No Smoker!(#219)

2007年05月30日 | 生活習慣
なななななんと!5/31でタバコを止めて1年になる。

20年以上も喫煙者でいたが、吸っていたのが遠い昔のようだ。

作戦が効を奏した事は以前書いたが改めて書きます。


☆作戦その1
二ヶ月前に決めて止めるまでは一切制限をせず一日二箱ペースを続けた。むしろその前よりも増えたかもしれない。本数を減らしたりするとストレスになる事は目に見えていたので、死ぬ程苦手な我慢は避けた。

☆作戦その2
31日に止めた次の日6/1には実家の小樽(北海道)に向かった。飛行機の機上は禁煙の上、今時の空港は喫煙場所がかなり限られている。そして実は父が20年以上前に喫煙を止めてから嫌煙家になっていたので、ハナからこの時期に照準をおいた。前日まで引っ張ったのも覚悟を決めるにはいい選択であった。

☆作戦その3
もう一つはかなり当たり前の事であるが、出きるだけ煙を避けるようにした。喫煙者からは距離を取り、煙の近くを通る時は息を吐いて吸い込まないように心がけた。意外にも不思議と一度も吸いたいとは思わなかった。むしろ喫煙者に戻る事に恐怖間を覚えた。いつの間にか嫌煙家の仲間入りだ。

止める事はちっとも辛くなかったし、呼吸が楽になり朝寝起きの不快感は無くなり、臭くなくなった。限られた喫煙所や灰皿を探し、タバコが切れそうになると自販機を探し、23時を過ぎたらコンビニを探す、考えてみたらそんな苦労をして一日520円もかけてたわけだ。

おかげで年間約19万円の節約になった。





でもお金は残らないものだなあ…



下の画像は私が10年程好んで吸い続けた『キャスター・スーパー・マイルド』である。




今となっては懐かしい!

Chaka Khan Live DVD (#218)

2007年05月29日 | soul,r&b
CHAKA KHAN LIVE/Signature Diva


昔、25年ほど前にLD(レーザーディスク)で『Live At Roxy』と言う名前で出ていた物であるが、数曲カットされていてChakaのインタビューやDiscographyが追加されている編集版。値段も2000円台と安いが、どうせなら高くなってもフルで出して欲しかったなあ。権利問題があるのかもしれないが…

ちなみにRufus時代の曲は1曲も収録されていない。確かSweet ThingやTell Me Something Goodが入っていたはず。

まだ札幌在住の頃、第三グリーンビル地下にあったアメリカンパブ『OK牧場』で良く見たなあ。

バックバンドのメンバーが素晴らしくて、Average White BandからHamish Stuart(guitar)とSteve Ferroneが参加しており、他にDavid Williams(guitar)、Anthony Jackson(Bass)、Leon Pendervis(keyb.)、Henry Gibson(perc.)、残念ながら今年1月に亡くなったMichael Breckerと実兄のRandyのHornsとNY系の有名セッションマンで固めている。ChorusではChakaの実弟で後にMarcus Miller達と『Jamaica Boys』を結成するMark StevensとLee Maiden(Tonyの妹?)が参加している。

Signature DivaSignature DivaCHAKA KHAN Amazonで詳しく見る by G-Tools



1. "We Can Work It Out"

はThe Beatlesがオリジナルで、Stevie WonderフリークのChakaはStevieがカバーしてたから取り上げたのであろう。

2. "I Know You, I Live You"

当時大ヒットしました、のりの良いダンス曲でClubあたりでも人気曲なはず。


3. "Melody Still Lingers On - Night In Tunisia"

これはChakaがJazz(Be -Bop)に挑戦した事と作曲者であるDizzy GillespieやHerbie Hancockが参加していたので当時話題になった。亡くなったMichaelやRandyのソロがが聞ける。

4. Any 0ld Sunday

ミディアムナンバー、コーラスと三声のハモリがカッチョ良い!Randyのソロ有り。

5. What'cha Gonna Do For Me

Chaka Khanの代表曲の一つである。MichaelのTenorソロがカッチョ良い!この人ホントFUNK系のブロウが上手かったんだよな、白人で超テクニックもあったけど...  惜しい人を亡くしました。
改めて合掌。

それにしてもクレジットがWhat Are You Going To... になっているのはなぜだろう?

