銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

竹の湯(東京・大鳥居)

2020-01-04 06:27:00 | 銭湯

#竹の湯


✔無料サウナ
✔シャワーが弱い
✔熱めのお湯












#大鳥居駅

▲京急空港線の大鳥居駅


▲最初は東(羽田方面)へと歩き


▲ザックリ言うとこっち方面


▲まずは右の横断歩道を渡る


▲渡った先に地図がある


▲右下に大鳥居駅。左上に小さく竹の湯の文字がみえる


▲今度は、左の横断歩道を渡る




▲次の渡った先にも地図がある。今度は右上に見える


▲なので右






▲ここでいったん立ち止まると


▲左折する






▲ここら辺で


▲右に煙突がみえてくる


▲なので右の細い道に入る






▲竹の湯の入るマンションがみえてくる


▲到着


▲ここは薪で沸かしてるようだ







大鳥居駅から歩いて、だいたい5分ぐらい。隣駅の穴守稲荷駅からもほぼ同じで、正味6~7分ぐらいだろう(帰りは穴守稲荷駅へ歩いてみた)。
実質最寄り駅は、どちらでも同じなのだが、一応大田浴場連合会のホームページは大鳥居駅を指名しているので、今回は大鳥居からやって来た。


入り口は変わっていて、始めから男女に分かれている。普通は一度中に入って下足箱から分かれるものだが、こういう形は珍しい。
ちょうど番台からフロントに移行する過渡期に出来たものかもしれない。


男湯は右側で、中に入ると狭いところに下足箱が壁づたいに並ぶ。
扉はなぜか開けっ放しで、その日は11月中旬だというのに日中は半袖でも過ごせるぐらいの気温だったので開けていたのかもしれない。


中に入ると、左側に番台。座るのは、60代ぐらいの女性だ。話し方が丁寧で品がある。
ちょうど女性客と話しているところだった。
「貸しタオルありますか?」と訊ねると、
「こういうのがありますが」と被さっていた座布団みたいなものをめくりあげて、埋もれていたタオルセットを取り出した(タオルに固形石鹸と液体シャンプーがついたもの)。
結局、貸しタオルがあるのか分からなかったが(まずそれを教えてほしかった)、とりあえずタオルセットをオススメしてきたので頂くことに。150円。
入浴料が470円だから合計620円。


脱衣場は古典的というか、とにかく古さが際だつ。真ん中に島ロッカーがあって、右の壁際にもロッカーがある。そのロッカーの天面部分がめくりあがってたりと、かなりガタがきていた。
手前右側には掘り下げた空間があり、そこに長いすと、もの凄く古いマッサージチェア。トイレはもちろん和式である。


浴室の扉を開けて中を見渡すと、やはりマンション銭湯とあってか、奥行きが狭い。
島カランと左右の壁づたいにもカラン。手前左側に立ちシャワーが2つ。
真ん中と左にはシャワーがあるが、右はなぜかキレイにすべてヘッドがもぎ取られていた。なので実質、稼働するのは真ん中と左のみ。


出典:大田浴場連合会ホームページ引用
▲女湯のカラン


さっそくカランを使ってみたところ、シャワーの出がかなり悪い。さすがにジョボジョボ出るほどではないが、通常の銭湯の60%ほどのイメージ。
しかもめちゃくちゃ熱い。なので使い勝手が悪すぎだ!


浴槽は奥にあって、均等に3つに分かれている。
左が深浴槽。真ん中が座湯。そして右がバイブラ。すべて白湯である。
最初はバイブラに足を突っ込んでみたところ、少し熱いかな?と感じたが、そんなに熱くはないと思った。


出典:大田浴場連合会ホームページ引用
▲女湯の浴槽


ところがである。しばらくして半身浴からあがったところ、肌が見事赤くなっている。43℃程度だと長く浸かってもそこまで色づかないので、もしかするともっと熱かったのかも?
温度感覚が狂ったのは、おそらくシャワーのせいだろう。
チョロチョロしか出ないのにめちゃくちゃ熱いから我慢しながら長く使ってて体が熱さに慣れてしまったのかもしれない。
その左隣(つまり真ん中)の浴槽も同じぐらいの温度で、けっこう強めのジェットが噴出している。
最後の左端にある深浴槽は、2つより熱めだった。温度計をみると50℃。
さすがにそこまで熱くはなく、せいぜい46℃ほどか。


しかし竹の湯はこれだけでなく、ここの自慢はなんといっても無料のサウナだろう。
当時としては最先端の設備だったと思われる。それが無料なわけで、初期の頃はかなり意欲的な銭湯だったのではないか。
それと浴室入り口とサウナの入り口には「サウナでヒゲ剃りをしないでください」と注意書きがあった。
銭湯によっては、こうした謎行動の注意書きを見かけるが、困ったお客さんはどこにでもいるものである(人のことを言える立場ではないが)。


さて、そのサウナであるが、中に入ると当然ながら狭い。元々狭い浴室にサウナを作ったわけだから尚更狭い。
イスはL字型をしていて、入った瞬間にモワっと感じる。かなり熱く、天井の低さと熱波で、圧迫感がある。
壁は灰色でくすんだ木の枠がいっそう不気味さを際だたせていた。
サウナのヒーター(と呼ぶのかよく分からないが)が間近にあって反響させる音が、ちょっと怖いぐらいだ。
扉越しからは、女湯から響くおばちゃんたちの楽しそうな声が聞こえてきて、なんともいえない気分である。


出典:大田浴場連合会ホームページ引用


壁絵はペンキ絵ではなくタイル絵。絵のジャンルがいまいち掴みにくく、なんという絵なんだろうか?



出典:大田浴場連合会ホームページ引用
▲女湯


出典:大田浴場連合会ホームページ引用
▲男湯


客層は、古い銭湯でお馴染みの高齢者がメイン。和の刺青を彫った人も目立ったが、そんなに客数はいない。
あと一見さんが珍しいのか、久しぶりにジロジロみられた。こういう時は特に動作に気をつけるようにしてる。
扉はしっかり閉まってるか確認するまで手を添える。物を置く時は静かに置く。カランを使ったあとはキレイに流す。こうした気を使ってる姿勢を示せば文句は言われないだろう。
常連客は、掛け湯もかけずに湯船に直行したり場所取りが常態化してたので文句言われる筋合いもなかったが。


おそらくほとんどのお客さんが地元客だと思われるが、男湯はほぼ会話なし。
逆に女湯からは絶えず楽しそうな声が響いており、帰るときも番台の店主は女性客と話に興じていた。
これほど男女差で社交度合いがハッキリしたところは珍しいだろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大鳥居
経路 工場地帯の中へ
周辺の環境 工場群

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 タイル絵
統一感 あり
置物 特になし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 老朽化が目立つ
シャワーの出 出が弱い
浴槽の種類 ジェットバス、座湯
サウナ あり
温度 44℃、46℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 丁寧
清潔さ ふつう
貸しタオル ?(タオルセットは150円)
備え付け なし

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 中高年と高齢者


【案内】

住所
大田区羽田1-12-16

電話番号
03-3741-2509

定休日
水曜日

営業時間
16:00 ~ 23:25

交通機関

京浜急行空港線 大鳥居駅 より徒歩 4分

※大田浴場連合会ホームページ転載