George Duke #4 ~ Epic Years

2013年08月13日 | FUNK

George Dukeは'77~'84年にまでEpicに在籍した。

間違いなくこの時代がGeorgeの全盛期であり、セールス的にも一番成功した時期でもある。

ドイツのレーベル【MPS/BASF】から移籍しての第一弾は【From Me To You】である。



黒い肌にアフロ、小太りで泥棒髭、まあアイドルではないが、セールスを考えたらとてもこんなジャケにしないと思うが...

しかし内容は当時としてはかなり洗練されている。

http://youtu.be/qGyYVS0aCnM

1曲目のイントロダクション的に始まるタイトルナンバーA-1『From Me To You』に続きRock色の強いA-2『Carry On』。

Georgeのmini-moogが非常にかっちょいい!

続くA-3『What Do They Really Fear?』は『Maniac』のヒットで知られる、GuitarのMichael SembelloをフューチャーしたBluesyなナンバー。

A-4はFusion色が強いFUNKインストナンバー『'Scuse Me Miss』。やはりMichaelのカッティングがかっちょいい!Horn Arrangeがまたかっちょいいのだが、Georgeのアレンジか?彼は大学時代Tromboneを専攻していた。

A-5『You And Me』はメロウでFUNK、GeorgeのファルセットとDianne Reevesをフューチャーしたかなり粋なナンバー。このアルバムのハイライトであろう。


B-1は『Up On It』はBassにStanley Clarkeを迎えてのハードフュージョンナンバー。MichaelのGuitar Soloがやはりかっちょいい!ちなみにMichaelはStevie Wonderの【Songs In The Key Of Life】(1976年)のレコーディングに参加。『contusion』というインストナンバーでフューチャーされていた。

B-2『Season』はやはりWood-bassにStanley Clarkeを迎え、ちょっとChick Coreaを彷彿させるインストナンバー。

B-3は本物らしき鶏の鳴き声とGuitarのミュート奏法がまたFUNKを醸してる。

B-5はやはりRock調のナンバー『Sing It』。Jimi Hendrixが好きだったんだろうなあ、彼がmini-moogを弾くと時々Jimiを彷彿させる時があるし、この曲の歌い方もJimi的である。


GeorgeのLiveには80'sに二度行っている。

'83年のSuper session



George Duke(Vo. & keyb.)

Paul Jackson Jr.(Guiar)

Louis Johnson (Bass)

Steve Ferrone(Drs.)

Robert Brookins(Keyb.& vo.)

Lynn Davis(Vocals)

Marcy Levy(Vocals)


まさにGreatなSession、メンバーが凄かった。

Brothers Johnson、そしてQuincy Jonesで大ブレイクしたLouis Johnson、80'sのL.A.のセッションで大活躍した超FUNK Guitarist、Paul Jackson Jr.、どうよ、凄いでしょ?

さらに驚いたのが、'78年に見に行ったEric Claptonのツアーにコーラスで参加していた【Marcy Levy】が参加していたことだ。

この次の年にもほぼ同じメンバーで来日している。


もう30年も前になるんだなあ。

このパンフは宝物だ。


























George Duke #3~

2013年08月11日 | FUNK
いやいや、本日(もう11日だけど)も暑かった。湿度もめちゃ高く、不快指数120%って感じでした。


さて、私はGeorge Dukeに1978年【Don't Let Go】と言うアルバムで出会い、




80's中期までは毎回新譜の発売を待って買い続けた。

そしてEpicの前2作、さらにそれ以前のMPS時代のLPも探して購入した。

Frank ZappaのMothersに在籍してた事を知ると、全部ではないがやはり探し購入。

Jean Luc Pontyのアルバム『King Kong』も探してきた。

このあたり、当時は日本盤が発売されてなかったりしたので、かなり時間がかかった。

ただFrank ZappaのLPは貧乏な時期に売ってしまったので、現在はCDで数枚のみ所有(笑)。

これを書いている間に思い出したが、【Follow The Rainbow】を買う前にCobham-Duke BandのLive盤を買っていた。

超絶ドラマーBilly CobhamとAlphonso Johnson(Bass)、John Scofield(Guitar)とGeorgeの超技巧派4人組であった。

テクニカルなインスト曲中心であるが、曲によってはGeorgeの歌やM.C.もフューチャーされており、Frank ZappaやP-Funk等の影響が見え隠れして楽しい。



Billy Cobham - George Duke Band / Live On Tourn Europe

多分同時期の映像と思われるのがこれ。

The Billy Cobham - George Duke Band/1976 Montreux Jazz Festival

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Georgeも当時はまだ痩せていたし、ジョンスコにも髪の毛がふさふさはえていた(笑)。

