訃報 : Al Goodman (The Moments) #609

2010年07月29日 | Soul ballad
吉田
また70's~80'sに活躍したシンガーがこの世を去った。

The Moments~Ray Goodman & Brownのメンバーとして活躍したBaritone singer【Al Goodman】が27日の早朝に亡くなったらしい。一昨年来日してBillboard Live東京で元気な姿を見せてくれたばかりだったので、とても信じられない思いです。

厳密に言うとThe Momentsのオリジナルメンバーではないが、ほとんどのヒット曲は彼が加入してからのもので、1979年にはAll Plutinumを離れてPolydorに移籍すると同時に【Ray, Goodman & Brown】と改名した。名前の権利をAll Plutinumが所有していたからであるが、移籍直後の『Special Lady』が彼らの最大のヒットになったのであるから、その改名は吉と出たようである。

1992年にはすでにHarry Rayが亡くなっているので、現在3人のうち残ったのがBilly Brownのみとなってしまった。

Al Goodmanと言えばこの曲が好きだなあ。

Happy Anniversary -Ray, Goodman & Brown



Aメロと低音部コーラスを歌っているのがAlである。史上最高のファルセットシンガーを二人を持っていたこのグループには、彼の低音ボイスとその存在感が無ければこれほど長く存続しなかったのではないだろうか?

ではRay, Goodman & Brown時代の曲から私の大好きな『Inside Of You』を聴いていただこう。

INSIDE OF YOU - Ray, Goodman & Brown



私が好きなのはBilly Brownがリードを取ったものである傾向があるのが改めてわかる。

ではThe Moments時代のナンバーも聴いていただこう。その時代の最大のヒットナンバーから。

The Moments - Love On A Two Way Street



下は最近のLive映像だろう、コーラスをやっている真ん中がAlだと思われる。

Ray, Goodman & Brown- Love on a Two Way Street


リードはもちろんBillyである。


Harry Rayが健在な時('92年)に来日したが、残念ながら当時は貧乏で行けなかったのだ。しかし一昨年は無理しても行っておいて本当に良かった。今後BillyとKevinでと言うのもあるかもしれないが、現実的に彼等のLiveは二度と見ることができないのだ。70'sに活躍した人たちがどんどん70歳前後になって行くので、当然のごとく亡くなっても不思議じゃないのだ。そういった意味でも来日してくれたらできるだけ見に行きたいと思っています。


そしてAl Goodmanさんのご冥福を心からお祈りします。




Live House Lesson(#608)

2010年07月26日 | LIVE Information

アメブロ - soul-jamの方では何度も取り上げていますが、こちらでは初めてお知らせします。

私、吉田英樹は2010年5月から始まったシブヤ大学のプロジェクト、【Sing!恵比寿】のメイン講師を務めさせていただいています。

1000人でGospelを歌おうと言う目的で、現在200名が集まって月二回のレッスンをしています。すでに9月、10月、11月にイベントで歌う予定です。

そんな中、8/1(日)に突然Live Houseレッスンなるものをやることになり、そこに参加している講師たちのミニLiveをやることになりました。

って言うかいつもやっているバンドや伴奏も付くわけでないので、我々自家発電でやらなければなりません。

何と吉田英樹のpiano弾き語りが聴けるかもしれません(笑)!

まあLive House Lessonということですから、もちろん【Sing!恵比寿】でやっている『Oh Happy Day』や『翼をください』を合唱する予定。Sing!恵比寿のメンバー以外でももちろん参加OKです。

お時間があったら是非来て下さいね~!


Sing!恵比寿 Live House Lesson @ 恵比寿天窓Switch

open 17:00 start 17:30 charge 2000yen+1drink(500yen)


シブヤ大学のサイト



Sing!恵比寿のコンセプト


パリに『音楽の日』という一日があるそうです。
「この日はみんな路上で音楽を奏でていいですよ」というパリ市長の声がけひとつで、
市民がのびのび自由に音楽を奏でるようになったそう。
その一日は、街が音楽で溢れるんですって!
「Sing!恵比寿」は、恵比寿にもそんな音楽に溢れた幸せな一日がつくれたらいいなぁ、という思いから立ち上げました。
企画はいたってシンプル。“街のそこここで歌を歌いましょう!”というだけ。
いずれは街の人がそれぞれ、もしくはみんなで楽しめる、
自然な動きになればと思っています。


Bobby Glover - Bad Bobby Glover(#607)

2010年07月22日 | FUNK
吉田いやいや、まぢで暑すぎっす!もう少しで溶けてしまいそうです(笑)。

さてさて、先日渋谷Tower Recordsで仕入れた復刻物CDですが、実はこれはやはりブログ仲間であり道産子Soul会のメンバーでもある【1-SHOW】さんからすでに情報を得ていたのですが、元Zappのリードシンガーであった【Bobby Glover】の唯一のアルバムが復刻されたと言うことでようやく仕入れました、【Bobby Glover - Bad Bobby Glover】!

