Frank McComb Live At Cotton Club 2007(#297)

2007年12月31日 | soul,r&b
行ってきました~!

昨年の数倍良かったですよ!

Live In Atlanta Vol.1(+DVD)


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一曲目にいきなりBilly Prestonの『Will It Go Round In Circles』からのスタート、イントロのフレーズでもしかしたら?と思ったが、今年亡くなったBillyに敬意を表してのパフォーマンスであったのだろう。

Ultimate Collection/Billy Preston
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これは非常に嬉しかったなあ。
正直言うとFrankのアルバムは多分全部持っているが、あまり聞かないし曲のタイトルも知らない。曲はそんなに好きでは無いが彼の声、そして音楽性は大好きである。毎回連れて来るミュージシャンがメチャいい!そして今回は最高だ!



Frank McComb/LOVE STORIES
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途中Stevieの『Ribbon In The Sky 』をやったりまるでHerbie Hancockのバンドのようになったりと自分のルーツをあからさまに見せてくるところがまたいいよね。まあ最初はDonnyっそっくりなところ(His Eyes On The Sparrow)が気に入ったんだけどね。DonnyとGeorge BensonとStevieを合わせて割ったようなナンバー『Cupid's Arrow』もしっかりやってくれましたぞ。

THE TRUTH Vol.1
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そしてアンコールは『The Truth Vol.1』収録の『Do You Remember Love?』なんだけど、後半に出てくるフレーズが明らかにStevieの『You've Got It Bad Girl』と『Too High』なのである。新譜のLIVEアルバムのラストナンバーでもあります。こんな茶目っ気がFrankの魅力でもあります。



上の写真はFrankを囲んでマイミクであり、夫婦揃って弟子である『kazメグ』とhidejee夫婦(りりーと)である。

いつも予約と席の確保をしてくれるKさんにはホント感謝しています。




皆さん、今年もこの気まぐれでマニアックなブログを見て下さいましてありがとうございました!また来年『2008年』もどうぞよろしくお願いします!


80'sアルバム復刻ブーム#3(#296)

2007年12月29日 | FUNK
とうとう出ました、FUNKマニア垂涎の作品!Human Bodyの1stアルバム


HUMAN BODY/MAKE YOU SHAKE IT
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80'sの作品復刻ラッシュの中でも知る人ぞ知る存在であるHuman Bodyの1stアルバム、初CD化であるがLPがかなりレアであったので、マニアには溜らん復刻である。昔からOhio Playersファンである私にとってはBilly BeckがOhio脱退後の行方をしばらく知らなかったので、このアルバムは買いのがしていた。2ndの『COSMIC ROUND UP』は以前復刻済みであったが、Billy Beckが脱退後の作品であったので興味が薄く購入せず。

さてこのHuman Bodyとは元々Troutman兄弟が、Zapp結成前に地元Ohioで結成していたグループであった。その唯一のアルバム('76)はOhio周辺でしか販売していなかったため激レアな作品であるとか...
その名前を頂いたこのグループ、George Clintonの作ったParliamentsに参加し、元Parliament/FunkadelicのBassシンガーでその後Zappに参加、晩年はMelvin Franklin亡き後The Temptationsに参加した『Ray Davis』(彼も2005年に亡くなっている)とZappのメンバーであった『Roger Hutcher』そして前出のOhio Playersの全盛期(Mercury時代)を支えた『Billy Beck』の三人によるグループである。プロデュースはRoger Troutman、演奏はZappのメンバーが中心であり、全くZapp/Roger系のサウンドに染められているが、Vocal中心のグループであるためFUNK系ばかりでなくバラード系にも聞き所が多い。

さてせっかくだから少し曲のレビューに行っておこう
M-1はいきなりZappサウンドで始まるアルバムタイトル曲『Make You Shake It』である。イントロのHornのスタッカートフレーズが何となくEW&Fの『Magic Mind』(All'n All収録)を思わせるのは気のせいか?期待を裏切らない超どFUNKチューンで始まってくれるから誠にうれしい。RayのBassボイスはMelvinより全然好きだなあ。リードはBillyが中心か?

