Liveやります!(#319)

2008年02月28日 | LIVE Information

【Soul-Jam! Music Factory】吉田英樹のSOUL/R&B歌唱法レッスン

Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る


今月はLiveが無いのであるが、3月には2本のLiveがあります。

3/4(火)鹿島 吉田セッション AT 自由が丘Mardigras

start 20:00~ (2stages) / charge 2100円 Tel:03-3722-6892
Soul/FUNK/Jazz-Fusion


吉田英樹:Vocal/ 鹿島達彦:Bass/小西真澄:Keyb./阪口誠:Guitar/山村マキト:Drs.

Guest 皐月:Vocal

皐月/アザレア


皐月、彼女はとにかくいい声しとります。息の使い方が絶妙でねえ、いつも感心します。カバーをやる皐月は皆さん聞いた事が無いはずだ、非常に楽しみ!


3/15(土)Motion Live At 自由が丘Mardigras

start 20:00~ (2stages) / charge 2500円 
Soul/Jazz FUNK

吉田英樹:Vocal 村上こうよう:Tb 斉藤幹雄:Tp 小西真澄:Keyb. 鹿島達彦:Bass 河崎真澄:Drs.

MotionとはTrombone奏者である村上こうよう氏のリーダーバンドで、Tb、Tp、Keyboard、Bass、Drs.の5人(Guitarレス)のインストバンドである。年に1~2回高円寺JirokichiでTower Of PowerのTribute Liveをやる時にはVocal2名(吉田英樹、矢野間健)を加えて12名に増員して大迫力で行なわれる。

今回は通常のMotionであるがほぼ1年ぶりになるだろうか、久々なので楽しみである。こうよう氏のオリジナルインストFUNKナンバーも数曲、吉田を入れてAl GreenのナンバーやPeabo Brysonの名曲『Feel The Fire』、おなじみStevie Wonderのナンバーがホーン入りで聞けるのである。



席が25程しか無いのでそれ以上は立ち見になるが、予約も受け付けていると思うので是非お問い合わせ下さい!

Mardigras:03-3722-6892

MardigrasのH.P.

【Soul-Jam! Music Factory】吉田英樹のSOUL/R&B歌唱法レッスン

Southern Soul Singer(番外編)John EdwardsのSpinners時代

2008年02月25日 | soul,r&b
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る




Spinners時代のJohn Edwards(#318)

プロデューサーがPhilly Soulの重鎮Thom BellからDisco大王Michael Zagerに替わってDisco色を強めて成功した80's前後のSpinnersであった。Deep系のファンの方はそっぽを向く向きも多いだろうが、まあサウンドはさて置いてもJohnの歌は素晴らしい。私は前任のPillippe Wynne時代(もろPhilly Soul)のSpinnersが一番好きであるが、Singerとしてはどちらかと言えばJohnの方が好みだ。

そんなわけで80's前後に発表した3枚のアルバムを紹介しておこう。

Dancin' And Lovin'/Spinners


これでもか~!と【bpm125~130のDISCOビート】が続くアルバム。Michael ZagerのDiscoサウンド一色になるところ、Johnの歌があるだけで救われる。それにしてもここまで徹底してDisco一色にするとは...
ラストナンバー『Boogie Woogie Avenue』は懐かしいDetroit録音であるが、それ以外はNew York録音で、すっかりPhillyからは離れてしまっている。

Love Trippin'/Spinners
Love Trippin' by G-Tools



前作があまりにDISCO一色だったので、このアルバムの素晴らしさ、バランスの良さが際立つ。すべてNew York録音。

タイトルナンバー『Love Trippin'』はFUNK仕立てのダンスナンバー。それに続く2曲目は女性シンガーUllanda McClloughをゲストに、JohnとBaritoneシンガーHenry Fambroughをフューチャーしたバラードナンバー『Heavy On The Sunshine』、前作には無かったSpinnersらしさが出ている佳曲である。3曲目はSam Cookeの名曲をDanceナンバーにした『Cupid~I've Loved You For A Long Time』である。JohnはまるでSamが乗り移ったかのように歌っている。マジで好きなんでしょうね~、私も大好きですが、そんなJohnにも共感を覚えます。B面にもダンスナンバーとバラードがバランス良く並べられており、これはホントにいいアルバムですね。

