ＣＮＣ木工ルーターを導入しました

10月4日に納品されたＣＮＣ木工ルーターの試運転及び操作の講習会を昨日(07/10/11)に行いました。標準品では有効テーブルの大きさが1300mmx2600mmですが、1300mmx3100mmと大きく、またZ軸の移動範囲を+50mmとした特注品なので納期が2.5月かかりました。搬入も大変でした。
今まで私の会社は鉄を主な加工対象として、木工製品やプラスチック製品は外注に頼っていました。デフレの時期は安い外注を探すことで設備投資せずに製品を作ることが出来ましたが、材料の単価が上昇すると生産設備を持たない企業は苦しくなります。外国製の遊具の品質問題もメディアで取り上げられています。
自社で設備投資をするこはリスクも伴いますが、目の前でものが作れるので試作や製品開発が圧倒的に進みます。なんだかわくわくして来ました。
ＣＮＣ木工ルーターは木材・プラスチックを加工するので鉄鋼用に比べて次のような違いがあります。まずシャンク径が小さい。材料が柔らかいからで、最大で25mmまで。回転数が最大24000rpmと大きい。切削油を回すのではなく、切りくずを吸い取る集塵装置が付いている。ワークの固定は真空ポンプでテーブルに吸い付ける。大気圧で固定すると言っても同じです。
これが昨日の練習の様子です。




切削しているのは厚さ19mm(3/4インチ)の高密度ポリエチレンの積層板です。両側２ｍｍがブルー、芯はイエローです。この他に色んな色の組み合わせがありますが、日本では製造していないので全て輸入品です。ポリエチレンは130℃で軟化するので普通のハイスの刃物では溶けるのではないかと心配したのですが、バリバリ切削できて一安心です。

昔はGコードという低級言語を習得しないとNC機械は操作出来なかったのですが、今では自働プロにCADデータ(DXF)を食わせるとGコードを吐き出してくれ、加工前のシミュレーションもしてくれます。便利になって安くなりました。OSはXPですね。
大変高価な「おもちゃ」ですが、これを使ってもっと面白い「おもちゃ」を作ってやろうと思いました。

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