M-2『Tomorrow』はバラードでちょっとBee Geesの『How Deep Is Your Love』を思わせるメロとBillyが中心であろうハイトーンコーラスである。この2曲だけでもかなりクォリティーが高い!商業的に成功しなかったはずだが、これはかなりもったいない!

M-3『Keep Your Head Up』は再びFUNKチューンだがポップなメロであり、シングルにしてもいいような出来である。

M-4の『Hit Me』はDaytonあたりがやりそうなポップな曲、Larry Hatcherのリードであろうか?

M-5『As We Lay』イントロがちょっとOhio Playersを思わせると思ったらBilly Beckの曲であった。多分Larryのリードか?

M-6のバラード『Please Help Me Find Her』は絶対的にShirley Murdockがやりそうなミディアムバラードである。まあRogerがお得意なパターンなんだけど言うなればGospel調なんだよね~。

M-7『There Is Nobody』はTempsの『Just My Imagination』あたりを感じさせるポップなメロを持ったテンポがある曲である。Hornsが何となくSlyの『If You Want Me To Stay』や『Somebody's Watching You』あたりを感じさせるんだよなあ。
M-8はアルバムラストナンバーで『I Believe We Can』であるが、改めて聞いて見るとこのグループはリードがそれ程強力ではないがコーラスがいいね。曲としては並かな?

それにしてもこのアルバム、埋もれさせるのは激しくもったいない作品である。Zappの1~2ndまでしか聞けない私であるが、このアルバムは素晴らしい!FUNKファンはヒ必聴であり、Vocal Groupとかバラード系が好きな方にも楽しんで頂けそうな佳作だと私は思う。


80'sアルバム復刻ブーム#2(#295)

2007年12月27日 | FUNK


昨日渋谷TOWER RECORDSで買った80's復刻シリーズ第二弾でーす!

Narada Michael Walden/Confidence(1982)
CONFIDENCE
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いやあ~、このアルバムも復刻されるとは思わなんだあ!ここ最近の80'sの復刻ブームは驚異的である。20年もの間葬り去られていた作品をどんどん掘り起こし、まさかこれが?と思うような作品がどしどし復刻されている。

元々有名なDrummerであったNarada Michael Walden、私が彼の名前を初めて見たのは、Rock界のスーパーギタリストJeff Beckのインスト作品第二弾である『Wired』(1976)であった。1曲目の『Led Boots』でのプレイがあまりに凄まじかったのでやたら印象に残っていたものである。
そしてテクニカルな事で有名なJohn McLaughlinのJazz Rockバンド『Mahavishnu Orchestra』の二期メンバーであった事は少し後に知った。当時はまだFusionと言う言い回しは定着しておらず、日本ではCrossoverと呼ばれていたのである。Naradaはたくさんのセッションをこなしつつ、すでにこの頃(1977年)からソロアルバムを出し始めていた。Mahavishnu在籍時代でも歌も歌っていた彼は、最初の二枚のソロ作品ではインストが中心ではあったが必ず少しでも歌っていた。作品を重ねるごとにポップな路線に傾き始め、三枚目あたりからSoul/FUNK~ダンス路線にシフトチェンジして行ったのである。そして80'sに入るとプロデューサーとしても活躍し始めて、優秀なヒットメイカーとして評価されるようになるのである。ちなみにWhitney Houstonの初期の作品は彼がプロデュースしている。