6. I'm Every Woman

映画の『Body Guard』のサントラでWhitney Houstonがカバーして話題になったが、Chakaの初ソロシングルでマジで当時大ヒットしたのである。やはり代表曲であろう。



Chaka Khanがまだ痩せているしとにかく若い、このあたりまでは大好きだったな。この後『I Feel For You』で大ブレイクするのだが、だんだん興味を失って行った。しかしやっぱRufus時代が良かったなあ。

Jazzを歌っているDVDも出しているがこちらにはほとんど興味が無い。

Mark Stevensは弟であるが、妹に『Taka Boone』がいた。彼女は『赤坂MUGEN』に来ていた事もあり、MotownでNorman Whitfieldの秘蔵っ子『Undisputed Truth』にいた事もある。

下はシングル『Taka Boone/Night Dancin'』





Motown 25周年 In Apollo TheaterもDVD化されたけど、カットの連続らしい。なぜ?悲しい...


せっかく出すならフルでお願いしたいですなあ!ねえ、皆さん?

Feel The Need(#217)

2007年05月26日 | soul,r&b
Feel The Need

この曲を初めて聞いたのは1976年の事である、Soul TrainにGraham Central Stationが出てこの曲を歌ってたのである。もちろんこの時がGCSとの初遭遇だ。Larry Grahamが大股でBassを弾きながらバリトンボイスで歌っている姿に完壁にK.O.されたのであった。

USAでは1時間番組でやっていたSoul Train(もちろん後で知った)であるが、日本では30分ずつやっていた。ほんで次の週には『Release Yourself』をやっていた。
この2曲を知っている方は当時15~16歳の私がどんなにシビレたかお解りであろう。

後で知ったのはこの曲が『Detroit Emeralds』がオリジナルであったと言う事である。1973年に『Feel The Need』と言うアルバムからシングルカットした『Feel The Need In Me』がUKポップチャートで#4のヒットになったのだ。名前の通り彼らはDetroit出身(実はLittle Rock In Arkansas)であるが、UKではMotownを代表とするNorthern Soulに絶大な人気があったのだ。そのポップなメロディーとシンプルなビートがUKリスナーにウケたのであろう。


そんなThe Detroit Emeraldsのグレーテストヒッツである
Greatest Hits
Greatest HitsDetroit Emeralds Amazonで詳しく見る by G-Tools




2in1でおいしいアルバム『I'm In Love With You/Feel The Need』
I'm in Love with You/Feel the Need
I'm in Love with You/Feel the NeedDetroit Emeralds Amazonで詳しく見る by G-Tools




見事にK.O.されたGraham Central StationのFeel The Need収録、『Release Yourself』
Release YourselfRelease YourselfGraham Central Station Warner Bros. 1997-02-11Amazonで詳しく見る by G-Tools





ここで終わればただのSoulブログ...

























ちょっと笑えるディスコシングル特集復活!




そんな『Feel The Need』、

実は当時(70's)のUSのアイドル歌手『Leif Garrett』がカバーしていたのだ。



このLeif、日本でも結構人気があったが、実はこれのオリジナル曲

はLeifが歌ってたのであった。

『New York City Nights』と歌っているところを『バイバイ哀愁デイト』と歌っていたのである。若い人には何だか良くわからないかも知れないが、40歳前後以上の方なら知らない訳は無い。うむ、凄~い!



オリジナルはこちら



日本で売れたのはこれかな?外人タレント、『カイヤ』の旦那、『川崎麻世』がアイドル時代にカバーしている。




70年代の洋楽アイドルっていったらなんちゅ~ってもベイシティローラーズっすけど、レイフ・ギャレットもかなりウケてました。まあ男の子でしたが見た通りかなり可愛い子ちゃんでしたから、日本でも当時かなり人気がありました。





下はそんなLeifの1999年の画像、まあオヤジにはなったがそれなりに見えてます。まあ帽子かぶってるしなあ...




これは昨年(2006.1.14.)の話ですが、そのレイフ・ギャレットがロサンゼルス市内の地下鉄駅で逮捕されたと言う。 その容疑が「麻薬吸引容疑」と「地下鉄の切符を持っていなかった」という物。その結果、警察で取り調べてヘロインの不法所持って事で起訴されたそうです。

下はその時ニュースで公開された写真であろう、髪の毛が無いとは...


なんでも、以前もコカインで逮捕され現在仮釈放中だったらしい。

元々子役で俳優出身であった彼は、アイドルを卒業した後(80'sに入ってから)は映画俳優として活躍していたようであるが、なんか悲しくなるなあ。

ふう~、同年代だから身にしみる...


Rad.来日決定!(#216)

2007年05月25日 | FUNK
Rad.

