「銀英伝」「銀英伝」と以前からその略称だけはよく耳にしていた、『銀河英雄伝説』。
昨年は宝塚宙組トップお披露目公演でも採用されて、
そのイメージビジュアルを見た時は美しさにびっくりした。
これな。美!!!
ちょっと見に行きたかったです。
で、今回は、このビジュアルを見まして、
間宮祥太朗くんが美しすぎるだろうと思い、ついチケットを取りました次第です。
見た目から行くタイプですから。ねえ。
会場に行くとまずは、男性客が結構多いのにびっくり。それもけっこう40代、50代ぐらいのお兄様方。
設定がしっかり作られた物語で、武器や宇宙船など男の衝動をかきたてるからかな と思った。
小説からはじまり、アニメ、舞台も何作かやっていると、長年のファンの人が多いのだと思う。
正直私は昔から「ザ・SF」は苦手で、
機動戦隊とか攻殻機動隊とか宇宙戦争とかエヴァンゲリオンとかマジェスティックプリンスとか、
漢字とカタカナの多いなんかそういうやつ全般が視界に入ってくると
目を細めて少しずつその場からいなくなるタイプの人間としてこれまで生きてきており、
宇宙関連はアルマゲドンと実写版ヤマトぐらいしかちゃんと見たことがないので、
この客層を見て、若干不安を覚えたのはたしかでした。(女の人ももちろん多いんだけど)
しかも開演前に、衣装をつけたアンサンブル役の男女数名が
ロビーフロアを巡回しながらこれまでの戦いについて図示しながら説明してくれていたのを
しっかり聞く余裕がなかった。
「第4章」という途中から参加の舞台なんで、まあ全部は把握できないだろうなと思いつつ、
安定の1階後方座席に座った瞬間、思い出した。
またしてもオペラグラス忘れた。
いよいよ不安が募る幕開けでした。
しかし、
開演を待つ間、前方スクリーンに映像を映し出しながら屋良有作氏のナレーションで語られる「これまでのあらすじ」
を見たとたん、気分が盛り上がった。
「こういうふうに楽しめばいいんだな」という座り方がわかったというか。
あとで調べたら屋良さんは銀英伝アニメのナレーションも長年やっているんですね。
それで、
結論から言うと、すばらしい舞台でした!!
特に、映像の使い方がずば抜けていて、びっくりした。
あんなことが出来るのか!?
薄幕に映像を映し出しながら、その後ろに役者を立たせて、
映像と演技をリンクさせるような演出が満載。
映像のディティール作りこみにも、並々ならぬこだわりを感じました。
武器の形とか攻撃の感じとかの説明語彙が著しく乏しいのではがゆくて仕方ないんだけど、とにかく
「大画面に広がる迫力の戦争」の表現がすごかった。
アニメっぽいとも言えるけど、その世界観が出来あがっているのがすごい。
一方でこの映像とリンクさせる技法が「すごく抒情的な感じもする」というふしぎ。
抒情的なシーンの代表と言えば、やはり
ラインハルトがキルヒアイスの幻影に語りかけるシーンでしょうが、
泣いた。(前作知らないのに)
原作全然わからないんですけど、
座組がシンプルなのでわかりやすいし、登場人物がどういう人間なのかがしっかり描かれていたと思います。
宇宙征服に邁進する絶対的カリスマ・ラインハルトをトップに頂く「銀河帝国」
平和主義の天才軍師・ヤンウェンリーが率いる「自由惑星同盟」
漁夫の利をねらう狡猾な悪徳商人・ルビンスキーの「フェザーン」
この3者の思惑が渦巻きながら、それぞれの組織の中にいる人間たちの
個人的な葛藤もしっかり描かれているのが、それだけでかなり魅力的でした。原作読みたい。
ラインハルト役の間宮くんが、やっぱり美しすぎた。
そして、孤独なトップの強さと悲しみを表現しまくっていた。泣くわ。うまい。
この人、まだ20才ですよ。それでこの威厳と風格というのは稀に見るのではないか。
出来あがりすぎてるでしょ。
これからが楽しみすぎます。
主役の河村隆一先生は、
「声高いな!」という第一印象だったけど、見ているうちに
ひょうひょうとしたヤンにぴったりに見えてきた。
と思ったら最後のカーテンコールで歌を歌いだした瞬間に
「河村隆一(笑)」になってしまい、なんか、ほっこりした。
このふたりに女性がそれぞれ1名ずつついているんだけど、(恋愛関係にはならないけど)
この人たちが私はすごく良かったと感じた!
