作業員を見殺しにした東京電力 5/02
信じられません。
最初のベントに着手した3月12日午前9時ごろ、作業員が死亡する可能性が高い放射能が噴出するバルブを開いた時刻に、東電は作業員たちに逃げろと連絡していませんでした。
例えるとすれば、ダイナマイトで爆破するビル解体の現場で、そのビルの内部に作業員がいるにも関わらず、その作業員たちに退避勧告さえもせずに、ダイナマイトでそのビルを爆破したわけです。
そのビルの現場で、この作業員が死亡したとすれば、これは間違い無く殺人事件です。
この東電が実行した緊急措置「ベント」に拠って、福島原発の作業員が死亡したとすれば、これは間違い無く殺人事件であり、仮にこの作業員がすぐには死亡しないとしても、これは立派な殺人未遂事件です。
福島原発の作業員を死亡させたとしても平気な、「福島原発、東電、もうあ菅、キティちゃん」です。
原発作業員並みの年間20ミリシーベルトを小学生に被曝させ、20年後にその0.5パーセントが死亡していたとしても、「当時は、直ちには健康に何の害も無いとの考えが定説でした。菅直人内閣には何ら落ち度は有りません。」と平気な顔で仰有ることでしょう。
「近くの小学生の命など、知った事か」、なのでしょうね。
作業員に知らせず「ベント」開始していた
2011/5/02 05:04
東京電力福島第1原発事故の際、1号機の原子炉格納容器の弁を開けて放射性物質を含む蒸気を排出した緊急措置「ベント」が、敷地内で働く一部の作業員に知らされないまま始まっていたことが1日、分かった。現場にいた東電社員が共同通信に証言した。
ベントは格納容器の内圧を低下させて破損を防ぐことなどが目的だが、周辺の放射線量を一時的に急上昇させることが確実で、作業員らは最も重要な情報を与えられないまま、大量被曝の危険にさらされていた。
最初のベント着手は3月12日午前9時ごろ。当時、放射性物質の漏えいにより敷地内の線量は既に上昇を始めていたが、証言によると、ベントに着手する方針や着手の時期、作業の進行状況などについて、これ以前も以後も、この社員や同僚には一切の情報が伝えられていなかった。
情報は免震重要棟2階の対策本部や、中央制御室でベントに当たった要員に限定されていたとみられ、実施の事実さえ「ウワサ」として事後に別の社員から知らされただけだったという。
政府や東電が明らかにした経過によると、格納容器内の圧力の異常上昇は12日未明に判明。政府は午前3時ごろベント実施を発表して東電との協議に入り、事態が深刻な1号機で午前9時すぎ、2つの弁のうち最初の弁の開放作業が始まった。
2つ目の弁の開放着手は午前10時すぎだったが、実際に蒸気の排出が確認されたのは午後2時以降。正門での東電のモニタリングによると、午後2時20分の線量は通常の約180倍で、午後2時の線量から2倍以上に跳ね上がっていた。
一方、データによると、線量は午前4時40分の計測で初めて上昇し、約2時間後には通常の70倍以上となった。線量の急上昇に気付いた作業員が建物に避難する騒ぎも起こっていた。
東電は「当時の詳細な状況は確認中で、今後整理された段階で説明させていただきたい」としている。
...もし、不幸にもその様な事が起っていたなら、
そうなる事を祈りますが、東海の臨界事故の裁判では、
業務上過失致死...しかも、執行猶予付き。
(これには、酷く落ち込みました。)
裁判所は「判例好き」の様なので、
この判例が福島に対して「再び」使われない事を祈ります。
『朽ちていった命』
―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫) [文庫]
NHK「東海村臨界事故」取材班 (編集)
...を、お読み頂ければ、中性子被ばくの恐ろしさと、
人間の無力さと非情さを思い知る事が出来ると思います。
(つまり、規模の差こそあれ、福島の様な事は今が初めてでは無いんです)
この国で起って来た数々の事実が自分の中で積み上がるごとに
その事を痛感しています。
>仮にこの作業員がすぐには死亡しないとしても...
