訃報:ハイアン・グレイシー死去(#291)

2007年12月21日 | 格闘技
突然の訃報、驚きました。グレイシー一家の暴れん坊、狂犬とも呼ばれたハイアン・グレイシーが亡くなった。33歳、格闘家としてはまだまだこれからと言った若さでした。

日本にはPRIDEを主戦場として何度も来日、試合をしました。メディアの少々大げさな報道で非常にダーティーなイメージが先行しましたが、試合直前には相手を挑発してはいたものの、実際の試合になると意外に冷静で真摯な戦いぶりでありました。日本デビュー戦の石澤常光(ケンドー・カシン)戦では狂犬のごとく突進、殴りまくりでの秒殺のイメージが強かったせいもあるかも?私もこの一戦はマジで驚きました。


その後グレイシーハンター(当時グレイシーと名のつく相手に無敗だった)と呼ばれた『桜庭和志』に対し挑発し続けて、とうとう実現となったが、直前に腕の腱を損傷して大差の判定負けに終わった。さらに石澤との再戦では調整不足で負けてしまったり、ムラがあったのは確かである。結局負けはこの二戦のみ、5勝2敗と言う戦績であった。日本人との対戦しかなく、トップクラスとの対戦が桜庭のみと言うのは少々物足りない。吉田秀彦戦は是非実現して欲しかった、そのぐらいの実力者であったと思われる。

ハイアン・グレイシー X 美濃輪育久

ただ、ストイックに柔術へ取り組んでいるイメージの強いグレイシー一族の中にあって、「ピストルで撃たれた」話や「相手の耳をかみちぎった」話、果てはハイアンに恨みを持ったマフィアによってさらわれ、廃車に閉じこめられたまま海に落とされた話など、ヒクソン・グレイシーやホイス・グレイシーと同じ一族の人間とは思えないエピソードに事欠かない。通称「グレイシー最狂の喧嘩屋」。自称ストリートファイト400戦以上無敗。

2007年12月14日、車の強盗事件で逮捕され、収監される。翌12月15日、サンパウロ市西部にある91分署の拘置所内にて死去。死因は不明らしい。逮捕された時は検査で微量のコカインとマリファナが検出されたとか...

まだ詳細はわかっていないが、ミドル級ではトップクラスの実力者であったのでとても残念だ。

スポーツナビのサイトでかなり批判的なコメントがたくさんあったのが残念である。ここはまるで2チャンネルか?と勘違いする程でした。亡くなった人に対し追い打ちをかけるような人は、自分自身が地獄に落ちることを覚悟して欲しいね、ホントに最低だ!
Sports Navi + /ハイアン・グレイシー死去


世の中こんな最低なことばかりではありません。


Chewsのメンバーのうち3名、あいだちん、ミス・ローズ、ゴローちゃんが今年いっぱいで卒業します。

18日に送別会をしました。Chewsのメンバーはみんな優しくてね、吉田クラスはみんないいチームだけど、Chewsは特に温かいね。

こんなデザートが用意されてました。




何でもいいけど酔っ払っているのに3曲も歌わされちゃった~。私には容赦ないメンバーですねえ(笑)。

24日は恵比寿ガーデンプレイス でGospel Liveです。フリーライブなのでお時間がある方、皆さん是非来てください!

ガーデンプレイスGospel Live / 吉田英樹&Ato No Choir

12/24 15:00~ / 17:00~ 2Stages







高瀬大樹選手~上井ステーション (#186)

2007年03月16日 | 格闘技
PRIDEのマットで活躍した総合格闘家で、『寝技だったら日本一』と呼ばれた高瀬大樹が、なんと上井ステーションのリングに上がる。プロレスデビューだ!それもデビュー戦は何と昨年のMVP『世界一性格の悪い男』と呼ばれる鈴木みのるとの
対戦である。何とも破格の扱いであるが、代表の上井駅長は「上井駅を背負ってもらいたい」とデビュー前からエースに指名したようだ。

実は私は彼とは友人である、整骨医でありスポーツトレーナーであるKAZさんを通じて知り合いなのだ。PRIDEで見てた頃の彼は80kg程度だったと思うが、最近は100kg前後はありそうだ。元々目つきが悪く、金髪に染めてしまったもんで、ル
ックスだけならみのるより確実に怖い。まあ口では全く勝負にならないだろうが…

