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Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

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◆キリストの血脈を守る 『シオン修道会』

2018-01-13 06:04:28 | Weblog

*有名人が数多く所属した組織
 ダン・ブラウンの小説「ダ・ヴィンチ・コード」の大ヒットによってその名を広く知られるようになったシオン修道会。会が設立したのは遥か昔の1099年まで遡る。
フランス国立図書館に保管された「秘密文書」という名の文書には歴代総長の名前が記されているが、この顔ぶれがスゴイ。
ダ・ヴィンチ、ニュートン、ドビュッシー、ジャン・コクトーなど、あらゆる分野の有名人が名を連ねているのだ。だが、メンバーは会員であることも活動内容も、絶対に口にしてはいけなかった。実は、この組織は歴史やキリスト教の教えを根底からひっくり返してしまうほど、大きな秘密を抱えていたのである。

*キリスト教にとって都合の悪い秘密
 シオン修道会が守っていたのは財宝などではない。
もっと世間に衝撃を与えるものーーー、それはキリストの血筋だ。キリストは弟子だったマグダラのマリアと夫婦関係にあり、子供までいた。而も、マリアはキリストの遺骨を持っていたとも謂われている。
キリストは独身を貫いたとか、復活した後は天に昇ったので遺体は存在しないと教える教会にしてみれば、これは見逃すことのできないスキャンダルである。子供の存在がバレたら母子共々消されてしまうことは疑いのないことだった。それを恐れたシオン修道会は親子をかくまった。親子の安全を考えれば、自分たちの存在も隠し通さなければならなかったのだ。そうしてキリストの血筋は守り続けられ、やがてその子孫がフランスのメロヴィング朝を開いたと謂われている。歴史の教科書ではメロヴィング朝は7世紀に滅んだことになっている。しかし、シオン修道会によれば、子供だけはコッソリと救出されて現代にまでその血筋が受け継がれていると謂う。
それがシオン修道会27代目総長だったピエール・プランタールである。

*いまだ残る秘密文書の謎
 ところが、現代ではシオン修道会の存在自体を疑う声が多い。というのも、自らをメロヴィング朝の子孫だと名乗り、総長の座まで務めたプランタールが、秘密文書は仲間たちとでっち上げた偽物と告白したのだ。
ただ、シオン修道会が全く架空の存在だったとも言い切れない謎めいた事件が起きている。或る時、1人の男が頭部を切断されて殺された。彼はレオ・シドロフという人物の鞄を運んでいたはずなのだが、鞄は見つからなかった。秘密文書にはこの一件が「レオ・シドロフの革鞄」として記されている。
記述によれば、鞄には1600~1800年にかけてのレンヌ=ル=シャトーに関する重要文書が入っていたそうだ。
レンヌ=ル=シャトーとは南仏の村のことで、シオン修道会と深い関わりがある。この村のソ二エール司祭が教会の修復をした時、柱の中からキリストの血筋が生き残っていることを示した文書を発見したと伝えられているのだ。
「レオ・シドロフの革鞄」には、新聞記事だけでは知り得ないほど殺人事件の内容が詳しく書かれていた。身近な関係者でなければ入手できないような情報が満載なのだ。それに加えて、シドロフの死後、彼の娘のもとには父親が何か文書を残していないかという問い合わせも多くあったという。
果たして、シドロフはシオン修道会についての重要な情報を握っていたのか。彼の鞄に入っていた文書が誰かの手に渡ることを恐れた人物、或いは組織が運び屋を抹殺して鞄を持ち去ったのだろうか。こうした一連の不可解な出来事は、シオン修道会が存在しなければ説明がつかないとも言えるのである。

*画像
 ダ・ヴィンチ画「最後の晩餐」で中央のキリストの左隣に描かれているのは、一般的には使徒ヨハネと言われているが、実はマグダラのマリアだという説もある

 羊皮紙が入っていたという石柱の前に立つソ二エール司祭

 レンヌ=ル=シャトーにはマグダラのマリア教会がある

               



                                 本当に恐ろしい地下組織
                                                  独自の信念を持つ組織

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