Voice Of FUNK #4 (#353)

2008年06月28日 | FUNK
Tower Of Powerのリードボーカルと言えば皆さん誰を思い浮かべますか?全盛期であった【Lenny Williams】と答えるのが大半の方でしょう。いやいや、現在のリードである【Larry Braggs】の史上最高の呼び声も高い技術、レンジ、迫力に一票の方も結構いるだろう。まして何度も来日してるから、その印象も強くて当然だろう。

私がT.O.P.のVoice Of FUNKと呼びたいのは【Hubert Tubbs】である。彼はLennyの後がまとして'75年に加入、『In The Slot』と『Live』に参加、Columbia移籍前に脱退している。 彼の声質、リズムのキレ、パワーは歴代のリードボーカルの中でも指折りにFUNK度が高いと思われる。

In The Slot
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A-1の"Just Enough Too Much"はTower Express(踊れない早さ)と皮肉って呼ばれるファストテンポのFUNKナンバー。短いイントロでのハイトーンフェイクでもうFUNK#1決定!んなわけでHubertのダイナミックなリードが聞ける。A-3、"If I Play My Cards Right"はT.O.P.お得意のシンコペーションバリバリのナンバーであるが、Hubertはこの複雑なビートの中ながらもパワフルにシャウトしている。A-4は3連バラードでFUNK的ではないが、バラードだってLennyに負けずかっちょいいんだぜ!
A-6、"On The Serious Side" も小節の頭がどこだか見失いそうな曲である。Hubertも含めいかに最強メンバーであったか、続Oakland Street?なにもここまでやらなくても...

B-2の”You're So Wonderful, So Mervelous”はFUNKと言うよりPop Soulだが、MimiとHubertの掛合いはかっちょいい!Liveでは"Down To The Night Club"をデュオしてるが、彼らはなかなかいいコンビだった。

ラストナンバーであるB-6の"In The Slot"はT.O.P.的JB FUNKの解釈か?歴代でも彼のようにFUNKに歌うシンガーはいただろうか?私がこの数年後にハマる【The Dramatics】のL.J. Raynoldsは彼のスタイルに非常に近い。正直私の理想のスタイルなのであろう。

Live And In Living Color
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復活後のLiveアルバムやDVD等のLiveはいくつか出ているが、この全盛期に出したLiveアルバムはあまりにも貴重である。それもHubert Tubbsが歌っているのだ。悪いわけがないだろう。What Is Hipが3rd、他が1stと2ndからの選曲だが、どれもオリジナル以上である。文句がある奴はかかって来~い(爆)!

脱退後のHubert Tubbsの行方を知っている方がいたら是非教えて頂きたい。間違いなく最高のFUNKシンガーのひとりである。

Voice Of FUNK #3(#352)

2008年06月27日 | FUNK
Ohio FUNKと言えばまず思い浮かべるのは当然Ohio Playersだが、80'sに入ってさらにメジャーにしたのがZapp/Rogerである。Zapp/Rogerと言えばトレードマークは【Talk Box】であるが、初期の3枚で野太くて渋いFUNKな声を聞かせていた素晴らしいシンガーがいた。

Bobby Gloverである。

Zapp
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この1stアルバムはBootsyとRogerの共同プロデュースで、A-1の『More Bounce To The Once』がいきなりR&B#2の大ヒットを記録、アルバムもPlatinumnアルバムと大成功を収めたのである。Bobbyはシングル曲ではリードをとっていないが、A-2の『Freedom』で全面的に、あとはB-2のミディアムナンバー『Be Alright』やB-3のシャッフルナンバー『Coming Home』でも聞けるが、本格的にフューチャーされるのは2ndアルバムの【Zapp Ⅱ】になる。

