那須太社 錦輔 の日記

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反原発の番組

2011-08-25 21:07:39 | テレビ
20時くらいからNHKで原子力発電を今後どうするのか、という番組をやっていた。
見るとはなしに見ていたのだが、なんか違和感を覚えた。
番組の方向性としては、スウェーデンを見本として原発を廃止していく、という流れだったと思う。

ただ、スウェーデンのエコ式の発電事業者がインタビューに答えるのだが、スウェーデンのように電力事業を自由化して利用する業者を選べるようにすると「市民は独立した自由な存在になる」というようなことを言っている。
これは日教組だとか左翼系の市民団体の口癖みたいで、かなり気持ちの悪い発言だ。
ちなみに私は日教組とか、そちら方面は思想として嫌い。
昔はむしろ日教組は正義だと思ってたのだが、社会にでて見聞を広めるうち、そうじゃない、という考えに転向したのだ。

話は戻って、独立した自由な存在、というのは聞こえは良いが、全て自己責任で判断しなければいけない、という事。
番組の出演者で唯一まともなことを言っていた男性も言ってたが、これは大変なこと。
極端な話、自分個人とかせいぜい家族レベルで世界と対峙し、判断し責任を負わなければならない、という事。

原発をどうする、税金をどうする、放射能物質の始末をどうする、といった問題について、毎日仕事に追われながら情報を集めて判断する、なおかつその結果についても甘受する、という事は不可能であって、そのために代議士がいて間接民主政治が行われている。
そういうシステムの中で町だとか市だとか県だとか国だとかの共同体に所属し、任せられる部分は任せることで、守られている部分を放棄する左翼的な考え方だ。

そういう意味で、自由で独立した市民、という言葉は一見、格好が良いが、私としては安易にそういった事をいう人は信用できない、と思っている。

あと、女性経営者みたいな人が出演していて、経営者としての効率論的な考え方と、子供を持つ母親として一般人的な目線での考え方の両方を開陳していたけど、後者については、どうやったら放射能から子供を守れるのか深く深く考えた、とかばかり言っていて、なんか辟易した。

そういう感情論で話をしたら、政治とか国家戦略とかできなくなる。
今、国民投票をしたら、原発は全部廃止、という事になると思うが、もちろんそれはメリットとデメリットをじっくりと検討した結果ではない。
私も含め一般庶民はそういう研究をしているわけでもなく、ただ気分とか感情で、原発は怖い、と思っているだけ。

放射能の害が実際どれくらいあるのか、それを除去するのにどれだけのコストと時間がかかるのか、原発を止めるなら経済にどれだけの影響があるのか、原発の構造、あるいは原理を改善してもっと安全なものにできないのか、そういったことを私としては選良にNHKで語って欲しいし、あえて耳に痛いこと、聞きたくないことを言うのが政治家だとか言論人だと思う。

怖い怖いとかいってる人は出てこなくていいと思う。
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