2007 TOURの一環として9月に来日決定!



「2007/9/6~9/9」
COTTON CLUB (Tokyo)
Show Time 1st 19:00 / 2nd 21:30


フィリピン系アメリカ人でオークランド育ちの女性キーボード&シンガーである。本名Rose Ann Dimalantaの頭文字をとってRad.としたようだ。

プレイ、サウンドはかなり黒人的(多分Herbie Hancockが好きなのであろう)であり、歌も黒人シンガーかと思わせる程だ。彼女の歌を聴いていると東洋人でも黒人シンガーと大差なく歌えると言う事を証明してくれている。育つ環境が一番大きいのであろう。
私がRad.に遭遇したのは10年程前だと思うが、2ndアルバムにTower Of PowerのHornsとDrs.のDavid Garibaldiが参加しているのを見つけてRad.を知った。当時はオリジナル盤を持っていたのだが、貸したまま戻って来なかったので、ボーナストラック入りの再発盤を買い直した。PRINCEのバンドにも参加した事もあり、その実力は証明済みだ。


1st『Radified』


RadifiedRadifiedrad. See details at Amazon by G-Tools

この1stアルバムはドイツ/HamburgとUK/Londonで録音、制作されている。当時Acid Jazz系が流行っていた頃で、まあそっち系とも言えるが、BNHやIncognitoあたりがやっているFUNKとはひと味違っている。Germany制作でも育ったのがOaklandであるから当然と言えば当然であるが...
1992年作



2nd『Gotta Be』

ガッタ・ビーガッタ・ビーラッド Amazonで詳しく見る by G-Tools

上でも書いたようにT.O.P.のメンバーが参加してさらにFUNK色を強めている。Herbie Hancockのバンドで30年近く前に来日したRay Obiedoがこのアルバムからレギュラー参加している。このアルバムはFUNKファンに是非聞いて欲しい。
1995年作


3rd『Higher Plane』
Higher Plane
Higher PlaneRad. Amazonで詳しく見る by G-Tools

前二作より少々メロウな路線、David Garibaldiがかなり参加している。LatinっぽさもRad.の魅力だ。
1997年作



4th『Make Every Second Count』


Make Every Second CountMake Every Second CountRAD 7 Bridges 2001-02-19Amazonで詳しく見る by G-Tools

前作あたりと同じようなメンツで録音されているが、FUNK色が強く2ndに近いサウンドである。Sheila E Bandでも活躍するMarc Van WageningenのBassは素晴らしくてDavid Garibaldiとのコンビネーションは凄い! 名前はへんちくりんだが...(余計なお世話か?)
2000年作



5th『Live At The New Morning, Paris』
Live at the New Morning, Paris
Live at the New Morning, ParisRad. See details at Amazon by G-Tools

私はLiveアルバム好きであるが、Rad.のLiveはかなり良さそうだ。絶対行きたいと思わせてくれる。今回の来日メンバーには入っていないがこのLiveではDavid Garibaldiが参加している。

2007 Tour Member:
rad. - vocals & keys
Eric Leeds - Saxophone (Prince, Madhouse)
Ray Obiedo - Guitar (Herbie Hancock, George Duke)
Marc van Wageningen - Bass (Sheila E., Tower of Power)
Billy Johnson - Drums (Santana, Maze)

多分このメンバーで来日すると思われます。David Garibaldiが入ってないのは残念だがRay Obiedoが入っている、私はほぼ30年ぶりの再会になるなあ。うれし~い!



6th『East Babe』
East Babe
East BabeRad Amazonで詳しく見る by G-Tools


Rad.の新作、やはり彼女のお気に入りのメンバーでレコーディングされている。


え?そりゃあいいに決まってるでしょ~!


Cotton Club行きますよお~!

Rad.のH.P.   http://www.radmusic.com/

Rad.のmy space  http://www.myspace.com/radkeys

Giants~Greg Errico (#215)

2007年05月22日 | FUNK
Giantsと言っても読売ではありません、Sly&The Family Stoneを脱退した後のGreg Erricoのリーダーアルバム、つまり『San Francisco Giants』を指すものであります。



確か1974~75年あたりに制作されたものが、理由はわかりませんがお蔵入りになりかけていたようです。前回紹介した『Betty Davis』の1stアルバム程ではないにしろ、オールスターメンバーが集まっています。プロデュースはGreg自身で、Exectiveが『War』のプロデューサー、Jerry Goldsteinである。当時GregがSantanaとBuddy MilesのLiveアルバムに参加していた関係もあって(Carlos、Neal Schoneを含め)Santana関連のメンバーが多数参加、『War』からLee Osker(Harmonica)、Jazz界から何とHerbie Hancockが参加している。


Giantsのクレジット

全体的にLatin色が強いが、A面1曲目の『Atitude』はDoug Rauchのスラップ(チョッパー?/サムピック?)をフューチャリングしたFUNKナンバーもある。彼の親指アップダウンはかなり驚異だと思います。Larry Grahamのスタイルとは異なり、グルーブもかなり違う。

B面はさらにLatin色を深めている。

なぜかこのアルバムの事はWikipediaにも書いていない、残念だ...


