Sexyジャケ#15 (#562)

2010年02月13日 | レコード・ジャケ
未だ興奮覚めやらぬZapp Live、結局当日の速報と二日続けてレビューをしてしまった。こうなったらもうOHIO流れで行っちゃいますぞ~!

(何とも直球勝負しかできない性...)

Zappの地元Daytonの大先輩バンドであり、きっと目標にしたであろうOhio Players。彼らと言えばSexyなアルバムジャケ、この【Sexyジャケ】と言うテーマもシリーズ化してもう15回目である。

順当で行けばMercury時代のベストアルバムである『Gold』になるが、これはまた改めて紹介するとして、今回はMercuryの5thアルバムに当たる『Angel』である。

  


1st~4thまではR&Bチャートの1位を記録していたが、このアルバムは最高位が9位、並みのFUNKバンドなら大成功と言いたいところだが、前作に続き見開きジャケ+中ジャケ(歌詞付き)という力の入れ具合からするとかなり期待外れであったことは想像に難しくない。

   


このアルバムからのカットである彼らのテーマソングであろう『O-H-I-O』は当時AMラジオでよく流されていたが、意外にもR&B29位と言う結果に終わっている。


Ohio Players  O-H-I-O




まあベタであるが、「おはーよ!」って聴こえるのは私だけではないだろう、ね?1-SHOWさん(爆)!


この曲を始め佳曲揃いで他のアルバムに劣ってるとも思わないが、ちょうどこの時期はFUNKバンドにとって暗黒の時代に突入してしまう。OhioだけでなくKool & The Gangもこの時期は低迷期に入ってかなりセールスに苦労した。彼らはその後'79年にそれまであえておかなかったリードボーカルにJames"J.T."Taylorを迎えて大成功を収めている。Ohioはと言えばそういった補充もせずにどんどんセールスは落ち込み、ついにはMercuryとの契約も切れてしまう。

A面の1曲目はアルバムタイトル曲『Angel』であるが、これがまたメロウなミディアムナンバーで、かなりお気に入りであった。

Ohio Players  Angel


そしてRoller Coasterの続編と言っていいかも?なナンバーは『Merry Go Round』、これをシングルカットすればかなり売れたように思うが...

Ohio Players- Merry Go Round



それに続くナンバー『Glad To Know You're Mine』はアップテンポながらメロウなナンバーである。

Ohio Players - Glad To Know You're Mine



もう1曲、B面の1曲目である『Body Vibe』は超FUNK曲であるが、Drs.とBassのコンビネーションが最悪である。元々James"Diamond"WilliamsのDrs.は時には不安定であったが、この曲に至ってはBassもかなりヤバい。

Ohio Players- Body Vibes



まあ演奏などに多少問題はあるものの、改めてMercury時代のアルバムは必聴であることを声を大にして言いたい。

それにしてもアルバムジャケは『Honey』に匹敵する出来ではないか?






















Sexy ジャケ #14(#555)

2010年01月24日 | レコード・ジャケ
昨日は年に二回の大イベント【Tokyo Gospel Paradiso #11】が開催され、大盛況に終わりホッとしています。出演クワイア、人数共に最高、そして内容もかなり充実していて、各クワイアの成長度が高いことに驚きました。ご来場の皆さま、狭いところ窮屈で申し訳ありませんでしたが、応援ありがとうございました!今後もまたどうぞよろしくお願いします!

さてさて、しばらくサボり気味であったこのブログ、そんな中先週の週間アクセス数が過去最高の数字を残しました。

4004ページビュー、1570アクセス、ランキングは5649 位 / 1355704ブログ

皆さま、毎度ご訪問ありがとうございます!さらに555回目の更新も記録、今後もサボることなく続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。


では本題にまいりましょう、Sexyジャケと言えば何と言ってもOhio Players、そして今回紹介するのはやっとリアルタイムで聴いた【Contradiction】です。買ったのは高校1年の秋でした。当時はこのジャケを持ってレジに並ぶのをちょっと躊躇した覚えがあります(笑)。



Contradiction

馬と裸の女性、それも馬も口元にりんごを...