元々みのるのファンだったと言う高瀬選手、どう見ても反則技が似合いそうなルックスはかなりプロレス向きと言えるだろう。世間のうわさでは極悪とか呼ばれているが、見た目よりは全然礼儀正しくナイスガイであるが…


右上は203cm310kgのエマニュエルヤーブローをKOしたシーン。



さらに下はPRIDEに出場していた頃の高瀬選手

3/21の試合ではみのるに拷問技をかけて是非ヒイヒイ言わせて欲しいものだ。
上井ステーション、目が離せないかも?

2ショットです
   ↓


『不滅の国際プロレス1974-1981』 (#182)

2007年03月09日 | 格闘技

『不滅の国際プロレス1974-1981』

アニマル浜口と言えば今でこそ女子レスリングの浜口京子の父として有名だが、元々は伝説の国際プロレスで活躍し、その後新日本プロレス、ジャパンプロレスで活躍したプロレスラーであったのだ。

国際プロレスと言えばグレート草津、雷電ドロップのサンダー杉山、ストロング小林、当時金網の鬼と呼ばれたラッシャー木村、超技巧派マイティー井上、そしてアニマル浜口、寺西勇、鶴見五郎、後にプロレスバカとして伝説になった剛竜馬等がいた。強烈な個性の選手がひしめき合っていたのだ。そして外人選手ではビル・ロビンソンやバーン・ガニア、若きアンドレ・ザ・ジャイアント(モンスター・ロシモフ)が来日していた。

団体が日本プロレスしかなかった当時、1969年に旗揚げした。その後1972年に新日本、全日本が旗揚げ、馬場、猪木の二大エースを失った日本プロレスはあえなく崩壊、しばらく3団体時代が続いた。しかし馬場、猪木のような強力なエースがいない国プロはどうしても苦戦を強いられ、1974年当時エースであったS.小林が突然離脱して、新日本のA.猪木に挑戦して敗れた後経営状態がさらに厳しくなり、ラッシャー木村をエースに立てて『デスマッチ路線』で復興を目指すがついには81年に崩壊してしまう。

今考えると国際プロレスは今のインディー団体に近い色と香りを持った団体であったと言える。デスマッチや軍団抗争を早い時期から導入、選手の入場テーマ曲を始めたのも国プロが最初であったらしい。


その国プロの映像がDVD化された。『不滅の国際プロレス1974~1981』 (ポニーキャニオン)である。
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それに先駆けて発売されていたのが『伝説の国際プロレス1969-1974』(ポニー・キャニオン)である。
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京子の親父としか認識のないプロレスファンはこれを機会に必ずアニマル浜口の勇姿を見てほしい。彼のスライディングをしながらのエルボー・ドロップを連発する姿は必ずや感動を呼び起こすであろう。

もはや『気合いだ~!』のルーツを見逃すわけにはいかないだろう。

訃報:元プロレスラー、大木金太郎さん

2006年10月27日 | 格闘技
韓国の虎と呼ばれた大木金太郎さんがソウル市内の病院で26日に亡くなった。77歳であった。『一本足打法』ならぬ『一本足頭突き』は猛者揃いの外人レスラーからも恐れられた。
韓国で生まれであるが、力道山に憧れプロレスラーになる夢を実現するため貨物船で密入国、捕まるが力道山が身元引受人になり釈放、日本プロレス入りしたと言うエピソードがある。それにしても当時の力道山の政財界に対する力は驚異的だ。
大木さんは'93年頃に内蔵疾患や血行障害等で倒れてから、亡くなるまで闘病生活をしていた。その中で韓国内のプロレス再建スポーツ振興に力を注ぎ、今年2月にはWBC(野球)に出場する韓国チームの応援に来日したがそれが日本での最後の姿となった。

