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あるがままに、心のままに

メアリー・カサット展をみました(完結版)

2016-09-03 09:03:20 | 美術
 子供向けパンフ、チケット、マークイズMM1階のカフェで使用中の100円引きコースターです。

不勉強でお恥ずかしき事なれど、この作家のことは知らず。画家モリゾは映画で見て知った次第です。彫刻家カミーユ・クローデルも映画を見て知ったように、一般的な学校教育でも女流作家の名前は教材に上らずじまいの感がありました。
モリゾもそうであったように、カサットも金持ちのお嬢さんで、まあ、アメリカ人のお嬢さん芸だとおもって、美術館への足も遠のいていったある日に、絵の才能もあり、中堅俳優としていい味を出している片岡鶴太郎さんが、新聞に私の一枚として載せた評を見て、私も一枚を探してみむとするなりで、でかけました。
どうしてどうして、油彩、パステル、銅版画と多彩な技法に圧倒されました。
それで私の一枚は、鶴太郎さんと同じ、「青い服を着た少年(№2)」で少女のような肌の白さと可愛さ、パステル画の柔らかな色彩も美しかったですね。
母子像の画家と言われたように、印象に残った母子像は、ルネッサンスの巨匠が描いた母子像と違い、生活感をほのぼのと漂わせていて、ソフトなタッチと色合いは、親交があったドガやモリゾなどの印象派の画家たちの影響を感じさせます。母子が目線を合わしていても、どこか、気持ちがべったりしていない所に子供と親の個人を尊重する意味合いが、画面を客観的に見させます。
他に興味をそそらされたのが、パリの劇場の桟敷席を描いた絵です。黒い服を着た女性がオペラグラスで舞台でしょうか、前をみています。その女性を別の桟敷席から、オペラグラスで覗いている男性がいます。これは、よくわかるんです。社交場におけるマンウオッチングは面白いもので、また、この演目をどんな人が観ているのかな、の他に、あの席の女いいおんなだなあ、なんちゃってね。
さて、9月に入り、世界各国のオペラハウスではシーズンの始まりです。今日もどこかで、こんな光景があるんでしょうね。
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