再びGavin Christopher(#454)

2009年04月30日 | FUNK
以前紹介したChicago出身のシンガーソングライター、【Gavin Christopher】であるが、1st&2ndが未だCD復刻されていない。そこでVoxに彼のFUNKな音源をアップしてみることにした。前にも書いたとおり、あのChaka Khanが在籍したRufusのヒット曲を書いていた男である。どこで繋がっていたか?Rufus自体Chicagoで生まれたバンドであり、3rdアルバムから参加する【Bobby Watson】と【Tony Maiden】がRufusに参加する前にGavinと一緒にバンドをやっていた、これはネットで調べていったらわかったこと。Vocal以外にもKeyb.やGuitarもプレイする彼は、ソロ志向が強かったのであろうか?バンド(Rufus)に参加はしなかった。もし参加していたらまた運命も変わっていたかも知れないね...


まあ詳細は以前の記事を参照して下さい。

Gavin Christopher 1st Album

Gavin Christopher 2nd Album

Herbie Hancock/Magic Windows


Islandからリリースされた1stアルバムとCurtomから出した2ndアルバムからFUNKナンバーを数曲紹介しておこう。Voxにアップしています。


まずアルバムA面1曲目からミディアムFUNKナンバー(Tower Of PowerのHorns参加)

Good Stuff



Rufusのヒットナンバーのセルフカバー(リリース年は同じ1976年)

Dance Wit-Me


Rhythm Boxから始まるちょっとチープなサウンドながら、これはこれでかなりまっ黒なFUNKに仕上がっている。


これはRufus Featuring Chaka Khanのバージョン(youtube)


Dance Wit Me/Rufus Featuring Chaka Khan



やっぱRufusの方が全然かっちょいい!実はこのシングルも持ってるのである。

1979年にCurtom(あのCurtis Mayfieldのレーベル)からリリースされた2ndアルバムよりA面1曲目のFUNKナンバー

Feelin' The Love

まるでChuck Brownを思わせるGo-Go Beat?いやいや、当時まだGo-Goは確立されていなかった。まあ以前からあるビートながら、Chuckが特許をとってしまったといったところだろう。この曲を含め4曲をプロデュースしているのがMFSBのGuitaristとして有名なBobby Eliである。やはりTower Of PowerのHornsが参加している。


A面3曲目のこれもGroove感溢れるFUNKナンバー

What Can I Say (What Can I Do)

イントロはちょっとディスコサウンドを思わせるが、そんな杞憂は15秒もすれば吹っ飛んでしまう(爆)!


2ndアルバムラストを飾るスローFUNKナンバー

Be Your Own Best Friend

クレジット(曲ごとではなくアルバム全体)をよく見たら何とGraham Central Stationに1978年から加わったNate Ginsberg(Keyb.)が参加していた。

Gavin Christopherは、この後1986年と1988年に2枚のアルバムを残している。それはまたの機会に紹介しよう。








サンプルネタにも(#453)

2009年04月27日 | FUNK
私がSoulにハマるきっかけになったのは、奇しくも白人中心のバンドであった【K.C. & The Sunshine Band】の『Sound Your Funky Horn』であった事は何度も書いた。youtubeにてアップした事はあったが、今回Voxにてアップしたので聴いて下さい。

Sound Your Funky Horn/K.C. & The Sunshine Band

彼らと言えば『Get Down Tonight』、『That's the Way』、『Shake your Booty』、『I'm your Boogie Man』の大ヒットで知られるが、シングルになってない曲の中にもかっちょいい曲がある。以前も記事にしたが、ちょっと半端だったので再び載せます。よくHip-Hop系でサンプリングネタになっている、この曲だ!

k.C. & The Sunshine Band/I Get Lifted

実はあの『Rock Your Baby』のヒットで知られる【George McRae】に書き下ろした曲らしい。K.C.のはセルフカバーであった。これはyoutubeにもあった。

I Get Lifted-George McCrae(1974)


Voxにもアップしました

I Get Lifted/George McRae



K.C.がプロデュースして成功した【Jimmy 'B' Horne】もカバーしていた。テンポを速めていることもあるが、全く違うイントロが付けられているため、最初はI Get Liftedとは気がつかない。Jimmyは他の曲の方がかっちょいいね!


Jimmy 'Bo' Horne/I Get Lifted



Band of Gold - Love Songs Are Back Again(#452)

2009年04月26日 | soul,r&b
70's前半から中盤にかけてはSoul Vocal Group全盛の時代でした。それはそれは、素敵なSoul Balladがたくさん生まれました。その時代の名曲を集めてメドレーにしてしまったアルバムがありました。

それは'84年にリリースされた
Band of Gold - Love Songs Are Back Again





このメドレーはまぢでやばい!