さて、私がなぜこのアルバムに反応したか?それはM-1『You're #1』を当時バンドでカバーしたのである。だからこのアルバムには特別な思い入れがあった。しかしいつだか忘れたが、売ってしまって手元に無かったのでなおさらである。
この曲では当時流行のSynth Bassに生Bass(Slap)が印象的なリフを繰り返すどFUNKナンバーである。P-FUNKを連想するのは私だけではないだろう。やはりBernie Warrellは偉大だ!Naradaの早口Voiceが炸裂すると『You~'re #1』とコーラス(ボコーダーによる)が入ってくる。20年ぶりに聞いたがやっぱかっちょええ~、ノリノリですよ~!
M-2の『Summer Lady』はRick James風のビートにポップなメロディーが乗ったダンスチューン。HornにRandy Brecker(tp)、David Samborn(as)、Bob Mintzer(ts)が参加している。LPならB面の1曲目であったM-5も曲調(メロディー)はRock調であるが、Rick James風のFUNKアレンジになっている。

M-3、M-6、M-8はバラードだが、さすがにNaradaの歌唱力だと一曲通すのはきついかな?

M-7はミディアムFUNKナンバーでちょっとSOLAR風のサウンドである。この曲だけではないが、BassのRandy JacksonのGrooveは凄い。Naradaとのコンビはばっちりだ。なぜかレギュラーメンバーのクレジットが無くて、サポートメンバーとソロ
を取っているメンバーのクレジットしかない。LPではたぶん裏ジャケにあったと思われるが、ちょっとマヌケな復刻だな。

それにしてもNaradaの作品は音がいい。当時としてはEW&Fの作品に匹敵すると言ってもいいのではないか?Quincy JonesやGeorge Dukeも然り、一流のプロデューサーの作品は音が素晴らしいのである。

80'sにはDiscoでよくかかったNaradaのヒットナンバー聞くにはこのベストがお奨め。

Ecstasy's Dance: The Best of Narada Michael Walden
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80's アルバム復刻ブーム#1(#294)

2007年12月26日 | soul,r&b
いやあ~!懐かしいアルバムがどんどん復刻されている。

本日は渋谷のTOWER RECORDSに行ってきたのだが、80's前半のアルバムがごっそり復刻していた。70'sの紙ジャケ復刻も未だ盛んだがさすがに出尽くしたか?最近は80's物が怒濤のようにCD化されている。
かなり驚いたのはBrookins兄弟のユニット、『Afterback』が復刻されていたことである。当時札幌のTOWER RECORDSで新譜を物色中発見!ジャケのセンスの無さには閉口したが、クレジットを見ると何とEW&FのBassプレイヤーVerdine Whiteがプロデュースしてるではないか!ってなわけですかさず購入したのである。81年の作品で、Exective ProducerはMaurice Whiteである。Verdineのプロデュースと言えば『Pockets』が有名である。


CDの曲順
1.IT'S YOU

2.WRAP IT UP

3.I THANK HEAVEN

4.HAVE YOU SEEN HER

5.LADIES OF THE 80'S

6.ME, MYSEF AND I

7.WANNA FILL YOU UP

8.ONCE IS NOT ENOUGH


RobertはLead VocalとKeyboard、Drs.を全曲で担当、MichaelはGuitarとVocal担当である。リズムセクションだけの演奏がほとんどなので、EW&Fのような分厚いサウンドではなく薄っぺらいサウンドである。Drs.のバランスがちょっと大きいかな?まあほとんどRobertのソロアルバムのようなものだが、MichaelのGuitarカッティングはなかなかシャープでいい感じ、B-1では唯一リードボーカルを取っている。何とB-2『Me, Myself&I』のChorusに『The Emotions』が参加している。Robertの声は太くてFUNK曲もバラードもなかなかイケている。

久々に押し入れから引っぱり出して聞いたので軽くレビュー行っちゃうぞ~!
A-1の『It's You』はちょっとSOLAR系のサウンドを彷彿させる曲。The Whispersあたりがやりそうである。