LPは以前聴いたことはあったので、逆にいつでもいいか... と気を抜いたらいつのまにか見かけなくなり、CDで復刻された時も次回買おうと思い買いそびれた曰く付きのアルバムだ。


Bad Bobby Glover - Bobby Glover

ヘビー級ボクサー然としたBobbyにスタイル抜群のBlack Beautyが絡むように抱きついている。ちなみにBoxingのロープは4本なのであるが、ここでは3本(笑)。プロレスのロープは3本(爆)!

私がBobbyファンになったのはZappの2ndアルバム【Zapp Ⅱ】でフューチャーされていたのを聴いてである。




あの大ヒットナンバー『Dance Floor』はTalk Boxがリードだったので聴けないが、A面2曲目のFUNKナンバー『Playin' Kinda Ruff』、ミディアムの名曲『Do You Really Want To Answer?』、そして最高なのが『Come On』である。私の中ではこの2曲がBobbyの最高傑作だと言う確信を持っている。

Zapp - Do You Really Want An Answer?



Come Onはyoutubeでは残念ながらアップされていないようです。その程度の評価と言う事ですよね?非常に残念です。


この【Bad Bobby Glover】、改めて聴くとなぜ買わなかったのか不思議であったが、まあ残念ながら正直前出の2曲を上回る曲は残念ながらない。


中でもBobbyの良さが出ているのはA-2と3のこれ

Bobby Glover - Your Spell



Bobby Glover-So Mean



このミディアムバラードもなかなかいいね。

Bobby Glover - I Love You



RogerのGuitarもいつもよりDavid T. Walker風でかっちょいい!

この人の声の擦れ具合がとってもたまらんのです。もうVOICE Of FUNKと呼びたいのです。しかしバラードもいい!本格スローバラードも歌わせてみたいなあ~。








Wynd Chymes - Arrival (#606)

2010年07月21日 | FUNK
梅雨明けしてすっかり真夏日蓮ちゃんでしたが、北海道出身であるhidekichiにとっては何とも辛い日々なんです(笑)。夏だから仕方ないけど、少しは手加減して欲しいものですな。


そんな中先日久々にTower Records渋谷店に行って復刻物CDを購入してきました。かなり待望であったものもありました。順に紹介して行きます。

中でもWynd Chymesの1stアルバムが復刻されていたのには驚いた。2ndはLarry Grahamのプロデュースであったので結構早い段階、20年ほど前に入手したが、この1stはなかなか見かけなかった上、高いと聞いていたので正直あきらめていたのだ。思いがけない復刻に嬉しい悲鳴(笑)!

あらためてCameoのGuitaristであったAnthony A Lockettのプロデュースであったことを知った。厳密に言えば彼は【Knights Of The Sound Table】('81)の製作後に脱退しているので、このアルバムが出たころには元Cameoになっていたことになる。

2ndは以前取り上げたが、前述のように9月に来日予定のLarry Grahamのプロデュース作品であり、Drs.のJimmy GrahamがLarryの弟という風に聞いていたが本当なのかなあ?最近の情報ではどこのサイトでもそんなことには触れてないんだよね~。

まあいいや、この【Arrival】、改めて聴くと予想以上にいい作品だったので、いくつかyoutubeにあったので聴いていただきます。


Wynd Chymes - Checking Out Your Stuff



しかしこちらはもっとCameoっぽいかも?

Wynd Chymes - Love Has Come Again




Wynd Chymes - Body Rap - HQ



基本的にかなりCameoっぽいんですよね。実際Anthonyやその後もCameoに残るCharley SingletonがGuitarやSynthを弾いたりしてるからまあ当然と言えば当然。


うむむ、発売当時はほとんど評判にならなかったし、見たとおりジャケがパッとしないので見逃していたのが非常に悔しい。

ましてやこんなシングルの存在なんて全く知りませんでした(笑)!評判になってるのはB面のこちら。


Wynd Chymes - Baby You're The One



う~ん、しかしA面のこちらの方がもっとCameoっぽいかも?