The Stylisticsのナンバーを中心に、Sweetなナンバーが続く。ただファルセットリードはいいんだが、The Chi-LitesやThe Manhattansの曲でリードを取っているVocalはちょっとイマイチ。

私が思うこのメドレーの聴きどころは二回ある。それはThe Stylisticsの『Betcha By Golly Wow』~『Walking In The Rain』~『Sideshow』のつなぎである。当時(22~3年前?)LPを持っていたのだが、ちょっと貧乏していた時に売ってしまったのである。いつのまにかCD復刻されていて、今から10年近く前ドイツ盤を入手した。さらに2年前に再びLPを入手した。

二回目は『You Make Me Feel Brand New』~『Kiss & Say Good By』だな。youtubeの音源は今ひとつ音が悪いので、Voxにもアップします。
Love Songs Are Back Again/Vox

FUNK中心の当ブログ、たまにはSweet Soul系もアップするので、よろしくお願いします!





Larry Grahamって (#451)

2009年04月23日 | FUNK
1976年に【Soul Train】で見て以来、私のアイドルであるLarry Graham、

やっぱGraham Central Station時代が絶対的に良かったね。


プロとしての活動はOaklandで母親のDell Graham(Piano)と一緒にナイトクラブでGuitarとOrganを弾いていたのが最初だと言う。そしてある日そのOrganが故障してしまい、仕方なくそこにあったBassを弾き始めたらしい。さらにドラマーが突然辞めてしまったので、それを補うために編み出されたのがSlapping(色々な呼び方があるが...)であったのである。

このブログには何度も登場しているこのG.C.S.であるが、以前も同じ映像を張り付けたかも知れないが、好きな映像は何度でもアップする(爆)。


それでは連続で行ってしまいますぞ~!


Larry Graham in the early 1980s


Larry Graham & The Graham Central Station Live '97 (Pt.1)


Larry Graham, George Clinton & The P Funk All Stars - Higher


実は私がLarryファンになったのはBassではなく、彼の声とそのルックスだった。かっちょいい!とにかくそれに尽きる。



Tower Of Power Tribute Live!(#450)

2009年04月20日 | LIVE Information
一昨日のGoin' Banana's @ 横浜Hey JoeのLiveは大盛況でした。ご来場の皆様、ありがとうございました。
残念ながら来られなかった人は次回是非来て下さいね!FUNK度120%でやってまーす!


Motion Plays A Tribute To Tower Of Power Live@ 高円寺Jirokichi


Tel : 0333392727 高円寺Jirokichiのサイト

5月2日(土)

Start:19:30~(2Stages) Charge:2700yen

MOTION :
矢野間健、吉田英樹(Vo.)
鈴木正則、斉藤幹雄(Tp)
山本一(As)、鎌田一夫(Ts)
倉富義隆(Bs)、村上こうよう(Tb)
中村じぞう(Guitar)、平賀篤(Keyb.)
鹿島達彦(Bass)、河崎真澄(Drs.)


T.O.P.の全盛期(70's)中心の選曲です!

What Is Hip?, Down to the Nightclub, Soul Vaccination, You're Still a Young Man, So Very Hard to Go,This Time It's Real, Don't Change Horses, Squib Cakes, Can't You See, Soul With A Capital"S"... Others

何とT.O.P.よりも一人多いHornは迫力たっぷり、圧巻と評判です!それに全く負けない矢野間&吉田の迫力のVocalも聴きものです。多忙なためしばらく離れていた山本一(A-Sax)が久々の参加、オリジナルメンバーでお送りします。


リーダーである村上こうよう氏の独特の間とメンバーいじりのM.C.には、緊張感のある演奏とは対極にあり、定評がある。これを楽しみにしてる輩も多いとか(笑)?

FUNK、T.O.P.ファンの皆様、お待ちしていま~す!