Zapp II
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このアルバムは彼らの代表曲、R&B#1に輝いた『Dance Floor』が収録されていて、Funknessとポップフィーリングが見事に融合された、佳曲ばかりの非常にバランスがいいアルバムである。そして私のFavoriteアルバムなのだ。続くA-2の『Playin' Kinda Ruff』ではBobbyのダイナミックなリードが聞ける。この超FUNKなサウンドにBobbyの声、たまらん!
さて実はB面の1、2がBobbyの真骨頂である。ミディアムナンバーの『Do You Really Want An Answer』におけるハスキーながら切れのいい高音、そして表情豊かなボイスコントロール、なんてSexyなんだろう。曲自体は単調であるのに全然飽きない。
そしてB-2の超ドFUNKナンバー『Come On』はまぢでやばい、Bobby最高!そしてGroovyなリズムセクションに絡むチューニングが少々やばいHornsがまたFUNK度を増している(爆!)。そう言えばOhio PlayersのHornも怪しいが、これはOhio FUNKの伝統であろうか?SalsaバンドのBrassを聞くとOhio Playersを思い起こすのだから筋金入りだ。ちなみにZappのHornsはこの曲だけでなく、いつもチューニングがヤバい!特に後半のAlto saxのソロが超調子っぱずれだからまたたまらん!

下のジャケはBobbyの唯一のリーダーアルバムである。当時はまぢで情報が少なかったため、実はLP自体発売されていた時には知らなかった。CDが復刻されていたのは知っていたが、いつか買わなきゃと思っている間にいつのまにか店頭から全く見なくなってしまった。

Bad Bobby Glover


未だに持っていないから非常にくやしい!こういう物は見つけたら買う、ってのが鉄則である事を思い知らされた。皆さんも気をつけて下さい。#1、#2はメジャーなグループの看板ボーカルであったが、Zapp自体はメジャーだったものの、売りはRogerのトークボックスであったため、Bobbyはあまり知られた存在ではなかったであろう。



Earth Wind & FireがFUNKバンドだった頃... #2(#351)

2008年06月20日 | FUNK
Earth Wind & Fireの全盛期とはこの4作であろう。

彼らが出していた音は、当時のサウンドとしては最高のクォリティーであり、Soul/FUNKのみならず、当時流行ったAORやJazz-Fusion等にも多大な影響を与えたのがこの時期のEW&Fサウンドである。
Columbia移籍後、【Head To The Sky】(R&B#2)、【Open Our Eyes】(R&B#1)と2作続けてPlatinumアルバムにした彼らだが、次の通算6枚目にしてついに全米制覇を遂げるのである。それが下の映画もサントラ盤として出された【That's The Way Of The World】である。
That's the Way of the World
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映画は全くヒットしなかったが、このアルバムは全米#1、3xPlatinumと言うモンスターヒットになった。シングルカットされたA-1の『Shining Star』も全米、R&B共に#1に輝き、グラミー賞の最優秀R&Bグループを受賞した。この曲はとにかくカッチョいい!GuitarリフにBassが絡んで来るイントロからたまらないのである。もうどこをとっても文句の付けようが無い。
歌もこれがFUNKだって言うスタイルを築いてしまったと言ってもいいだろう。

他のナンバーでもFUNK曲がたくさん収録されている。A-3の『Happy Feelin'』はメジャー7th系曲ながら、Saxが妙にFUNKな色付けをしている。B-1の『Yearnin' Learnin'』もかなりゴキゲンなFUNKナンバーで、Liveのバージョンが圧倒的にかっちょいい!B-3の『Africano』もLiveアルバムで演奏されているFUNKナンバー。さらにバラードにはシングルカットされなかったが、名曲中の名曲と呼ばれているB-2の『Reasons』が収録されており、タイトル曲『That's The Way Of The World』も佳曲である。


Gratitude
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この2枚組Liveアルバムも3xPlatinumに輝く大ヒット(全米#1)になった。正直この時期のLiveアルバムとしては演奏グレード、選曲どれをとってもこれ以上の作品にはお目にかかった事が無い。もう1曲のインストナンバー『Africano~Power』からすでに興奮の渦に巻き込まれて行く。その次は前作収録の『Yearnin' Learnin'』で腰直撃間違いなしである。Ramsey LewisのアルバムでEW&F全体でバックアップした『Sun Goddess』を演奏しているが、これがまたGrooveの洪水。そしてやはり前作に収録された名曲『Reasons』は、看板であるPhillipのファルセットとDon MyrickのAlto Saxの掛合いが超ヤバい!
トドメは『Shining Star』である。ドライブするGuitarのイントロはスタジオバージョンとは全く違う。なんてかっちょいい曲がこの世に存在するのだ?と思う程のやばさである。一部スタジオ録音も収録されており、シングルカットされたポップナンバー『Sing A Song』は全米#5/R&B#1と言う大ヒットになった。

