太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

偽・家庭的

2013-04-21 13:44:25 | 日記
大きな声じゃ言えない、ある事実。




この5ヶ月余、ほとんど料理をしていない  という事実。


私がフルタイム勤務になる3月までは、時々やっていた。

でもそれ以降は、一切やっていない。



夫が仕事を辞めた11月半ばから、

我が家の主婦(主夫?)は彼になった。

朝は、早朝ウォーキングのあと、私がシャワーを浴びて出かける支度をしている間に、

夫が私のお弁当と朝食を用意する。

夜は、私が帰宅すると食べるばかりになっている。



もともと料理が好きで、マメな性格。

私よかずっとおいしいものを作るし、息子だけに、夫の両親の好きそうなものをよく知っている。

ブラウニーを焼いてくれたり、いろんな味のジェリーを作ったり、

私ならやらないこともやってくれる。


それは私が休みの日も同じで、

私はただ夫の助手をやるだけだ。

こんな暮らしは、実家にいた頃以来だ。

あの頃のほうが、まだやっていたかもしれない。



私はいったい何だろう???

これでいいのか?????



と、一瞬だけ思うことはあっても、

私がやるからいいよ、とは言わない。ま、いっか、と思う。

だって楽だし。

私よりずっとうまいし。







最初の結婚時代、私は自分が家庭的だと信じて疑わなかった。

フルタイムの仕事をしながら、ワイシャツは家で洗ってアイロンがけをしたし、

家も常にきれいに保つ努力をした。

前夫が食べ物にうるさかったから

毎朝、パン食とご飯を交互に組み合わせ、夕食は3種類以上のおかずを用意していた。

パンも自分で焼き、私は料理が好きだと思っていた。




が、それはおおいなる勘違いであった。




ということが、今の夫と結婚してからわかった。

離婚したあと、今の夫と出会う前に恋愛していた相手には、

せっせと何か食べるものをこしらえたものだ。

その恋愛がうまくいかなくなってくると、なおさら私は食べ物で相手を引きとめようとした。

家庭的であることが、自分を認めてもらう唯一の武器だと思い込んでいたのだと思う。



今の夫と結婚して、

私はてんで料理がダメになった。

なぜだか変なものができてしまうことが多い。

その変なものを平気で食卓に出し、てんでダメな自分を笑えた。



そして今、家にいて家事をしているより、

外で仕事をしているほうがいい、と思っている私がいる。

幸運なことに、夫の両親がハウスキーパーを雇っているので、そのおこぼれに預かって

私たちの領域も掃除してもらえるから、掃除はしなくて済む。

夫が料理を担当してくれて、私は自分のこと以外何もやっていないことになるのだが、

そのことに罪悪感などこれっぽっちもない。というのがスゴイ。




夫の仕事が決まったら、いったいどんな生活になるんだろうとは思ったが、

どんなにこのパターンが楽チンでも、夫の仕事が決まるほうが遥かに遥かにずーっといいに決まっているから、

昔のように私が何とかしようと思っていた。

幸い、仕事が決まり、

私がキッチンに復帰する時が来たかと思いきや、

初めの1ヶ月ほどはトレーニングだけで、午後3時頃には帰宅できるから、

相変わらず、私が帰ると夕食の支度ができている生活が続いている。



夫の母が家庭的じゃなくてよかったと思うのはこんなときだ。



彼女は10日に1度ぐらい、ほぼ趣味のように料理をするだけで(今の私はそれ以下だ・・)

夫婦だけで暮らしていたときは、いったい何を食べていたのだろうと思う。

もし彼女が家庭的であることに価値をおく人であったら、

私は大変窮屈な思いをしたことだろう。


それにしても、

家庭的だと信じていたころの私は、どこへ行ってしまったんだろうと

不思議に思うのである。







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