Labor Of Love/Spinners


Willie Hutchがプロデュース(L.A.録音)したA-1、2、B-5を除いてすべてNew York録音である。Willie Hutchと言えばやはりSam Cooke系の唱法で知られるシンガーであり、作曲、プロデュースで活躍し、さらにこの3曲ではBassを担当、確かGuitarも弾くマルチ・プレイヤーである。Guitarと言えば、この2曲には元Graham Central Stationのメンバー【Gemi Taylor】が参加している。彼は日本に住んでいてメジャーアーティストのレコーディングを中心に活動していた。何度か共演したが最近はあまり名前を聞かないがどうしてるかなあ?そう言えば前に話した時Willie Hutchとも一緒にやっていたと言ってましたが、どうやら10代の頃からやってたようです。

A面はダンスナンバーが3曲続きます。Willie Hutch作の1曲目、『Long Live Soul Music』はSoul Musicに対する愛を歌った曲であり、Sam Cooke、Otis Redding、James Brown、Bobby BlandとSoulの大御所の名前が飛び出して来ます。2曲目の『Standing On The Rock』もノリが良いFUNKナンバー。3曲目は何とThe Carpentersのヒット曲『Yesterday Once More』をダンスナンバーにアレンジしてやっている。賛否両論あると思うが、私としてはこれがまた結構イケてると思うのだが。やはりまるでSamが歌っているようだ。たまら~ん!

B面ではVocal Groupらしい縦横無尽のコーラスが魅力の『The Winter Of Our Love』、3連バラード『Be My Love』もJohnの良さが引き立つ曲だ。ラストナンバーの『The Deacon』はまるでSuger Hill GangのようにRapに挑戦していろ。L.A.録音のせいもあるがサウンド的には何となくSolarっぽいかな?

このアルバム復刻されているものの単独ではなく、Philippe在籍時のYesterday Today Tomorrowとのカップリングになっているお得盤。しかしもっと時代が近いものとカップリングしてくれても良さそうだが...


Yesterday Today Tomorrow/Labor of Love
Yesterday Today Tomorrow/Labor of LoveAmazonで詳しく見る by G-Tools


実はこのアルバムあたりからセールス的に落ち込んできており、やはりDiscoサウンドのあおりを食った形なのであろうか?まあ今でもSpinnersは活動しているようだが、Johnは病気(脳卒中?)で2002年に脱退、後任に何と『It's A Shame』のG.C. Cameronが復帰する噂もTempsに参加してしまったと言うドタバタ劇の結果、元The FuturesのFrank Washingtonが参加している。今のメンバーでLiveアルバムやDVDも出しているが、正直リードが弱い。声は太くてどちらかと言えばG.C. Cameronタイプであるが、Philippeのナンバーの時はまだいいが、特にJohnのナンバーを歌うには残念ながら発声が不安定過ぎてがっかりさせられました。歴代リードがあまりに優秀だったため、後任のメインリードがこう弱いと、昔の名前で出ていますと言った感じになっちゃうのでちょっと寂しいですね。

そしてJohnは未だ闘病中のようですが、復帰できる可能性は薄いのかなあ?是非戻ってきて欲しいシンガーです。








Soul-Jam~R&B歌唱法、更新中!
天使にラブソングを~ああ勘違い?
【Soul-Jam! Music Factory】吉田英樹のSOUL/R&B歌唱法レッスン



Southern Soul Singer~雲を突き抜けるようなハイトーン(#317)

2008年02月22日 | soul,r&b
【Soul-Jam! Music Factory】吉田英樹のSOUL/R&B歌唱法レッスン

Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る

【John Edwards】

私のとても独断な見解ですが、John EdwardsはSam Cookeのフォロワーとして『Arthur Conley』と並ぶ最高峰のシンガーの一人であると常々思っていました。Sam Cooke物まねシンガーはThe OvationsのLouis WilliamsやWillie Hightower等たくさんいたが、正直ただの物まねに止まりで終わり、商業的にもも成功した人は少ない。それに比べJohnやArthorはSamの唱法をフォローしながらも、さらにそのリズムのキレやぬけのいいハイトーンを生かして自らの個性をアピールして成功した。Johnはその後'77年にSpinnersに参加してリードシンガーを務め何曲もトップ10ヒットを送り込み、2002年まで在籍した。グループ加入前にすでにソロ名義で二枚のアルバムを出していた。彼はミズーリ州セントルイス出身であるから実は南部出身でないが、アルバム二枚共に南部制作なのでSouthern Soul Singerと呼ばせてもらう。