Wynd Chymes - Ride



ううう、Wynd Chymes侮れず!


Graham Central Station #8 (#605)

2010年07月17日 | FUNK
そろそろ梅雨明けを迎えそうな予感がするいい天気でしたね。

G.C.S.来日直前シリーズ、前回お送りしたのがG.C.S.としての最後のアルバムであった。このあとのLarry Grahamのソロ活動の中にも素晴らしいバラードやFUNK曲があるが、基本G.C.S.特集と言うことでここでは省かせていただきます。

'79年に7枚目のアルバム【Star Walk】を出した後、バンドを解散してソロ活動に専念した。しかしそのバックも若い?メンバーをレギュラーで使っていた。その間に【Live Under The Sky】というJazz Fes.にThe Crusadersのゲストとして来日を果たしている。'85年当時のThe CrusadersはJoe Sample(Piano)とWilton Felder(Sax)の二人のみで、Leon"Ndugu"Chanclerがサポートとして参加していた。 Larryの他にGuitarのDavid T. Walkerがゲストとして参加する、何とも一粒で2~3度もおいしいLiveであった。

Larryがそこで新兵器を使用していた。白いSteinburger風のBassからニョキニョキっとMicが生えているモデルだ。WirelessのためBassを弾きながら縦横無尽に歌いながら動き回る事が出来る、何とも画期的な楽器であった。現在は元から愛用しているJazz BassシェイプのモデルにMicが付いたもの(Moon?)を使用しているようだ。私はBassは専門ではないので良く知りませんが(笑)。下の画像がそのMic付きBass。



その時は'80年にリリースしてR&B1位を獲得した『One In A Million You』やThe CrusadersがBill Withersをフューチャーして話題になった『Soul Shadows』を披露した。当時はまさか来日してくれるなんて、思いもよならかったわけで、もう大興奮!ちなみに私は当時札幌在住だったため、札幌厚生年金会館で見たのであった。

それから7年後、今度はG.C.S.を再結成して来日すると言う!この時点では私はすでに東京在住であった。今は無き【On Air East】で二日間連続で参戦した。もちろん金があり余っていたわけではない、逆に借金でもして行かなきゃ後悔すると思ったからね。


この来日公演の模様が【Live In Japan】として二枚組CDとして【江戸屋】レーベルから発売された。これは東京厚生年金会館でのパフォーマンスが収録されている。



1.Entrow
2.We've Been Waiting
3.Feel The Need
4.Can You Handle It
5.Freedom
6.Touch Your Heart
7.George's Solo
8.Tomorrow
9.Starwberry Letter#23
10.One In A Million You
11.Today
12.The Jam
13.Release Yourself
14.Hair
15.I Want To Take You Higher

Graham Central Station:
Larry Graham (b,vo)
George Johnson (g,vo)
Hershall "Happiness" Kennedy (kb,vo)
Robert "Butch" Sam (or,vo)
Gaylord "Flash" Birch (ds,vo)
Noriko "MIMI" Miyamoto (vo)


女性Vo.はChocolateの代わりに【宮本典子】通称Mimiさんが参加、さらにはGuitarにあの【Brothers Johnson】のGeorge Johnsonが参加した。

後はオリジナルメンバーであるRobert Sam(organ)、Harshall"Happiness" (clavi、synth、trumpet)の二人と、4thアルバム【Mirror】から参加したGaylord Birch(drs.)がこのリユニオンに参加した。

当たり前の事であるが、完全にG.C.S.のサウンドが再現されている。これは当時の音源を聴くとよくわかる。

だってだって~、『Entrow』のイントロのマーチングドラムで客席を掻き分けて入場して来るなんて、度肝を抜かれるような想像を絶するパフォーマンス、もう涙がチョチョ切れてしまいました。

Entrow / Graham Central Station




今でこそyoutubeに腐る程映像や音源がアップされているが、当時はSoul Trainで見たぐらいしかなくて、海賊盤やVideoもほとんど出回っていなかったから、全く謎に包まれていたのである。

Graham Central Station - Live in 1974



【Wolfgang's Vault/Concert Vault】のサイト

と言うサイトにBill Grahamが所有する膨大なLive音源がアップされているのだが、このG.C.S.の音源もある。聴くとやはり『Entrow』のマーチングドラムから始まっている。当時はこのパターンで始まるのが常であったようだ。ましてやこの音源を聴くと『Entrow』が出来上がる前からこのパターンでやっていたことがわかる(笑)。

Introduction~Jam~Feel The Need

これは【Wolfgang's Vault/Concert Vault】でアップされていたもの。このサイトはマジでヤバい!

