石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

「奥松島縄文村歴史資料館を訪ねて」   

2015年12月15日 | 活動

  上の写真は、どんぐりさんより届いた原稿の一部です。

 以下、その内容を紹介します。

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20151129日、高校の同期会が松島で開かれた。そこに参加する機会に見ておきたいところがあった。奥松島の縄文村歴史資料館をはじめとする史跡里浜貝塚だ。

石巻駅で尋ねると、駅員さんはわからなかったらしく、目の前でiPadで調べて、東名駅で降りるように教えてくれた。

それほどに地元でも知られてないということにまず驚いた。それも、沿線の観光地や主な施設を知っていなければならないだろう駅員さんがわからないとは……。

それでも駅員さんに言われたとおりに東名駅に降りて、私はまた驚いた。

小さな新しい無人駅で、周りは復興住宅を建てるための団地の造成が行われている最中だった。津波をかぶったため高台に移転した駅で、団地ができてから駅員さんを配置するつもりなのだろう。日曜日のため建設機械も止まったままで、ひとっ子ひとりいない。

そこに書いてあったタクシーの電話番号で、野蒜駅の奥松島観光タクシーを呼んだ。

つまり野蒜駅に降りたほうがタクシー会社もあったし、道もそのほうが近かったのだ。

 

野蒜北部丘陵団地案内図とイメージ図

 

造成中なので、こんなにも山肌を削ったということがよくわかる

 

駅前には、たしかにこんなポスターも貼ってあって、この駅を中心とした観光の目玉がわかるようになっていた

 

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これからの希望の土地の造成場所なのに、誰もいない荒野に佇む心細さを感じていたところに、やっとタクシーが1台やってきた。

宮戸島から最後は松島まで乗せてほしいとお願いしたら、観光案内をしながら回ってくれた。

運転手さんは、以前西武系列で働いていて、ここの都市開発やゴルフ場建設をしようとしていたそうだ。

しかしそれも失敗して西武は撤退したそうだ。

 

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久しぶりの宮戸島だった。

復興支援している団体が、ここの牡蠣の養殖をしている方を何人か支援していると言っていたなあと思い出しながら、車窓の牡蠣養殖の船をながめた。

昔知っていた奥松島とイメージが違うので、初めての地に来たつもりでお話をうかがった。

奥松島縄文村歴史資料館では、タクシーに待ってもらって中をさらっと見た。

縄文時代前期から弥生時代中期までとは、かなり時期が長い。貝塚の規模も日本最大級で、東西約640m、南北約200mもあるという。

 

次に少し離れた貝層観察館を見る。はぎとり展示というのだったろうか。貝塚の断面を切り取っていて、地層がよくわかって面白い。

貝殻や動物の骨や土器の破片などが地層に埋もれている。動物も貝塚に現れたという設定で、オオカミ(?犬か?)のレリーフも貼り付けてある。

縄文土器もこんなふうに展示できると普通に並べて展示するより面白いかも。

 

短い時間であったが、興味のあるところを見ることができた。

里浜のほうも見ればよかったのだが、暗くなってきたのでやめにした。

また機会があったら来ることにして、そのタクシーに同期会の宿まで送ってもらった。

 

東京に帰ってから、北海道と北東北の縄文の遺跡を世界遺産に登録してもらおうという動きがあることを知った。

もうちょっと下って、奥松島のこの遺跡も交ぜてもらうといいのになあと思った。

 

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どんぐりさん、原稿ありがとう。

私も全線開通した仙石線に乗って造成中の宅地を見ましたが、本当にまだ誰もいませんでした。この宅地が2~3年後にはどんな様子になっているのでしょうね。

奥松島縄文村面白そうですね。

 

 

 


メロリンさんからのお便り2   「この度の旅  -黄金の風ー」

2015年12月05日 | 活動

 

 メロリンさんからお便りが届きました。もう少し前にいただいたのですが、肉筆だったので、UPするのが遅くなってしまいました。

以下、紹介いたします。

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                                     メロリンさんからのお便り2 