ラインハルトの孤独を見つめ案じる、強き伯爵令嬢・マリーンドルフ(演:折井あゆみ)
と、
ヤンを尊敬し可愛く追いかけて支えるグリーンヒル(演:はねゆり)
アニメっぽくもあるんだけど、この2人が居てくれることでかなり、この銀英伝の世界の
可能性が広がるというか、男の物語に終始しないところがよかったし、
ちゃんと「こういうふうに居てほしいな」というふるまいで演技してくれてたように思う。
何より可愛かったです。軍服似合うな。
あとやっぱり、なぜか彼を2作連続で見つめ続けてしまいましたが、
オーベルシュタインの貴水博之氏が、神様です。
なんだこの人。2次元から出て来たのか。
長くこの役をやっているようですが、やりがいあるだろな。
ラインハルトを陰で支える謎の男…。
冷酷な面を見せつけているが、心の中にある想いを思いがけずマリーンドルフに垣間見せるシーン…
オーベルシュタインあってこそのラインハルトですね。という感じ。
他にも
三上俊、廣瀬大介、玉城裕規などおなじみのメンズ様方もいい仕事をしてましたし、
渡辺裕之、西岡徳馬の重鎮感もハンパないですし、
味わいどころがありすぎてあなた。まとまらないわ!
最後に、こころに残ったお花を2種類上げて、閉じさせて頂きます。
妻より
ホストより
昨年は宝塚宙組トップお披露目公演でも採用されて、
そのイメージビジュアルを見た時は美しさにびっくりした。
これな。美!!!
ちょっと見に行きたかったです。
で、今回は、このビジュアルを見まして、
間宮祥太朗くんが美しすぎるだろうと思い、ついチケットを取りました次第です。
見た目から行くタイプですから。ねえ。
会場に行くとまずは、男性客が結構多いのにびっくり。それもけっこう40代、50代ぐらいのお兄様方。
設定がしっかり作られた物語で、武器や宇宙船など男の衝動をかきたてるからかな と思った。
小説からはじまり、アニメ、舞台も何作かやっていると、長年のファンの人が多いのだと思う。
正直私は昔から「ザ・SF」は苦手で、
機動戦隊とか攻殻機動隊とか宇宙戦争とかエヴァンゲリオンとかマジェスティックプリンスとか、
漢字とカタカナの多いなんかそういうやつ全般が視界に入ってくると
目を細めて少しずつその場からいなくなるタイプの人間としてこれまで生きてきており、
宇宙関連はアルマゲドンと実写版ヤマトぐらいしかちゃんと見たことがないので、
この客層を見て、若干不安を覚えたのはたしかでした。(女の人ももちろん多いんだけど)
しかも開演前に、衣装をつけたアンサンブル役の男女数名が
ロビーフロアを巡回しながらこれまでの戦いについて図示しながら説明してくれていたのを
しっかり聞く余裕がなかった。
「第4章」という途中から参加の舞台なんで、まあ全部は把握できないだろうなと思いつつ、
安定の1階後方座席に座った瞬間、思い出した。
またしてもオペラグラス忘れた。
いよいよ不安が募る幕開けでした。
しかし、
開演を待つ間、前方スクリーンに映像を映し出しながら屋良有作氏のナレーションで語られる「これまでのあらすじ」
を見たとたん、気分が盛り上がった。
「こういうふうに楽しめばいいんだな」という座り方がわかったというか。
あとで調べたら屋良さんは銀英伝アニメのナレーションも長年やっているんですね。
それで、
結論から言うと、すばらしい舞台でした!!