日本プロレス時代はさすがにあまり良く知らないが、馬場、大木、猪木の三人が将来を嘱望され、若手三羽ガラスと呼ばれていたのは有名である。私がよ~く覚えているのがボボ・ブラジルとの頭突き世界一決定戦と呼ばれた死闘である。大木の『一本足
』に対しブラジルの『ココバット』は長身の体躯をさらにジャンプして上から鉄(アイアン)と呼ばれた頭を叩きつける荒技である。ブラジルは200cm近い長身であり、体格的にハンデがある大木はそれでも意地でも引き下がらない。こんな魂の試合をやってきた人である。

日プロ崩壊後は全日に参戦、キム・ドク(タイガー戸口)を従えてヒールに徹した時期もある。私が良く見たのはこの時代である。大木が馬場を、キムがJ.鶴田をつけねらうと言う図式である。あとはアブドーラ・ザ・ブッチャーとの試合もかなり面白かった。チャンピオンカーニバルだったかなあ?ブッチャーも頭突きが得意であったが、大木のボディーへの執拗な頭突き、そしてダメージのあるブッチャーに追い打ちをかけるように一本足頭突き、ブッチャーは地獄突きや凶器シューズによるトウキック等のラフファイトで反撃を試みるが単発で終わる。結果は忘れたが終始大木ペースであった。

と、思い出を語るとキリがない。しかし『大木金太郎/金一 』という偉大なレスラーがいたことは忘れないだろう。


ご冥福をお祈りします。

PRIDE 無差別級GP 2006 #2

2006年09月12日 | 格闘技

=====無冠の帝王ミルコ・クロコップ無差別級GPを制す====

昨日さいたまスーパーアリーナで行われた無差別級GP、私はスカパー!のPPVで録画して後で見た。

K-1GPあたりも一緒であるが準決勝、決勝と一日に2試合を勝たなければ優勝出来ないという過酷なルールだ。

    ====準決勝~ミルコ・クロコップ X バンダレイ・シウバ=====

ミルコは今までで一番軽い100kg程度まで落として挑んだ。戦法もカウンター狙いだった今までとガラリと変わって、積極的に前に出て行った。準決勝で戦ったシウバ戦は、序盤の左ハイキックに隠れあまり注目されない必殺技、左ミドルがシウバの動きを鈍くさせた。最終的に必殺の左ハイでシウバから生涯初のKOを奪うのであるが、その勢いはあのシウバもひるむ程であった。以前この試合シウバの精神力が勝ると予想したが、それを遙かに上回るミルコの集中力は凄かった!ミルコはグラウンドでパウンドの嵐を見せた、こんなミルコは見たことがなかった。シウバは試合後病院に直行したようだ。本当に壮絶な試合であった。

    =====決勝~ジョシュ・バーネット X ミルコ・クロコップ=====

もう一つの準決勝ジョシュ・バーネット×A.ホドリゴ・ノゲイラの試合は高度な技術の凌ぎ合いで、打撃で優位に進めたジョシュが2-1ながら判定勝ちしてミルコ×ジョシュの決勝戦となった。シウバを左ハイで葬ったミルコの勢いは体格で遙かに勝るジョシュ相手でもむしろ増すばかり、パウンドでジョシュを追い込んだ。どちらかと言えば負けない、リスクの少ない戦法のイメージであったミルコだが、それを全く覆す積極的な戦法で念願の王者を意中に収めた。おまけに彼は誕生日であったらしい。ミルコ本当におめでとう!まさかミルコの涙が見れるとは...

        彼も人の子である。

予想が外れてしまったが、こんな強いミルコが見れて最高にうれしい。今日の勢いなら十分ヒョードルに勝てるであろう。先日Prideと電撃的に契約したマイク・タイソンとの対戦も噂されるのである。


外れたと言えば2006 FIBA世界選手権の予想も見事に外れた。USAは前回オリンピックに続き、またしても準決勝で破れ銅メダルに終わった。ギリシャのディフェンスに苦労するだろうと予想はしたが、事実かなり苦しんで最後までペースを掴む事は出来なかった。いくら個人能力が高くてもオールスターのかき集めで優勝出来るほど甘くないらしい。世界のバスケットボールのレベルはそこまで上がって来ている。つまり日本チームにとってはますます狭き門になって行く…