さて、次回はEpic時代の【From Me To You 】(1977)と【Reach For It】(1977)を中心に紹介したいと思います。





訃報 George Duke #2

2013年08月08日 | FUNK


暑い日が続きますね~。

6日に亡くなったGeorge Dukeですが、Wikipediaによると慢性リンパ球性白血病にかかって闘病中であったのこと。

闘病中ながらも製作を続け、先月新譜を出したばかりだった。

Jazz pianistとしてデビューしたものの、その才能は1プレイヤーに留まらず、Singerとしてまた80's前半はProducerとしても大活躍した。

さて私が購入した二枚目のアルバム【Follow The Rainbow】(1979年)からいくつか紹介しよう。




参加メンバーは当時のレギュラーメンバー

Charles "Icarus" Johnson(Guitar)~この数年後Stanley Clarkeのバンドで来日。Pagesのメンバーでもあった。

Byron Miller(Bass)~FUNK Bass、彼のセンス大好き!

Ricky Lawson(Drums)~これまでレギュラーだったNduguは自己のリーダーバンド【Chocolate jam Company】の製作で一時脱退。

Sheila Escovedo(Percussion)~のちのSheila E.

Napoleon Murphy Brock(Vocals)~元Mothers Of Invention、Sax Playerでもある。

Josie James(Vocals)~パワフルな方の女性Vo.

Lynn Davis(Vocals)~Deniece WillamsタイプのCuteなハイトーンボイスの持ち主。Stevie Wonderが好きそうな声だ。


アルバム1曲目はファストテンポのFUNKナンバー

聴くより踊った方が良さそうだ(笑)。

George Duke - Party down 1979



B面1曲目はさらにP-Funk(ParliamentやBootsyみたい)系のFUNK曲、

George Duke - I Am For Real


こう言った曲のByronはまぢで最高!やっぱGeorge DukeのBassはByronじゃなきゃね。

B面2曲目はミディアムバラード、GeorgeとNapiが男性デュオしてる。

どう、Georgeのファルセットなかなかいいでしょ?

っていうかSweet Babyの大ヒットを持っているシンガーに失礼か?


B面3曲目は昨年亡くなったGeorgeの最愛の妻【Corine】に捧げた曲。

Jazzyなメロを持ったインストナンバーだが、非常にMellowな演奏になっている。

Georgeのセンス、たまらなく好きだなあ。

亡くなってしまったけど、たくさんの作品、音源を残してくれました。

この記事で初めてGeorgeを聴いた人は、またどんどんGeorge Dukeを聴いて下さい。


改めてGeorge、ありがとう!







訃報 George Duke

2013年08月07日 | Jazz-Fusion
すっかり放置状態で申し訳ありません。

こんな訃報が無ければまだ放置していたかも知れません。

8/6にFavorite Musicianの一人、George Dukeが亡くなった事をFacebookの記事で知りました。

箱崎のSoul bar【鶏の尾っぽ】のマスター、大城さんの記事でした。


今週はそのGeorgeの作品を毎日紹介していく事にしよう。



私がGeorge Dukeを知ったのは1978年、17歳の頃。

北海道の田舎町だったので、当時の情報はAMラジオかNHK-FM、そして当時まだ季刊であったSoul/Crossover系雑誌【ADLIB】ぐらい。

そのADLIBの新譜紹介で、【Don't Let Go】を興味深く紹介をしてくれていたので購入してみた。

当時LPが2,800円、私の月のお小遣いが5,000円、それはとても冒険でした。

しかし、運命だったんですね、1曲目の『We Give Our Love』で完全にKnock Outされる。

当時の私はSly & The Family Stone、Graham Central Station、Ohio Players、Earth Wind & Fire、Kool & The Gang等のFUNKバンドににハマっていた。

Jazz系のミュージシャンなのは知っていたが、こんなにFUNKなおっちゃんがいることに驚いた(笑)。


では、この【Don't Let Go】のトップを飾る『We Give Our Love』を聴いていただこう。


We Give Our Love - George Duke




George Duke : Fender Rhodes, Mini-moog(1st solo) & Vocals

Charles Icarus Johnson : Guitars(3rd solo)

Byron Miller : Bass

Leon Ndugu Chancler : Drums & Timbales(2nd solo)

Sheila Escovedo : Congas(5th solo) & Percussion

Josie James : Vocals

Napoleon Murphy Brock : Vocals

Guest

Wah Wah Watson : Rhythm Guitar(4th solo)


Billy Prestonと並び、大好きなkeyboard Playerであり、Singerでした。


心よりご冥福をお祈りします。

George Duke

本当にありがとう!