那須太社 錦輔 の日記

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橋下「大阪維新」の嘘

2012-07-28 11:05:42 | 読書感想文

一ノ宮美成氏の著作。

たまたま、最近この方の同和問題の本を読んでその酷さに驚き、またそれを暴き追求する勇気と正義感に感心していて、この人は橋下氏をどう評価するのか興味を覚えて買った。

自分は橋下氏は単なる喧嘩のうまいポピュリストでなんの期待もできない、と思っている。

一ノ宮氏は左翼側から橋下氏を批判しているが、同和問題では素晴らしい切れ味だった舌鋒がここではなんとも陳腐に成り下がっている。

特に大阪の教育関係者の言葉を引いて橋下氏を批判している部分は、逆に今の教育関係者ってのはなんという駄目な奴等なんだ、と思わされる内容。

とにかく平等主義で低いほうに合わさせようとする。それと子供を人質にとって自分らの権利を言い立てる、”こんな扱いをされては子供たちにまともな教育を授けることなどできない”なんて言い方をしていた。

彼らが正義だと思ってあれこれ訴える内容を読んでいると、自分の考え方とはまったく違っていて、読めば読むほどこのような人たちに教育界を牛耳らせていたら我が国の未来は真っ暗だ、と恐ろしくなった。

しかし、また一ノ宮氏がそれに完全に同調しているようでがっかりした。

同和問題についてはもう少し読んでみたいきがするが、残念ながら他はもう読む気がしない。

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書店風雲録

2012-07-28 10:05:45 | 読書感想文

確か方南町のブックオフで購入。500円。

バブル景気のころの、西部百貨店系列の書店店長だった方の回顧録。

浅田章とかネオアカといったムーブメントを仕掛けたのはこの方のいたリブロという書店だったらしい。

自分はエンターテイメントしか読まないのだが、当時なんとなくネオアカというのが盛り上がってるなあ、という印象はあったので、その舞台裏をのぞけて面白かった。

バブルの頃のやたら活気ある現場の楽しさ、明るさ、みたいなものも活写されている。

また、戦後の書籍の流行の分析もあって、なるほどなあ、と思わされた。

大分まえに谷根千にある書店店長さんが、トーハンなどの取次店の言いなりにならず面白い品揃えで頑張っている、という本を出して話題になっていたが、それ以前にもリブロが大々的にやっていのだ。

当時のカリスマ店長の名を取って「今泉棚」と言ったらしい。

自分も昔池袋に時々買い物にいったが、本は西口の芳林堂で良く買った。西武のリブロは広すぎてあまり気に入らなかった記憶がある。

ちょっと疑問なのは再販売価格維持制度を守りたい理由についての記述。

「本」について、「消費者」が本を買うときに「価格比較」をして、より間抜けな消費者を出し抜いて、より賢く買おう、と行動する対象であって欲しくない、まず高い価格で設定し、売れなければ少しずつ値下げをしていく商品であってほしくない、と書いてあったが、そんな理由だったら再販制度など撤廃してしまえ、と思った。

世の中の商売人は皆、そうやって生業しているし、だからといってお客さんをバカにしたりしてないし、誠意をもって値引き販売をしていると思う。

自分も商売人なのだが、著者がなんとなくそういう商売人をバカにしてるような気がして、ここだけ気に入らなかった。まあ、嫌味な感じはまったくないのだけれど。

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