Spirit
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あーあ、褒め過ぎちゃったなあ。そこで次作は私がリアルタイムで聞いた、彼らの曲の中でも指折りのFavoriteであり、R&B#1に輝いた『Get Away』収録の【Spirit】である。2xPlatinumと超大ヒットになったのにもかかわらず、R&B、全米共に2位に終わってしまったアルバムである。それはなぜか?Stevie Wonderがほぼ2年振りに発表した最高傑作である、【Songs In The Key Of Life】と同時期であったと言う不運に見舞われたのである。リアルタイムであった分思い入れが一番強いアルバムだ。

All 'N All
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前作がリアルタイムならば、次は発売を首を長くして待った作品、【All'n All】である。再び3xPlatinumに輝いたこのアルバムの完成度は凄い!FUNKバンドEW&Fとしての完成版であり、我々FUNKファンとしては、これを最後にPopバンドとして旅立って行ったと言う思いである。A-1のミディアムFUNKナンバー『Serpentine Fire』、とにかくかっちょいい!日本で大ヒットしたが、USAでは全米#32/R&B#12と言うな並のヒットに終わった『Fantasy』、Mighty Mighty、Shining Star、Get Awayと続くSuper FUNKナンバーの流れの中でも最高作、『Jupiter』、ここまでですでに満足してしまう程の出来である。もちろんB面もめっちゃ良い!

残念ながら、この後の作品はAOR系で頭角を現しつつあった、David FosterやJay Graydonが絡んでかなりポップ色を強めたバンドに変身して行く。ただ好みではなかったがこのサウンドはやはり凄過ぎる。これ以降のアルバム、【I Am】や【Face】、そしてまたヒットナンバーになる『Let's Groove』収録の【Raise!】はFUNK色も薄く、飽きて来たのは私だけでは無いと思う。

とにかく上記4作の出来は素晴らしいの一言に尽きる!

当時のEW&FはFUNKバンド#1と言って文句がある人いますかあ?

Earth Wind & FireがFUNKバンドだった頃... #1(#350)

2008年06月19日 | FUNK
吉田英樹のレッスンサイト:SOUL-JAM

【Earth Wind & Fire】ってFUNKバンドだったの?

その通りである。StevieやMichael Jackson、そしてこのEW&Fあたりは、あまりにメジャーになり過ぎて、80's前後以降、Soulと言うよりポップス的な扱いになってしまうが、初期(70's中期まで)の頃はマジでドFUNKをやっていたのである。

Earth Wind & Fire(1970)
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EW&FはRamsey Lewisのバンドのドラマーであった【Maurice White】と弟の【Verdine】を中心にChicagoで結成され、1970年にWarner Brothersから出した『Earth Wind And Fire』でデビューした。この当時はまだJazz的要素が濃く、Soulと言うよりJazz-Rock的であり、まだコンセプトが明確では無かった。2ndアルバムの『The Need Of Love』後の彼らを連想させるようなサウンドも残念ながら聞くことは出来ない。そりゃあColumbiaに移籍した3rdアルバム【Last Days And Time】で残ったメンバーはMauriceとVerdineだけであったことを考えれば、ほとんど別のグループとして見るべきかも知れない。Producerは【Joe Wissart】で5作目までは彼がプロデュースしている。