なんとも意味深なジャケット。


     


  

当時はこのアルバムから『Who'd She Coo?』(いかすぜク-?)と言う曲が大ヒットしていた。Soulチャートでも#1を記録、しかしこれが快進撃を続けていたOhio Playersの最後の#1ヒットとなったのである。

何と見開きジャケ+歌詞付きの中ジャケが入っている。US盤に歌詞はついていない事が多いが、世界戦略のためか?次作の【Angel】も同じく歌詞付きであった。

内容的には傑出したバラードは無いが、スローFUNK系がかなり充実している。はっきり言ってどれもGood!

出来ればアルバムごと聴いて欲しいですな。

Skin Tight、Fire、Honey、そしてこのContradictionはFUNKファン絶対必聴である!






番外編 : Sexyジャケ~はずみで抱いて(#561)

2010年01月08日 | レコード・ジャケ
昨年11月にChaka Khanがまた来日しましたね。Billbord Liveはこのところ凄いメンバーを来日させています。前回の来日にはRufus時代の盟友、GuitarのTony Maidenが同行したため、高額チケットながらちょっと頑張って行ってきました。そんなわけで今回は断念しましたが、ブログ仲間であるchanparaさんが見に行ってそのレポートを書いていました。彼のレポートはいつも興奮が伝わってきて楽しいのですが、なんかいまいち音が良くなかったらしく残念そうでした。その時にコメントでちょっと話題になったのがこのEPレコードでした。


もうすでに30年前になるが、この頃Chakaはこんなに痩せていたのである。当時すでに1児の母であったが非常にSexyだったと思う。



はずみで抱いて/チャカ・カーン


しばたはつみさんが『はずみで抱いて』と言うタイトルでカバーして何かのCMソングに使用されたきっかけで、Chakaのバージョンも日本限定でシングルカットされたのである。何とB面は『I'm Every Woman』!たまたまEPを持っていたので、上の画像は写メしたもの(笑)。


はつみ→はずみと言うことなのか~(爆)?


この曲はまだRufusに在籍中であった時に制作された1stアルバムに収録されていた。




恋するチャカ/Chaka Khan



残念ながらyoutubeにはアップされてなかったようなので、Voxにアップしました。



A Woman In A Man's World


最近のChakaの巨大ぶりは本当に凄く、お世辞にもSexyとは言えない。何しろマイクを持つ腕が脇がしまらないほどである。まあ体質とかもあるだろうが、健康のためにももう少し痩せてほしいものだ。

またyoutubeをさまよっていたところ、凄いLive映像に遭遇した。

ホストがB.B. KingのステージにGladys KnightとChaka Khan、そしてEtta Jamesと言う意外な組み合わせのオールスターゲスト!

みんな若い!特にChakaは痩せててきれいですね。

Etta, Chaka and Gladys - Ain't Nobody Business


Gladysは大人ですね、こう言うJamでもバッチリですね。Ettaはすでに高い声が出なくなっている時期か?Chakaは炸裂しまくり(爆)!










Sexyジャケ(#555)

2009年12月23日 | レコード・ジャケ

もういくつ寝るとお正月になってきましたねえ。12月の週末はすっかりGospel三昧で大忙しでした。ガーデンプレイスのセンター広場、バカラ前でのLiveは昨日20日で終了しました。19日には千葉県の流山おおたかの森まで歌いに行ってきました。

寒かったなあ、でもお客さんがノリが良くってやりやすかったな。しまいにノリのいい奥さんが旦那が誕生日だから歌ってよ!って名指しで言われたもんで、勢いで即興でHappy Birthdayを歌い始めたら、同行した【TFOS Choir】のみんなが途中からハモってくれました(笑)。

さーて今回はまたSexyジャケで行ってみましょう。

Sexyジャケの代表的グループ【Ohio Players】のMercury移籍3作目である『Honey』(1975年)。これはかなりエロいです。蜂蜜の瓶を右手で持って左手には大きいスプーンを持って飲んでます。



見開くと全身が...