A-3の『I Thank Heaven』はスローバラードでDavid Foster系の佳曲である。今聞くとファルセットがあまり上手く無く、実はブレイク持ちであったことが発覚!でもこの曲いいですよ。RobertがGeorge Dukeのツアー('84)で来日した時にLPを持って行ったら会うことが出来てサインを貰いました。多分このアルバム(日本未発売)を持参したのは私だけだったのではないだろうか?メチャ喜んでくれましたし、日本にこのLPが入って来てること自体喜んでました。オマケに私がこの曲を歌い出したら一緒に歌ってくれました(笑)。

A-4の『Have You Seen Her』はアップテンポのダンスナンバー。何気にRobertのDrs.が上手い!Grooveもあって片手間でやっているレベルではない。当時的に言えばちょっとニューウェーブな感じの曲調でかっちょいい曲です。

B-1の『Ladies Of The 80's』はMichaelがリードのFUNK曲、A-4同様ニューウェーブ調の曲。歌は上手いとは言えないが、Robertとは違って線は細いがなかなかいい声である。

B-2はThe Emotionsが参加したバラードナンバー、『Me, Myself&I』である。このアルバムでも屈指のナンバーである。

B-3はアップテンポのFUNK曲『Wanna Fill You Up』、この曲もダンスナンバーとしてもかなりいい感じである。

多分当時ほとんど売れなかったであろうこのアルバムを復刻させたのは凄いね!


Robertのページがありました。Robert Brookinsのページ
彼はその後ソロアルバム『In The Night』を発表(上の画像)、その後プロデューサーとして活躍した。それにしても1965年生まれなので、アルバム発表当時まだ16歳だったと言う事だ。ジャケの右側であるからいかに老けていたと言う事であろうか?私より若かったのである。びっくり!会った時は19歳か?信じられん!

GOSPELはFUNKだ!#5(#293)

2007年12月24日 | Gospel
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る


『Shake The Foundation/Joe Pace』(2002)

前回紹介した前作『Let There Be Praise』も佳曲が多かったが、このアルバムも佳曲揃いである。

タイトル曲である『Shake The Foundation』はアップテンポの超かっちょいいFUNKナンバーでJoe Paceの代表曲である。GOSPELではたいていの曲は三声で歌われるが、この曲は3コードのシンプルな曲ながら、7thの音が加えられていて四声で歌
われている。さらに7thコードの中に3度の音マイナー3度の音(理論上#9th)を入れている。これを入れるといきなり黒人っぽい響きになり、FUNKらしくなるのである。

7thコードでは3度はメジャー(C7だとE=ミの音)であるから、半音でぶつける事になるのでかなり不安定な緊張感のある響きになる。ただコーラスにはメジャー3度の音は入っていないので、気持ち悪いと言う事にはならないのである。
こう聞くとかなり難しそうだが、歌詞もシンプルで意外に覚え易いので吉田クラスでは必修曲になっている。

70's Soulバラードっぽい『Love You So Much』は女性リードが非常に魅力的であり、文字通りChoirをリードする形で歌われている。メロディーがしっかりしていてポップスとしても通用しそうな曲だ。

アップテンポでどんどん転調していく『Highest Praise』はちょっとEW&F風(Can't Let Goに似ている)でGOSPELではよくあるパターンであるが、Joe Paceはこの手法をよく使う。曲中でどんどんキーが高くなって行きChoirのテンションがどんどん上がっていくのがわかる。高血圧の人や老人が倒れてしまうのがわかる気がする。そう言えば10年ぐらい前か、NYでGOSPEL体験ツアーをした時に礼拝堂にナースが待機しているのを見て、へえ~ホントに失神するんだねえ~、と関心したものだ。

『Highly Exalted』も同じくどんどん転調して行く。ポップなメロディーであるが、少々展開が多くて転調感が今ひとつわかりにくく、いつの間にか高くなっているのだ。最後はかなりテンションが上がって来る。

FUNKと言う面では前作の方が強いが、このアルバムの方がポップ性が高い。最初にJoe Paceを聞くならこのアルバムがお奨めだ。

『Shake The Foundation/Joe Pace』
Joe Pace Presents: Shake the FoundationAmazonで詳しく見る by G-Tools



やはりJoe Paceのセンスは素晴らしい!