Tower Of Power - What Is Hip? w/ Santana





FUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNKFUNK



Sly関連 #7~Rusty Allen (#449)

2009年04月18日 | FUNK
 Rusty AllenはLarry Graham脱退後、弱冠19歳で加入した。『Fresh』('73)から参加して75年ぐらいまで在籍したようだ。

Rusty在籍時のSlyの映像、多分DKRC(Don Kirshner's Rock Concert)の映像です。Fresh時のメンバー、Andy Newmark(drs.)、Pat Rizzo(Sax)、そしてLittle Sisterが参加している。


Sly & The Family Stone - Thank You(Falletinme Be Mice Elf Agin)



もう一丁!同じくFreshのメンバー

Sly & The Family Stone Thank You (Falletinme Be Mice Elf Agin) - The Midnight Special 1974 HQ


次はSmall Talk時のメンバー

Sly& The Family Stone on Mike Douglas/Stand



ViolinのSid Page、Drs.にBill Lordanが参加、そしてLittle Sisterは去り、Vetだけが残った。それにしてもこの時のSlyには活気が無い。バンドにも伝染していて全体的にテンションが低い。


RustyはSlyのソロ名義の『High On You』まではクレジット(1曲のみ)されているが、よく聴くと実際は数曲に参加しているのでは?思われる。

Slyを辞めた後は、以前書いたようにFreddieと共にMotownのセッションに参加している。私が知っている限りではThe Temptationsの『Wings Of Love』とRosieの初ソロ作である『Rose/Rose Banks』に参加していた。調べたらもう一丁Lenny Williams(Ex.Tower Of Power)のMotownから出した『Rise Sleeping Beauty』に参加していた。きっと他にも参加作品があるだろうと思われる。もうちょっと探してみたい。

Lenny Williams/Rise Sleeping Beauty



この後、Drs.のBill Lordanの紹介か?Robin Trowerのバンドな参加する。Bass&Vo.のJames Duewerは歌に専念する事になる。ただ残念ながらSlyでのRustyを期待すると肩透かしを食らう。

In City Dreams(1977 )



Caravan To Midnight(1978)


Victims of the Fury(1979)

Rustyが参加しているRobin Trower Bandのyoutube映像を発見。

Robin Trower - Bridge Of Sighs - 1977




もう一丁、StevieのSuperstitionあたりに影響を受けた?FUNKナンバーである、RobinはJet phaserらしきエフェクターを使用している。


Robin Trower - Somebody Calling - 1977




Robinのところを辞めた後は、1978年あたりに自己のリーダーになって【Second Wind】と言うFusion系のバンドを結成。まだ赤坂に【ムゲン】があった頃にそのバンドで来日、その時のプレイは伝説化するほどのGrooveであり、驚異的なテクニックであったらしい。これを見る事が出来なかったのは非常に残念だ。

最近では2006年にBobby Womackのバンドでプレイしてたようで、同年の48th Grammy AwardではSly TributeのコーナーにSly Stoneと共に飛び入りした。この映像を発見、6分20秒あたりでSteven Tylor(Aerosmith)がSlyを呼び込み、ついに御大登場!

Sly And The Family Stone Tribute (48th Grammy Awards)


その他のメンバーではSaxのPat RizzoはSlyの後にはCharles Millerが抜けた後の【War】に参加している。

Cynthia Robinsonはその後もSlyと付き合っていくことになり、兄弟姉妹よりも親密であったのかも知れない。実は彼女はSlyとの私生児を生んでいる。


この回で一度Sly関連記事を終了したいと思います。今後もどうぞよろしくお願いします!





I Believe I can Fly(#448)

2009年04月13日 | LIVE レポート

最近はyoutubeなどで映像や音源とかをブログに簡単にアップできる。しかし、私のようにP.C.やネットに詳しくない人間は、すでにアップされている音源を貼り付ける事は出来ても、自分が所有する音源をアップする術を知らなかったりする。


昨年私が別に開いたアメブロ仲間don-tracyさんのブログが日記で紹介していた【Vox】では、自己の音源P.C.のデスクトップ上にある音源や映像を簡単にアップできるのである。

早速登録してアップしてみた。こりゃ楽しい!


今回は今年1月にゲスト参加したM-GrooveのLive音源から『I Believe I Can Fly』をアップしてみた。M-Grooveの凄いところはバンドメンバーですべてのコーラスができてしまう事だ。オリジナルのR. Kellyバージョンでは終盤にGospel Choirが入って盛り上げるがM-Grooveでは3人のみ、リハも一回やっただけだからずれているところもあるのはちょっと愛嬌(笑)。

エアーで録った音源なので非常に音が悪いが、聴けるとこまででも聴いてみて下さい。


   ではどうぞ!
       