そして太もものところにメンバーの集合写真が。



中ジャケは全身蜂蜜だらけ!



1975年の大ヒットナンバー、イントロから大興奮だ!全米/R&B共に#1はFireに続く快挙である。

Ohio Players - Love Rollercoaster



【Honey】はいい曲揃いなので二部構成でお送りします。


あ!

このブログ今回で555回目らしい。毎回お付き合いありがとうございます!
今後もひとつよろしくお願いしま~す!


Sexyジャケ #11 (#552)

2009年12月16日 | レコード・ジャケ
Mercury時代のOhio PlayersのジャケはただSexyなだけではない。芸術的と言っていいほどに美しい。特に【Angel】(1977年)まではメンバーが一切ジャケに登場しない徹底ぶりである。

今回はMercuryの2ndアルバムである【Fire】である。セールス的にも内容的にもBestと言えるアルバムではないだろうか?

何しろR&B#1/全米#1を記録したのである。








そしてタイトルナンバーである『Fire』もR&B#1/全米#1を記録も


Ohio Players - Fire



もう最高にかっちょいいですよねえ!

Liveバージョンもかっちょいい!

The Ohio Players - Fire (Live 1974)



こちらのバラードもめっちゃいいですよね。イントロのDrs.はまるでFUNKナンバーが始まりそうな派手なフィルで始まる(笑)。

I WANT TO BE FREE - OHIO PLAYERS


彼らはFUNKナンバーのみならずこういったバラードも大きな魅力である。

またOhio行っちゃいますよ~!









Sexyジャケ #10 (#549)

2009年12月07日 | レコード・ジャケ
今回Sexyジャケとして取り上げたアルバムは以前、魅惑のSoul Balladsと言うタイトルで登場したThe Dramaticsのアルバム【Do What You Wanna Do】である。

実はこのアルバム、私が最初に彼らにハマった(1984年ぐらい)アルバムであった。この出会いの5年ほど前に日本のレコードメーカーの洋楽サンプル盤を中古で(たぶん300円ぐらい)入手、ユーロ系のPopsやRockに交じってあの『In The Rain』と『Good Soul Music』が入っていたのである。それで初めて彼らに出会ってはいたが、『In The Rain』のまるでプログレみたいなサウンドが馴染めずに、自分のリストから外してしまった経緯があるのだ。

このジャケはかなり怪しい(笑)。

ジャケ表ではDramasのメンバーが乗っているエレベーターに超スタイルのいいモデルさんが超Sexyなコスチュームで乗り込んでくるというシチュエーション。メンバーの視線は彼女がはだけている下半身に集中している。

Do What You Wanna Do



裏面ではその彼女がエレベーターを降りて行くのだが、メンバーは失神か催眠させられているという変なジャケだ。

実は中にはいっている歌詞カードがカラーで、写真入りそれがまたかなり怪しいのだ。Dramasのメンバーはその彼女の妖艶さに完全にやられている(笑)。




この作品はABCに移籍後5枚目のアルバムであり、通算だと8枚目の作品。このアルバムのB面2曲目『Stop Your Weeping』がそれまでの私のThe Dramatics観を一変させたのである。

まあはっきり言って言葉にするまでもなく、聴いてもらえばよくわかるでしょう。

The Dramatics - Stop Your Weeping



このダイナミックなL.J.のボイスにまさにK.O.された。

そして次はA面1曲目のミディアムFUNKナンバー。

The Dramatics - Why Do You Want To Do Me Wrong


彼らの魅力はもちろんL.J. ReynoldsとファルセットリードのRon Banksであるが、彼ら以外メンバー全員がソロを取れると実力を備えている。これは他のグループではあまり聴けない、めまぐるしくリードが入れ替わるスリリングな展開が特徴的だ。これは同じDetroitの先輩グループThe Temptationsが取っていた手法であり、彼らを目標にしていたのは初期のシングルを聴いても明白だ。ただもうこの時期には完全にThe Dramaticsのスタイルとして確立していた。

次はHall& Oatesのヒット曲でアルバムタイトル曲、A面2曲目。

The Dramatics - Do What You Want To Do


この1~2曲目はこのジャケとまさに関係が深そうである(笑)!