Spinnersと言うグループはMotown出身と言う事もあり元々ポップ路線ではあったが、彼がグループに参加した頃ちまたはDiscoブームであった。Atlantic移籍後Top10ヒット常連であったSpinnersとしても、その地位を保持するためにはそのブームに乗らないわけにはいかず、必然的にDiscoを意識したコンセプトの元に作品が制作されて行った。そんなわけで熱心なSoulファンからはSpinners時代のJohnの評価が今ひとつなのはそんな理由があるのだろう。私としてはDisco一色なアルバム【Dancin' And Lovin'】はさすがにToo muchだが、【Love Trippin'】に収録の『Cupid』(Samの名曲)とかThe Carpentersの代表曲『Yesterday Once More』(【Labor Of Love】収録)のカバーDiscoバージョンは何気に結構好きだなあ...


Awareからの1stアルバム【John Edwards】は曲のバランスも良くかなりいい作品に仕上がっている。以前P-Vineから1stのジャケを使用してこの1stに加えてAware時代のシングルや未発表曲を加えたコンピアルバムが出ていたが、廃盤なのか残念ながらWeb上では見当たらなかった。しかしそのコンピにさらに2曲追加するかたちで『Careful Man』と言うタイトルでUK盤が発売されていました。

John Edwards/Careful Man
Careful ManAmazonで詳しく見る by G-Tools


Sam Dees作曲、自らのアルバムでも歌っている『Stop This Merry-Go-Round』、同じくSam作の『Claim Jumpin'』等アップやミディアムのジャンプ・ナンバーでのリズムのキレや突き刺さるようなハイトーンは、当時のシンガーの中でも他に類を見ないぐらい素晴らしい。シングルのみしか聞けなかった『Vanishing Love』もSam作、東部的なサウンドでかなりポップなナンバー。

さらにバラードナンバーではSam Cooke節を応用した歌い回しが新時代のSamと言った風情である。『You're Made For Love』はモロSam節であるが、高音部では独特の響きになる。Samは少しかすれた感じのMixed voiceになるが、彼の場合はもっとクリアーなトーンで空に突き抜けるような高音域なのである。あとは『It's A Groove』が聞き物である。この曲ではそれほどSamを感じさせないが(これが彼のもうひとつの個性なのであろう)、Deepな三連バラードに仕上がっている。下の画像が二枚のアルバム。Sam Cookeの門下生であったBobby Womackもアルバム【Lookin' For A Love Again】で歌っているミディアムナンバー、『Messing Up A Good Thing』もこのアルバムの中では指折りの出来。正直Bobbyのバージョンより遥かに良いと思います(私はBobbyファンで彼のアルバムをほとんど持ってますが...)。Samがもしまだ生きていて16ビートの曲を歌ったらきっとこんな感じなんだろうなあ?と言うのが先程【新時代のSam Cooke】と表現した訳なのです。

このコンピにはレーべルが違うため2nd(Cotillion~David Porterプロデュース)の曲は収録されていません。LPでしか聞けないですが、まずはこの1stがまるごと収録されている『Careful Man』を聞いてみて下さい。

John Edwards(1973/1st)


John Edwards/Life, Love And Living(1976/2nd)

SpinnersのJohn Edwards、Arthur Conleyに関してはまた改めて書きたいと思います。





Soul-Jam~R&B歌唱法、更新中!
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【Soul-Jam! Music Factory】吉田英樹のSOUL/R&B歌唱法レッスン

Southern Soul Singer~苦みばしったハスキーボイス(#316)

2008年02月21日 | soul,r&b
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る


【Bill Coday】


いやあ、Bill Coday、シブい声である。

ちょっと喉にひっかかり気味なBillの声であるが、似たタイプの声ではTempsの初代リードのDavid RuffinやThe DaramaticsのIn The Rainで有名なWilliam "Wee Gee" Howardあたりであろうか?

