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ドラマ依存『ハウス・オブ・カード 野望の階段』

2016年04月10日 | ドラマ&日記
読みたい本がないわけではないが…本を読む気力がない。

映画とドラマで精いっぱい。

「ハウス・オブ・カード」は洗練されたドラマだ。

氏に薦められて見はじめたが…嵌まった。

主人公のフランク(下院議員でホワイトハウス入りを狙う)をケビン・スペイシーが演じる。
「綿密な計略」に加えて「緻密な知略」…おまけに「必要となれば他者を犠牲にできる冷徹な心」の持ち主。
妻であり同志でもあるクレア…ロビン・ライトが演じる。
NPO法人クリーンウォーター(CWI)の代表。
夫(フランク)と同じように、目的のためには他者を追い落とす、もしくは踏みにじることをいとわない。
類は類を呼ぶ…というところか❔夫と同じ価値観を持ち、夫の野望を支持する。

政治家(利権と選挙地盤の間での駆け引きだけで青息吐息) 政治家のスタッフ(不出来な息子をコネで何とか大学にいれたい大統領秘書官とか) 
実業家(金➡利益の前では個人の尊厳などガラスコップが割れるぐらいの痛み…) 
マスコミ関係者(真実とスクープの板挟みで命を失う女性記者) SP(忠誠という名の妄想) 
様々な人間が麻糸のように絡まりもつれる。
政界が舞台とは言え、そこにかかわる人間のドラマでもある。

ネット配信で見ている人が殆どらしいが…配信には興味がもてない。
結果…TSUTAYA通いをする事になった。

シーズン2まで見てしまった。


夕食に天ぷらを作った。
春野菜と鶏肉、魚はたくさんのサバ。
大根おろしに天つゆ。

ドラマと日常とは無縁の世界。

台所と居間の間の通路でカメムシの匂いがする。
ちょっと慌てる。

料理の上にカメムシが乗ればアウト。

我が家は匂いのオンパレード。

ぼっとん便所には銀バエ…家中にカメムシ。



権力の頂点と下々の生活が似ているとすれば…
権力を手にした人間は糞の匂いがする。
カメムシの匂いの方がまし…とは言えないが…腐った匂いに当事者は気がつかない。

権力闘争に必要不可欠な「非情な心」「無慈悲な心」は、その匂いの上になりたっていると思う。

ドラマとして見るのは面白いし興味がある。
他人を殺してまで(複数の命)を奪ってまでして手にした権力をどのように行使するのか…
それとも頂点に登りつめる寸前で脚をすくわれるのか…
デヴィッド・フィンチャー監督の手腕に期待してはいるが…

ネット配信でしか見られないと言う事で…シーズン3は保留である。

ネットに執着(シーズン4まで配信されていると思う)がなく依存をまぬがれているのが幸いだけどね…。
主演者も制作者も脚本も好みで申し分がない。

11月のアメリカの大統領選。
ドナルド・トランプ氏が勝利する事がないように深ーく祈るのみ。
敗戦国である日本がこれ以上貶められる事がないように…

それとは別に…老眼のために慌ててカメムシを踏んづけてしまわないように。

ドラマと現実は違う。
そう言い切れるだろうか…形而上では似ている。

おそらく形而下でも…

なんとなくだけど…そう思う。




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