しかしこんなところでGreg Erricoの名前を発見した。

『鈴木茂/Band Wagon』1975年発売

バンドワゴンバンドワゴン
鈴木茂 松本隆

日本クラウン 2000-12-16
売り上げランキング : 42885

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何と参加ミュジシャンのクレジットがあった!

BAND WAGON -Perfect Edition- 参加ミュージシャン

「砂の女」
Bass: Doug Rauch
Drums: David Garibaldi
Keyboard: Don Grusin
Vocal, Guitar: Shigeru Suzuki

「八月の匂い」
Bass: Doug Rauch
Drums: David Garibaldi
Piano: Bill Payne
Vocal, Guitar: Shigeru Suzuki
Trumpet: Pete Christlieb
Tenor Sax: Gene Goe
Trombone: Dick Slide Hyde
Horn Arranged by Kirby Johnson

「微熱少年」
Bass: Doug Rauch
Drums: Greg Errico
Clavinet: Don Grusin
Piano: Bill Payne
Vocal, Guitar: Shigeru Suzuki
Horn Arranged by Kirby Johnson

「スノー・エキスプレス」
Bass: Ken Gradney
Drums: Richie Hayward
Electric Piano: Bill Payne
Congas: Sam Clayton
Guitar: Shigeru Suzuki

「人力飛行機の夜」
Bass: Doug Rauch
Drums: Greg Errico
Clavinet: Wendy Haas
Piano: Bill Payne
Vocal, Guitar: Shigeru Suzuki

「100ワットの恋人」
Bass: Doug Rauch
Drums: Greg Errico
Strings Synthesizer,Clavinet:Wendy Haas
Piano: Bill Payne
Vocal, Guitar: Shigeru Suzuki

「ウッド・ペッカー」
Bass: Doug Rauch
Drums: David Garibaldi
Keyboard: Don Grusin
Guitar: Shigeru Suzuki
Horn Arranged by Kirby Johnson

「夕焼け波止場」
Bass: Ken Gradney
Drums: Richie Hayward
Piano: Bill Payne
Congas: Sam Clayton
Vocal, Guitar: Shigeru Suzuki

「銀河ラプソディー」
Bass: Doug Rauch
Drums: Greg Errico
Piano: Bill Payne
Strings Synthesizer, Vocal, Guitar: Shigeru Suzuki
Horn Arranged by Kirby Johnson

こんなものまで発見出来るインターネットは凄い!

日本の30年前の音楽も実は深い、とにかく深いのであった!


Betty Davis (#214)

2007年05月17日 | FUNK
FUNKとRockの融合?

うう~ん、そんなチンケな言葉じゃ言い表せないBetty Davisの世界。黒人女性シンガーであるが断じてSoulではない。

しかしこのFunknessは何だ?



私が初めてBetty Davisを聞いた(1stアルバムを買った)のは多分17歳の頃であろう。具体的に何が書いてあったかは忘れたが、レコードの帯にGreg Erricoのプロデュース、Larry Graham、Pointer Sisters(もちろん4人の頃)、そしてSlyが関連してる(ほとんどしてない)と書いてあって、それだけでもまず鼻血がでそうになる。まあジャケのBettyの姿も刺激的であったが...

BettyはあのJazz界の巨星、Miles Davisの奥方であった。まあジャケで見てとれる通りあの肢体に悩殺された事は間違いないだろうが、対外的な部分ではよりFUNK/Rock的アプローチ、そして金ピカ衣装を身につけるようになったのはBettyの影響が大きかったらしい。





何と!そのBettyの1stと2ndアルバムが未発表トラックを加えて復刻になった!


BETTY DAVIS + 3
BETTY DAVIS + 3BETTY DAVIS Amazonで詳しく見る by G-Tools


元々モデルをやっていてJimi HendrixやRock系のミュージシャンと仲が良かったBettyだが、ふつうのミュージシャンでは発想できないぶっ飛んだセンスの持ち主であったのだろう。そしてこの1stの制作に集まったミュージシャンたちが凄い!Bay areaのオールスターと呼んで恥ないメンツだ。(下記のバンドのメンバー達)

Sly&The Family Stone、Graham Central Station、Tower Of Power、Cold Blood、Santana、Greatful Dead、Jefferson Starship


1973年の作品。Just Sunshineと言う謎のレーベル、配給はEpicであった。
Greg Errico : Produce, Drs.
Larry Graham:Bass
Harshall Kennedy:Keyboards
Patrice Banks:Vocals
Willie Sparks:Bass voice(G.C.S.~Drs. )
Doug Rauch:Bass
Doug Rodrigues:Guitar
Neal Schon:Guitar
Richard Kermode:Keyboards
Marl Saunders:Keyboards
Gregg Adams:Trumpet
Michael Gillette:Trombone
Skip Mesquit:Sax
Pointer Sisters:Vocals
他...