Sexyジャケ #9 (#548)

2009年12月04日 | レコード・ジャケ
とうとう12月がやってきた。それももう4日である。今年もあっという間に終わってしまうのだなあ。毎日大切に生きていかないとねええ...

さてさて、Sexyジャケ特集が続いてますが、Soul系ってもっとSexyなLPジャケがあったつもりをしていた。いやいや、ところがアーティスト本人たちの姿や顔を載せている物が多いので意外に少ないのである(Betty Davisという例外もあり/笑)。

今回はP-Funkフォロワーとして知られているFUNKバンド、General Caine(General Kane)の1stアルバム(1978年)だ。



裸の女性がAlembicのBassを抱えて座っている図...

表情は恍惚(笑)。意味が良くわからんが、この頭があまりよろしくない感じが非常にFUNKを感じさせるのである。FUNKはインテリであってはいけない(爆)。下の裏ジャケはもっとアホである。




Bassを持って指さしているのはリーダーのMitch McDowell。アフロヘアーで小太り、けしてジャケに登場すべきでないルックスながら、出たがりな性分なようだ。しかしさすがにわきまえてか表ジャケには登場していない。2ndアルバムはFUNKの名盤として知られているが、彼がジャケに登場していないからであろうか(爆)?

Bassを弾きながらリードボーカルも取るというLarry Grahamばりのスタイルだが、サウンドはやはりP-Funk系というかBootsy風とも取れる。


youtubeには1曲見つけたので貼り付けておきます。

A面の1曲目である『I'm The Man』

General Caine - I'm The Man (1978)



Go-Go風のビートにBassがチョッパーバキバキ、それにSynth Bassが絡む筋金入りのFUNKナンバー!この人BootsyとStanley Clarkeが好きなのかなあ?

ついでに2ndアルバムから1曲聴いてもらおう。A面2曲目の『Shake』、ドFUNK!

General Caine- Shake



これは確かCD復刻してるはず。


このGeneral Caineは後にMotown(1986年)に移籍しているが、名前をGeneral Kaneに変えている。そしてこのグループの前にBooty Peopleと言うFUNKバンドをやっていて、1枚だけアルバムを残している。内容はかなり荒削りである。基本的にはFUNK色が強いが、GuitarをフューチャーしたRock的アプローチもあり、B面にはプログレ?と思わす曲もある。まあ内容は今一つですが(笑)。

そう言えばこのアルバムジャケもかなりSexyジャケである。

A面1曲目、バンドのテーマ曲か?『Booty People』

Booty People-Booty People



プロデュースがWarのプロデューサーであるJerry Goldsteinと、WarのBassプレイヤーであったB.B. Dickersonである。このアルバムではMitchは1曲を除いてDrumsを担当している。唯一Bassを弾いているのがこの曲。チョッパーを弾きまくっている(笑)。

BOOTY PEOPLE- Slappin Five



今回この記事を書いていて知ったのだが、Mitchは残念ながら1992年に37歳の若さで亡くなっていた。1st、2ndアルバムはあまりメジャーではないが、FUNK史に残る名盤だと私は思っている。特に2ndの【Get Down Attack】はCDにもなっているのでお薦めである。









Sexyジャケ #8 (#547)

2009年11月30日 | レコード・ジャケ

先日ブログランキングの話題を記事にしたが、このブログ実は先日4周年を迎えた。2005年11月25日にスタートしたのであった。

あまりマメな方じゃ無いし(かなりずぼら)、いつまで続くかと思ってましたが、4年も続けて今ではすっかりハマってしまいました。

今後もどうぞよろしくお願いします!