デジタルの発展による楽器の進化によって多少サウンドは変わっているものの、当時とほぼ同じノリで演奏されていたことがよくわかる。最近のyoutube映像を見ても、昨年のLarryのBass Soloを聴いてもほとんど変わっていない(笑)。少なくてもLarryは30年以上経った今もほぼ同じプレイをしていると言っても過言ではない。髪型はずいぶんと変わったが、音だけでなく体型もほとんど変わらないのは体質もあるだろうがホントに凄い。

60歳を越えた今もステージングも若い時とそれほど変わっていない。ただ2ndステージ終了後のサイン会ではかなり憔悴気味で、老体に鞭な感じは否めなかったが...
しかしながらかなり節制してると思われる。私はLarryよりは一回り以上若いが、これは是非見習いたいと思っている(笑)。

G.C.S.がすでに解散した後に知った若いリスナーやBass manが多いだろうが、そんな若者たちに私のアイドル、【Larry Graham】そして【Graham Central Station】を大好きになってくれているなんて、本当にうれしいですね!


あああ、9月が待ち遠しい。





次回のKY Session

2010年07月15日 | LIVE Information
一昨日のKYセッションは大盛況、大盛上がりで終了しました。ご来場の皆様方ありがとうございました!

考えてみれば前回はバレンタインデーだったので、約五ヶ月ぶりであったのだ。実は3月に第一子の出産を控えていたため、その前後にはLiveを入れないようにしていた。

今度は終戦記念日である。

何ともメモリアルなバンドになってきた感があるKYセッションである。

場所は四谷のメビウスに移して、またもやDr.駒澤を迎えて新曲も含め数曲やる予定。

8/15(日)KYセッション @ 四谷三丁目メビウス

charge 2,300 Open 18:00 Start 18:40~/20:10~(2stages)

メビウスのサイト


03-3341-3732

吉田英樹 Vo.
鹿島達彦 Bass
小西真澄 Piano
阪口誠 Guitar
山村牧人 Drs.

Guest 駒澤大吾 Vo.

是非お越しください!



Graham Central Station #7 (#603)

2010年07月08日 | FUNK
7thアルバム


【Star Walk】

リユニオン以前のGraham Central Stationとしてはこの【Star Walk】が最後の作品となる。このあとLarryはソロアーティストとして活動し始める。

Disco全盛の時代に突入してFUNKバンドには厳しい時代であった。EWFやKool & The Gang等はポップ路線に変更して成功したが、Ohio PlayersやこのG.C.S.はその波に飲み込まれてしまった。

このアルバムでは明らかに苦悩の跡が見える。特にアルバムタイトル曲『Star Walk』ではテクノに挑戦している。Larryはファルセットでらしからぬポップメロを歌っているが、私は当時新譜として聴いてかなり虚しい思いをした覚えがある。

Larryよお前もか?

と言えども他のナンバーは全盛期の出来には及ばないが、優秀なFUNKナンバーも収録されている。

中でもシングルカットされたA面1曲目の『Foxy Lady』はLarryらしいFUNKチューン、Bass Lineもご機嫌である。

Larry Graham & Graham Central Station - ( You're A)Foxy Lady



『It's Alright』系のLarry曰くBig FootなGrooveのナンバー。間奏のHornのフレーズが【Rubicon】の『Cheatin'』と言う曲にそっくり。Rubiconは元SlyのSax【Jerry Martini】が作ったバンドで、Horn隊がG.C.S.の5thアルバム【Now Do-U-Wanta Dance】のレコーディングに参加しているので、アレンジャーが一緒なのであろうか?