Billの声を聞いたのは25年程前、あるオムニバス盤に収録されていた(タイトル等は思い出せない)『Get Your Lie Straight』(1970)であった。何と'71年にはBillboardのR&Bチャートで14位まで上がったそうだ。たった一曲ながらとても印象に残っていたのでBill Codayの名前は忘れられなかった。Vividからこのアルバムの元になったLPが出てたのはしていたが、入手困難であったため聞いていなかった。そして12年前にECKO RecordsからカムバックしてSoulファンを驚かせた。
そのCDが下の『Sneakin' Back』である。

Bill Coday / Sneakin' Back


Denise Lasalleが発掘して自分の所有するレーベル【Crajon】に迎えて数枚のシングル制作したのである。そしてこのアルバムはLP時代に日本のVividが出していたのであるが、今回のCDは曲数も増えて15曲、『I Get High On Your Love』のみが全くの未発表曲で、実はCrajionで最初にレコーディングされたものであるそうだ。



Bill Coday / Right On Baby~The Crajon Recordings
ライト・オン・ベイビー~ザ・クレイジョン・レコーディングス Amazonで詳しく見る by G-Tools


このCrajon時代、すべてMemphisのHi Recordsでレコーディングされており、これもBillの声と非常にマッチしている。やはりアップテンポのジャンプナンバーがかっちょいい!やはり前出の『Get Your Lie Straight』が最高で、見事に苦みばしっている。歌詞の内容も浮気をした女にホントの事を言えよ、おまえのウソには嫌気がさした、と言うような当時流行りの三角関係を歌った曲である。

シャウトがまた切ないねえ...

Southren Soul Singer~ハスキー系のたまらんVoice(#315)

2008年02月17日 | soul,r&b
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る


【Don Bryant】

このところMixed Voiceの使い手と言うタイトルで3回続けて来ましたが、今度はハスキー系のシンガーにスポットを当ててみますね。声だけでDeepな彼らの声、たまらんのですわ!

今回はMemphis出身のDon Bryantである。Al GreenやSyl Johnsonの項でも紹介したHi Recordsに結構な数のシングルを残したが、どちらかと言えばソングライターとして活躍、あの『I Can't Stand The Rainで有名なAnn Peeblesの旦那として知られている。しかしなぜ自分でもっと歌ってくれなかったの?と思う程かっちょいいシンガーなのだ。下の画像が私が初めて聞いたDonのアルバム。日本編集のLPで確かP-VineかVividから出ていたと思う。25年ぐらい前で借り物であった。

Don Bryant / Memphis Sounds~Original Collection


Sylの項でHorseスタイルと言う言葉を使用したが、Donはどちらかと言えばそのHorseスタイルである。正直商業的に成功したWilson PickettよりもDonの方が好みであるのだ。Funky Broadwayとかダンス天国等Pickettのヒット曲をカバーしてるが、原曲よりも遥かにかっちょいい!サウンド的にはあまり金をかけてなさそうだが、その分彼の声が生々しくてたまらないのである。
『I'll Go Crazy』をはじめとしたバラードナンバーも素晴らしいが、彼のジャンプナンバー、特に前出のPickettの曲を含むカバー曲はヒットした原曲を凌ぐ出来なのである。Smokey&Miraclesの初期のヒット『Shop Around』、Sam&Daveのナンバー『Soul Man』や『When Something Is Wrong With My Baby』をやっているが、彼なりの解釈が私にはたまらなく、ツボに入ってしまうのである。

このコンピCD(下の画像)は前出のSylのCD【The Complete Syl Johnson On Hi Records】に匹敵するコンプリートな内容になっている。これは絶対買いだじょ~!
The Complete Don Bryant on Hi Records
The Complete Don Bryant on Hi RecordsAmazonで詳しく見る by G-Tools



こちらでDon Bryantを紹介しています。


I m a g o o さんのSoul Legendを紹介しているサイト~Soul Time Lover(Don Bryant編)

Soul-Jam(#314)

2008年02月15日 | Soul/R&Bを歌うための理論
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る



今まで吉田英樹の音楽コラムとして黒人音楽のレビューとSoul/R&B歌唱法を中心として続けて来ましたが、歌唱法の部門をアメブロに移転することにしました。

Soul-Jam~Soul/R&Bの歌唱法

こちらのgooブログではレビューを中心に書いて行きたいと思います、今後もひとつよろしくお願いします!


