銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

十條湯(東京・十条)

2021-01-16 07:28:00 | 銭湯
東京・十条
#十條湯






JR埼京線
#十条駅

▲十条駅






▲今回は、十条銀座という商店街を通る


▲北口改札口をでて




▲JUJOの奇妙な駅を振り返る


▲駅前にあった地図。十条仲原一丁目という灰色の文字が見えるだろうか


▲目的地はこのあたりにある


▲商店街にむかう




▲入り口


▲中に入っていく










▲しなのやでストップ


▲しなのやのところを左折する


▲そのまま進んで












▲到着


▲ミカンの皮を干していた




▲感染防止策をうたっている










▲調べずに来たら、この日がお休みだった。再び来ることに…

▲そして別の日(大晦日)にやってきた


▲到着

開店時間から少し外れた時間帯にやってきたのだが、そんなに人はいない感じに見えたものの下足箱をみると、鍵がほとんど付いていない。かなり人が来てるようだ。




靴を預けて中に入ると、手前に受付のフロント。座るのは、70代ぐらいの女性。
受付部分をみると、貸しタオルの案内が大きな字で書いてあり、こういう表記は助かる。しかもフェイスタオルは20円とかなり安い値段だ。
「フェイスタオルありますか?」と訊ねると、「ちょっと今は人が沢山いまして…。」と言われて、規制が入るのかな?と思ったら、「ロッカーが下の方になりますが大丈夫ですか?」と聞かれた。
どうやらロッカーは、お店で指定されるらしく、入れれば問題ないので「はい、大丈夫です」とこたえる。
ロッカーの鍵とフェイスタオルを渡されると、男湯は右側にある。
左には休憩所があって、休憩所というか喫茶店仕様。なので、喫茶店と銭湯が同居する変わったところである。


のれんをくぐって中に入ると、目の前に階段がある。説明文を読むと、どうやらサウナ専用の休憩室らしい。サウナは利用しなかったので、自分は立ち入れなかった。
右側が脱衣場だ。 


脱衣場に入ると、受付の女性に言われたとおり、物凄い人で溢れていた。
最初はロッカーの番号の振り方がよく分からなくて、ちょうど島ロッカーの表裏の切り替え番号近くだったので、どっちかな?と右往左往してたところ、白人男性が声を掛けてきて、「お店の人ですか?」と訊ねてきた。
昔からそうなのだが、業種問わずなぜかよく店員さんと間違えられる。ユニクロでは1日に2回も従業員と間違えられたことがあってなぜなんだろうと思うのだが、それはともかく「違います」と言うと、どうも困った様子で日本語自体は流暢だったが伝える言葉に逡巡している様子だった。
どうやら「タオルを持ってくるのを忘れ」たらしく、店員さんにそれを伝えてもらいたいと言おうとしている感じだった。言葉をさえぎるのは悪いので言い終わるまで待っていると、白人男性が「あっ!」と言って、タイミング良く先ほどの受付の女性が脱衣場にやってきた。
てっきり白人男性が困ってるのを知ってやって来たのかと思ったら、「ロッカーの場所分かりました?」と自分に訊ねてきた。どうやらロッカーの場所を探してたのが分かってたらしい。上を見ると防犯カメラがあったので、それで様子が分かったのか。それとも誰かお客さんが伝えてくれたのか。どちらにせよ来てくれて助かった。


混雑してる隙間を縫うようにしてなんとか服をロッカーに押し込むと、浴室に入れば、これまた物凄い混雑ぶり。
ここまで密集してる銭湯は久しぶりだ。


真ん中に島カランがあり、左手前にサウナ。右手前に立ちシャワーが1つあった。
カランにはすべて人が座り、椅子もほとんどない状態。これだとカランが使えないので、仕方なく立ちシャワーで浴びることに。
入り口に立っただけでは気がつかなかったのだが、サウナの裏側にも立ちシャワーが2つあって、その立ちシャワーの奥、つまり左のカラン反対側に水風呂があった。
この水風呂は4人ほどが入れるスペースで、水温はいまいち分からなかったけど、そんなに冷たく感じなかったので18℃前後かなと思う。水風呂の周りに休憩用の椅子が2つあった。
このサウナ→シャワー→水風呂と続く動線はかなり合理的だ。


出典:timeoutホームページ引用


浴槽は奥にあって、均等に分かれている。右が熱湯のバイブラで45℃ほど。
真ん中と左が実質つながってるが、真ん中は弱いバイブラで、左側が座湯。温度はともに42℃ほどか。
みんな3人ずつ入れるようになっているが、なにせ人が多すぎるので、無理矢理入る人も多くて相席状態だった。
最初に入ったのは熱湯で、いきなり45℃はやはりキツかった。


客層は全体的に高齢者が多いが、若い人も数人見かけた。
高齢者は地元の人たちだと思うが、みんな顔見知りらしく、楽しそうに近況を報告しあっていた。ただ、熱湯に入っていた高齢者が話し込むとそのまま縁に座るものだから、隣の湯に入っていたときは男性のお尻が顔の目の前にやってきて戸惑いしかなった。


ここの壁画は、グラデーションを用いた芸術志向の高いチップタイル絵で、当時としては非常に斬新だったと思われる。今みても新鮮だ。


出典:Let's EnjoyTokyoホームページ引用


サウナイキタイと大塚製薬のタイアップも見られ、立ちシャワーのところでは水曜日にサ活(サウナ活動)を投稿すると抽選でイオンウォーターが貰えるという広告も貼ってあった。


出典:サウナイキタイホームページ引用

脱衣場ではサウナイキタイのモデル女性の写真も掲示されていた。


出典:マガジンどホームページ引用
▲こちらは渋谷の改良湯の記事でモデル本人が自分を真似した写真


ここは、ゆとなみ社という若い人が中心の会社が運営をしており、脱衣場には十條湯のTシャツが販売されていたり、サウナがかつて400円から200円に値引きされるなど、新しい経営者の今風な判断が反映されてるようである
銭湯には古くて変わらない良さもあるが、やはり人気なのは新しく変化している銭湯。
斜陽産業と呼ばれて久しい業界ではあるが、変わらないためには変えなくてはならないことを改めて感じさせてくれる銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 十条
経路 十条銀座を通る
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 昔ながらの建物
壁画・眺望 鳥が羽ばたいて太陽に向かうグラデーションのタイルチップ絵
統一感 あり
置物 Tシャツ
照明 明るい

★設備
休憩所 喫茶店
脱衣所 綺麗
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、座湯、水風呂
サウナ あり
温度 42~45℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 良い
清潔さ きれい
貸しタオル あり(20円)
備え付け あり

◆人
受付 70代ぐらいの女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒114-0031
北区十条仲原1−14−2

電話番号
03-3900-4600

アクセス
埼京線「十条」駅下車、徒歩5分

休日
金曜

営業時間
15:15-23:30

※東京銭湯ホームページ転載

愛染湯(東京・板橋本町)

2021-01-09 06:40:00 | 銭湯
東京・板橋本町
#愛染湯






都営三田線
#板橋本町駅



▲板橋本町駅の改札口


▲路線図はこんな感じ

▲板橋は東京の一番上あたりに位置する


▲まずは地上にあがる










▲地上にでたところ


▲右側をみると高速道路が交差してるのだが、その左側に進む


▲なので、みずほ銀行前まで歩き


▲この横断歩道を渡る


▲ここを渡ったら左


▲左に向いたところ


▲そのまま真っ直ぐ


▲この坂道をしばらく下る。日差しが眩しい








▲奥に郵便局がみえるのだが、その手前で止まって


▲右折する


▲まっすぐ歩いて










▲ここでストップ


▲左折する


▲この道を進めば


▲愛染湯(あいぜんゆ)が見えてくる










▲訪れたのは金曜日だったのだが、タイミングの悪いことに不定休のお休みの日に来てしまった




▲また来る羽目に…


▲そして別の日にやってきた時の写真


下足箱のスペースに入ると、とても新しい雰囲気。それもそのはずで、リニューアルして1年も経ってないようだ。
下足箱は一般の銭湯では珍しくコインリターン式である。こういう事態を想定して100円玉は常に持ち歩くようにしてるので問題なかったが、狭いスペースに数を揃えるためなのか、一つひとつのサイズが小さい。なので靴を入れると扉が閉まらなかった。この日履いてた靴は28cmだったので、仕方なく斜めにしてなんとか入ったが、バカの大足は入浴客として想定してないのだろうか…。


左の自動扉を抜けて中に入ると、入り口左のところに券売機が2つある。
メニューは色々とあるが、貸しタオルでバスタオルはわかるが、単に「貸しタオル」のところに「マスク」との紙が貼ってある。マスクってなんだ?と思いながら、とりあえず押してみたが、受付で渡されたタオルは普通のフェイスタオルだった。いまだ謎である。


出典:東京銭湯ホームページ引用


受付はロビーの右側にあって、座るのは60代ぐらいの男性。
昔ながらの親父さんという感じだ。
「下駄箱の鍵を出してください」と言われて出すと、「ここは始めて?」と聞かれたので「はい、そうです」と応えるとタオルと一緒にカードも出されて、写真を示しながら「通常の鍵があるけど、このカードをロッカーの裏側に差して使って。分からなかったら、人(たぶん客のこと)がいるから誰かに聞いて」と言われる。
男湯はどっちか確認すると、「こっちね」と左側を示されて、「ロッカーの番号は関係ないからね」とも教えてくれた。



出典:東京銭湯ホームページ引用


のれんをくぐって中に入ると、かなり広めの脱衣場である。左端にマッサージチェアがあり、真ん中付近には長いすが2つ並ぶ。とくに飾りたてるものはなくてスッキリとした印象。
先ほど教えられたとおり、ロッカーを開けて裏側にカードを縦に差し込む。どういう仕組みなのか分からないけど、これで鍵を閉めることができる。
ここまで徹底してるのは、リニューアル前に鍵の紛失が相次いだからかもしれない。客からすると煩わしくて手間なのだが、店側からしたら鍵がなくなるとシリンダーまで交換しなくてはならないのでこうせざるをえないのだろう。手間を掛けずに鍵を紛失しない仕組みがあればそれが最善なのだが。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉を開けると、こちらもとても綺麗な浴室になっている。
右側はカランが並び、横列に島カランが3つ並ぶ。
右手前に立ちシャワー。こちらは水とお湯の2つのハンドルがあるが、表記はハンドルにCとHとしか記されてないので、パッと見わかりにくい(CはコールドHはホット)。やはりほかの銭湯のように色別で示してくれるほうが親切だ。


カランは首から回せる昔ながら固定シャワーで、ふつうの使い勝手。
備え付けはすべての箇所に用意してくれている。
この日は寒波が押し寄せた大晦日の日に訪ねたので、シャワーを浴びると大した温度でないはずだが、手が熱く感じて痛かった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


手前左側には、サウナ。
そのサウナから奥に掛けて浴槽が並ぶ。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲サウナは男湯のみらしい。200円の別料金だった


サウナの横にあるのが露天風呂で、かなりおしゃれな雰囲気。屋根が特に立派で美しい。
ここは薬湯らしく、この日はミルク風呂だった。
温度は41℃ぐらいで気持ちいい。
周りには椅子が並ぶので、外気浴もできるし、ちょっとした小さな庭?もあって目を楽しませてくれる。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


露天風呂の奥に掛けて室内の風呂であるが、最初が水風呂。水温は18℃ぐらいか。その水風呂の奥が熱湯で、46℃か47℃ぐらい。最初は問題無かったけど、次第にけっこう効いてくる。
そんなに長湯しなかったはずだが、浸かってた部分が真っ赤になった。


そして最後がここの主浴槽で、座湯が2つと電気風呂。
電気風呂は試してみようと思ったけど、ずっと独占してる人がいたので最後まで使えなかった。
座湯も人気で、高齢者グループがほぼずっと使っていた。こちらはたまたま空いたときに利用したけど、ふつうの座湯。温度は42℃ほどで、こちらも普通の温度である。


壁絵は、天女を描いたチップタイル絵で迫力と厳かさがある。間仕切り壁のところには闘鶏の絵。ほかの銭湯では見られないセンスの良さを感じた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲ゆっポくんま天女バージョン


客層は、ほぼ高齢者。浴室に入った瞬間から話し声が響いていており、露天風呂の入り口にはおしゃべりはお控えくださいと注意書きがあったが、あまり気にしてないようだ。聞こえてくる話はコロナの話なので、飛沫の感染リスクは知らないわけではなさそうだけれども…。
カランの私物が起きっぱなしも散見されたし、けっしてマナーの良いお客さん達というわけではなさそうだが、常連ばかりの銭湯にありがちな干渉的に一見さんを見てくることもなく、とくに面倒な印象は抱かなかった。


リニューアルしたということでとても綺麗で設備はしっかりしているし、思いのほか熱いお湯も堪能できた。なによりも平日に11時開店というのは素晴らしい。日曜日はなんと8時から。サービスの質も全体的に高いところだった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 板橋本町
経路 高速道路を下る
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 天女のタイル絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 広くて綺麗
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 露天風呂(薬湯)、水風呂、座湯、電気風呂
サウナ あり
温度 41~47℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 昔ながら
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの男性
客層 高齢者がほとんど


【案内】

住所
〒173-0012
板橋区大和町46−7

電話番号
03-3962-4576

アクセス
都営三田線「板橋本町」駅下車、徒歩10分

休日
不定休

営業時間
11:00-22:50(最終閉店23:00)、日曜は8:00より営業
男性サウナは2時間まで、開店から22:45まで利用可(受付は22:00まで)

※東京銭湯ホームページ転載

改良湯(東京・渋谷)(パルコ湯)

2021-01-05 06:25:00 | 銭湯
東京・渋谷
#改良湯
パルコ湯








東急東横線
#渋谷駅

▲東急東横線の渋谷駅






▲渋谷駅はこんな場所


▲エスカレーターでのぼり




▲あがったら右にまわる


▲広いコンコースにでる




▲またエスカレーターでのぼり


▲改札口にでる

地上を走る東急東横線の渋谷駅は地下深くにあって、東京メトロ銀座線の渋谷駅はなぜか地上3階にある。


▲右に向けば渋谷スクランブルスクエア。こちらに向かおう


▲またエスカレーター


▲どんどん上る


▲あがったところ。そのまま進めばJR改札口に行くが


▲振り返ると、東京メトロ銀座線へのエスカレーターが奥にみえる(手前が上ってきたところ)


▲後ろに回って


▲こちらの銀座方面のエスカレーターであがり






▲直進すれば東京メトロ銀座線と渋谷ヒカリエに行くが


▲今回は右にまわる


▲そのまま進んで




▲ようやく地上に到着。目の前にあるのは高速道路


▲右奥に見えるのがGoogle合同会社が入る渋谷ストリーム


▲振り返ると渋谷スクランブルスクエア。ここから出てきた


▲渋谷ストリームに向かう




▲この眼下にみえる道を歩くため


▲右のエスカレーターを降りる




▲降りたところ


▲あとはほぼ真っ直ぐ行くだけだ




















▲途中で地図を発見


▲右にみえる交番のちょっと先まで行く






▲横断歩道の奥に交番


▲このまま進んで






▲ここでストップ


▲左をむくと横断歩道がみえる


▲ここを渡って


▲この路地に入る




▲すると鯨の壁画がみえてくる


▲この建物に沿って進めば




▲入り口がみえてくる


▲日曜日は13時から開店してくれるので嬉しい


▲色々とイベントをやってる改正湯。今回はパルコ湯の案内








▲到着


中に入ると、下足箱の通路はコの字になっていて、ほとんど空いていない。めちゃくちゃ人気のようだ。
チケットは券売機で購入するのだが、交通系電子マネー(PASMOが表示されてたが、たぶんSuicaも使えるはず)が使えるのにそれに気が付かずに小銭を増やしてしまった。
中の自販機も電子マネーが使える。


自動扉を開けて中に入れば、左側に受付がある。人気店ということで、男女の若い2人が立っていた。
奥に進めば小さなロビー(休憩所)があり、自販機や飲料が置いてある。
受付の前にあるのれんは連動企画ということで、パルコ湯仕様となっていた。
男湯は右側で、中に入ると、やはりそこそこ人で混雑している。
脱衣場はデザイナーズ銭湯のため、スッキリ洗練されていて意匠の凝った作り。こういうところは清潔感も素晴らしい。
なんとか空いているロッカーをみつけて服を押し込むと、扉を開ければ、まず第一印象は相変わらず暗い!
絞った照明や間接照明は幻影的な雰囲気で悪くないのだが(非日常性を演出するためなんだろうけど)、薄暗いとよく見えないので、正直使いにくい。
自分はどうしても今井健太郎建築設計事務所の薄暗い演出は好きになれない。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


中に入ればすぐ左手に立ちシャワーがあり、立ちシャワーの前には棚。入る前にも棚があるので、利便性をしっかり考えられている。


真ん中には島カランがあるのだが、全体的に狭いので短く、そこから通路用に間が空いて、奥も短いカランが続く。
右側に目を転じるとサウナ。
サウナの奥には水風呂だ。
ここは等距離に立ちシャワーがあるので、シャワーを浴びて水風呂に入る人が多い。このあたりもきちんと考えられてる感じがする。
水温は14℃ぐらいでかなり冷たいのは、やはり近年のサウナブームに乗っかってるためか。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲キンキンの水風呂


浴槽は左手(つまり間仕切り側)で、入り口から手前が中温の湯船。こちらは主浴にあたる。
なにもない白湯の空間が半分で、残り半分はボディジェットと、ハイパージェット。ハイパージェットは圧力だけ試して出ようとしたら、高齢者の方が「いいの?」と聞いてきたので、気を使ってどいてくれたと思ったようだ。
こちらの主浴槽は、たぶん普段は白湯だと思うのだが、今回はローズマリーの香りが楽しめるものだった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


その主浴槽の奥に炭酸泉がある。狭い銭湯にしては広く確保されていて、詰めれば8人ぐらいは入れるだろうか。
濃度は銭湯にしてはまあまあ高い。


客層は、見事に分かれてて、若いか高齢者かである。ここはリニューアルを機に一気に若い人向け仕様になったが、昔ながらのお客さんも相変わらず来ているようで、客層のコントラストが面白い。
最初に指摘したとおり、物凄く人気なのでめちゃくちゃ混雑してて、カランは全部埋まってるし、話し声も終始響いている状況だった。


全体的に綺麗で設備自体は使いやすいのであるが、人が多いので窮屈感を強いられるのは覚悟しなければならないだろう。人気店の宿命である。


今回はイベントの一環で訪ねたのだが、部分的な装いは変えてるものの、基本はいつもと変わらない改良湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 渋谷
経路 中目黒方面
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 現代デザイン
壁画・眺望 現代美術
統一感 あり
置物 あり
照明 薄暗い

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 やや狭い
シャワーの出 使いやすい
浴槽の種類 
サウナ あり
温度 39~42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(円)
備え付け あり

◆人
受付 若い男女
客層 多彩


【案内】

住所
〒150-0011
渋谷区東2−19−9

電話番号
03-3400-5782

アクセス
山手線「渋谷」駅下車、徒歩12分
山手線「恵比寿」駅下車、徒歩12分

休日
土曜

営業時間
月~金曜13:00−24:00、日曜・祝日13:00−23:00
(最終入場は閉店30分前まで)

※東京銭湯ホームページ転載

吹上湯(東京・北品川)

2021-01-02 08:24:00 | 銭湯
東京・北品川
#吹上湯






京急本線
#北品川駅

▲京急の北品川駅。北品川は、品川駅から南下した場所にある

▲なぜ品川駅の南に北品川駅があるのかというと、そもそも品川駅が港区にあるからだ(紛らわしい!)。つまり北品川駅のほうが正しい駅名である
ちなみに目黒駅は品川区。厚木駅は海老名市。新宿駅は渋谷の区境にある。
地名を無視した駅名の多さが混乱を引き起こす元凶だ






