石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

「 2020 野鳥の楽園? その① 」・・ メロリンさんのお便り

2020年03月23日 | お便り

 

 メロリンさんから野鳥のお便りが届きました。

 季節の花が咲き、いつもの通り渡り鳥がやって来る..そんな当たり前のことがとても嬉しく感じられる昨今です。

 さっそく紹介いたします。

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 不要不急の外出は避けるようにとのお達し。令和2年3月になり日本国民は皆そんな生活になりました。想定外でした。いつ頃完全な出口が見えるのでしょうか。

 

 そんな中でも野鳥たちの声が聞こえてきます。    

 

 朝6時、目が覚めて食事の仕度を忙しくしていると外でピューピューピューピューと、鳥の鳴き声が大きく聞こえてくる。

 私は片手にコンポスターに入れる生ゴミを持ち、足早に外へ出た。

 曇り空だがよいお天気になりそう。空気が澄んでる。おいしい!

 

 ちょっと物悲しくも聞こえる鳴き声を見上げると白いお腹を見せて飛んでいる。中くらいの大きさでツバメより少し太って見えるかな。この鳥はシロチドリかな?羽は灰色にもみえる。近頃、私は目が悪くなってきている。2羽いる。

 

 そういえば去年の今頃もこの声を聞いた。この姿、オスが縄張りを守ろうとしているのか?求愛行動をしているのか?3年前にもシロチドリの親子を見ているのだ。この近くで繁殖しているのかも知れない。数年前に太陽光発電設備が出来て雨除け風避けになって子育てに良い環境になっているのかも知れない。もしかしたら今年も雛の姿が見られるかも知れない。

 

 私は数年前にジョービタキのジョー君(3年続けて窓に飛びげりをしにきた冬鳥)と出会ってからは、渡り鳥は同じ鳥が数年続けてやって来るものと思い込んでいます。

 だから、このシロチドリも3年前からやって来ているシロチドリとおんなじシロチドリのチドリ夫婦と思ってしまいます。

 まちがえてないかしら?

 

 3年前に見たシロチドリの親子は、雛のヒナちゃんがピーヨピーヨと鳴きながら、ヨチヨチピョコンピョコンとうちの庭に入ってきたんですよ!!!

可愛くて可愛くて、めっちゃ楽しかったなぁ思い出しましたその時は、自分の姿を隠してそーっと家の中から見ていたんですよ。

 

 

  ①は終わり、②を後で送りますね。

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 メロリンさんありがとうございます。

 またまた、野鳥の様子を届けていただいて一緒にその場のいるような気分になりました。一生懸命生きている鳥たち! 人間もがんばらないとね!

 その②が楽しみです!

 

 

 

 

 


宮城県華道連盟 「春のいけばな展」より

2020年03月21日 | 紹介

 

     庭の梅の木も大分咲いてきました。

 世界中で新型コロナウィルスにおびえる窮屈な日常を送っていて、いささかストレスがたまっているこの頃ですが、春はやってきました。

 東京の桜の便りとともに、いつもとは違ったお花見の様子がテレビで伝えられています。

 宴会中止でのお花見。でもそれが本来のお花見かもしれません。

 そんなわけで、今回はちょっとほっとする花の紹介をしたいと思います。

 今日の記事は3月1日に書かれたものです。

 

 2月中旬に開催された「宮城県華道連盟」による「春のいけばな展」の中の作品の紹介です。

 文章の時期が今とはずれていたりしますが、そのようなわけなのでご了承ください。

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  もうすぐひな祭り。各地でひな人形やつるし雛などの展示が紹介されています。

 

 

 上の写真は先日開催された「宮城県華道連盟  『はるのいけばな展』」の中の作品。

 桃と菜の花の取り合わせです。流派は「本原遠州流(ほんげんえんしゅうりゅう)」。「お生花(おせいか)」と呼ばれる型の古流(こりゅう)の生け方です。伊達藩の華道指南として発展してきたお花です。

 枝の流れが特徴的です。

 ひな人形を飾れば、すぐにお雛祭りができそうです。

 

