那須太社 錦輔 の日記

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

没後20年 星野道夫の旅

2018-05-06 18:40:29 | 絵画 美術展

総武線の車窓から宣伝の看板を見て、ふと自転車で行ってみたら良かった。

写真の事は全く知らないけど、色が良かった。

もっと殺風景というか色が少ない暗い写真か、逆にコマーシャル化されたスタジオ写真みたいな可愛い動物ものが多いのかな、と思っていたがそうではなく、凄くカラフル。だけど一枚フィルタがかかっているみたいな落ち着いた感じ。それでいて暖かい色合い。

一番良かったのは野いちごの葉っぱに霜が降りている写真。

他にも動物を撮りながら、雄渾なアラスカの自然が背景となっている写真が多く楽しめた。

また、写真に添えられた星野さんの言葉も良かった。

自然保護団体が口走るような変なISMは感じない。

生き物が生きていくためには、食べるため、他の生き物を殺さなければいけない。そのときの畏れが祈りとなり宗教となるのではないだろうか?みたいなこと書いておられた。狩猟民族のエスキモーを長年取材された星野さんならではの素朴だが真理をついた哲学と感じた。

逆にいまひとつと思ったのはオーロラの写真。いくつも展示されていたが、写真でみてもなんか感じるものがなかった。

写真集も買いたかったけど、お金もないし場所をとるのでやめたけど、やっぱり買っておけばよかったかな。

星野さんは市川市のご出身らしく、あとでネットで調べたらゆかりの喫茶店などあるみたいなので、また訪ねてみたい。

あと、会場の「芳澤ガーデンギャラリー」って所も良かった。

駅から離れていて、かつ入り口が分かりにくいが、こんな隠れ家みたいな施設をもっているなんて市川市って中々懐が深い。

600円。6月までやってるから、また行くかも。

 

この間サビニャックを見に行った練馬区の美術館も良かったし、地方自治体の文化面の頑張りってたいしたものだと思った。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルドン展

2018-04-22 21:16:47 | 絵画 美術展

三菱一号館美術館にてルドン展鑑賞。

ドムシー男爵、という単語がなんとも魅力的。

絵については、良いなと思うものもあったが微妙だ。

木炭で描いた絵は全然面白くない。テーマも空想的なものばかり。

樹木の描き方がちょっと面白いと思った。梅みたいな感じで枝の伸び方が変だった。

エッチングでは石かセメントの質感がちょっと良いなと思うものもあった。

ドムシー男爵の邸宅の壁画は良いものもあった。白色の使い方が好きだ。

花瓶に生けた花の絵もいくつか良いなと思った。

ただ、同じ1910年~1912年くらいの間に花瓶に生けた花の絵をいくつも描いているが、それぞれ全くタッチが違って別の人の絵のようにみえる。

ルドン・タッチというか、花も花瓶もリアルとは異なる自由自在な色を使っている絵が気に入った。

でも蝶の絵とか下手だ。

目玉のグラン・ブーケは今一。パステルで描かれているが、花瓶の上に花がかぶさっているが、油絵みたいに花瓶を書いた上から花を描くのではなく、花を描いてから花瓶を塗っているような気がする。花瓶が不安定な感じである。

丸い花は丸く円を描いて、その中に少し小さく円を描く、そうすると太さの一定しない輪郭線が出きるが、そういうタッチが良いなと思ったが、そういう絵ばかりではない。

西洋美術の中ではそれなりの大家とされていると思うが、それほどたいしたことはない、と思った。

今回の展覧会のテーマが何か知らないが、総覧的なものではなかったのかもしれない。

もっとシャガールっぽい絵かと思っていた。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

村田蓮爾 イラストレーター

2018-04-04 21:18:55 | 絵画 美術展

メカの絵がかなり良い。

スクーターっぽい大型バイクの絵が良い。

燃料タンクがあって、スクーターではないので、燃料タンクをなくしてスクーターっぽいパターンのデザインも出して欲しい。

ラビットとかクッシュマン、あるいはT-MAXみたいな足元が空いている、デザインで見たい。

そしてそれを国産メーカーで商品化して欲しい。

女の子の絵も良いけど、大人の男の顔がリアルなのに、アニメ絵なのが残念。

大友克彦が新しい漫画の人物顔の類型を創出したみたいに、アニメ絵とリアル絵の融合した、新しい類型を目指して欲しい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラファエル前派

2018-04-04 18:35:11 | 絵画 美術展

風邪で仕事を休んでいたが、治ってきたのでインターネットを見ていた。

ラファエル前派の原語 PRE-RAPHAELITE BROTHERHOOD の読み方を調べてみたがはっきりしない。

prìːrˈæfiəlὰɪt‐

調べるとという発音記号が書いてある。

プリ ラフィアライト と読むのだろうか?

(追記:素直にプレ ラファエライト ブラザーフッド で良いのかも)

色々検索して記事を読んでいたが、自分の好きなジョン・エヴァレット・ミレイの奥さんは評論家ジョン・ラスキンの元奥さん。

前にラファエル前派展に行ったとき、解説文を読むと元モデルが奥さんであったり彼女であったりして、それを横から略奪したり色々あったと書いてあったのを思い出して、他にも何かの文化人が彼らのサークルに絡んでいたような気がしてしらべたら、ウィリアム・モリスという人がそうだった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%82%B9

ミレイより一5歳年下。凄い多才な人だったらしい。

この人の奥さんがダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ等のモデルをしていた女性(ラファエル前派の絵に良く出てくる巻き毛で黒髪の女性、彼女はこのサークルのミューズだったらしい)。

あと、バーン=ジョーンズという彼らより少し若いデザイナー(この人はあまり絵が上手くない。古い感じの描き方。)もサークルに関係しており、ジョーンズの家系からはラドヤード・キプリング(嫁の姉の息子、つまり甥)が出ているらしい。

またネヴィル・チェンバレンの前の英国首相兼保守党党首スタンリー・ボールドウィン(嫁の妹の息子、つまり甥)も家系にはいるらしい。

そういう上流階級に属する人々の中で、ジョン・ラスキンは左翼、ウィリアム・モリスは熱烈なマルクス信者だったというから面白い。

当時は何か新しい理想主義として受け止められていたのかも。

モリス商会についてもう少し知る事ができれば面白いかもしれない。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴァージニア・リー・バートン

2017-07-07 13:50:09 | 絵画 美術展

東陽町の竹中工務店の中で開催。
無料(^O^)m(._.)m
かなりこじんまりした展示だが、ビデオあり、原画あり、版画あり、絵本も読める(英語版もおいてあった)。
「ちいさなおうち」、と「生命の歴史」は子供の頃読んでもらって好きになり、生命の歴史は大人になってからも読み直した。
ちいさなおうちは実家で所在不明になっていたので、久しぶりに読んだが、やっぱり良い絵本で最後の方で涙腺がゆるみそうになってしまった。
絵本の販売はしてなかったが、販売してたら買ったかも?
ピーターラビットのヴィアトリクス・ポター展の時も思ったが、原画が小さい!
バートンさんは小さい紙に、水彩ですごく細かく書き込んでいてビックリ!

グランマ・モーゼスさん、ターシャ・チューダーさん等、フォーキーというか自然派の欧米の女性絵本アーティストは好きだなあ。

以前、友人かトーベ・ヤンソン展良かった、と言ってたが、あの人もこの系譜に連なる人なのだろうか?

これまで竹中工務店って、ほとんど気にした事なかったけど、こんなイベントをやってくれるなんて意外な感じがした。ゼネコンっていうと固くて、かつ荒っぽい、というようなイメージを持っていたがそうでもないのかもしれない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする