銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

湯処じんのび(東京・西新井大師西)

2021-12-11 06:54:00 | 銭湯
#湯処じんのび






日暮里舎人ライナー
#西新井大師西駅

▲西新井大師西駅






▲日暮里舎人ライナーでは舎人(とねり)寄りに位置する


▲階段を降りて






▲改札口


▲地図をみると、左が現在地で、右に進む




▲西中第一公園の右にじんのびがある


▲右の東口に降りる






▲降りたところ


▲右にぐるっと回る


▲あとはほぼ一直線


▲公園を横切り




▲横断歩道も渡る


▲西新井大師の案内がみえるが、


▲今回は無視して真っ直ぐ進む








▲ここらへんで水野記念病院がみえてくる




▲右にみえるのは介護老人ホーム(水野記念病院系列)


▲その介護施設の終わりに左へと曲がる道があるが


▲ここを曲がる(左折する)




▲奥に西中第一公園がみえてくる


▲その右手に見えるのが派手な建物


▲こちらがじんのびである






▲開店前にすごい並んでいた




入り口は二階まで登る必要がある。
この日はりんご湯ということで、一階ではりんごを販売してる人たちがいた。
ふつうの銭湯でここまでするところはないだろう。
販売員の人は「こんにちは」と挨拶をしてくれるが、特にりんごを勧めてくるわけでもなく、りんごを齧りながら談笑していた。


▲じんのびでは、こうしたテプラが随所に貼られてある。クセのある文章で、別名は“テプラ銭湯”と呼ばれてるようだ

▲山ノ内リンゴ湯が今回の目玉。山ノ内とは長野県にあるリンゴの産地だ


▲入れ墨の人は入れないらしい。他の入浴客が怖がるからだとか。ここまで直球で言及するのも珍しい


二階にあがると玄関の間口で、左側に下足箱がある。右側をみると猫の絵が貼られてあり、猫のトイレもあった。
どうやらここには看板猫がいるようなのだが、自分のときは見かけなかった。


下足箱のところでは、すでにロビーから「いらっしゃいませ!」と張りのある声が聞こえてくる。
その言葉に続いて「いらっしゃい!」と女性の声。年配の女性だろうか。さらにべつの女性の「いらっしゃいませ!」と声を響かせる。
おそらく、お母さん、お父さん、そして娘さんの3人だろう。常時「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」を連呼していた。
中に入ると、ロビーが奥にあって、その手前側に高齢の男性(たぶん店主)が座っていた。入り口には券売機が2台あり、メニューが多いので若干戸惑う。
真ん中の右側にフロント。座るのは40代ぐらいかなという感じの女性。チケットを出してタオル(100円)を受け取る。
ここは男女入れ替えがあるらしいのだが、この日の男湯は右側だった。
  

出典:東京銭湯ホームページ引用


のれんをくぐって中に入ると、脱衣場は真四角の形をしており、やや狭めでロッカーが周りを取り囲む。ロッカーはコインリターン式だったので、事前に100円玉が必要。真ん中にはふたつの長いすがあった。
壁にはいつくものテプラによる注意書きや独自の主張(思想)もみられ、そこにポスターが混じってにぎやかだ。
ここは緩衝スペースのように脱衣場の間に小さな空間があり、その右側に洗面台があった。左には個別に仕切られた棚がある。こうしたものは通常の銭湯にないので、よく考えられている。
 

扉を開けて中に入ると、すぐ右手にサウナと立ちシャワーがあった。
サウナはもちろん追加料金が必要で、中を覗くとかなり広いと感じる。
サウナの隣には水風呂。けっこう冷たくて、水温は何度か分からなかったが、かなり上級者向けという感じだった。
壁にはペンギンの絵が描かれ、やはり注意書きがびっしり貼ってある。
詰めれば4、5人は入れるぐらいのスペースだった。


浴室全体は横長になっており、横に向いて眺めると、真ん中に島カラン。右側にもカランが並び、左側は浴槽が並ぶが、手前に一部カランがあった。
浴槽は最初が歩行湯で、順路もきちんと案内されてある。長さはそんなになくて、ちょっとぐるっと回る程度だ。
足下は足つぼになってるから、歩いていると結構痛い。温度は40度前後ぐらいとぬるめだった。
その足湯の隣が今回の目玉というべきりんご湯である。本物のりんごが二十個ぐらいプカプカ浮いていたので、ビジュアル的には映える。ただ、そのまま浮かせているだけなので、成分はほとんど出てないだろう。これだと白湯とほとんど変わらないじゃないか。
解説には、長野県産と書かれてあり、りんごといえば青森のイメージだったが、調べてみると信州でも盛んなようだ。
親子連れの小さな子どもは、りんごをみて喜んではしゃいでいた。電気風呂もあったが、この日は止めていた。


さらに奥にあるのが、二股温泉のカルシウム温泉。北海道の長万部から原石と湯の華をわざわざ運んでいるらしく、かなり本格的だ。湯船は、うっすらと白濁になっている。
真ん中はバイブラで、奥がジェット。
面白いのは、端っこにテーブルらしきものがあったことだ。
何だろうこれは?と思っていると、タオルを置く人がいた。タオルは湯船の中に入れていけないので、そのタオル置き場だとすればナルホドである。
温度は42~43の間で、適温だった。


もう一つ、浴室の右奥には小さな湯船があって、こちらはメルヘン風呂と命名されてあった。
どうやら子ども用の湯船らしく、かなり浅い。端っこには子ども向けのおもちゃが用意されてあった。
温度はたぶん38℃ぐらいと、どんなに小さな子どもでも入れるだろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用

最後は奥にある露天風呂がある。
扉を開けて中(そと?)に入ると、ほぼ室内なので半露天であるが、小さな浴槽が右側にあった。
2人ぐらいしか入れないスペースで、左側は外気浴用の椅子が並ぶ。
浅めの浴槽で、温度は43℃ほどか。この寒い時期としてはちょうどよかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


こんな感じでビル銭湯ゆえに決して広い空間ではなかったものの多くの湯船を用意しており、質も高く、誰が楽しめる空間になっていた。
全体を通してかなり注意書きが目立ち、ややしつこいぐらいだけれども、設計はよく考えられており、地元の人たちから人気なのも納得の銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 西新井大師西
経路 西新井大師にむかう
周辺の環境 公園

●空間演出
建物外観 ビビッド色のビル
壁画・眺望 テプラ
統一感 あり
置物 とくになし
照明 明るい

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつつ
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 歩行湯、リンゴ湯、カルシウム湯、メルヘン風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 38~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 挨拶がしっかりしてる
清潔さ きれい
貸しタオル あり(購入100円)
備え付け あり

◆人
受付 40代の女性
客層 高齢者がメイン


【案内】

住所
〒123-0841
足立区西新井6−43−4

電話番号
03-3890-8417

アクセス
東武大師線「大師前」駅下車、徒歩8分
日暮里・舎人ライナー「西新井大師西」駅下車、徒歩8分

休日
月曜

営業時間
14:00−24:00
日曜は12時から営業

※東京銭湯ホームページ転載