The Need Of Love(1971)
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2ndアルバムの1曲目『Energy』はMauriceのDrs.ソロで始まり、Chet WashingtonのJohn ColtraneばりのSaxソロからOscar BrashearのTrumpetをバックにSherry Scottの朗読、その後リズムが入って来ると言うまるでFree Jazzのような曲である。驚く程売れ線とはかけ離れたコンセプトであった。その中でも紅一点であったSherry Scottが歌うB-2の『I Think About Lovin' You』はミディアムバラードであり、なかなかいい曲で私もかなり気に入っていた。B-3はあのDonny Hathawayも1stアルバム収録で名盤である『Live』でも演奏されている『Everything Is Everything』である。

Last Days and Time(1972)

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Columbia Recordに移籍して発表した3rdアルバムは、看板VocalになるファルセットボイスのPhillip Bailey、Ralph Johnson(Drs.~後にVocal)、Larry Dann(Keyb.)、Roland Bautista(Guitar)、Ronnie Lawsが参加、全盛期に近いメンバー構成の中、音的なコンセプトが整いつつあった時期である。

Head to the Sky(1973)

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本格的にEW&Fらしくなって行くのは4thアルバムの『Head To The Sky』であろう。このアルバムから全盛期のメンバーが結集しているから、音的にも目指すところが明確になり始めている。ただこの頃はなぜかBlack Rockと呼ばれていた。実は70's以前ではバンド形態で活動するSoulアーティストはほとんどいなくて、Soulと言えばソロかVocal Groupと相場が決まっていたのである。Sly & The Family Stone、The Isley Bros.、War、The Bar-kaysあたりはBlack Rockと呼ばれていた。しかし確かにSlyやIsleys、The Bar-kaysあたりにはRock的要素はあったものの、EW&Fはそう呼ぶにはかけはなれていたサウンドであったように思う、って言うか非常に滑稽である。このアルバムでFUNKナンバーと言えば『Built Your Nest』、この曲ではAl McKay(Guitar)のキレがいいカッティングが聞ける。Phillip BaileyをフューチャーしたGospelタッチの『Keep Your Head To The Sky』は彼らのバラード系では指折りの名曲だ。全体的にはSoul/FUNK色よりLatin/Brasil系のサウンドが目立った作品である。

Open Our Eyes(1974)
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5thアルバムであるこの『Open Our Eyes』では超FUNK曲であるA-1の『Mighty Mighty』がヒット、この邦題が『宇宙からの使者』。確かにSoprano SaxとPhillipのファルセットをフューチャーしたサウンドは、何となく宇宙的なサウンドのように感じる。A-3のちょっとGospel調の『Fair But So Uncool』、A-5の『Kalimba Story』、P-Funk的なB-2『Tee Nine Chee Bit』はミディアムFUNKナンバーであるが、実はP-Funkより先にこのサウンドを生み出していたのである。ちなみにGeorge Dukeの『Reach For It』はこれをモチーフにしているのであろう、酷似している(笑)。さらにLiveでは必ずやるバラードナンバー『Devotion』が収録されている。いい曲だなあ...

EW&Fの初期はこの通りFUNKバンドであったのだ。次回はこの後のヒットしたFUNKな作品を紹介する。このアルバムでAssociate Producerとクレジットされている【Charles Stepney】(Chicagoで活躍する【The Dells】等のプロデューサー)がこのアルバムの後Producerとして迎えられる。

いよいよこの後、バンドは爆発的にヒットを飛ばすことになる。超名作FUNKはまた次回お楽しみに!



吉田英樹のレッスンサイト:SOUL-JAM


Voice Of FUNK #2(#349)

2008年06月17日 | FUNK
吉田英樹のレッスンサイト:SOUL-JAM

Voice Of FUNK #2 / Dennis Edwards Of The Temptations

The Temptations(以後Temps)のリードと言えば、初期のDavid RuffinとファルセットのEddie Kendricksと連想される方が多いだろう。確かに彼らが在籍した60'sにヒット曲が集中、グループとして絶頂期であった事は否定出来ない。しかし、彼らの40年を超えるキャリアの中で大半のリードを取って来たのがこの【Dennis Edwards】である。