準決勝でエース、パウ・ガソルが足を骨折してしまったためスペインチームは決勝をガソル抜きで戦わなければならなかったのにも関わらず、何と強烈なディフェンスで勝ち上がって来たギリシャチームのお株を奪う激しいディフェンスで、ギリシャのオフェンスを崩壊させて金メダルを手中にしたのである。

決勝を欠場してもMVPを獲得したパウ・ガソルは、骨折のため復帰までに4ヶ月かかるそうである。もちろんNBA開幕には間に合わない。NBAではドイツのノビツキーの方が結果を残していたので、人気も高かったがこのMVPでNBAファンの見る目も変わったであろう。

USAが本気で金メダルを取るためにはチームとして機能出来るように時間をかけなければ難しいのではないだろうか?そう言えば直前にケガで出場を辞退したKobe Bryantが大会後チームUSAのケミストリー不足を指摘していた。

Lebron、Carmelo そしてDwyaneのチームで北京オリンピックこそは是非金メダルを取り返して欲しいね。

日本チームもニュージーランド戦前半で見せたディフェンスをコンスタントに見せれば、十分オリンピックに出場出来るかも知れない、あきらめないで頑張って欲しいねえ。

PRIDE 無差別級 GP 2006

2006年09月01日 | 格闘技
  FIBA世界選手権が終わるとすぐにこれ、PRIDE GP、今度は無差別級である!

       ===== PRIDE無差別級グランプリ 2006 =====

9/10、さいたまスーパーアリーナで行われるPride 無差別級 GPの予想をしてみたい。ヘビー級王者ヒョードルが怪我のため欠場しているが、そうそうたるメンバーがエントリーされていた。結局日本人選手は残念ながらベスト8ですべて敗退してしまった。期待された吉田秀彦、藤田和之も壮絶にKOされてしまった。体重無制限なら体格的に劣る日本選手にはかなりきつい勝負になる。結局残った4人はK-1GPで準優勝が最高である、無冠の実力者ミルコをのぞけば、前Prideヘビー級王者ノゲイラ、ミドル級王者シウバ、元UFCヘビー級王者バーネットと言った文句無しの王者ばかりである。

===== ミルコ・クロコップ X ヴァンダレイ・シウバ =====

まず打撃系出身の二人、ミルコ・クロコップとバンダレイ・シウバの対戦。K-1に残っていても間違いなく成功したであろうミルコ、当時からミドル級王者であったシウバは4年前に一度対戦している。その時はミルコがまだ総合のトレーニングを始たばかりだったので特別ルールで行われた。3分5ラウンド、判定なしルールであった。終始スタンドでの攻防であったが、シウバが押していたと見方もある。
ただしグラウンドがある打撃と打撃のみの戦い方は全然違うだろう。最近のミルコのグラウンド技術は当時とは雲泥の差があるので、シウバも初対戦のようなつもりだろう。むろんその分シウバも進化しているだろうが…


    ===== A.ホドリゴ・ノゲイラ X ジョシュ・バーネット =====

もう1戦はA.ホドリゴ・ノゲイラとジョシュ・バーネットの打撃が強いグラップラー対決だ。柔術の達人でありノゲイラとレスリングベースのジョシュ、どちらも打撃勝負で行くと予想されている。正直ダメージの無い状態でこの二人が寝技で決められる事は考えにくいからであろう。以前ノゲイラがDeepで日本の寝技王菊田早苗を一撃で倒した事は強烈に私の脳裏に刻まれている。体重が115kg近くあるジョシュが簡単に倒れるとは思えないが…

そしてジョシュが前回のE.アレキサンダー戦の前に減量に成功、見事にKO勝利を果たした時のコンディションを再び取り戻して来たら、ノゲイラにとってかなりタフな試合になるだろう。そうなれば私は6:4でジョシュ有利と見ている。ただノゲイラは世界一折れない心を持っているので、何とも予測がつかない。どちらにしてもジョシュが優位に進めて行く事は間違いないだろう。

シウバとミルコに関しては心情的にはシウバに勝って欲しい。


予想ではシウバ X ジョシュが決勝。

そして体格的に圧倒的優位に立つJosh Barnetteが優勝するのではないか?と予想しています。

皆さんの見解を聞かせて頂くとうれしいですね。あ~今から楽しみだ!

佐々木健介退院!

2006年07月29日 | 格闘技
          
           ====佐々木健介退院!====

先日高山善廣選手の二年ぶり復活戦に、眼窩底骨折の重傷を押して出場した佐々木健介が昨日小橋健太が退院したのを追うように手術後無事退院した。

当初小橋健太がパートナーをつとめる予定が、検査で腎臓腫瘍が発覚、緊急手術になったため健介にオファーが来たわけだ。

高山は二年前新日G-1マットで倒れる直前まで戦っていた相手。小橋は昨年のベストバウトの相手。因縁もあり、他に代わりなどありえない事を健介自身強く感じていたのであろう。実際健介が辞退していたらプロレス界の至宝とも呼ばれた高山の復帰戦が台無しになっていただろう。

このリングに上がった四人、そして先日腎臓摘出手術が成功した小橋健太を加えた五人は現在のプロレス界最高のメンツである。
何にしろ健介が無事退院、年内には復活出来そうな様子で安心した。

それにしても鬼嫁として知られる健介の奥方、北斗晶(佐々木久子?)は凄い!自分自身が元プロレスラーであり、かなり無茶な事をやってきた人だ、しかし今回の『怪我を押して』と言うのは一般的な家庭で考えると離婚につながるような決断であろう?
健介も凄いがチャコさんは間違いなく鬼より凄いですよ!

        間違いなく世界最強の夫婦だ!






佐々木健介緊急手術

2006年07月19日 | 格闘技
昨日の記事で高山善廣復帰戦について書いたが、そのパートナーをつとめた佐々木健介の左眼窩底骨折はかなり危険な状態であったらしい。プロレスや総合格闘技、打撃系であればたまに聞く病名であるが、今回の健介の症状は失明する危険性が高いらしい。当日武道館大会のTV解説をつとめた鬼嫁(北斗晶)は当然のごとく、『休む勇気も必要だよ』と出場を止めた。しかし健介は『左目を失っても武道館に行く』と押し切っての出場であったのだ。

まずその状態であの激しい試合をしたという事が驚きであり、正直男気と言うにはあまりに無謀すぎる行為であろう。プロレスラーらしいと言えばらしいが、悲しい事故につながらないように注意して欲しいと思う。

フリーになってからの佐々木健介の活躍は本当に素晴らしい。天龍選手のように50歳を過ぎても第一線で頑張って欲しいね。 怪我をしたのは7/2のビッグマウスラウド後楽園ホール大会、柴田勝頼戦、柴田のヒザが左目を直撃した時らしい。

佐々木健介のような選手を今の時点で失うことは、低迷を続けるプロレス界にとってあまりの痛手である。何とか無事に復帰してもらいたいものである。

先ほど聞いたニュースでは手術は成功したらしい、ひと安心である。

高山善廣復活!

2006年07月18日 | 格闘技
昨日ノアマット、日本武道館で高山善廣が二年ぶりの復帰を果たした。

当初絶対王者小橋健太がパートナーを務める予定が、先日小橋が腎腫瘍摘出手術を受けたため、昨年のプロレス大賞である佐々木健介が代わりを務めた。相手は社長三沢光晴と現GHC王者秋山準である。二年前脳梗塞で倒れる前にはどこのリングでも文句無しのメインイベンターであった高山ならでわの最高の待遇である。四人共にプロレス的受けの達人である。高山のビッグブーツやヒザが爆発すれば三沢のエルボーも容赦なく炸裂、健介は小橋バリのマシンガンチョップで負けじと応戦。特に健介は張り切っていたね。彼にとっては高山は脳梗塞になる直前の相手、小橋は昨年のベストバウトの相手だ。感慨深いのは当然だが、それにしてもかなり気合いが入っていた。

高山はもちろんプロレス大賞を取った時の動きではなかったが、意外に動けていてそのダイナミックさは全く失われていなかった。元々スタミナのある方ではなく、フラフラになりながらも気持ちで戦って行くタイプであったから後半にスピードが落ちてもあまり気にならなかった。強いていえばトップロープをまたぐ時に引っかかって上手くまたげなかったのは気になった。あれは彼にとってステイタスだから、トップロープをまたげなくなったら潔く引退して欲しい。