▲出口に向かう




▲改札口


▲出て振り返ったところ


▲近くの地図をみると、どうやら初代ゴジラの上陸した場所がここらへんらしい。目の前の道路は駅伝のコースでもある


▲遠くには品川の高層ビル群を眺めることができる。ただ北品川駅周辺は打って変わって寂しい風景

▲改札口を抜けると左に向かう

▲そのまま真っ直ぐ








▲2分ぐらい歩くと、もう左側に煙突がみえてくる




▲このガードレールをくぐる






▲入り口がみえてくる




▲12月31日に撤去とある。昔からの銭湯は入り口前に灰皿があるのは珍しくないが、これも時代の流れか

▲年末年始のスケジュール


▲コロナの影響から自粛していたが再開した旨の張り紙

▲到着



入り口に入ると、目と鼻の先にフロントがある。すぐ左壁に下足箱。外観から想像できたことだが、かなり狭いという印象。靴を預けてフロント前に立つと、座るのは60代ぐらいの女性だ。
「こんにちは(こんばんはというべきだった)貸しタオルありますか?」と訊ねると、「貸しタオルは今コロナだからやってないんですよ」と言われる。なるほどと思っていると、「タオルセットならありますが。シャンプーにボディーシャンプーがついて…」と一通り丁寧に説明してくれた。それをお願いしますと言うと、「お湯銭が470円でタオルセットが130円の合計600円です」と教えてくれた。
様々な銭湯をまわってきたけど、“お湯銭”と言われたのは初めて。こんな言い回しもあるんだと勉強になった。


男湯は左側で、のれんをかき分けて中に入ると、当然ながら脱衣場も狭い。着替えるスペースがほぼ通路そのものなので、なかなか窮屈だ。
入って手前左にマッサージチェアがあり、その前に赤ん坊を着替えさせる台。むかしは若い家族が沢山訪れたのだろうが、その名残である。
間仕切り側に大きな鏡があるが、その下に常連客用のロッカーと、なんと常連客用の椅子まであった。椅子にはちゃんと名前が書いてある。


出典:品川浴場組合ホームページ引用
▲写真より実際はもっと狭い感じだった


浴室の扉を開けると、浴室もそんなに広くはないが、ここはきちんとスペースを確保してある。
島カランが2つあって、左右の壁にもカランがあるが、珍しいのは全部シャワーホースであることだ。
島カランには両端に一つずつ、壁の方は複数が設置してある。
銭湯が初めての人はよく固定シャワーに戸惑う人が多いらしいが、ここならそうした心配もないだろう


出典:品川浴場組合ホームページ引用
▲磨り硝子だか、湿気で曇っててよく見えなかった


出典:品川浴場組合ホームページ引用


湯船は奥にあって、右が深浴槽で、左が浅浴槽。古典的でシンプルな作り。
浅浴槽の方はジェット付きで赤外線が灯っており、薬湯の代わりに備長炭が入っていた。
そのためなのか、それとも久しぶりの仕事帰りに立ち寄ったためなのか、湯船に体を預けるとモノ凄く気持ちいい。
心も体もほぐれる気分。
温度は45℃と、けっこう熱め。ほかのお客さんは入るときに「あつぅ」と言ってたので、常連客ぽい人でも最初はキツいのかも。
でもなんだかずっと入られる気分だった。


出典:品川浴場組合ホームページ引用


出典:品川浴場組合ホームページ引用


天井はだいぶ低くく、マンション銭湯の宿命だろう。
壁絵はタイルチップ絵で、どこか海岸沿いを描いている。
間仕切り壁はかなり低めで、従業員用の扉のところは段差になっているので、そこに上ったら隣の女湯が覗けてしまう。むかしはそのあたりは大らかだったようだ。


客は3人ほど見かけたが、全員高齢者。途中で人が入ってくると顔見知りだったらしく、2人とも楽しそうに会話をしていた。とにかく大声だったので室内に声が響いていた。


全体的に設備や建物の古さは否めないが、客の数は少なくて安穏とした雰囲気。温度もちょうど良く、個人的には心地よい銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 北品川
経路 線路沿い
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 古いマンション
壁画・眺望 チップタイル絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 狭い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 赤外線、ジェット、備長炭
サウナ なし
温度 45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 感じが良い
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(購入130円)
備え付け なし

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒140-0001
品川区北品川1−25−12

電話番号
03-3471-3726

アクセス
京浜急行線「北品川」駅下車、徒歩2分

休日
水曜・土曜

営業時間
15:30−22:30

※東京銭湯ホームページ転載

写真で一年を振り返る

2021-01-01 09:05:00 | 日記
写真で
振り返る
2020


あけましておめでとうございます。
昨年度はコロナに翻弄された年ではありましたが、色々なことがありました。写真を通して一年を振り返ってみたいと思います。



1月
箱根駅伝










 