Rubicon - Cheatin'





A-3の『The Entertainer』もかなりドFUNKナンバーである。

Larry Graham & Graham Central Station - Entertainer




B面1曲目の『Scream』はSlyの『I Want To Take You Higher』調のビートをもった恒例のメンバー紹介ナンバー。

2曲目はまたポップナンバー『Sneaky Freak』だが、Big Foot系でRhythmはかなりFUNKしている。Bassもバキバキいってる。Larryはまたファルセットで歌っている。

Larry Graham & GrahamCentral Station - Sneaky Freak




3曲目はアルバム最後のナンバー、ちょっとLou Rawlsを思わせるミディアムバラードであるが、このあとのソロ活動のコンセプトに非常に近いナンバー。GuitarはちょっとGeorge Benson風(笑)。

計7枚のアルバムを残してGraham Central Stationは解散した。

その後Larryはソロに転向、バラード歌手として成功した。ソロの1stアルバムからは『One In A Mllion You 』が全米#9/R&B#1の大ヒットになった。


Larry Graham - One In A Million You



ソロアルバムは5枚残している。


今回のLiveでやるとすれば1st~3rdまでが中心で、ソロアルバムからはOne In A Million Youぐらいであろう。正直6、7枚目からの曲をやったのは聴いたことが無い。

ただBass Soloの時にはEarthquakeのイントロフレーズやソロアルバムの中のVictoryのフレーズを弾くと思われる(定番)。

あああ、どんなメンバーで来てくれるかなあ?いまから超楽しみです!







KYセッション

2010年07月06日 | LIVE Information
またLiveやります。

けしてKYなセッションではない。って言うかKYって言葉自体最近聞かなくなってきたような...

まあそれはいいとして、久々のKYセッションになる。
元々は自由が丘Mardi-Grasで月一ペースでやっている鹿島セッションに、soul-jamこと吉田が三ヶ月に一回ぐらい参加するようになり、高齢もとい、恒例になって鹿島吉田セッションになったわけだ。

んで、鹿島吉田のイニシャルを取ったら見事にKYになった(笑)。

基本的にSoul系の曲が中心だが、Popsや古いR&Bナンバー等、KYセッションでしか歌わない曲も多い。今回もDr.駒澤を迎えて数曲やる予定。

7/13(火)KYセッション@ 自由が丘Mardi-Gras


charge 2,100 Open 19:00 Start 20:00

Mardi-Gras
0337226892
Mardi-Grasのサイト

吉田英樹 Vo.
鹿島達彦 Bass
小西真澄 Piano
阪口誠 Guitar
山村牧人 Drs.

Guest 駒澤大吾 Vo.

是非お越しください!



Graham Central Station #6 (#601)

2010年07月05日 | FUNK
このところTalk Boxの特集でGraham Central Station特集が中断されていました。その引き金となったのもG.C.S.の通算五枚目のアルバム、【Now Do U Wanta Dance】の中でTalking Bassを使用していた事が発端、ついネタを見つけるとつい脱線してしまう性格には時には閉口します(爆)。

とは言ったものの、6枚目【My Radio Sure Sound Good To Me】はLarry Graham & Graham Central Stationと言うクレジットになり、メンバ-も3名入れ替わったりサウンド的にもかなり変わってしまった。正直それまで顕著であったGospelの影響もこの作品ではかなり影を潜めている。



My Radio Sure Sound Good To Me - Larry Graham & Graham Central station


まず1stアルバムから参加していたSynth & Clavinet,Trumpet,Vocal担当であったHarshall "Happiness" とGuitarのDavid "Dynamite" Vegaが脱退、前作『Mirror』で正式メンバーとなったGail"Baby Face"Muldrow(Vocal & Guitar)も抜けてしまった。

代わりにNate Ginsberg(Keyb.&Synth)、日本在住で私自身共演経験もあるGemi Taylor(Guitar)、Larryの奥方Tina Graham(Vocal)が参加したが、実際のところNateとGemiの参加はこのアルバムの半分以下であり、Larry自体がかなりのマルチプレイヤーであったこともあったので、かなり一人で多重録音してレコーディングしていたようだ。


全Bass Playerのあこがれの曲であるのがこのアルバムのトップを飾るこの曲。


Graham Central Station - Pow



皆さんが大好き(もちろん私も好き)な『Pow』は実はシングルカットもされていなくて、Liveでもやっているのを聴いたことが無い。実際2001年に発売された【Anthology】にも収録されていないのである。正直Larryにとってもそれまでの曲なんだと思わせる教則VTRがある。


SLAP BASSE LARRY GRAHAM




日本で企画されたVideoである、日本のBassistの中で一番人気の曲をやらないわけにもいかない。しかし歌っているのは「Pow!」だけ、フレーズもそのコーラスのパターンのみだ。企画側に半強制的にやらされたとしか思えない。