I Believe I Can Fly/吉田英樹&M-Groove






Eddie Levert来日!(#447)

2009年04月09日 | Soul Live情報



Eddie Levert of THE O'JAYS

ソウル/R&B界のレジェンド、エディ・リヴァートがビルボードライブに登場!名プロデューサー陣ギャンブル&ハフのもと「裏切者のテーマ(Back Stabbers)」 や「ラヴ・トレイン」(The Billboard HOT 100 / 1位・1973)などのヒットを飛ばし、70年代のフィリー・ソウル全盛時代を築き上げたオージェイズ。1987年に放ったトム・ベル作の「ラヴィン・ユー」もR&Bチャート1位を記録する傑作バラードとなった。2005年、ロックンロール名誉殿堂入りを果たし、時代を超えて愛され続けるO-Jay'sのヒット曲満載のプレミアソウルショー!滅多に見ることのできない久々の公演に期待高まる!



Billbord Live - Eddie Levert

ヤバい!EddieはSam Cooke、L.J.Reynolds(The Dramatics)、Al Greenと並ぶ私のFavorite Singerの一人である。このうちL.J.には二度会えたが、Eddieは初めて!

Eddieは実はここ2年程で二人の息子を亡くしているのである。未だ傷心にあるだろうが、GeraldとSeanの分も元気に歌い続けて欲しいものである。

Back Stabbers
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Ship Ahoy
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The Year 2000/My Favorite Person
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Father and Son/Sr. Gerald Levert & Eddie Levert


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Something to Talk About/Gerald Levert
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Goin' Banana's Live@横浜Hey Joe(#446)

2009年04月08日 | LIVE Information


チーズ巻いて巻いてファンの皆様、大変お待たせしました、3/5に大塚Welcome Backでやって以来1ヶ月半ぶりのGoin' Banana'sのLiveです!


4月18日(土)Goin' Banana's Live @ 横浜Hey Joe



Open:18:30 / Start:19:30(2Stages) Charge:advance~¥2500/door~¥3000

吉田英樹(Vo.)
Mickie(Vo.)
竹内道郎(Guitar&Vo.)
小畑智史(Keyb.)
郡司康男(Bass)
及川徹也 (Sax)
阿部実(Perc.)
仲谷比呂志(Drs.)

横浜Hey Joeのサイト



2009年初の横浜Hey Joeになります。新曲2曲も増えて、チーズ巻いて巻いてコーナーも好評につき定番化!

予約を入れて頂くと前売り価格で入場できますので是非ご予約下さい。

予約はHey Joeまでお願いします!
Tel:045-313-3631

住所 横浜市神奈川区鶴屋町 3-32-14 新港ビルB1

今回はFUNK度120%だ!

次回の大塚Welcome Backは6/5(金)に決定!こちらもよろしくお願いします!


Fresh以降の謎(Bill Lordan)~Sly関連ネタ #6 (#445)

2009年04月04日 | FUNK

暴動~Freshでは重大なメンバーチェンジを余儀なくされた。Drs.のGreg Erricoからやはり白人であるAndy Newmarkに替わり、BassはGrooveの要、Larry Grahamから弱冠19歳のRusty Allenに。さらにSaxにはPat Rizzoが加入し2管だったHornsが3管になり、サウンドに厚みが加わった。

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さらにStone Flowerレーベルの閉鎖で宙ぶらりんになっていた【Little Sister】がバックコーラスとして参加、Larryの脱けたVocalパートをカバーした。

SlyのFUNKは『Thank You...』で一度完成を遂げたと言えるだろう。『暴動』はそう言った意味でもかなり実験的であった。『Thank You...』以降のサウンドの変化はリズムセクションの交代によるところが大きいと共に、リズムボックスの導入が大きな鍵となっている。

Small Talk

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次の『Small Talk』ではDrs.のAndyが脱けて、Bill Lordanが加入、結局Slyのドラムは三代続けて白人であった(一時的に黒人のGerry Gibsonが参加)。Andyの複雑なビートかつ絶妙なプレイは評判を呼び、脱退後はRock系が多かったが、セッションプレイヤーとして引っ張りダコであった。

そして意外と言えばFUNKとは無縁のDan Hicks & The Hot LicksにいたViolinのSid Pageの加入である。何でViolinだったのか?この時期に結婚、そして子宝に恵まれた事もあり、もしかしたら癒しを目的としたのかなあ?まあSidのViolin、意外にいい味を醸しています。


『Small Talk』以降もSlyの薬物中毒?は相変わらずで、Live公演のキャンセル等が続き社会的信用は地に落ち、メンバーからも見離されて結果的には実の兄弟姉妹さえも離れて行く事になり、Slyはすっかり孤立してしまう。次のアルバム『High On You』はソロ名義で、Family Stoneのメンバーには数曲のバックアップ(もしかしたら『Small Talk』のアウトテイク?)があったようだが、すでにバンドとしての機能を果たしてなかった事は容易に判るだろう。