GospelはFUNKだ!#4(#292)

2007年12月23日 | Gospel
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る


『GospelはFUNKだ』をテーマに書こうと思ったきっかけになったアーティストが、今回取り上げている『Joe Pace』である。別にFUNKを感じるGospelのアーティストはJoeだけではないし、基本的に黒人教会で歌われるGospelはFUNKである、と言うのが私の持論である。

Joe Paceのサウンドは非常にとっつき易い、特にGospel初心者にはお奨めである。70's Soul的にメロディーがハッキリしてる上にFUNK色が強いところは正直私好みである。Kirk FranklinもFUNKをやっているが、彼の場合Hip-Hop色がかなり強いが、その点Joe PaceにはHip-Hopっぽさは皆無である。

さて今回はJoe Paceの作品からこのアルバムを紹介しよう。

2001年の作品、

『Joe Pace Presents Let There Be Praise』
Joe Pace Presents: Let There Be PraiseAmazonで詳しく見る by G-Tools

GospelのアルバムはLIVE作品が圧倒的に多い。この作品もほとんどLIVEまたはLIVE仕立てである。

M-1の『Call To Worship』はJoe Paceのプリーチングで、そのままアップテンポでかっちょいいM-2の『Let Everything That Hath Breath』になだれ込む。超スリリングな展開である。Ato No RecordsのChoirである『DOTS』は、Joe Paceのナンバーを多数やっているがこの曲もやっていた。
M-3アルバムタイトル曲である『Let There Be Praise』はJazz-FusionっぽいFUNKナンバー。元々Jazz-Fusion(と言うかJazzが元々)がGospelに影響されていたところ、最近では逆影響があるようだ。

M-4の『O Clap Your Hands』はLatin(カリプソ?メレンゲ?)っぽいビートでポップな曲である、楽しいね!

M-5の『I Worship You Medley』はFusion系のsaxプレイヤー、Kirk Whalumがフューチャーされている。彼の名義でGospelアルバムが制作されている。非常に信仰が深いのであろう。イントロのフレーズがEW&Fの『Can't Hide Love』を思わせる。

おおっと、真面目に書くとすべての曲を紹介してしまう。ここからはFUNK色が濃い曲のみに限定して紹介しよう。

M-7は以前紹介したThe Staple Singersのヒットナンバー『I'll Take You There』のリフを引用したと思われる『I Will Bless The Lord At All Times』。そっくりであるが原曲より展開があり、よりポップになっている。

M-11はParliamentの『Flash Light』からBassラインを頂いた『This Is The Day』である。これを聞いてFUNKを感じない人はいないはずだ。まぢでかっちょいいのである。

次回もJoe Paceの作品を紹介するね、乞うご期待!



訃報:ハイアン・グレイシー死去(#291)

2007年12月21日 | 格闘技
突然の訃報、驚きました。グレイシー一家の暴れん坊、狂犬とも呼ばれたハイアン・グレイシーが亡くなった。33歳、格闘家としてはまだまだこれからと言った若さでした。

日本にはPRIDEを主戦場として何度も来日、試合をしました。メディアの少々大げさな報道で非常にダーティーなイメージが先行しましたが、試合直前には相手を挑発してはいたものの、実際の試合になると意外に冷静で真摯な戦いぶりでありました。日本デビュー戦の石澤常光(ケンドー・カシン)戦では狂犬のごとく突進、殴りまくりでの秒殺のイメージが強かったせいもあるかも?私もこの一戦はマジで驚きました。


その後グレイシーハンター(当時グレイシーと名のつく相手に無敗だった)と呼ばれた『桜庭和志』に対し挑発し続けて、とうとう実現となったが、直前に腕の腱を損傷して大差の判定負けに終わった。さらに石澤との再戦では調整不足で負けてしまったり、ムラがあったのは確かである。結局負けはこの二戦のみ、5勝2敗と言う戦績であった。日本人との対戦しかなく、トップクラスとの対戦が桜庭のみと言うのは少々物足りない。吉田秀彦戦は是非実現して欲しかった、そのぐらいの実力者であったと思われる。

