石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

「Beyond The Brokenness("破壊"の向こう側)」

2020年07月27日 | 紹介

 

   2013年7月、日和山から北上川河口を臨む写真

 

 せっかくの4連休も手放しで楽しめない今年の夏となっています。

 国の「ゴー トウー キャンペーン」はじめ、宮城県でも宿泊の際の支援金制度やら仙台の商店街の割り増し商品券の発売等、コロナとの闘いと経済活動の難しい両立を強いられています。

 そして、国内では連日これまでの感染者数の記録を更新する数値が発表されています。

 宮城県でも、今日はなんと5人もの感染者があったとの発表がありました。とても増えてきました。

 しかも、例年になく降り続く雨!豪雨!避難にも今年ならではの配慮が必要な判断が求められるようになっています。そして、被災地へのボランティア活動も思うようにできない状態で、身動きがとれないような今年の夏となっています。

 

 そして、東日本大震災の被災地では、10年近く経過した今、語り部の減少や風化をどう防ぐかといった課題が起きています。

 

 そんな中、河北新報の6月23日付で嬉しい記事が掲載されていました。

「Beyond The Brokenness (”破壊"の向こう側)」という題で動画投稿サイトユーチューブでアメリカの学生らが作った動画が公開されているというものです。東日本大震災後の石巻に関する動画です。

     (URLを入れようと思いましたがうまくいきませんでしたが、題名を入れると見られます。)

  

 言語は当然英語なので私は 見てもどのようなことを話しているのかよくは理解できませんが、雰囲気は伝わるので何度かみていると少しずつ分かるところがあるかもしれません。

 でも、英語が分かる人にとってはとても貴重な内容になることでしょう。つまり世界規模で伝えることができるという点で素晴らしいと思います。しかも日本からではなくアメリカという外国の若者が発信していることにとても意味があると思います。

 

 つい最近、ちょうどテレビで震災後の福島に住み福島や東北の良さをユーチューブで発信している外国人(アメリカ人だったかな?)が紹介されていましたが、それも本当に嬉しいことです。 

 

 この動画は石巻専修大(石巻)と国際国際交流協定を結ぶランドルフ・メーコン(バージニア州)の学生らが、東日本大震災を題材につくったものです。昨年6月に石巻を訪れて被災者にインタビューした内容をもとにしています。

 約37分で人の心まで破壊した震災からの復興過程で見つけた日本、日本人の美しさを伝える趣旨で、学生4人が出演しています。

 石巻専修大や街づくり団体の関係者、遺族ら11人に震災時の体験や思いを聞いたインタビュー内容を学生が読み、イメージ映像として流れる雲の映像を加えています。

 インタビューは、石巻を訪問した学生と教職員ら計11人のうち3人が担当し、今年4月に震災の教訓を演劇で伝える計画だったが新型コロナウイルスの影響で上演が難しくなり、動画制作に変更したとのことです。状況が改善されれば上演する予定だそうです。

 

 ※ メーコン大は、石巻市で外国語指導助手(ALT)を務め、津波でなくなった米国出身のテイラーアンダーソンさん=当時(24)の母校。両親が設立した記念基金の支援を受け、石巻専大と2015年7月に交流事業を開始し、18年1月に国際交流協定を結んでいる。

 

 動画を見た石巻専大の学生(21)は「震災を経験していない人が何かを学んでくれて、うれしい感情が湧いた」と話していたそうです。

 

 震災に限らず、私たちは今、様々な学ぶべき事実に出会っているのかもしれません。

 つらいことにで出会った時、それは何かを学ぶ時なのかもしれません。

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   2013年 7月 日和山より北上川の中瀬を臨む風景

 最近は、石巻に行くと新しい建物も増え、明るい話題もあり、なんとなく復興が進んできているように思うことがありますが、この写真の頃は一体これから石巻はどうなるのだろうと暗たんたる思いでいたことが思い出されます。

 建物や設備は新しいものができると、復興を感じさせますが、人の心には忘れ去ることのできない思いがまだまだあります。そんなところにも焦点をあてながら日本人の心の美しさを伝えてくれるアメリカの学生さんたちに感謝の思いが湧いてきました。