アルバムタイトル曲は奥方のTinaをフューチャーした半アカペラのポップナンバー。
Graham Central Station - My Radio Sure Sounds Good To Me 1978



Tinaは昨年の来日にも同行しており、Billboard Live TokyoではVideoカメラでLarryのステージを撮影していた。私はすぐ近くにいたので、「ティナですよね?」と話しかけたらとても喜んでました。


A面ラストナンバーもかなりのドFUNKナンバー。

Larry Graham & Graham Central Station - Boogie Witcha, Baby




B面2曲目『Turn It Out』もBass Soloから始まるため、私の友人のBassistは当時みんなこのイントロをコピーしていました。

Graham Central Station - Turn It Out


爆風スランプにもそっくりのBass Lineがあったなあ。『ザ・ツライ』と言う曲だったが、残念ながらyoutubeには無かった。


Bassistとしては本当にたまらないアルバムであった。しかし音楽的に捉えて考えるとそれまでのGraham Central Sttionとは一線を引きたくなる。




Talk Boxって?#3 (#600)

2010年07月01日 | FUNK
7月になりました、2010年も折り返しですね。

当ブログも600回目の更新となりました。月に10回の更新を目標にやってはいるのですが、なかなか達成できません。先月は3ヶ月ぶりぐらいに達成しました(笑)。今後もマイペースな更新になると思われますが、今後もひとつよろしくお願いします!


さて、今回は【Talk Boxって?】と言うタイトルの最終回です。

Talk Boxを使用してZapp/Rogerが大ブレイクしてた頃を前後して、ちょうどテクノFUNKと呼ばれるサウンドも流行っていた。テクノロジーの進化によりデジタル化が進んだ事が拍車をかけた事もあるだろう、Drum Machineを使用して意識的に機械的なサウンドを出すのが流行った。

Midnight Star "Freak-a-zoid"



Midnight Star - Electricity



One Way- Don't Fight the Feeling



One Way feat. Al Hudson - Mr. Groove




上に貼り付けた【Midnight Star】や【One Way】を聴くとボイスのようなSynthサウンドが使用されている。これは一見(一聴)Talk Boxに似ているが、Vocoderと呼ばれるSynthの一種であった。かなり有名なところではEWFの『Let's Groove』のイントロで聴ける「生麦生卵」と聞こえる部分はVocoderである。

元々は音楽向けに開発された物ではないようだが、音楽で使用したのはドイツのテクノバンド【Kraftwerk】(クラフトワーク)が使用したのが最初か?当初はロボットの声のイメージで使用される事が多かった。そのThe Robotsを聴いてみてね。


Kraftwerk - The Robots




彼らのサウンドアプローチは後のYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)にも多大な影響を与えたようだ。

そのVocoderを後のRogerのようにリードボーカル的に使用して有名にしたのが、Jazz界の大御所Herbie Hancockであった。元々Jazzの枠を超えてFUNKにアプローチしていたHerbieであるが、'77年に発表した【Sunlight】と言うアルバムでVocoderをフューチャーしてかなりの反響を呼んだ。音楽的にはそれ程の変化があったわけではないが、Vocoderを含めサウンド的にはかなりの変化を遂げている。これは前作【Secrets】と比較すると顕著である。


Herbie Hancock "I Thought It Was You"



そのHerbieがこのVocoderを知ったのはStevie Wonderだと言う。Stevieのスタジオに遊びに行った時に紹介されたという。そう言えばHerbieはStevieの名作【A Songs In The Key Of Life】のレコーディングに参加している。『As』と言う曲でFender Rhodes(多分)を弾いている。まあ時期的にもその頃なんであろうか?

まあこの後HerbieがこのVocoderをフューチャーした作品を聴いた事がないが、彼の後にこのようなアプローチをしたアーティストはほとんどいなかった。しかしこのVocoder、意外に様々なアーティストの作品に使用されており、実際に普及率はTalk Boxの比ではない。

しかしRogerの使用法でVocoderの存在はマイナーなものに思えてきてしまう。Zapp全盛の頃を知らない若い世代にもアピールする、それだけのインパクトがあることは紛れもない事実であろう。

Zapp & Roger - Computer Love



Liveはさらに楽しい!

Zapp - I Can Make You Dance Live


亡くなって10年以上になるが、Rogerは永遠だ!