George Duke Produce作品群~#3

2011年06月21日 | FUNK
George Duke Produce作品特集代弾!と言っても最近買った7枚のうちの3枚目である(爆)。

最初に紹介したブラジル人Tromboneプレイヤー【Raul De Souza】の通算4枚目のアルバム、Capitolでは初のアルバムである。

Raul De Souza/Sweet Lucy




先日紹介した『Don't Ask My Neighbor』の前の作品。

A面1曲目からノリノリなGeorgeの作品、タイトル曲『Sweet Lucy』。youtubeにありました、聴いてみてね。

Raul de Souza - Sweet Lucy



George(Dawilli Gonga名義)の弾くYamaha CP-80が時代を感じさせる。当時Georgeはこの楽器を好んで使用してた。

2曲目はリフが印象的なミディアム曲『Wired』、Byron MillerのBassがかっちょいい!もちろんDrs.はNdugu。何とGuitarにはまだEWFに在籍中のAl Mckayが参加している。

3曲目はRaul作でやはりサンバっぽいFusionナンバー。1,2曲目とはかなりカラーが違う。

4曲目はAl Mckayのちょっと変則的なGuitarカッティングが印象的なミディアムFUNKナンバー。

youtubeにあった。

Raul De Souza - At Will



B面1曲目はSamba/Bossa NovaのJoao Donatoのナンバー『Banana Tree』。

2曲目はEWFのThat's The Way Of The World似なミディアム曲『A Song Of Love』。Al MckayのリズムカッティングがたまらなくかっちょいいEWFではあまり聴けないAlのGuitar Soloが聴ける。

どうも管楽器はあまり良くわからないのでついリズム楽器に耳が反応してしまう(笑)。

3曲目のバラード『New Love』ではRaulが渋い喉を聴かせてくれる。

4曲目はやはりRaulのオリジナルで、アップテンポのSamba的Fusionナンバー。Freddie Hubberd(Trumpet)が参加、強力なソロを聴かせてくれる。

曲によってはAlphonso Johnson(bass)が【Embanba】と言う変名で参加していたり、Patrice Rushen(Keyb.)やAirto(Perc.)も参加している。


正直『Don't Ask My Neighbor』よりはRaulの色が強く出ている。ま

あまり成功はしなかったようだが、結構いいアルバムだと思います。

次回は番外編でGeorgeは参加していないが、【Bill Summers】のアルバムを紹介しようと思います。

これがまたいいんだよねええ(笑)!



















George Duke Produce作品群~#2

2011年06月19日 | FUNK
久々の下北沢【Flash Disc Ranch】訪問だったが、これは私だけでは無いとは思うが、昔から特に欲しいものがあってレコード屋に行くわけではなく、新しい発見を求めていく場合がほとんどだった。昔々はバイトの空き時間によく行ったものだが...

さて今回の発見は黒人Jazz Violinist【Michael White】のアルバム『X Factor』、このプレイヤーの名前は知っていたが、このアルバムがGeorge Dukeプロデュースだったことは初めて知ったのである。

そう言えば元Maze Featuring Frankie BeverlyのDrummerも同名であったな。MichaelもWhiteも非常に多い名前、さしずめ鈴木一郎みたいなもんだろう(笑)。

このアルバム、前回取り上げた【Raul De Souza/Don't Ask My Neibours】やGeorgeの【Don't Let Go】と同時期の作品。Raulも1曲だけ参加している。



Michael White - X Factor


ほとんどの曲でコーラス的ではあるもののVocalが入っており、ご丁寧にクレジットと共に歌詞まで記載されている。

Georgeのプロデュースなので、当然彼のバンドのメンバーが中心に参加しているが、GuitarはCharles"Icarus"Johnsonではなく、Michael Sembelloが弾いている曲が多い。正直Ndugu(Drums)とByron Miller(Bass)が参加しているだけでGeorgeっぽいGrooveを感じさせるのであるから、彼らの存在がいかに大きいかがわかる。

アルバムの1曲目がyoutubeにあったので聴いてみて下さい。もしGeorge Dukeの声が入っていたらまるでGeorge Dukeサウンドそのもの(笑)!