前回あげたOhio Playersの【Sugerfoot】がBlues寄りであるとすれば、このDennisはモロGospel寄り。彼はバリトン系のボイスでありながら、ダイナミックにハイテナーを駆使するのであるが、その迫力とキレはまさにFUNKの権化のようなシンガーである。

彼が今ひとつ評価が低いのは、バラードにいい作品が無い事であろう。歌の上手さ、音域の広さ、声量、どれを取っても一流だが、今ひとつ情感に欠けるのである。ただ、FUNK物に関しては天下一品!Norman WhitfieldのコンセプトにピッタシだったのがこのDennisであったのではないか?彼が加わってすぐに『Cloud Nine』を大ヒットさせ、その後も『Can't Get Next You』『Psychedlic Shack』、『Ball Of Confusion』を次々とヒットさせ、トドメに『Papa Was A Rolling Stone』全米#1に送り込む。このNormanによるPsyche FUNK路線は1973年の暮れに発表した『1990』で続いた。正直『Papa...』以降の呪術的と言うか後のHouse的サウンドはあまり好きじゃなかった。

Psychedelic Soul
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このPsyche. FUNK路線の傑作を集めたのが上のアルバムである。

☆実はTempsの隠れたFUNK名盤は次の2作にある !!


In Japan
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1枚は大ヒットアルバム『A Song For You』。Leon Russellの有名なバラード曲であるタイトル曲はどうも好きになれない、私のTempsのバラードの評価はこれでかなり下がったのである。今考えると3連にしてるアレンジが好きじゃないんだな。
しかし、上の『 In Japan』で聞ける『A Song For You』は、アレンジはほとんど変わらないが、Liveの熱気が加わっていてDennisの歌も炸裂、ちょっと印象が変わった。あまり好印象が無かったのはDonny Hathawayのイメージが強すぎたからであろう。
あ、以前このブログで紹介しましたがこのLiveアルバムは買いですよ、昨年紙ジャケで出たけど限定盤だし再発の見込みはないと思われます。なにしろLP、CD共に国内限定の発売ですからね。

Song for You
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A面がFUNKサイドになっていて、ヤバいほどFUNKな内容だ。R&B#1に輝いた『Happy People』はあの【The Commodores】のLionel Richieが作曲(Jeffrey Bowen/Donald Baldwinとの共作)しており、クレジットには無いがバックの演奏も彼らがやっていると言う噂もある(実際The Commodoresサウンドである)。『Shakey Ground』には元FunkadelicのEddie Hazel(Guitar)とBilly "Bass" Nelsonが参加、イントロから真っ黒けなドFUNK色に染まっている。この曲でのDennisはFUNK Singer#1であり、タイトル通り地面を揺るがすFunky Voiceを聞かせてくれる。

Wings Of Love


次作である『Wings Of Love』(1976年)商業的には今ひとつ成功しなかったが、前作同様A面はFUNKサイドになっており、SlyやP-FUNKに通じるドFUNKな内容である。残念ながら未だCD復刻されていない。私がリアルタイムで聞いた最初のTempsであり、『Up The Creek』は何とシングルで持っている。元【Sly & The Family Stone】(来日する?)のFreddie Stone(Guitar)とRusty Allen(Bass)、Pat Rizzo(Sax/この後【War】に参加)が参加しており、元【Funkadelic/Parliament】のBilly "Bass" Nelson(Bass)が参加しているから筋金入りのFUNKサウンドに仕上がっているのも頷ける。A面がFUNK、B面はスローサイドになっている。1曲目の『Sweet Gypsy Jane』はSoul Train LineでかかりそうなファストテンポのドFUNK、Dennisの声が炸裂、FUNKファンはこの土人ノリのBeatで圧倒されるであろう。2曲目はSlyの『暴動』収録の『Africa Talks To You "The Asphalt Jungle"』にそっくりな『Sweetness In The Dark』。3曲目は前出の『Up The Creek』、『Happy People』タイプのDance FUNK曲であるが、明らかに進化しているのである。この曲でDennisはやはり炸裂!
DennisのVocalはFUNKで生きるのである。