G.C.S のデビュー前、そしてSantana関連のミュージシャン(そう言えばGreg ErricoはSantanaとBuddy MilesのLiveに参加している)が中心だが、とにかくよく集まったものだ。

そして内容は超ドFUNK!

そのGreatなサウンドにBettyの絞り出すようなしわがれた声が絡む。歌と言うか咆哮に近いのだが、妙にFunknessを持っている。Track-1, 3, 4, はドFUNK、6 はFUNK Rockと言ったところ。Larry Grahamの存在感が凄い!Sly&The Family Stoneではあまり聞けなかったLarryとGregのFunkyなコンビネーションがここで聞ける。多少知識のある人ならクレジットを見ながら聞くとますます楽しいだろう。
M-8 『In The Meantime 』は結構いいバラードだ。


ボーナストラックになっている3曲は1974年の録音なので、クレジットは無いが残念ながら私の大好きなLarry Grahamは参加してなさそうだ。


2nd Alubum『Thet Say I'm Different』
THEY SAY I'M DIFFERENT + 4
THEY SAY I'M DIFFERENT + 4BETTY DAVIS Amazonで詳しく見る by G-Tools



Betty Davisの2ndアルバムは多分自己のバンドであろうか?Drs.のMike Clarke(Herbie Hancock/Headhunters)以外はあまり聞かない名前だ。

一曲目の終盤でJimi HendrixのBand Of GypsiesでDrs.&Vo.であったBuddy MilesがなぜかGuitarを弾いているのである。彼はJimiが当時使用していたGuitarを何本も所有しているらしい。
そしてG.C.S.からはHarshall Kennedyが再び参加している。1stと比較すればかなりラフな演奏であり、クォリティーは遙かに落ちるがFunknessはけして失っていない。そしてBettyにはこのバンドの方が合っている風にも思う。

ボーナストラックは4曲すべて2ndアルバム収録曲であるが、それらの別テイクもしくは別ミックスであろう。

'82年か'83年、Bettyが1ヶ月契約(ハコ)で原宿の某老舗LIVEハウス『原宿C』に来ていた事は、長年店長を務めている『N』さんから以前聞いた。『N』さんはBettyの大ファンだったこともあり、バンスの申し出を二つ返事で受けたが、契約の半分も全うせずにトンズラされたと言う。70's中期には話題にはなったものの、その後たいして売れずに80'sに突入して途方に暮れていたところに日本からのオファー、きっと絶好のカモであったのであろう。

さらに知り合いのドラマー『T』さんはその『原宿C』で生Bettyを見ているのだ。さらに『原宿C』でリハーサルをやっている時にBettyが居合わせていて、聞いていたBettyにいいGrooveしてると誉められたらしい。

それにしても生Bettyとは羨ましい!
今度その『T』さんとFUNKバンドをやる予定である、乞うご期待!






3rd Album『Nasty Gal』

Nasty GalNasty GalBetty Davis Amazonで詳しく見る by G-Tools






下の二枚はこの'1979年に制作されたが未発表であった4thアルバムである。1994年にCD化されたがタイトルやジャケ、曲順などが違うが収録曲は全く一緒、ネットでは何とプレミアがついていて、1万円~2万円は下らない代物である。

Hangin' out in Hollywood
Hangin' out in HollywoodBetty Davis Amazonで詳しく見る by G-Tools


Crashin' from Passion
Crashin' from PassionBetty Davis Amazonで詳しく見る by G-Tools




ベストアルバムとしては『This Is It』と『Anti Love』と言うタイトルで二作発売されている。

Best Alubum『This Is It』

This Is It!This Is It!Betty Davis Amazonで詳しく見る by G-Tools



『Anti Love:The Best Of Betty Davis』

Anti Love: The Best of Betty Davis
Anti Love: The Best of Betty DavisBetty Davis Amazonで詳しく見る by G-Tools