Mixed Voiceの使い手#3~Al Green(#313)

2008年02月13日 | soul,r&b
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る



70'sにはMemphisの貴公子と呼ばれた【Al Green】

アーカンソー出身でMemphisのレーベルHiでメジャーになったAl Greenであるが、Southern Soulと言うくくりを超えたスーパースターと言っていいだろう。カラス系(鼻と下あごの響き)のMixed Voiceの使い手で、彼の実声からファルセットの移行はRonald Isley(The Isley Brothers)と双璧をなす人間国宝(世界宝?、殿堂入りか?)とも呼べる芸術品だ


Al Green / Legendary Hi Albums
The Legendary Hi AlbumsAmazonで詳しく見る by G-Tools


Al Green / Legendary Hi Albums, Vol. 2
Legendary Hi Albums, Vol. 2 Amazonで詳しく見る by G-Tools


1~4、5~8枚目のアルバムをそれぞれ2枚組にして2000円台前半とはかなりお買い得なカップリングである!

60's末期にMemphisのHiレコードのプロデューサーであるWillie Michellと出会い、一躍スターダムにのし上がるが、元々Alは熱い男であり放っておけばOtis Reddingのようにシャウトしまくるシンガーであったようだ。しかしWillieのプロデュースにより、ウィスパーボイスを駆使するように変えられたおかげでAlの独特のスタイルが生まれた。それが『Let's Stay Together』の大ヒットにつながるのである。彼のLiveを見ればわかるがスタジオ録音とはまるで違うのだ。もし前半をスタジオ盤のように歌っていても後半には豹変してしまうのだ。私はそんなAl Greenが大好きである。

さて、Alの発声はOtisの初期の頃とは全く違う。Otisが飛行機事故で亡くなる少し前に喉の手術を行なっているが、彼の死後発表されて全米#1になった『Dock Of The Bay』でMixed Voice気味に歌っている。発声を変化させる事によってキャラクターまで変えてしまったのだ。

OtisのLiveアルバムを紹介しておこう。
Otis Redding / In Person At Whisky A Go Go
In Person at the Whisky a Go GoAmazonで詳しく見る by G-Tools

普通なら名盤と呼ばれる『Live In Europe』を選ぶかもしれないが、私がはじめに買ったのがこのLiveアルバムであった。Europeよりも演奏は粗削りだが臨場感があり、熱気が伝わって来るので大好きなのだ。まず一曲目の『I Can't Turn You Lose』はEuropeよりも熱くてカッチョイイ!さらにJBの『Papa's Got A Brand New Bag』をやっているが、これがマジでJB以上であるのだ。

ちょっと横道にそれてしまったが...

Alに関してのエピソードとして有名なのは、70's中盤、Alが人気絶頂時に当時のガールフレンドから熱湯をかけられ重度の火傷を負ったことである。その後彼女が自殺してしまうのである。それがAlがGospelの道に戻るきっかけになったらしいのである。現在は教会とPopsを両立させて活動している。すでに還暦を迎えているAlだが、まだまだ元気で活動してほしいものだ。

Mixed Voiceを駆使するSouthern Soul Singer、もう少し続けてみようかな?


☆ 友人I m a g o o さんのサイトではもっと詳しく紹介していて映像や音源も聞く事が出来ます。
I m a g o o さんのSoul Legendを紹介しているサイト~Soul Time Lover(Al Green編)

Mixed Voiceの使い手#2~Syl Johnson(#312)

2008年02月11日 | soul,r&b
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る



Syl Johnson

GuitarやBlues Harpもプレイするマルチなプレイヤーである彼はちょいとBlues寄りであるが、やはりMixedなハイトーンを特徴とした声で、Funkyなジャンプナンバーやミディアム曲に魅力があるシンガーである。