Michael White - You Are My Heartbeat



ちょっと面白いのが、GeorgeがFrank Zappaのバンドで弾いてたことは有名だが、ZappのHornsであるBruce Fowler(Trombone)とWalt Fowler(Trunpet)が参加していること。さらに大物FluteプレイヤーHubert Lawsが数曲に参加している。

Georgeは今回もやはり変名【Dawilli Gonga】としてレコーディングに参加している。

これらのメンバーで製作されていて内容が悪いわけはないが、FUNK系、Pop-Fusion的には高クオリティーな内容であるが、Michael Whiteの個性が生かされているかと言えば甚だ疑問だ。まあどちらにしろGeorgeがらみじゃなかったら絶対買わなかったけど(笑)。彼の他の作品も聴いたことが無かったのでyoutubeで探してみた。

どうやらJohn Coltraneとも造詣が深かったようだ。Alice Coltraneのアルバムにも参加し、自己の1stアルバムでは次のような曲をやっていた。

Michael White - John Coltrane Was Here



3rdアルバムではAfro - Latin色が強いサウンドに

Michael White - The Land of Spirit and Light ( Pt. 1 , 2 & 3 )


うむむ、これらを聴いてしまうと時代的な背景もあるが、Georgeとの製作はミスマッチだった?なんて思ってしまう。

George Dukeはこの'78年あたりからプロデューサーとしてもかなりの作品を手掛けていたが、大ヒット作や名作と呼ばれる作品もあるが、このような作品もあったのだなあ、と再認識。

次回はRaul De Souzaの前のアルバムに行ってみるぞ~。





George Duke Produce作品群~#1

2011年06月17日 | FUNK
いやあ、梅雨まっただ中、このミストのような雨どうにかならんかい!

と、この雨の中仕事で千歳船橋まで行ったので、帰りに下北沢に寄ってアナログディスク専門店【Flash Disc Ranch】にLPを物色に行った。【Flash Disc Ranch】は何度かこのブログでも登場しているかな?しかしネット上で検索しても『CDソフトケース』しか出て来ない。アナログ専門だからインターネットには頼らないのか?まあ20年前からあったし、口コミで十分商売出来るという事なんだろうなあ。そう言う私だってこの10年ぐらいご無沙汰だったけど、またリピートしているわけだしね。

今回はJazz-FUNKのコーナーを中心に物色。私はシンガーであるが70'sのJazz-Crossover/Fusionには結構うるさい。それは今は廃刊になってしまった【ADLIB】紙を季刊誌の頃から購読していた影響なのである

そんなわけで、2000円3枚x2+1、計7枚のLPを購入して下北沢を後にしたが、今回はいきなりコンセプト的選択になったのである(笑)。

物色始めてすぐに目に留まったのがブラジル人Trombone奏者Raul De Souzaのアルバム『Don't Ask My Neighbors』であった。これは私が当時ハマっていたGeoge Dukeのプロデュース作品で当時所有してたんだけど、貧乏をした時に売ってしまったのである。そう言った意味では20年ぶりぐらいに聴くわけだ。




でかいアフロに髭が何ともGeorgeと被るが、彼のようにはふくよかでは無い(笑)。



私が最初にGeorgeにハマったのが上の画像、'78年の『Don't Let Go』であるが、そのアルバムと同年のリリースであったので、レコーディングスタッフも似通っている。当時のGeorgeのレギュラーバンドメンバーであった、Byron Miller(Bass)、Charles"Icarus"Johnson(Guitar)、Leon"Ndugu"Chancler(Drums)に加え、元EWFでこの後EWFに戻るブラシでこするようなカッティングが魅力のRoland Bautista(Guitar)、元The CrusadersのRobert Popwell(Bass)、超絶PianistであるBobby Lyle(Keyb.)、さらにHarvey Mason(Drs.)が参加している。Georgeは当時Epicと契約していたため、プレイヤーとしてはGeorge Dukeを名乗る事が出来なかったからなのか、『Dawilli Gonga』と言う変名で参加している。ただプロデュースやアレンジに関してはGeorge Dukeのクレジットになっている。

やはりサウンド的にはかなりGeorge色が出ているが、さらにブラジル人特有の明るさがプラスされているかなあ...

特にA面3曲目の『Daisy Mae』はGeorgeのペンによるFUNKナンバーであるが、『Don't Let Go』や同じくGeorgeのプロデュース作品であるDee Dee Bridgewaterの【Bad For Me】あたりのサウンドと似通っている。

4曲目はbassがByron MillerからThe Crusadersを脱退直後のRobert Popwellに替っているが、いきなりGeoge色というよりWayne Hendersonのプロデュース作品的サウンドになっている。Keyb.もGeorgeではなく、Bobby Lyleというのが大きいのであろう。そう言えばGuitarのRolandもEWFに復帰前はWayneファミリーであった。

B面の1曲目『Overture』なんかはThe Crusadersっぽいと思ったらやはりBassがRobert Popwell、NduguもこのあとThe Crusadersのサポートメンバーとして活躍するが、何ともおもしろい因縁ではないか?