さて、経歴的にかなり異色で興味深いのがDrs.のBill Lordanである。今回彼を掘り下げてみたい。


まずBillはFamily Stoneに参加する前、Gypsyと言うプログレ・ロックバンドに参加していた。このバンドには2ndアルバム『In The Garden』('71)から参加したが、このアルバムには何とあのWillie Weeks(Bass)が参加していた。長身、細身、金髪で、スコーピオンズ(ドイツのハードロックバンド)にいそうなルックスはFUNKとは全く掛け離れていた。

In the Garden - Gypsy

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彼がSlyと知り合うきっかけはBobby Womackにあった。BobbyとParamount Studioで会う予定だったが彼が遅れてきたために、他のスタジオでレコーディングしていたSlyに遭遇することになる。

SlyのボディーガードのBubba(Slyの妹Roseの旦那)がBillがドラムスティックを持ってるのを見て「君ドラマーだろ?、ちょっと来てくれないか?」と声をかけてきた。Billが了解するとSlyがいるスタジオに連れて行かれ、「じゃあドラムに座ってそこにあるヘッドフォーンを付けてくれ」と言われそうする。さらにSlyが「これに合わせて好きなように叩いてみてくれ」と言って二曲演奏させられた。そうして終了するとSlyは開口一番「君、今からFamily Stoneのメンバーだ」。Bill「???」ありゃ、仕事が転がり込んできたぜ。それにしてもこれオーディションだったの?ってな経緯で『Small Talk』に参加したらしい。

当時Family Stoneにレギュラーのドラマーがいなかった(Greg脱退以降定めて無かった?)ため、レコーディングとツアーをできるメンバーを探していたらしい。そこでレコーディングした2曲とは『Livin' While I'm Livin'』と『Say You Will』である。この話から推測すると【Small Talk】のレコーディングも基本的にリズムボックスを使用してレコーディングされたようだ。2007年に出されたSmall Talkのボーナストラックを聴くと、『Time for Livin'』と『Loose Booty』の別バージョンが収録されている。前者はVolinパート以外はほとんど差し替えられて発売されていたのがわかる。この下手くそなドラムはもしかしたらSlyが叩いている可能性が大きい。Bassもきっとそうに違いない。本チャンのBassはBobbyが弾いているとも考えられる。それはこの曲が明らかにPickで弾いている事、前回のBobby Womackの関連で書いたが、Bobbyは半分以上の曲でBassを弾いていた事、さらに暴動でも彼がBassを弾いていたとも言われているからだ。Bobbyの『What The World Is...』にいた収録の『Check It Out』と言う曲がBobby=Bass、Bill Lordan=drs.のコンビで録音されているが、テンポは違うもののそのハネたビートとBassのフレーズがSlyの『Time For Livin'』にかなり似ているからだ。


Bobby Womack - Check It Out



BillはSlyとは一年契約だったのであろう、翌年の75年にはUKのJimi Hendrixフォロワーとして知られる、【Robin Trower】のバンドに参加している。その後Jack Bluesとのトリオ【B.L.T.】(Bruce, Lordan, Trower)を結成するなど、長期間Robin Trowerと行動を共にしている。現在はBill Lordan Experimentと言う自分のリーダーバンドで活動しているようだ。

For Earth Below/Live - Robin TrowerB0000011P5

Long Misty Days/In City Dreams - Robin TrowerB0000011P6

この『In City Dreams』の方には何とRusty Allenが参加している。Billの紹介と言うことなのだろうか?そしてプロデューサーにはJohnnie TaylorやThe Dramaticsで知られる【Don Davis】が迎えられている。Soul/FUNKファンとしてはちょっと気になるところである。しかし内容としては何となくFUNK寄りにアプローチしているようだが、中途半端であり残念ながら実験的な印象しか得られない。それにRustyの存在価値がそれほどあるとも思えない。ちなみになぜかクレジットが'Rustee'になっている。

BLT/Truce

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元Creamで知られるJack Bruceと言うRobin、Billのトリオはある意味オールスター的な組み合わせだ。Cream-Procol Halum-Sly & Family Stoneなんて60's末期を代表するバンド出身者の夢の顔合わせ?。youtubeで聴いてみたが、Jackが入ることでJimi HendrixとCreamの融合みたいに聞こえてしまうところが凄い!それにしてもこのレジェンド達と共演してきたBill Lordan、やはりただものではない。

Robin Trower - BLT 2-fer