LAKESIDE #1 (#161)

2007年01月28日 | FUNK
  
    ====Lakesideって?====

今回は80'sにR&Bチャートのみならず、Popチャートまでも席巻したSolarレーベルの中でも異彩を放ったバンド、Lakesideの特集に入る。先日某SNSサイトでにわかに話題に上っていたもので、今回特集に踏み切った。

  ☆☆☆Soul/FUNKバンド=Horn Section?☆☆☆

Soul/FUNK系のバンドと言うとHorn Sectionがいるのが定番であり、70's~80's前半はレコーディングで贅沢にStringsを入れることも多かった。その定番からはみだした大物は『The Isley Brothers』である。70'sはEarnieのJimi Hendrix譲りのGuitarをフューチャーして、Funk Rock ( 当時Black Rockと呼ばれた ) 的アプローチで毎回チャート上位を席巻していた。しかし彼らは正式メンバーにドラマーがいなかったので一般的なバンドとはちょっと趣が違うが…

そしてHorn、Strings無しと言えば『Maze Featuring Frankie Beverly』であろう。Frankieの野太い声ながらアタックの柔らかい唱法は本当に飽きが来ない。彼らのLIVEアルバム『Live In New Orleans』は名盤である。

Horn無しと言えば『Rufus』や『Graham Central Station』とかもHornsはいない。しかし彼らはレコーディングではHornやStringsを使っているので、条件から外れてしまう。IsleysやMazeではあえてHornやStringsを入れないと言うことがコンセプトであるからだ。

   ====Lakeside Story #1====

そして今回取り上げた『Lakeside』も同様にリズムセクションのみでのサウンドだ。彼らの特長は早くからSynthesizerを多用したFUNKバンドであるが、バリトン系テナーMark WoodとファルセットのOtis StokesをフロントにVocal面を全面に出していて、コーラスもVocalグループ並に厚くてFUNK物だけでなく、バラードにもかなり佳曲が多い。そしてFUNK物ではSynth Bassを早くから使用していて分厚い低音が魅力であった。

1970年頃GuitaristのStephen ShockleyとVocalのMark Woodが結成したバンド『Ohio Lakeside Express』と言うバンドが前身となっている。彼らは後にL.A.を拠点とするわけだが名前の通りOhioで生まれたバンドだったのである。だってL.A.の近郊には大きな湖なんて無いからね、余談であるがNBAのL.A.Lakersは'61年にL.A.に移転する前にはMinneapolisに本拠地があったのである。



その後1974年頃Frank WilsonのプロデュースでMOTOWNから二枚のシングルを制作しているが、これは未発表に終わったらしい。さらにABCに移籍してまたFrankのプロデュースで'76年にアルバム『Lakeside』(上の写真)を発表するが、残念ながらパッとしなかったようだ。このアルバムを持っているが、裏ジャケ写真には9人のメンバーが映っているのだが、どうやら彼らは演奏していないらしい。クレジットには聞き覚えのあるL.A.のスタジオミュージシャンの名前が列記されている。当時のMotownのレコーディングスタッフが参加しているのでサウンド的、Vocal的にもに当然悪いわけは無いが、内容的にはその後のSolarでの音楽性からはほど遠い。

最近この1stの裏ジャケを利用したベストアルバムが発売されている(下のジャケ)。内容はすべてSolar時代のものになるが、これはとりあえずLakesideを聞いてみたいと思う方にはもちろん、Solar初期のアルバム『Shot Of Love』、『Rough Riders』は未だ復刻されていないので是非聞いて欲しいところだ。
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