B面3曲目はなんか聴いたことあるぞ、と思ったらDorothy Mooreの【I Believe You】収録の同名タイトル曲。

'80年ぐらいに遭遇して、あまり女性Vo.を聴かない私がハマった数少ないLPで、そのメロディーの美しさとDorothyのちょっとハスキーで物憂げな歌唱がたまらなく、切ない思いにさせる。

I Believe You - Dorothy Moore on CD


この曲の作者はD. Addrisiとなっているが、ググってみるとAddrisi Brothersてのが出てきた。youtubeで探すと何とThe Carpentersが歌っていたのか!

The Carpenters "I Believe You"


Addrisi Brothersはマサチューセッツ州出身で60'sから活躍した兄弟デュオだったようだ。

ありゃりゃ、すっかり脱線したが、B面のラストはまたGeorgeサウンドの『Jump Street』。ちょっと主メロの入り口がDonny Hathawayの『Valdez In The Country』を思わせるところでニヤッとしてしまうのは私だけか?


いやいや、懐かしい!たぶん20年ぶりぐらいだろう。

このアルバムを発見した後はGeorgeゆかりのアルバムを探してしまった。

この前のアルバム【Sweet Lucy】もGeorgeプロデュースなので購入。

5弦ViolinistMichael Whiteの'78年の作品【The X Factor】もGeorge作品で、Raulも参加している。

もう一丁、Georgeは参加していないが、Nduguのプロデュース作品、あのHerbie HancockのHead Huntersで名前を売ったPercussionist、Bill Summersのアルバム【Straight To The Bank】である。当時Nduguは【Chocolate Jam Compony】と言うFUNK系のアルバムを制作中だったが、ほぼ同じスタッフで製作されていたので購入。ってかこのアルバムジャケはよく知っていたが、内容をよく知らなかった。やっぱちゃんとクレジットを見なきゃだめですな(笑)。


あ、この作品群を順に紹介して行きたいと思います。

Georgeゆかりの作品群!





Slyの新作が発売に?

2011年06月15日 | FUNK


スライ・ストーン、30年振りとなる新作が発売決定!




chiekoさんのアメブロで紹介していたので知った。

chiekoさんのアメブロ

私のSlyに対する思い入れはこのブログを読まれている方にはよくわかってらっしゃると思いますが、うれしいような悲しいような、聴きたいような聴きたくないような、非常に複雑な思いです。まあ絶対聴きますけどね!

しかし内容的にはセルフカバーアルバムらしく、Dance To The music、Everyday People、Family Affair、Thank Youあたりの21世紀バージョンが聞けるらしい。それもJeff Beck、Johnny Winter、Ray Manzarek(Doors)、Ann Wilson(Heart)とRock界の大物達に加え、Donald Byrd(Trumpet)、Earnie Watts(Sax)等のJazz系の人たちも参加しているらしい。

30年以上も前から廃人同様と言われて、新作製作中の噂は何度かあったものの実現せず、数年前に復活してヨーロッパツアーに出たと聞いた後3年前にTokyo Jazzで来日、あれはまるで夢見心地であった。

私がSlyを知ったのは、Soul TrainでGraham Central Stationを見てからなのである、1976年の事だ。G.C.S.があまりにかっちょ良くて、紹介文で元SlyのLarry Grahamのバンドと書いてあって、もうSlyが聴きたくて聴きたくて(笑)、'77年の正月のお年玉で【暴動】を購入、その後Gold Discシリーズ(日本のCBSソニー編集のベスト盤)を購入してこの『Thank You...』でK.O.された。


SLY & THE FAMILY STONE - THANK YOU




怖いもの見たさ的ではあるが、楽しみであることは否定できない。



KY Session @ 自由が丘Mardi-Gras~番外編

2011年06月11日 | LIVE Information

明日はいよいよTGP#14、15日には久々のKY Sessionだ。

KY Session 番外編 俺と英樹

6/15(水) 自由が丘 Mardi-Gras 
Open 19:00  Start 20:00~(2stages) Charge \2100
Mardi-Gras 03-3722-6892
Mardi-Grasのサイト

Vocal 吉田英樹
Vocal Dr.駒澤 
Guitar 若林大道
Keyb. 小林義範 
Bass 鹿島達彦
Drs. 田辺貴弘

Guest : miwa

久々のKY Session、いつものメンバーとはちょっと違いかなり若いメンバーとのセッションになる。タイトルもいつの間にか『俺と英樹』なんて付けられていた(笑)。

非常に楽しみだ。

今回はおなじみのDr.駒澤に加え、メジャーアーティスト(Lovers Heal)としても活躍していた女性シンガー、【miwa】をゲストに迎えてお送りする。彼女は吉田の古い弟子で、歌ってないときにはモデルをする美人さんなのである。

70’s Soul系のナンバーを中心にスタンダードなナンバーまで、バラエティに富んだ選曲でお送りします。

是非来てね~!