Betty Davis、シンガーとしてはまともに評価できないが、その作曲やサウンドのセンスは非常に独創的であり個性的である。

とにかくFUNKマニアとしては1stアルバムは必携である。

Do Me ~ヒゲダンス (#213)

2007年05月13日 | soul,r&b
8時だヨ!全員集合

言わずと知れた、70年代から80年代にかけて土曜の8時から放映されていたTBSテレビの超モンスター番組である。

私が良く見ていたのはまだ故荒井注さんが現役の頃。顔が強面なのを逆手に取って、TVカメラに向かっての『何だ馬鹿野郎!』と言うのが決め言葉、さらに『なに見てんだよ~』等と悪態をつくキャラが懐かしい。

その荒井注が脱退した後若手の志村けんを加え、しばらくすると志村が頭角を表し加藤ちゃんとのWエースに成長する。

Wエースになってからの人気コーナーは『ドリフの早口ことば』~これは『Wilson Pickett/Don't Knock My Love』をモチーフにしてるのは明らかで、決めのところで不協和音を入れて変化をつけている。

Wilson Pickett's Greatest HitsWilson Pickett's Greatest Hits Amazonで詳しく見る by G-Tools



この曲はDiana RossとMarvin Gayeのデュエット・アルバムでもカバーされているFunkyなナンバーだ

Diana Ross and Marvin GayeDiana Ross and Marvin GayeAmazonで詳しく見る by G-Tools


もうひとつ、『ヒゲダンス』のコーナがあった。
曲はタイトルは『ヒゲのテーマ』

これのオリジナルは元Harold Melvin & The Blue NotesのTeddy PendergrassのDo Meと言う曲である。



Teddyは特に歌が上手いわけでは無いが、その太い声は非常に個性的でありこういったアップテンポ曲よりバラード系のほうがいいと思う。このアルバムにはCome And Go With Me、Turn Off The Light等の素敵なバラードが収録されている。
TeddyTeddyTeddy Pendergrass Amazonで詳しく見る by G-Tools




ザ・ドリフターズは1964年のThe Beatlesの来日時(日本武道館)に前座を務めたほどのバンドであったのだ。
特に高木ブーさんは今でも現役ミュージシャンで、最近自己のハワイアンバンドでLive活動を精力的に行っている。
下は『ヒゲのテーマ』、『ドリフの早口ことば』収録のCDである。これは青盤で、もちろん赤盤もある。The Beatlesのパロディーだよね。
ドリフだョ!全員集合(青盤)ドリフだョ!全員集合(青盤)
ザ・ドリフターズ




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70's中期のちょっとマヌケなディスコシングル #2(#212)

2007年05月11日 | soul,r&b
前回はSoulでもないのにタイトルに『ソウル』をつけたマヌケなシングルや、マヌケなタイトルをつけたEPを紹介した。

今回は『Bus Stop』特集

1. ~4. は私が当時買ったEPです。画像はネットで探して拾ってきました。

1. Salsoul Orchestra/Chicago Bus Stop



Philly Soulのスタジオミュージシャン集団、MFSBの中心人物達がN.Y.のダンス系レーベルであるSalsoulに移籍してできたユニット。
SalsaとSoulを掛け合わせた造語であろうが、MFSBよりも躍動感を増している感じがするのは、気のせいではないだろう。その中でもこの『Chicago Bus Stop』はかなりFUNKを感じさせてくれる。Clavinetの刻みはかっちょいいし、Saxの絡みも素
晴らしい。

B面の『Tangerine』は底抜けに明るいメロディーを持ったナンバーで、やはりラテンの血が入った感じがするね。ちなみに当時私は『運動会』みたいな曲だと思っていた。



2. Break Away』(マンハッタン バスストップ)/Earnie Bush




UKのアーティストなのにマンハッタンとはどういうわけだ?日本のメーカーがバスストップブームに乗じてつけたのだろうが、あまりにもなめているよね?でも当時はこんなのが横行してたんだよ~、なめるなあ、バカヤロ~!
でも内容はかなり良くてリードのEarnieの声質はちょうどマリリン マックーとビリー デイビスjr.のBilly Davisあたりに似たハイトーンでかなり歌えている。そしてサビで出てくるストリングスのフレーズがオリエンタル(中国的?)な雰囲気で印象的である。



3. Tell Me What You Want 』(ニューヨーク バス ストップ)/The Armada Orchestra




これもUKのインスト系バンドなのにNew Yorkとはいったい???
オリジナルは『Jimmy Ruffin』(The Temptationsの初代リードのDavidの実兄)らしい。UKのバンドらしくNorthan系のカバーを中心にやってたみたいですね。それにしてももっと違うタイトルを付けられなかったのかなあ?まだDetroit Bus Stopの方が近いと思うんだけど...
この曲の出来もB面の『Drifter』(バス・ストップNo.1)もちょっとPhilly仕立てで結構イケてます。もしかしてHummingbirdのメンバーもレコーディングに参加してたりしてね?