そう、その「朽ちていった命」はまさにその経過記録。
私は、こんな目に遭うなら、
中性子被ばくと分かり、症状が出始めた段階で
安楽死させて欲しいと思いました。
(世界には安楽死法という法律を持っている国もあるんです)
そして、福島がそうならない為に、皆がそうならない様に
今はそれぞれが「出来ること」をしましょう...と。
走るのが苦手な子に、早く走れと言うより
走るのが得意な子の才能を伸ばす方が楽なのに
今は、出来る人に仕事を回さず、政府だって
「人材」が乏しいのに、足りないところをカバーしあうどころか
互いに突つきあって、結局多くの時間を浪費している様に思えます。...この浪費には人命がかかっているというのに。。。
>「近くの小学生の命など、知った事か」...
この問題、文科省の災害対策本部の文章を読む限り、
複雑な感じにはなりますね。
...官僚的単語のすり替えが多い様に思うからです。
原子力安全委員会に助言を求めた際の文面
(原子力安全委員会のHP上に公開中)と、
文科省のHP上で公開した文面の差もそうですが、
その根拠とする部分にも『?』を感じています。
しかし、まずは「現場百回」....11日の発表以下
『本日16時36分、東京電力福島第一原子力発電所において、原子力災害対策特別措置法第15条1項2号の規定に該当する事象が発生』
...の中にある「原子力災害対策特別措置法の第15条1項2号」
...に何が書いてあるのか...を探った方が良い様にも。
この発表は、後々重要になってくると思います。
少なくとも(政府は)この段階でかなりの判断をし
決断しています。つまり、単なるグズではないの意。
問題は、どの時点からグズになっちゃったの?
...だと思うのです。
その時に、誰が誰のドレスのスソを踏んづけて、
誰が、私欲の為の判断を『どこに』盛り込んだか
...だと思っています。
...まだ影すら見えて来ませんが...相当な人物がいると思えるのです。
誰(どこ?)だと思いますか???
米国の国家的指針とは、抵抗勢力に対する処方とは、
「鳴かぬなら、殺してしまえホトトギス」
強盗は殺してしまえ、反対者は殺してしまえの精神と感じています。
原発は絶対の正義であり、反対者は殺してしまえ、だとすれば情けなき事です。
「ウォール街」と言う映画の中では、
確か「ゴキブリがなぜ殺されるか知る必要は無い」
(説明する必要...だったかも)
...といった趣旨の「セリフ」があったと思うのですが、
ゴキブリは、幾ら殺してもワラワラと出て来ます。
カメムシなんて増え過ぎれば自分たちの臭いに死んでしまい、数のコントロールをする様です。
ミミズだって一定の容量の中で溢れる程繁殖したりしません。
ベトナムだって、大量の枯れ葉剤をまかれても生き残った人たちは少なくありません。
ビキニ環礁に人は住めなくなりましたが、住民が絶滅したという報告はありますか?
原爆を落とされた長崎や広島の人たちも絶滅はしていないんです。
そんな事を出来ると思う傲慢さこそ、
いつか絶滅すると期待しましょう。
罪を憎んで人を憎まず。
彼らは無知で臆病なのに権力を持ち
それが全て正義であるとする「カオス」の中に
沈んでいるだけだと思います。
井戸から出れば大海が見えるかも知れないのに
想像する余裕も無いのでしょう。
(地球の周りまでゴミだらけにして、まだ宇宙計画)
ぼくの地球を守って...という漫画の中では
「悔しかったら不幸になっちゃダメだ」
..というセリフがあります。
ホントにそうだと思います。
私達は権力者に殺されるのではなく、
寿命で死ぬのです。
それまでは、どんな苦難の道のりであっても
動ける体と、使える頭があるウチは
精一杯生きることです。
そして、遊ぶことも、サボることも
グズグズいうことも、喜怒哀楽の全てを
楽しめば良いと思います。
脳内にセロトニンが多ければ
放射能にも強くなるそうです。
(放射能防護剤なんだそうです)
笑えば脳みそも騙される様です。
私は「贅沢はス「敵」だ」...といえた日本人の
子孫だと思いたい...です。(少なくとも今は)