271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

スピニングコースター舞姫の事故

2011-02-06 04:14:04 | 遊具
東京ドームシティアトラクションズのスピニングコースター舞姫からの転落事故はTVの報道で知りました。Googleのアラートに「遊具+事故」というキーワードを設定しているので、その後続々と情報が入ってきます。警察は業務上過失致死の疑いで関係先の捜査を始めています。

TVのニュースではこの遊具の事故後の映像しか分からなかったので、まず知りたいと思ったのが、これがどのような遊具であるか、でした。「スピニングコースター舞姫」をYouTubeで探して簡単に見つかりました。


また搭乗者が撮影した動画も貴重です。



このスピニングコースター舞姫の主要スペック は以下です。

* 最高部高度:11m
* 最高速度:40km/h
* 最大傾斜角:30度
* コース全長:305.8m
* 乗車規定: 身長120cm以上 年齢65歳未満(身長120cm以上でも8歳未満の場合は、中学生以上の付き添いが必要)

製造はミュンヘンが本社のマウラー・ゾーネ、輸入はスイスが本社の遊戯機械大手のインタミン・ジャパンです。スペックを見る限り、Compact Spinning Coasterに分類されます。狭い敷地にコンパクトに設置することが条件なので、曲線に沿っての併進運動だけでなくシートの回転運動を加えてお客さんを楽しませるのが目的に違いありません。自由度が一つ増えるからです。
このスピニング・ローラー・コースターは最近の発明ではなく、イングランドの保養地ブラックプールに設置されたVirginia Reelが最初です。第一次大戦前の1908年のことです。
Virginia Reelが稼動している1920年代のサイレント動画があります。


90年前の遊園地の遊具を見て、現在のそれと殆ど変っていないことに驚きます。

今回の事故は大阪の万博公園の事故より単純だと思います。動画を見ると、体を固定する装置がT型のバーだけなのはオソマツですね。また体を固定するバーがロックされない限り、赤いランプが点滅し続けるとか、車両のブレーキが解除されないなど、このような安全対策は技術的に簡単ではないでしょうか。つまり設計ミスです。

  ↓ポチッと応援お願いします!
にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高木貞治プロジェクト | トップ | ブラジルのお菓子など »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

遊具」カテゴリの最新記事