前回登場したO.V.やOllie系の発声であり、きっとかなりの声量の持ち主であろうと推測される。映像で見ると良くわかるが、Al GreenやMarvin Gayeは軽く歌っているように見えるが(実際軽いのだが…)マイクをかなりオフってもバリバリに声を拾うのである。要はMixed Voiceはみなさんが思っているよりも遙かに声量があるのだ。実はHorse(ホース)スタイルと呼ばれるWilson PickettやEdwin Starr等は聞いた印象よりは意外に声量が無いのである。これは実際LIVE映像を見ていただくとわかると思う。

SylはMississippi州で出まれその後Chicagoに移住、50's末期にはGuitar/HarminicaプレイヤーとしてMagic Sam等のバックで活躍しながらBlues系レーベル『Federal』からデビュー、60's後半にはTwinightと契約してからヒットチャートに顔を出すようになる。その後Memphisの名門レーベル、Hi Recordsと契約し下記の4枚のアルバムを発表している。

Back For The Taste Of Love(1st)


Diamond In The Ruff(2nd)
Diamond In The RuffAmazonで詳しく見る by G-Tools



Total Explosion(3rd)



Uptown Shakedown(4th)



これらの4枚のアルバムとシングル等を集めて出されたのが下の『The Complete Syl Johnson On Hi Records』であるが、Completeと言う言葉に偽りが無いコンピレーションである。現在単独で出されているのが上で紹介した2ndアルバムのみなので、このThe Complete...が絶対的にお得であろう。

私のお気に入りは最初(25年程前)に購入した3作目に収録の『Take Me To The River』である。作曲者であるAl Greenのオリジナルバージョンより好きだなあ。Rock系の人もかなりカバーしている曲である。確か10年程前にEric Claptonがカバーしていた。
The Complete Syl Johnson on Hi Records
The Complete Syl Johnson on Hi RecordsAmazonで詳しく見る by G-Tools


娘の【Selena Johnson】がJiveから2001年にデビュー、現在3枚のアルバムをリリースしている。

The Chapter 3:The Fresh
チャプター3:ザ・フレッシュAmazonで詳しく見る by G-Tools


最近のニュースでは
Syl Johnsonがマイケル・ジャクソンやウィル・スミスを提訴したと言う。

[2008年01月04日]
シリーナ・ジョンソン(Syleena Johnson)の父親で、50年代から活躍するシカゴのソウルシンガー、シル・ジョンソン(Syl Johnson)が彼の楽曲を無断で使用したとして多くのアーティストとレコード会社を訴えた。

詳しくはこちら
べテラン・ソウル・シンガーがMichael Jackson等を訴える

Mixed Voiceの使い手~Southern Soul Singer(#311)

2008年02月08日 | soul,r&b
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る



CDを購入しても帰るとちょっと聞いてCD棚に収めて、本来のCDとしての機能を果たしていない物が多い。私の場合欲しい物があってCD屋に行くわけじゃなくて、時間がある時に新しい発見や掘り出し物を探し求めて行く事がほとんどで、基本的に衝動買い的購入なので聴くためではなくCD棚に収めるため?のCDが多くなってしまう?(爆)。

そんな中、本日は月に二度あるかないかのまるっきりお休みな日であるので、普段出来ない事と滅多に聞かないCDをあさり始めた。

おおお!そう言えば【Ollie Nightingale】なんか持っていたのか?LPは1枚だけ持ってたけどCDは昨年買ったんだな~。

OllieはSouthern Soulと言うくくりで語られるシンガーである。Southern Soul Singerと言えばあのLegend、Otis ReddingやWilson Pickett等のシャウターやJames Carr、Roscoe Robinsonあたりの野太いVoiceの印象が強いと思うが、Ollieを含め案外Mixed Voiceで歌うスムース系のシンガーが多い事に気付く。

Ollie Nightingale / Sweet Surrender
スウィート・サレンダーAmazonで詳しく見る by G-Tools

97年10月に惜しくもこの世を去ったメンフィスのサザーン・ソウル・シンガー、オリー・ナイチンゲイルが73年にプライドに残したそして幻の名盤『スウィート・サレンダー』である。

M-1の『Here I Am Again』はまるで牧師のPreachingのような語りから入るDeepバラードで、本編に入ってからもまるでGospel調の歌い方だ。バラードに定評がある彼であるが、M-3の『It's Sad Thing』はミディアムのジャンプナンバーで彼の切れのいいシャウトが聞ける。彼のハイトーンは明らかにMixed VoiceでありO.V. Wrightの声に近い。M-8の『I'm In Love』はBobby Womack作で本人も歌っているが、Wilson Pickettに歌わせてヒットして、さらにArethaもカバーしてヒットさせている。ここでのOllieはArethaを凌ぐ程Deepなバラードに仕上げている。語りはイマイチだが...

