米国株、ダウ反落 原油高でインフレ再加速に懸念
米国・欧州株概況
2023年9月20日 5:01 (2023年9月20日 5:13更新)
【NQNニューヨーク=川上純平】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比106ドル04セント安の3万4518ドル26セント(速報値)で終えた。原油相場の上昇が続き、インフレ圧力が高まるとの観測が広がった。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念につながり、米株に売りが出た。
米原油先物相場は19日、主要産油国の減産に加え、米国産の落ち込みへの懸念が高まり、一時1バレル93ドル台後半と昨年11月以来の高値を付けた。原油は幅広い産業の原燃料となるため、物価上昇圧力が高まるとの見方が広がった。FRBが高い政策金利を長く維持するとの警戒感から、ダウ平均の下げ幅は300ドルに達する場面があった。
米債券市場では、インフレが再加速するとの見方から、長期金利が一時4.37%に上昇(前日終値は4.30%)した。米株の相対的な割高感が意識されたのも売りを促した。
FRBは20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を発表する。政策金利を据え置くとみられ、市場の関心は政策金利見通しやパウエルFRB議長の記者会見に集まる。パウエル議長が雇用や物価情勢をめぐってどのような発言をするのかが注目される。内容を見極めようと様子見の投資家も多く、取引終了にかけて株売りの勢いは鈍った。
個別では化学のダウや工業製品・事務用品のスリーエムなど景気敏感株に売りが出た。半導体のインテルが大幅安となり、テーマパークへの投資を拡大すると表明した映画・娯楽のウォルト・ディズニーの下げも目立った。半面、IT(情報技術)のIBMやスマートフォンのアップルは上昇した。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比32.051ポイント安の1万3678.186(速報値)で終えた。
米国・欧州株概況
2023年9月20日 5:01 (2023年9月20日 5:13更新)
【NQNニューヨーク=川上純平】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比106ドル04セント安の3万4518ドル26セント(速報値)で終えた。原油相場の上昇が続き、インフレ圧力が高まるとの観測が広がった。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長期化するとの懸念につながり、米株に売りが出た。
米原油先物相場は19日、主要産油国の減産に加え、米国産の落ち込みへの懸念が高まり、一時1バレル93ドル台後半と昨年11月以来の高値を付けた。原油は幅広い産業の原燃料となるため、物価上昇圧力が高まるとの見方が広がった。FRBが高い政策金利を長く維持するとの警戒感から、ダウ平均の下げ幅は300ドルに達する場面があった。
米債券市場では、インフレが再加速するとの見方から、長期金利が一時4.37%に上昇(前日終値は4.30%)した。米株の相対的な割高感が意識されたのも売りを促した。
FRBは20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を発表する。政策金利を据え置くとみられ、市場の関心は政策金利見通しやパウエルFRB議長の記者会見に集まる。パウエル議長が雇用や物価情勢をめぐってどのような発言をするのかが注目される。内容を見極めようと様子見の投資家も多く、取引終了にかけて株売りの勢いは鈍った。
個別では化学のダウや工業製品・事務用品のスリーエムなど景気敏感株に売りが出た。半導体のインテルが大幅安となり、テーマパークへの投資を拡大すると表明した映画・娯楽のウォルト・ディズニーの下げも目立った。半面、IT(情報技術)のIBMやスマートフォンのアップルは上昇した。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比32.051ポイント安の1万3678.186(速報値)で終えた。