ハイアン・グレイシー X 美濃輪育久

ただ、ストイックに柔術へ取り組んでいるイメージの強いグレイシー一族の中にあって、「ピストルで撃たれた」話や「相手の耳をかみちぎった」話、果てはハイアンに恨みを持ったマフィアによってさらわれ、廃車に閉じこめられたまま海に落とされた話など、ヒクソン・グレイシーやホイス・グレイシーと同じ一族の人間とは思えないエピソードに事欠かない。通称「グレイシー最狂の喧嘩屋」。自称ストリートファイト400戦以上無敗。

2007年12月14日、車の強盗事件で逮捕され、収監される。翌12月15日、サンパウロ市西部にある91分署の拘置所内にて死去。死因は不明らしい。逮捕された時は検査で微量のコカインとマリファナが検出されたとか...

まだ詳細はわかっていないが、ミドル級ではトップクラスの実力者であったのでとても残念だ。

スポーツナビのサイトでかなり批判的なコメントがたくさんあったのが残念である。ここはまるで2チャンネルか?と勘違いする程でした。亡くなった人に対し追い打ちをかけるような人は、自分自身が地獄に落ちることを覚悟して欲しいね、ホントに最低だ!
Sports Navi + /ハイアン・グレイシー死去


世の中こんな最低なことばかりではありません。


Chewsのメンバーのうち3名、あいだちん、ミス・ローズ、ゴローちゃんが今年いっぱいで卒業します。

18日に送別会をしました。Chewsのメンバーはみんな優しくてね、吉田クラスはみんないいチームだけど、Chewsは特に温かいね。

こんなデザートが用意されてました。




何でもいいけど酔っ払っているのに3曲も歌わされちゃった~。私には容赦ないメンバーですねえ(笑)。

24日は恵比寿ガーデンプレイス でGospel Liveです。フリーライブなのでお時間がある方、皆さん是非来てください!

ガーデンプレイスGospel Live / 吉田英樹&Ato No Choir

12/24 15:00~ / 17:00~ 2Stages







魂の子供達 #4(#290)

2007年12月18日 | soul,r&b
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る


『FRICTION』

  

4thアルバムFRICTIONはわたしのFavoriteアルバムであり、STAXでの最後のアルバムである。プロデューサーはHomer Banks、Carl Hamptonで、ヒット曲であるA-1の『I'll Be The Other Woman』だけAl Jackson jr.が加わっている。そして前作と同様MG'sのメンバーとThe Bar-kaysのメンバーがバックを務めている。彼らのアルバムでは一番メロウなサウンドに仕上がっている。

A-1の『I'll Be The Other Woman』は当時流行った不倫ソング。このような不倫ソングが流行るのは世の中が不安定な時期から安定したときだと言う。確かにアメリカではベトナム戦争や黒人運動で大変だったわけで、1972年あたりってのはちょうど落ち着いた時期だったのかもね?(沖縄返還の年でもある)『 (If Loving You Is Wrong) I Don't Want to Be Right 』や『Me&Mrs. Jones』で始まって、このA-1や『Woman To Woman/Shirley Brown』~『From His Woman To You/Barbara Mason』と不倫ヒットが続出したのが'72年~'75年の間である。Anitaの歌はホントにいいなあ。

A-2はJohn Colbertの語りから始まるスーパーメロウ曲『What's Happening Baby』はFavoriteですね。語りが終わって『Tell me、Tell me~、What's Happening...』と続くところはもうたまりませんわ..................
そしてEli Fountain*(Motown/Detroit)風に語りに絡むSaxが非常にいい味を出している。

A面はちょっとMinor Blues調のミディアムナンバー。2&3曲目が長いのでA面はこの三曲のみ。

B面も佳曲が揃っているので是非聞いて欲しいアルバムである。Soulファンであれば必須アイテムだ。前回紹介したのが『Genesis』と『Friction』のカップリング。今回は『The Best Of Two Worlds』と『Friction』のカップリングを載せておこう。

Friction/Best of Two Worlds
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* Marvin GayeのWhat's Going On等でSaxを吹いている、Detriotのレコーディングに欠かせないプレイヤだった。The Dramatics『Me&Mrs. Jones』でのプレイもたまらん...