さて、ここから本題です。
Sexyジャケと言えば何と言っても【Ohio Players】ですよね。とは言ってもここから始めるとあまりにベタなので、とりあえず我慢汁して来ました(笑)。

70's初期、Detrortのレーベル【Westbound】時代のジャケはSM的コンセプトで、確かにSexyであるがR指定な感じ。

今回は全盛期のMercury時代の1stアルバム【Skin Tight】から行ってみよう。
ジャケは女性が生脚で膝まづいた状態(正座?)である。そう言った意味では少し【Westbound】時代の名残を感じさせる気もするが、色の使い方が暖色系になっている分あまりSM的な印象はない。



中ジャケ(見開き)はもっとエロスを感じさせる。なんだろ、モロ出しよりは想像力を掻き立てるからか(すみません、下品で...)?



前作まで中心となっていたVocal/Keyb.のJunie Morrisonがソロ活動するために脱退、これはバンドの方向性に大きな変化を与えた。Vocal面ではJunieに取って代わり、GuitaristであるLeroy"Sugerfoot"Bonnerがメインリードボーカルを担当した。Junieの後任Keyb.Billy Beckはリードも取れて、ファルセットが得意だったためコーラス面でも大きく貢献、彼のプレイや多彩な音色もかなりサウンドを左右したと言えるだろう。Mercury時代とWestbound時代との決定的違いはVocalの比重である。特にコーラスに関しては全く別グループと言っていいほど違っている。これはBillyの加入だけでなく、歌えるドラマーJames"Diamond"Williamsの加入は大きい。正直彼の不安定なビートはバンドにとってはマイナスに働いた部分もあると思うが、それ以上の働きを見せていたと思われる。

ではMercuryでの1stアルバム【Skin Tight】から何曲か紹介して行こう。
A面2曲目のインストナンバーであるこの曲はかなりWestbound時代の名残を感じさせるサウンドである。

Ohio Players- Streakin' Cheek To Cheek




B面1曲目のこのナンバーのリードはたぶんJunieではないかと思われる。Soul Trainの映像ではBillyが歌っているが、これは口パクであるのは明らか。

OHIO PLAYERS- Jive Turkey



全米 #13/R&B #2の大ヒットになったこの曲、このBassのリフはかなり印象的である。

Ohio Players - Skin Tight


B面2曲目のこのバラードはMercury時代のサウンドを象徴するナンバーである。

OHIO PLAYERS - Heaven Must Like This



エロジャケでありながら内容も素晴らしいMercury4部作の一枚である。













Sexy ジャケ #7 (#544)

2009年11月25日 | レコード・ジャケ
David T. Walkerと言うGuitaristをご存じだろうか?Soul系が好きな方であれば名前を知らなくても必ずや音は聴いたことがあるはず。

今回のSexyジャケは彼の通算6枚目のソロアルバム、【On Love】を選んだ。これは私がまだ高一の頃に発売されたもので、確か1978年ぐらいに買ったものだ。すぐに買えなかったのは当時LPが月のお小遣いの半分もしたからだ(笑)。当時高校生でこのアルバムを持っていた私は、同級生からかなり変わった奴と思われていたようだ(笑)。

見たとおり裸の女性の下半身に花びらを蒔いたと言うジャケ、当時10代の私的にはかなり挑発された思いがある(爆)。

このアルバムを大学の2年の時に初めて組んだ自己のリーダーバンドのbassであったT君に貸したところ、返って来なかった。同時に貸したのは忘れもしない【Hummingbird/密会】であった。こちらは後に買い直したが、David T.の方は2年前に紙ジャケ復刻CDが出て30年ぶりにやっと手にすることができた。

この人のGuitarはとにかくWarmfuなのである。ロマンティックな曲の演出には欠かせない柔らかいながらスパイシーな味わいである。L.A.系のセッションには数えきれないほど参加している。





全体的にGene PageのアレンジしたStringsが大活躍しており、今までの作品よりも遥かに贅沢な作りである。L.A.のトップミュージシャンがバックを務めている。私の大好きなEd GreeneとJames GadsonがDrs.をKeyb.のJoe Sample、BassにWilton FelderとThe Crusadersの面々は前作、前々作から引き続きの参加。

さていくつかyoutubeにアップされていたので紹介しておこう。

このアルバムの1曲目でアルバムタイトルナンバーであり、彼のオリジナルである『On Love』。David T.のGuitar soloから始まるが、テンションが効いたコードワークがたまらない...