特に、映像の使い方がずば抜けていて、びっくりした。
あんなことが出来るのか!?
薄幕に映像を映し出しながら、その後ろに役者を立たせて、
映像と演技をリンクさせるような演出が満載。
映像のディティール作りこみにも、並々ならぬこだわりを感じました。
武器の形とか攻撃の感じとかの説明語彙が著しく乏しいのではがゆくて仕方ないんだけど、とにかく
「大画面に広がる迫力の戦争」の表現がすごかった。
アニメっぽいとも言えるけど、その世界観が出来あがっているのがすごい。
一方でこの映像とリンクさせる技法が「すごく抒情的な感じもする」というふしぎ。
抒情的なシーンの代表と言えば、やはり
ラインハルトがキルヒアイスの幻影に語りかけるシーンでしょうが、
泣いた。(前作知らないのに)
原作全然わからないんですけど、
座組がシンプルなのでわかりやすいし、登場人物がどういう人間なのかがしっかり描かれていたと思います。
宇宙征服に邁進する絶対的カリスマ・ラインハルトをトップに頂く「銀河帝国」
平和主義の天才軍師・ヤンウェンリーが率いる「自由惑星同盟」
漁夫の利をねらう狡猾な悪徳商人・ルビンスキーの「フェザーン」
この3者の思惑が渦巻きながら、それぞれの組織の中にいる人間たちの
個人的な葛藤もしっかり描かれているのが、それだけでかなり魅力的でした。原作読みたい。
ラインハルト役の間宮くんが、やっぱり美しすぎた。
そして、孤独なトップの強さと悲しみを表現しまくっていた。泣くわ。うまい。
この人、まだ20才ですよ。それでこの威厳と風格というのは稀に見るのではないか。
出来あがりすぎてるでしょ。
これからが楽しみすぎます。
主役の河村隆一先生は、
「声高いな!」という第一印象だったけど、見ているうちに
ひょうひょうとしたヤンにぴったりに見えてきた。
と思ったら最後のカーテンコールで歌を歌いだした瞬間に
「河村隆一(笑)」になってしまい、なんか、ほっこりした。
このふたりに女性がそれぞれ1名ずつついているんだけど、(恋愛関係にはならないけど)
この人たちが私はすごく良かったと感じた!
ラインハルトの孤独を見つめ案じる、強き伯爵令嬢・マリーンドルフ(演:折井あゆみ)
と、
ヤンを尊敬し可愛く追いかけて支えるグリーンヒル(演:はねゆり)
アニメっぽくもあるんだけど、この2人が居てくれることでかなり、この銀英伝の世界の
可能性が広がるというか、男の物語に終始しないところがよかったし、
ちゃんと「こういうふうに居てほしいな」というふるまいで演技してくれてたように思う。
何より可愛かったです。軍服似合うな。
あとやっぱり、なぜか彼を2作連続で見つめ続けてしまいましたが、
オーベルシュタインの貴水博之氏が、神様です。
なんだこの人。2次元から出て来たのか。
長くこの役をやっているようですが、やりがいあるだろな。
ラインハルトを陰で支える謎の男…。
冷酷な面を見せつけているが、心の中にある想いを思いがけずマリーンドルフに垣間見せるシーン…
オーベルシュタインあってこそのラインハルトですね。という感じ。
他にも
三上俊、廣瀬大介、玉城裕規などおなじみのメンズ様方もいい仕事をしてましたし、
渡辺裕之、西岡徳馬の重鎮感もハンパないですし、
味わいどころがありすぎてあなた。まとまらないわ!
最後に、こころに残ったお花を2種類上げて、閉じさせて頂きます。
妻より
ホストより