4. Sexy Bus Stop/Dr. Doragon & Oriental Express




和製ディスコとしては最大のヒットであろう。筒美京平が変名で作曲、アレンジしている。一部女性コーラスが入っているが基本的にインストであるが、浅野ゆう子が歌詞付きで歌ってヒットさせた。

正直当時このシングルを買ったが、最初日本人がやってるなんて気付きもしなかった。それ程当時としてはクオリティーが高かったと思う。関係ないが、The Three Degreesの日本録音である『Midnight Train』も筒美京平作だ。彼は今で言うKanye Westのような存在であろうか?今で言えばサンプリングしているような物だからねえ?

「バス・ストップ」とは一列になって踊るステップで、それがバス停でバスが来るのを待っている列のようなのでつけられたネーミングだそうだ。



5. KG Bus Stop/Kay Gee's



Kool & The Gangの弟バンドKay Gee'sのシングルだが、原題は不明。KoolのRonald(Khalis Bayyan)&Robert Bell兄弟の弟のKevinがKay Gee'sのリーダーであった。この曲は聴いた事が無いが、Kay Gee'sはFUNKと言う視点でみると私的にはKo
olより上なのである。正直Kay Gee'sのアルバムはすべて復刻して欲しい!


6. Do The Bus Stop/Fatback Band




この12inchシングルを持っている。発売されたよりは10年近く後で復刻された物であろう。彼らは日本では人気が今ひとつだったが、本国USAではかなり売れた。真っ黒けではあるが日本人には脂っこすぎるのであろう。

この他にもタイトルにBus Stopがついた曲はたくさんあったと思う。とにかく同時期に流行った『Hustle』(あのハッスルだよ)同様日本で爆発的にブレイクしたのである。

今回のEPジャケはマヌケというよりは、女性陣かわいいと言う反応が返って来そうだ(爆)!

マヌケと言えば'78年頃から猛威を振るうユーロディスコ旋風はマヌケのオンパレードだが、Soul/FUNKとは全く無縁なのでここでは取り上げません。

『ジンギスカン』、『ビバ・アメリカ』、『ハロー・ミスター・モンキー』…







ゴミ箱行きですよ...

Flash Disc Ranchって?

2007年05月08日 | Weblog
GW最終日の6日、久々に下北沢に行ってまいりました。目的はもちろん『モルティブ』のコーヒー豆である。予定通り『フレンチ・ロースト・ブレンド』を200g購入。

まあここまで来てすぐ帰るのももったいないので多少ブラブラする事に...
と言っても私がブラブラすると言えばレコード屋、CD屋に行く事ぐらいである。

ディスクユニオンあたりがやる廃盤セール等には全く興味がない私は、20年近く前に見つけてから唯一通ったアナログレコード店が下北沢『Flash Disc Ranch』だ。


なぜか?野暮な事聞くでない!
そりゃ他と比較しても単純に激安だからだ。


私がここに向かう時は何かが欲しいとか明確な目的を持たずに行く。まあ帰るときは少なくとも2~3枚は脇にかかえて店を出るのであるが...



お約束でSoul/FUNK3枚2000円のコーナーに捕まる。ここで『は!』と気がつく。特に欲しい物が無いと言うよりはあり過ぎて特定できない、見つけたら買う!という事であった。そこでLP裏のクレジットを見て新発見する事も多々ある。最近はインターネットでかなりの量の情報、10年前じゃあ有り得ない程の知識が得られる。しかし、CDが主流になってから細かいクレジットが外から見ることが出来ないため、新発見はホントに減ってしまった。悲しい...

そこで新発見、

普段あんまりBlues等聞かず、B.B.のレコードを見ても素通りするだけであるが、たまたま裏ジャケ Check!



ありゃま!B.B. KINGPhilly録音である。'73年ABC Record

裏から登場させてしまった!ごめんごめん、表はこんな感じ
      ↓


なんとタイトル曲はTo Know You Is To Love You~Stevie Wonder作 この曲ではStevieがkeyb.で参加していると言う豪華版!