196cmの高山選手は元々UWFインター時代100kgそこそこのスリムな体系だった。ハッスルのモンスター軍高田総統に瓜二つの現Pride統括本部長、入団直後高田延彦の付け人を担当していた。高田の試合の時は入場時彼の後を付いてくるのだが、ほぼ頭一つ違うのを見て、なんだ?このウスラでかい奴は?と思っていたら、そのうち頭角をあらわして来た。といっても当時は若手の一人でしかなかった。
本格的にプロレス界でスター街道を走るようになるのは、Uインター崩壊後、その流れでキングダムに参加するがすぐに崩壊。
全日本プロレスに入団、ノア移籍を経てフリー選手になってからである。正確に言えば『ノーフィアー』解散後であろうか。

その後事務所高山堂設立、Prideにも参加、新日本プロレスやインディー団体のリングにも上がり、自分を表現できて呼んでくれる場所があればどこでも行ったような感じであった。
彼の評価を上げたのはPrideでのドン・フライ戦である。確かに他の選手に真似出来るか?見た事がある人はよーく解るだろう、出来る訳がない。受けがあるプロレスと総合格闘技を同じレベルで表現してしまったのは高山とドンぐらいのものだ。

しかし、今回なぜ高山選手の復帰戦を取り上げたかと言うと、秋山選手のバイプレイヤーぶりに感銘を受けたからだ。
相手を生かすと言う意味ではレベルが高いノアにおいても秋山が最高であろう。技の受け具合、技の美しさはもちろん一番は口である。この秋山がいなければ絶対王者小橋の存在は半減していたであろう。

実は全日時代の秋山は私にとってまったく無印であった。ノアマットに来てからの彼のコメントは面白いし、試合内容もかなり面白い。アマレスで全日本学生王者までになったレスリングの上手さ、受け、そして策士と呼ばれる程の間合いと駆け引き、絶妙である。時期GHC挑戦者には秋山が指名したのは天才丸藤である。この二人のタイトルマッチ、外れる事はないだろう。

高山選手、誰もが期待して心配した復帰戦、最高の三人に囲まれて最高の存在感で戻って来てくれた。きっと秋山がいなかったらこの試合、魅力が半減したであろう。

今後の秋山準に期待しよう!

ps. 佐々木健介が眼下底骨折を押してリングに上がったことが発覚!さすがMVP、全くそんな事は思わせない激しいファイトだった。プロレスラーは奥深い!

絶対王者小橋健太、負けるな!

2006年07月01日 | 格闘技
高山善廣が脳梗塞から二年ぶりの復帰戦を行うと言う明るいニュースが一転、衝撃的なニュースである。プロレスリングNoahの小橋健太が腎臓腫瘍摘出のため明日から開幕するシリーズを欠場することが発表された。

小橋と言えばノアのGHCヘビー級タイトルを長きにわたり保持し、失った後も絶対王者と呼ばれる程の存在である。全日本プロレスでデビューした小橋は特に格闘技経験も無いところから這い上がってきた努力家である。全日時代は『青春の握り拳』と呼ばれ、ムーンサルトプレスを乱発していたのだ。その影響でヒザはボロボロ、新生ノアの旗揚げ時にはヒザの手術でリングに立つことは出来なかった。しかし小橋のファイトスタイルは確実にファンの心を掴んでいた。そして休んでいる間エースとして君臨した秋山を中心としてノア戦士たちが、そしてマスコミが小橋神話を作って待っていたのだ。当然リングに戻ってくるとファンは熱狂した。

ノアで復活した小橋のスタイルは少々変化していた。ヒザの負担を軽減するため体重を絞り、以前はヘビー級ながら飛んだり跳ねたりしていたが、一つ一つの技に重さを感じさせるスタイルに変わっていた。豪腕ラリアートは一説によると元祖であるスタン・ハンセン以上の破壊力と聞く。

腎臓にできる腫瘍は90%悪性であるらしい。それでも転移がなければ助かる可能性は高いらしい。早期発見らしいので悲観的になることもないらしい。小橋の超人的な体力と精神力で必ずや克服、復帰してくれるだろう。

     がんばれ小橋健太!