●龍馬暗殺の張本人は!?
龍馬は「頭部を斬られて絶命した」といわれているが、遺体には全身に、計34か所の傷があったと検分されている。
「龍馬を斬った男」として、元京都見廻組の今井信郎は「最初横鬢を一つ叩いておいて、身体を竦める拍子に横に左の腹を斬って、それから踏み込んで右からまた一つ腹を斬りました」と、たった三太刀で龍馬を仕留めたと語っているが、これは明らかに遺体の状況と異なる。井口新助も、今井のこの談話に反発。「龍馬が頭部を斬られたことは間違いないが、腹に傷はなく、喉を二度攻撃されたことがとどめとなった」と息子・新之助に反論されているのだが、これもまた事実ではない。
龍馬は「頭部を斬られて絶命した」といわれているが、遺体には全身に、計34か所の傷があったと検分されている。
「龍馬を斬った男」として、元京都見廻組の今井信郎は「最初横鬢を一つ叩いておいて、身体を竦める拍子に横に左の腹を斬って、それから踏み込んで右からまた一つ腹を斬りました」と、たった三太刀で龍馬を仕留めたと語っているが、これは明らかに遺体の状況と異なる。井口新助も、今井のこの談話に反発。「龍馬が頭部を斬られたことは間違いないが、腹に傷はなく、喉を二度攻撃されたことがとどめとなった」と息子・新之助に反論されているのだが、これもまた事実ではない。
●滅多斬りだと恰好悪い!?
井口が主張するように、喉を二回に渡って斬られていたとしたら、龍馬がうめき声を上げられるはずがないのだ。
帯刀していなかった龍馬は一太刀目を浴びた後、刀を取ろうとし、そこを背後から斬られ、振り向きざまにもう一度頭部への攻撃を受け絶命したと霊山神社は説明しているが、これも刀傷の数が合わない。
当時の室内の状況を考えると、明かりとして利用していた行燈は火災防止の為に直ぐ消されたか、風を受けて消えたと考えるのが自然で、彼らは暗闇に近い状態で闇雲に刀を振り回した可能性が高い。となれば必要以上の刀傷がついて当たり前だが、滅多斬りとあっては恰好がつかないと思ったのかも知れない。
井口が主張するように、喉を二回に渡って斬られていたとしたら、龍馬がうめき声を上げられるはずがないのだ。
帯刀していなかった龍馬は一太刀目を浴びた後、刀を取ろうとし、そこを背後から斬られ、振り向きざまにもう一度頭部への攻撃を受け絶命したと霊山神社は説明しているが、これも刀傷の数が合わない。
当時の室内の状況を考えると、明かりとして利用していた行燈は火災防止の為に直ぐ消されたか、風を受けて消えたと考えるのが自然で、彼らは暗闇に近い状態で闇雲に刀を振り回した可能性が高い。となれば必要以上の刀傷がついて当たり前だが、滅多斬りとあっては恰好がつかないと思ったのかも知れない。
●知っておきたい人物 今井信郎
幕府講武所の剣術師範代を務めた後、京都見廻組に参加。
衝鋒隊の副隊長として戊辰戦争に参加し箱館で降伏する。
後に、近江屋事件で龍馬を殺した犯人は自分であると証言した。
幕府講武所の剣術師範代を務めた後、京都見廻組に参加。
衝鋒隊の副隊長として戊辰戦争に参加し箱館で降伏する。
後に、近江屋事件で龍馬を殺した犯人は自分であると証言した。
学校で習った歴史はウソだらけ!?
日本史 大ウソ事典 「幕末」
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