クレジットを接写してみた。今時のデジカメの性能は凄いなあ!
     ↓


Staplesのナンバー『Respect Yourself』をカバーしている。おやおやまた新発見、この曲は残念ながら先日亡くなったLuther IngramとMack Riceの共作だったんだ...
そうそう、(If Loving You Is Wong)I Don't Want To Be Right
のヒットで知られるLuther、聞いた事が無い方は是非彼のDeepな歌声を聴いてみて下さい。

Greatest HitsGreatest HitsLuther Ingram Malaco 2000-09-26Amazonで詳しく見る by G-Tools



バックのミュージシャンはPhillyのおなじみのメンバー、Earl Young(drs.) Ronnie Baker(bass) Norman Harris/Ronald Chambers/ Eli Tartasky(Bobby Eli?)/ B.B. King(Guitar) Vince Montana(Vibes)...  等

HornにMemphis Hornsが参加している。彼らが参加する事で完全にPhillyの音にならず、南部の香りがしてくるあたりその個性たるや凄い!

Produce, Arrange, をしているDave Crawfordはよく知らないが、Keyb.とB.Voでも参加している。

うーん、改めて、アナログレコードは深いねえ!



先程『Flash Disc Ranch』をGoogleってみたら、ありゃ?



フラッシュ・ディスク・ランチ製のCDソフトケース?

何じゃそりゃ?


ほとんど店頭にはLPばかりしか置いていないのにCDケースかよ?



でもきっとみんな見たことあるよね?こんな奴だ
        ↓


でも多分これで『Flash Disc Ranch』が長い間健在だったのかもね?


私はこのソフトケース、あまり好きじゃないので使用してない。



ああ~、残りの2枚もまとめて紹介したかったが、長くなったので次回に回そうっと。


それでは皆さん


乞うご期待!

ちょっと笑えるディスコシングル(#210)

2007年05月08日 | soul,r&b
70's後半はSoulとディスコの言葉が入り乱れて訳の分からないシングルがたくさん出ていた。

その中でも『ソウルドラキュラ』と言う曲が40万枚以上売れると言う洋楽としては破格のヒットになった。ヨーロッパ産の物とは聞いていたが、どうやらフランス制作らしい。ちょっとメロディックマイナー系の怪しい女性スキャットに太い声で『Soul Doracula』と言う男性の語りがあ入り、不気味な笑い声が続く。ソウルとは入るものの、全くSoulでは無い。まあSoulとDiscoをいっしょくたにしてしまう当時の日本の音楽業界のマヌケさがたまらん...(画像下)


二匹目のドジョウを狙うのが世の常、こんなシングルも発売された。

実は実家に帰るとこのEPがある。まだ高校一年だった私の若気の至りだった。『ソウルフランケンシュタイン』だと、何てひどい企画なんだ~?
だったら『ソウル狼男』いや『ソウル怪物くん』も登場させなきゃいかんなあ!

ひどいと言えば、このタイトルの付け方、ジャケットはあまりにもひど過ぎる!『ディスコ一直線』
まあこの『Tavares』と言う兄弟グループ、強力なリードもいないしけして実力派とは言えないが、コーラスはなかなか良いグループだ。確かにディスコヒットを意識したアップテンポなナンバーで、タイトルにStraightが入っているからであろうが、当時流行ったマンガ『東大一直線』のイラストを入れる事はないでしょ?

もういっちょ!
70's~80's中盤までSoul、FUNKの殿堂であった赤坂MUGENに来ていたMemphisのFUNKバンド『Ebonee Webb』に二日間でアルバムを録音させたと言う『ディスコお富さん』



ちなみに当時の資料によるとEP二週間で20万枚も売れたらしい..「お富さん」。Soulがタイトルに入っていないだけ許せるのである。




当時を偲んでこんなディスコのオムニバスCDも結構発売されている。

ディスコ・チャンピオン
ディスコ・チャンピオンオムニバス アース・ウインド&ファイアー KC&ザ・サンシャイン・バンド


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今回はこれで締めておこう。
『Play That Funky Music』で大ブレイクした後尻すぼみに消えて行った歴史に残る一発屋、『Wild Cherry』の2ndシングル『Baby Don't You Know』である。

ひどいのは一応Greatest Hitsが発売されているのだが、なぜかこの曲は入っていないのだ。2ndシングルとして発売されたのにも関わらずだ。売れなかったからかなあ?曲調は『Play That...』に似たFUNK Rock調で悪くない、ただジャケに彼らの顔を載せたのが失敗?何と彼らは全員白人だったのだ。

それにしてもこのEP持ってる人も少ないかもね。ちょうど高校一年頃だからLP買うには高過ぎたんだよな、当時は普段はEPを買っていたね。

だから'76年~'78年くらいのシングルは結構持っている。LP中心になった'79年以降はほとんど買わなくなった。

またちょっとおもしろシングル特集やりますよ~!