David T. Walker - On Love


2曲目はカバーで原曲は知らないが、ポップなメロディーを持っていて非常に印象的。当時お気に入りであった。youtubeに無かったのでVoxにアップしました。

David T. Walker - I Wish You Love

Minnie RipertonのSoulと言うよりPopsの歴史に残る名作『Loving You』 をカバーしている。

David T. Walker - Lovin' You




彼は通常ピックを使用しているが、いつもまるで直に親指で弾いているかのような音がしている。これはもしかしたら弦を押さえている左手のニュアンスかもしれない。Eric Galeもそうだが、聴いてすぐに彼らだとわかる程個性的である。左手のベンドやビブラートが他のGuitaristとは違っている。

Bernard Purdieとの共演、たまらんですなあ~!


David T Walker & Bernard Purdie What's Going On













Sexy ジャケ #6 (#543)

2009年11月23日 | レコード・ジャケ
このシリーズも休み休みやってきたが、すでに6回目。本人がエロエロと言うのは前回のThe Momentsの項で登場した【Sylvia】がいるが、さらに強烈なキャラがいる。

元Miles Davisの奥さんとして知られている【Betty Davis】である。元モデルであるからその容姿は筋金入り、MilesやJimi Hendrixを虜にする程のSexy Dynamiteなのである。

中でも3rdアルバムである『Nasty Gal』のジャケはヤバい!裏はさらに恍惚の表情だ!(右の裏ジャケは携帯の写メなので画像が悪いのはご了承下さい。)




以前Bettyの特集をしているので、詳細はこちらの記事を見ていただきたい。

以前書いたBetty Davisの記事

彼女のサウンドFeeling的にはかなりFUNK的ではあるが、歌的にみると黒人の割にSoulっぽさはほとんど無い。Rockと言うかDeath Metalとかに近いFeelingだ。

youtubeにいくつかあったので貼っておきます。

まずアルバムタイトルナンバー、これはどうやらR指定になっているようだ(爆)。Heavy FUNKナンバー。

BETTY DAVIS- NASTY GAL (1975)


次はまるでBettyはDeath Metal調に叫んでいるF.U.N.K.。イントロのGuitarはマジでかっちょいい。途中からBassがユニゾンになるところがまたたまらない!

BETTY DAVIS- F.U.N.K. (1975)


これもかっちょいい!

BETTY DAVIS - SHUT OFF THE LIGHT (1975)



まあ全体的にサウンドはかっちょいいが、アルバム全部を通して聴くのは歌がきつ過ぎてちょっと辛い!しかしLarry Graham、Greg Errico、Neal Schon、Pointer Sisters等のオールスターメンバーで制作された1stはホントに最高傑作、一昨年紙ジャケで復刻になったのでまだ聴いていないFUNKフリークには是非聴いていただきたい。

Betty Davis 1st


以前にも書いたが、Bettyは日本に1ヶ月ほど来てたことがある。私も以前何度も出演したことがある老舗Liveハウス、【原宿Crocodile】に1ヶ月契約で演奏しに来ていたのだ。現在もブッキングマネージャーであり、店長である『西さん』がBettyの大ファンであったこともあり呼んだらしい(本人から聞いた話である)。

ある日Bettyがバンス(ギャラの先払い)を要求してきたらしい。ファンである西さんは二つ返事で渡したと言う。しかし次の日BettyはCrocodileに現れなかった...

トンズラしてしまったのだ。

Milesだけでなくきっとたくさんの男を手玉に取ってきたのであろう。