職場に、ようやく日本からの旅行客が増えてきた。
パンデミック後に入社した従業員たちは、日本人と間近に接したことがない人ばかりで、なにかと興味深いようである。
昨日、同僚がやってきて言った。
「ねえ、日本人が 『ん』 って言うのはどういう意味?」
何のことを言っているのかわからなかったので、たとえばどんな状況で?と聞いた。
「これがコナコーヒー100%で・・と説明すると、『ん』、あちらにナッツがあってと言うと、『ん』」
ははぁ、相槌のことか。
「それはね、私はあなたのいうことを聞いてますよ、という意味なんだよ」
「わーお!そうなんだあ!」
「日本人は会話の中で、よく使うよ。話を聞きながら、うんうん、へえ、ってね」
「なるほどー」
英語圏の人も、ときどき「ア、ハン」なんて相槌を打つことがあるけど、だいたい黙って聞いていることが多い。
これが電話だと、ずっと黙ったままで不安になることもある。
夫が電話で誰かと話しているときも、しばらく静かなので電話は終わったのかと思うと、ただ黙って聞いているだけ。
「日本人て、おもしろいね」
同僚は嬉しそうに言った。
ええ、あなたたちもね・・・・
こうして、当たり前すぎて気づかないことに気づかされる。
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