今日の新聞で知ったのだが、このたびニューヨーク州が新しい法律を取り入れたという。
その法律とは、遺体をコンポストしていい、ていう法律。
読み返したさ、何度か。
夫にも確かめた。
でも、その通りだった。
アメリカでは、人が亡くなると棺桶に入れて土葬か、日本のように骨にするか、散骨か、なんだけれど、新たな法律によれば、遺体を土に返していい。
つまり、お金を払って棺桶に入れて埋めなくても、自然に返せばいい。
その法律の詳細を知らないので何とも言えないが、たとえば我が家の庭に続くジャングルに枯れ葉とともに埋めて、肥料にしちゃっていい、てことか。
確かに、魂が抜けたあとの肉体は抜け殻ではある。
インドの風葬や鳥葬に近いけど、アメリカがインドの精神の域に達しているとは思えない。
こんな懸念もある。
犯罪の遺体遺棄との区別はどうするんだろう。
ハイカーが土から人の手が出ているのを発見して(犯罪ドラマの見過ぎ)、通報したら、近所の家で亡くなった人だった、なんてことが起こりそうだ。
お墓はいらないという人が増えてきて、私もその一人だが、私はせめて焼いて骨にしてほしいクチ。
骨をどこに撒こうがいっこうに構わないけど、裏庭に生身をうっちゃっておかれるのは何だかゾッとしない。
アメリカの法律って、ときどき「え!」というようなのがある。
何年か前に、ハワイ州は尊厳死できることになったんだけど、そのやり方が、
処方箋を持ってドラッグストアに行き、そこでもらった錠剤を飲む。おしまい。
私の感覚だと、病院で医師のもとで厳かに、となるが、あまりにもあっけなさすぎ。
遺体をコンポストしていい法律は、すでに5つの州で認められているそうで、ハワイ州がどうするのか気になる。
海に囲まれているから、海に流していい、なんてことにならないことを祈る。