改めてOllieの素晴らしさがわかるCDです。Ollie最高!

前出のO.V. Wrightの全盛期と思われるBack Beat時代の音源を紹介しておこう。
O.V. Wright / Eight Men, Four Women
Eight Men, Four WomenAmazonで詳しく見る by G-Tools

O.V.に関してはまた改めて語らせてもらいます。

普段FUNK、FUNKと騒いでいるが、Southern Soulだって聞くんですよ~。改めて聞くとかなりGospelに近い歌い方である事に気付くのである。

Willie Norwoodと言うGospelシンガーがいるんだけど、やはりO.V.とかOllieみたいな歌い方で、かなりDeepな味を醸し出している。『'Bout It』と言うアルバムではStevie Wonderの『Have A Talk With God』をカバーしてるが、とってもDeepなしあがりである。なぜかこの曲であのBrandy(Deepとは対極の)がゲスト参加している。FUNK色も強くてかなりクォリティーが高く、Deepファン、GospelファンのみならずFUNKファンにもお奨めのアルバムである。

Willie Norwood / 'Bout It
'Bout ItAmazonで詳しく見る by G-Tools


ちょっとSouthern Soul系続けますね。よろしゅう頼んます!

明日は雪の予報...

いやだなあー、明日は小岩(江戸川区)まで行かなきゃならないっすよ~。(筆者:横浜市在住)


とんでもない話(#310)

2008年02月08日 | INDEX (このブログの見方)
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る


私のミュージシャン仲間のTさんのブログでこんなとんでもない話を聞きまして、猛烈に怒りを覚えています。

以下許可を頂いたので転載します。

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みなさんにお願いです!


こちらでこういうお願いをするのは、ちょっと心苦しいのですが、どうにも大変な状況になったのでどうかお許しください。


12月に3週程帰郷していたのはご存知だと思いますが、その理由です。以下、情報として送ったメールの内容の抜粋です。

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父の事ですが、病気で介護が一時的に必要になった時に、親戚が介護名目で近づき、定期・国債を含む預貯金全額を勝手に引き出し、遊興費等で使い込みました。その手口は巧妙なのですが、銀行の対応が信じられないくらいいい加減で、本人の意思確認を全くせず、定期や国債を解約しているのです。

高齢化社会の今、このような事件は珍しくないと思うのですが、この手の詐欺は立件が難しく、取られ損となる事が多いようです。

特に国債を解約した「○○銀行」は態度も横柄で、ここでは書ききれないような嫌な目に遭いました。どうか、今後一人でもこういう目に遭う人が減りますように、何らかの形で取り上げていただけたら幸いです。

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この件に対して、銀行の対応は3者3様でしたが、ひとつだけとんでもない対応した銀行が有ります。その件について知人にアドバイスを求めたところ『2チャンネル』が効果があるとの事なので、そちらに詳細(#561)を書いております。ご覧の上、解決に向けてのご協力をお願いいたしたく思います。

今回の件で個人の無力さを痛感しました。裁判には高額(300万~500万)な費用がかかるそうです。うやむやにはしたくないので、解決への良い方法有りましたらお知らせくださいm(_ _)m
たくさんのアドバイスやメールありがとうございます。なるべく多くの情報を集めたいと思いますので、この告知を1週程トップにおかせていただきます。ブログは従来通り更新しますので、スクロールしてご覧くださいm(_ _)m

Tさんのブログ

2チャンネルと聞き最初ちょっと引きましたが、一度訪問したらかなり効果が見込めそうに思いました。もしこれを読んで同じように怒りを覚えた方は是非書き込み等してご支援下さい。よろしくお願いします!