この時期は、中国で謎の肺炎症状が出現してるというニュースが出ていましたが、国内で騒ぎになるような状況ではありませんでした。
毎年当たり前だった風景も、今振り返ると特別なシーンにみえます。

2月
渋谷東急プラザ















寒い時期でしたが、関東らしく澄み渡る青空に張りつめる空気が気持ちいい季節でした。
東急プラザから眺める高い建物は、渋谷スクランブルスクエアです。

3月
買い占め騒動


 

















新型コロナの情報が報道されるようになると、街から人々が消え、スーパーではパニック買いが起こるようになりました。ティッシュやトイレットペーパーが売り切れ、マスク不足が社会問題になるのもこの時期です。

4月
桜満開



















コロナの影響で先行き不透明な情勢でしたが、自然はいつもの営みを繰り返します。
街は相変わらず閑散とし、春の陽気とは裏腹に寂しい雰囲気でした。

5月
戸越銀座商店街
















気温の上昇とともに感染者が減少すると、暖かな陽気につられるように、街は活気を見せ始めます。戸越銀座は人の波が押し寄せていました。
マスクが正常価格で出始めたのもこの頃です。

6月
ユニクロトーキョー


















アメリカでは黒人が警察官に殺されるというショッキングな事件が報道されると、日本でも抗議活動が起こりました。
経済活動の重要性が議論され、ユニクロは銀座に新しい旗艦店をオープンさせます。
エアリズムマスクも大きな話題となりました。

7月
夕焼け












徐々に感染者が落ち着いてくると、ニュースもコロナ中心からほかの出来事を報道するようになりました。
オリンピックは残念ながら延期となりましたが、気温の上昇による感染者の減少は希望を与えるものでした。

8月
大阪



















政府が主導するgotoキャンペーンが始まると、各地の観光地も賑わいを取り戻し始めます。
昨年は長期休暇を利用して、大阪にやってきました。
関西を代表する地域ということで、熱気あふれる商店街と都心部の発展ぶりには圧倒される小旅行でした。

9月
浅草、銀座、渋谷














徐々に肌寒くなってくると、再びコロナへの警戒が議論されはじめます。
この時期はまだ人であふれ、新生活にも慣れてきた様子が伺われました。

10月
#ワークマン女子
















感染者が広がり自粛の文字がちらつき始めますが、当初予想されていたよりも死亡者が少ないことと若者の死亡者がほぼゼロということもあってか、一部でコロナをふつうの風邪と見なすべきという考えが言われるようになります。
10月には、昨年度から知名度を上げたワークマンが新業態の「#ワークマン女子」を横浜の桜木町に開業します。コストパフォーマンスに優れた商品は、不況でも売れるということを実証したビジネスモデルとなりました。

11月
四谷









四谷は新宿に隣接した谷筋で、起伏の激しい坂道と曲がり角に富んだ地形は、アニメ映画「君の名は。」でも描かれた場所です。
銀座の歩行者天国は依然として多くの人々で賑わい、テレビの取材が盛んに行われていました。

12月
天王町








横浜のアメ横と呼ばれるのが、相鉄線の天王町駅近くにある洪福寺松原商店街です。距離自体は短いのですが、店先では活気ある掛け声と人々の熱気で、さながら劇場のような商店街でした。





旧東海道にも位置しているので、歴史をたどる散策も楽しめます。











川沿いに戻ると、二俣川方面に少し歩けば、ビジネスパークと呼ばれるテナントビルがみえてきます。ここの白眉はなんといっても、敷地内全体が美術館になっていることです。














とくに有名なのが、こちらの壁から出てくる犬






ニョキッとでてきて





壁をぐるっと周り





そして壁へと消えていきます。



壁犬のシークエンスをたどった可愛らしくてユーモアのある作品です。
そして、これで終わらず





敷地内に入ると







ここでも作品が目白押しです



中庭に出れば





不思議な空間の水面がありました



周辺を巡ることもできます。



平日はこの丘をのぼることもできるそうです








クリスマスツリーです。いよいよ年の瀬が迫ってきました。
みなさんにとって今年はよりよい年でありますように。