上回る増収増益決算を発表した。
26日に好決算を発表したソフトウエアのマイクロソフトは4日続伸し、上場来高値を更新した。一方、前日夕に発表した決算で売上高が11四半期ぶりに市場予想を下回ったアップルは反落した。マイクロソフトは時価総額でアップルを逆転し、米株で首位になった。時価総額首位の交代は昨年7月以来で、当時はアップルがマイクロソフトを逆転した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸し、前日比50.271ポイント(0.3%)高の1万5498.389と連日で過去最高値を更新した。電気自動車のテスラの買いが続き、エヌビディアなど一部の半導体株が上げた。
ただ、アップルに加えて、前日夕に発表した決算で売上高が市場予想を下回ったネット通販のアマゾン・ドット・コムが2%下げるなど、主力ハイテク株の値動きはまちまちだった。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は続伸し、8.96ポイント(0.2%)高の4605.38と連日で過去最高値で終えた。