まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

純粋の時代

2015年12月21日 | 日記&映画
朝から雨。
時折バケツを返したような雨。
終日 降っている。

身体半分が濡れながら…仕事をすます。

ボロイ我が家だけど…帰ればホッとするし…
じんわり暖かさが待っている。

生姜湯を飲みながらのひとときを…しばしぼーっと………

韓国は500年の高麗王朝が滅亡して朝鮮王朝黎明期。

将軍キム・ミンジェは、女真族や倭寇などで絶えず危機に瀕していた朝鮮の国境線を守った功績で軍の総司令官になる。
自身の欲望は殺して軍人である事が至上…という人物だ。
剣で王を守り、民をささえていたキム・ミンジェ。
生まれて初めて恋に落ち、何もかもを失う危険を犯してまで純粋を貫く。
愛する人を守る為に。
朝鮮一の武将が披露する華やかなアクションと、守りたい人を純粋に追い求め葛藤する姿は、実力派俳優“シン・ハギュン”とマッチしている。
リアルで人間的な人物として表現されている。

“チャン・ヒョク”が演じたイ・バンウォンは、高麗の忠臣チョン・モンジュを殺すなど、父イ・ソンゲと共に自ら手を血に染めながら朝鮮を開国した。
当然だと思っていた世子(セジャ:王の跡継ぎ)の地位から押しやられたのはもちろん、開国功臣の冊封からも除かれたまま王座に向けた野望を燃やしている人物。
王になれなかった王子として、王座への知略と陰謀で「純粋の時代」のダイナミックなストーリーに力を吹き込む。
優れた知略や、目的のため必要とあれば思い切って相手を攻める断固とした態度、帝王の品格まで。
“チャン・ヒョク”はこれまでの映画やテレビドラマでは見ることができなかった強固で冷徹なイ・バンウォンを見せる。

“カン・ハヌル”が演じた太祖・李成桂の婿ジン。
母方の祖父がチョン・ドジョンで父はキム・ミンジェである。
空を飛ぶ鳥も落とせる地位ではあるが、王の婿という理由で官職にも就くことができず実力を発揮できない…とはいえ実力はなさそうで顔の良さだけが目立つ。
妓房への出入りも自由でないため、出口のない日常で肉体の欲望のみ…嘘が巧みで責任転嫁ばかり…堕落するだけの人物。
「相続者たち」「ミセン-未生-」まっすぐで思慮深い若者を主に演じてきたカン・ハヌルがお見事…失礼だが嵌まっている。
これまでに見せる必要が無かった卑劣さや野卑さ、それでいて何者にもなれない者の恨み。
吐き気がしてくる様な脆弱さが、見るものに伝わってくる演技で観客を楽しませる()。
“カン・ハヌル”が嫌いになった…ファンがいるかも知れない。
それも覚悟で演技を磨く…韓国の若手俳優。


恋愛シーンもしくは濡れ場…鍛え上げられた肉体で官能的だが下品さを感じさせない…美しくもある。
“カン・ハヌル”のみは卑しさで演じていた。

三人の男優それぞれに磨き上げた筋肉が素晴らしい。
女優も綺麗で…美 すなわち善という言葉は確かに一理あると思わせられた。

この時代の背景は、残酷な時代でもある。
人権は認められていない庶民にとって無慈悲な時代…俳優たちが美しくなければ…重い映画でもある。

朝鮮王朝が歴史を刻み始めた「純粋の時代」

野望に…恋愛に…堕落に…それぞれの男たちが純粋にあがいていた。

中国は明朝(明)中期‥日本は室町時代の同じく中期頃。

それぞれの国に似たような覇権争いがあり王侯貴族の下にがいて…飢饉や餓死 横死が当たり前だった時代。

雨が降りやまぬ一日が過ぎようとしている。。。。。。。。。。