『魂の子供達#3』(#289)

2007年12月17日 | soul,r&b

『SOUL CHILDREN/GENESIS』



名盤と呼ばれているこの3rdアルバムあたりから、Soul Childrenのスタイルが明確になって行く。1stが『Sam&Dave』の流れで制作され、2ndは『Mascleshoals』まで出向いてのレコーディング、そしてこの3rd『Genesis』はまたStaxに戻っての録音である。1972年Staxの社長Jim StewartとMG'sのドラマーでもあったAl Jackson jr.のプロデュースの元に制作された。バックの演奏はMG'sによるもので、前作の音とはかなり違う。

バラード系に佳曲が多く、A面はどちらかと言えばJohn Colbertが中心で『Don't Take My Sunshine』、『All That Shines Ain't Gold』は聞きごたえがある。彼らの最大のヒットである『Hearsay』は音的に新しくなっているが、まるで1stのサウンドである。
B面はAnitaが中心に歌い込まれている。今までAnitaと言えばもう一つのヒット曲『I'll Be The Other Woman』のイメージが強かったが、実はかなりGospelチックなDeepなシンガーであった(勘違いしないでね!I'll Be The Other Womanはいい曲ですよ)。特にB-1の『I'm Loving You More Everyday』とB-3の『Never Get Enough Of Your Love』は素晴らしい!

実は1ndと3rdはLPしか持っていないのでかなり久々に聞いたが、この『Genesis』が名盤と謳われているのが良くわかった。私は次作の『FRICTION』が一番好みである。

このアルバムも単独での復刻リリースは無く、先日載せたのは1stとのカップリング、今回は4th『FRICTION』とのカップリングを載せてみた。Soul Childrenの完成型である。


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ブログランキング(#288)

2007年12月15日 | Weblog
Soul-Jam~吉田英樹、R&B歌唱法について語る

先週の5(水)に何とアクセス数『476』を記録して初めてブログランキングに登場した!

1000位以内でないと載らないのだが、いきなり『449位』である。

2005年11月25日に始めた当ブログにもとうとう春が来たか?


今までの最高が162アクセスだったから、驚異的な数字だ。ページビューも『692』と新記録を樹立し、週間アクセス数の『1269』も最高を記録した。私にとって先週はまさにブログウィークであった。その後も軽く100アクセスを超えているので、未だ好調が続いている。すっかりやる気になってしまったのである(笑)。

それにしても流行のネタなど仕込んだ覚えもないし、なぜ突然476アクセスもあったのか良くわからない。前々日の深夜に更新したタイトルが『亀戸サンストリート街角Gospel Live』、そして当日の17時過ぎに『GospelはFUNKだ!』を更新したぐらいである。だから全く予想外の出来事であった。

まあそれもこれもこんな気まぐれなブログを読んでくれている皆さんがいるおかげである。

これからもサボらずに頑張って更新して行くのでひとつよろしくお願いしま~す!
オマケに12/2(日)に行なわれた『Tokyo Gospel Paradiso 7』のオープニングで使用した曲、『Take Me To The Mardigras』が収録されている『Bob James/Two』を紹介しておこう。

『BOB JAMES/TWO』
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Fusionという言葉が生まれる以前のBob Jamesの名盤である。タイトル曲は70年代に若者に人気だった『TVジョッキー』のテーマ曲として使用されていた。『奇人・変人』や多くのお笑い芸人を輩出したチャレンジコーナーが懐かしい。