いつの間にかyoutubeに【Wings Of Love】から数曲アップされていたので、最凶FUNKチューン2曲を追加アップしました。

Sweet Gypsy Jane




Up The Creek













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Voice Of FUNK #1(#348)

2008年06月16日 | FUNK
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Voice Of FUNK #1 / Sugerfoot Of Ohio Players

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このアルバム、私がリアルタイムで聞いたOhioの作品、高一の時(76年)に購入した。当時Who'd She Coo?(邦題:いかすぜクー?)が大ヒットしており、故糸井吾郎さんの人気ラジオ番組【Soul Freak】(ニッポン放送)では毎週かかっていたのである。

彼らがWestboundからMercuryに移籍し、【Skin Tight】('74)、【Fire】('74)、【Honey】('75)、そしてこの【Contradiction】(’76)と名作を連発、この4作連続でR&B #1を続けるのである。まさにバンドの絶頂期であった。この彼らの特徴としては全曲にバンドメンバー全員がクレジットされていることである。これはMercury時代はもちろん、Aristaに残した唯一のアルバム【Everybody Up】まで全く同じメンバー(途中からサポートで後にメンバーになるClarence Willisがレギュラーで参加していたが)で制作している。彼らのファルセット中心の歌われる高音域のコーラスは美しい。Vocalのクレジットは"Leroy"Sugerfoot"Bonner(Guitar)、Billy Beck(Keyb.)、James"Diamond"Williams(Drs.)とClarence Satchell(Sax)んの4人。リードボーカルは"Sugerfoot"(Guitar)が中心で、時々Billy Beck(Keyb.)がとる。BillyはファルセットやMix的なキャラの声で野太いSugerの声とは対照的である。そしてSugerの『アォ!』発声は独特であり、Ohioのトレードマークのようなものであった。
これは後にCameoのLarry BlackmonやThe Bar-keysのLarry Dodsonが模倣、まるで彼らのトレードマークのように連発してたものだ。ここで声を大にして言おう、私はSugerの声をJBやSlyと並べてVoice Of FUNKと呼びたい。FUNKファンとしては彼の声を聞かずしてFUNKを語るな!と言ったところである。

次回もVoice Of FUNKをテーマにアップ予定。


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Goin' Banana's

2008年06月13日 | FUNK
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吉田英樹、新しくFUNKバンドを結成しました!

その名も【Goin' Banana's】!!!

7/12(土)

Goin’ Banana’s Live At 横浜Hey Joe



chage ?2,500 (学生証提示により ?1,500に割り引き) 1 drink別
Open:18:30/Start :19:30 (2stages)
横浜Hey Joeのサイト


  吉田英樹 (Vo.)
  西教"mickie"みのり (Vo.)
  竹内"ちみちお"道郎 (Guitar&vo.)
  小畑智史 (Keyb.)
  郡司康男 (Bass)
  仲谷比呂志 (Drs.)
  阿部実 (Perc.)

Rufus & Chaka Khan の曲中心のFunk Bandです!

Side Effectの超FUNKナンバー『Goin' Bananas』からバンド名を拝借。今回はこの曲やらないがいずれやる予定、いや絶対やるぜ~!



名前の所以はもちろんこの曲が以前から好きだった事もあるが、日本人である事、黄色である事=バナナ、こっから強引に引っ張って来たわけだ。まあオヤジ5人とMickieと言う編成なので勘弁して下さい!【Mickie】とは27年来の付き合い、FUNKバンドには欠かせないルックス、パワフルなボイスは強烈!
Guitarの【ちみちお】さんとはYAMAHAのバンドコンテスト('83)の全国大会で出会って以来25年にして初バンド結成!

ああ、ヤバいヤバい、なんて人選だ!

FUNK好き、Disco世代のあなたならイントロ聞いたら小躍りすること間違いナシだあ~!