 これは、櫻の「お生花(おせいか)」です。

 竹で作られたお花器の名前は「二重切り」と呼びます。上と下2か所いける場所があります。

 竹の自然のカーブを生かした花器に、いける桜の木のカーブを調和させ、繊細な線を描いています。高さは2メートル近くあり大きな作品です。

 

 これも同じ流派ですが、型は「現代花(げんだいか)」というもので、自分の個性を存分に生かした現代的な作品です。創作の意図は...、先日見たフィギアスケートの催しでの羽生選手のスケーティングの流れなどからインスピレーションを得たものだそうです。今年開催される「東京オリンピック」も念頭において創作したとのことです。

 そういわれてみると、なるほどという感じがします。

 3作品だけの紹介になりましたが、一つひとつにそれぞれの作者の熱い思いと技術が込められた力作です。(自然の枝の形を 作者のイメージに合わせて枝をカーブさせていく作業においては、技術に裏付けられた細心の心配りが必要なのです。)

 美しくさりげなく整っている姿の裏には目に見えない努力の積み重ねがあるのだと感心します。

 自然を住居の中に取り入れる日本ならでの感性が詰まった展覧会の一部の作品の紹介でした。

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 先が見えない今ですが、その中でのいろいろな工夫や心温まる出来事等も伝えられています。

 花屋さんがお花を提供して親子でのフラワーアレンジ体験を開催したとか、子どもが布で手作りマスクを作って寄付をしたとか等々。

 先日、スーパーに行ったら、青森産のにんにくがいつもの6分の1以下の値段でたくさん売っていました。おそらく飲食店や給食で使用しなくなってしまったものなのだろうと感じました。

 それをたくさん買って長期保存にすることにしました。こんなこともささやかながら物を無駄にしないで生産者に協力することになるでしょうか?

 日本では、少しずつ警戒しながらの外出や活動ができるようになってくるような状況ではありますが、気は許せません。

 先日、ウォーキングをしていると、いつもはそれほど人のいない公園で少年サッカーのチームらしい子どもたちが楽しそうに活動している様子を見てちょっとほっとしました。

 これまでとは違った知恵が要求されているのかもしれません。

 

 でも、このような中でも花が咲き我々の目や心を楽しませてくれています。嬉しいことです。

 

 

 

 

 


「湊の知人」さんよりのお手紙

2020年03月16日 | お便り

 

  平成21年(2009年) 11月18日の「石巻かほく」より

 「湊の知人」さんよりお便りをいただきました。

 先日、門脇小学校閉校によせる展示の紹介をしましたが、同じように石巻市の中で東日本大震災によって閉校となった小学校についてのお便りです。

 以下に紹介いたします。

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 門脇小学校で、あの日あの時何があったのかを、その時その場にいた友人から聞いたり、TVの報道によりほぼ詳しく知っています。

    同じように、太平洋の海の間近に位置していた我が母校、石巻市立湊第二小学校(湊二小)で何があったかは、想像するに悲しいです。ただし、火事はなかった。低学年は放課後あたり…。  

 

 写真は2009年、平成21年11月18日(水曜日)の石巻かほく新聞です。

 湊二小で校歌を語る会が開かれました。

 

 津波の1年半前の事でした。 

 まさか数年後に廃校になろうとは誰もが思いもしなかったのです。

 

 湊二小の設立は昭和29年(1954年)4月で、湊小に廃校統合が決定したのが2014年ですので、約半世紀以上は続いた事になります。

  湊二小の校歌は作曲が古関裕而 さん(1909~89)福島市出身、作詞は石巻市湊地区出身の草川俊さん(「大陸放浪記」65年出版)。

 廃校にあたり、県内の小中学校で唯一であった古関祐而さんの作った校歌が消えてしまいました。

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  湊第2小学校も、校歌によせるそんな思いがあったのですね。

 私たちも高学年の時に校歌ができ、そのお披露目をした時の晴れがましい光景が思い出されます。

 まさかその校歌が消える日があろうとは夢にも思わず張り切って歌ったものです。

 石巻には、この他にも閉校になった学校がいくつもあります。それらの校歌もまた聞くことができるように、どこかに(祈念館)などに残してもらえたら、当時の様子を思い起こせるのではないでしょうか?そんな企画があったら「嬉しいな!」と思います。