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シークヮーサー成分に認知症予防効果 ヒト試験で初確認 沖縄の企業、含有食品販売へ

2020-07-01 | 医療、健康

https://news.yahoo.co.jp/articles/7e8b4dea4db11e03ccebd938acf3c812f9648e9b

 バイオベンチャー企業の沖縄リサーチセンター(ORC、うるま市、禹(ウ)済泰(ゼテ)社長)は29日、シークヮーサーに含まれる成分のノビレチンのヒト試験で、認知機能の改善が初めて確認されたと発表した。静岡県立大学の山田雄特任教授と琉球大学の照屋俊明教授との共同研究。年内にも、同社が販売するノビレチン含有商品を「機能性表示食品」として消費者庁に届け出る方針。

 ヒト試験は、静岡県立大の山田教授が、物忘れの症状を自覚する65歳以上の
認知症予備軍108人を対象に昨年10月~ことし2月に実施。約30グラムのノビレチンを含む健康補助食品を摂取するグループとプラセボ(偽薬)を摂取するグループに分け、1日1回、4カ月間続けて摂取してもらった。

 その結果、認知機能検査では、摂取したグループの試験結果は摂取前に比べ、スコアが9ポイント上昇。非摂取のグループに比べ、3・1ポイント高かったことから、認知機能の改善が確認された。特に、相手の発言を覚える言語性記憶と、見た光景や図形を覚える視覚性記憶に有効性が確認された。

 同研究は、県の産学官連携製品開発支援事業を活用し、2018~19年度の2年間で計約4702万円の補助を受けた。県庁で記者会見した禹社長は「機能性表示食品として受理されたら、一般や医療向けに販売していきたい」と意気込んだ。山田教授は「認知機能の低下を遅らせる予防として、ノビレチンを含む食品をうまく活用してほしい」と話した。

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