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PAGES(#346)

2008年06月11日 | Blue eyed soul

吉田英樹のレッスンサイト:SOUL-JAM

80's中盤にMr. Misterと言うグループがあった。全米#1を二曲( Broken Wings、Kyrie)、そのアルバム【Welcome To The Real World】も全米#1になった。このMr. Misterには全くもって興味無いが、その前身である【Pages】を紹介したいと思う。

まず私が彼らの事を知ったのは【ADLIB】紙の記事だったと記憶している。当時ハマっていたGeorge DukeのアルバムでGuitarを弾いていた『Charles"Icarus"Johnson』が、Pagesの2ndアルバムに参加していると言う記事を見て、欲しい!聞いてみて~と思ったが、残念ながら日本盤は発売されてなくすでにレアな盤であり、それを手に入れたのは2~3年後、中古であった。
Future Street(1979)
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【Pages】とはRichard Page(Vo.&Keyb.)とSteve George(Keyb.&Vo.)が中心となって結成、特徴としては当時流行りのAOR的な作りであるが、かなりJazz-Fusion寄りである。Steely Danあたりから見てもかなりJazz色が強い。それ程有名ではなかったにしろ彼らは、L.A.のスタジオミュージシャンだったので、かなりテクニシャンぞろいであった。このアルバムのプロデューサーはあのBrass Jazz-Rockバンド【Blood, Sweat & Tears】のDrs.であったBobby Colombyである。1st、3rdでもプロデュースしており、彼の秘蔵っ子であったのであろう。残念ながら商業的に成功しなかったが、このようにCD復刻されていたとは驚いた。当時3rdは日本発売されたが、1st、2ndは日本未発売だったからなおさらだ。

彼らをBlue Eyed Soulと呼ぶべきかどうかは別にして、当時としてはかなり質の高いサウンドを出していた。2ndではA-1、Rock調の『I Do Believe In You』はヒットしても不思議じゃない佳曲。A-2『The Sailor's Song』はミディアムのテンションコードバシバシ、Fusion的サウンド、CharlesのGuitarソロがめっちゃかっちょいい!
A-3のバラード『Take My Heart Away』は哀愁のメロディー。Richardのファルセットもかなりイケてる。B-1の『Who's Right, Who's Wong』はKenny RogginsとRichardの共作である。Saxのソロは昨年1月57歳の若さで亡くなったMichael Breckerである。彼はポップスでのプレイも最高だった。

2ndは隠れた名作である!

1stもなかなか良い。当時は全然見かけなかった超レア盤が復刻。
    ↓
PAGES/1st(1978)
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吉田英樹のレッスンサイト:SOUL-JAM


Liveやります!(#345)

2008年06月10日 | LIVE Information
吉田英樹のレッスンサイト:SOUL-JAM


吉田英樹 Live Information

吉田/鹿島Soul セッション


6/23(月)自由ヶ丘Mardigras

Open:19:00 Start:20:00(2 stages)

吉田英樹:Vocal
鹿島達彦:Bass
小西真澄:Keyb.
阪口誠:Guitar
山村マキト:Drs.

Guest:Emi(カイヤFrom DOTS)

Mardigrasのサイト http://www.jiyugaoka-mardigras.com/
東京都世田谷区奥沢5-29-10 リブレB1 03-3722-6892

3ヶ月ぶりの鹿島/吉田Session!Soul/R&B、Jazz FUNK等いろいろやります。酒豪Musician集団、炸裂するか?

是非来てね!


吉田英樹のレッスンサイト:SOUL-JAM



TFOS Choirオフィシャル・ブログ(#344)

2008年06月09日 | Gospel
この度2004年の結成から続けて来たTFOSのサイトを閉鎖する事にしました。長い間ご愛顧下さいましてありがとうございました。(コミュのトップ画像にもなっているサイト)

その代わりに【TFOS Choirのオフィシャル・ブログ】なる物を立ち上げました。BBSもあるアメブロなので、ご意見や問い合わせ等にも対応できます、新しいスケジュールもどうぞこちらでご確認下さい。

TFOS Choirオフィシャル・ブログ


どうぞよろしく~!


TFOS Choirとは:
Soul Singerとして30年のキャリアを持つ吉田英樹が主宰するGospel Choir。現在メンバー大募集中!やる気のある方大歓迎!