                                  「この度の旅   ― 黄金の風―  」

 

 

 車好きの人にはたまらなく楽しいスポット。

 今、道の駅や高速道路のSA,PAが旬のようです。特に温泉付きであったり、近くに温泉場があればキャンパーの穴場となります。

 石巻市には、全国的にも有数の五つ星の道の駅があります。石巻の人ならよくご存じの道の駅「上品の郷(じょうぼんのさと)」です。

 温泉「ふたごの湯」つきで足湯もあります。 

 直売所の品揃えは豊富で石巻の農産物や水産加工品がたくさん並んでいます。

 コンビニもあり、ここでいつの日にか車中泊をしてみたい、自然とふれ合い、たっぷりと温泉に浸かり車中で一夜を明かし、夜明けと共に目覚めてみたい。

 我が家は地球。どこでも我が家の気分。夏には最適でしょう。

 どんなにか清々しいことでしょう。

 でも、現実にはどんなものでしょうか。

 

 9月の連休に、山梨県にある道の駅「なるさわ」で、ある風景を見ました。広い駐車場の片隅に普通自家用車を防御にしてテントを張る若者達を見かけました。

 夕食はバーベキューを楽しみワイワイ。

 地面がコンクリートなのでテントに安心して眠る為には風の弱い日に限ります。

 夜中にバックしてくる車にも気をつけなければなりません。少しばかり見ていて心配になりました。

 

 私事、8月初旬、弘前周辺を観光しました。 

 その時に立ち寄ったのは、道の駅「ひろさき」です。 

 道路を隔てて斜め向かいに温泉浴場「花の湯」がありセットで癒しの場になっています。大型トラックもちらほら。ここで一休み。 

 夕方、弘南鉄道大鰐線の無人駅「石川」から弘前中央駅へと向かいました。切符は車内販売(笑)。弘前中央駅から徒歩2分程で、ねぶた会場に着き、沿道の人混みに紛れました。

 お祭り屋台で飲み物とおつまみを購入し、日暮れを待つのも楽しいひと時でした。

 辺りが暗くなり、いよいよねぶたが始まりました。向こうのビルの街角から来た、来た。

 各町内会の扇型の山車がにぎやかに練り歩く。大太鼓・子太鼓のリズムに合わせて独特の掛け声が勇ましい。各幼稚園の稚児ねぶたも又かわいらしかった。大人の声に混じって一丁前に大きな声でかわいらしい。ついつい孫を見る目になり涙がにじむ。(涙腺が緩いのだと思います。)

 弘前弁の人達に囲まれて石巻弁をわざと使い、ねぶたの夜をたっぷりと堪能しました。

 帰り際に

「この次は是非青森ねぶたを見だほいいよ。」 

と言われました。また、ぜんぜん違うそうです。どう違うのかな? 

 

 翌日は、弘前公園を散策して運動不足を解消しました。季節はずれの桜並木を歩き、本丸の天守閣移設工事を見学しました。土台の石垣が崩れ始めてきた為に、上部の天守閣を移動させて石垣の修理をするそうです。大工事です。

 古(いにしえ)の時空を超えて、現代の職人達の腕の見せどころ。 

「職人さん、頑張ってください。」 

 つくづく職人さんに頭が下がります。

 

 その後、そこから東方へ車で20分走り、田舎館村の田んぼアートへ行きました。

 第一会場は田舎館村役場の3階建て庁舎。

 地元の人と共に列の最後尾に並び1時間半かかりました。やっと自分の番が回ってきて、見たのはたったの5分。エレベーターで3階に上がり、そこから階段を登って庁舎の櫓(やぐら)の上へ。つまり、4階の高さから道路を隔てた向こう側の田んぼアートをパノラマ展望のように見下ろす仕組みになっていました。 

 今年の作品はクラークゲーブルとビビアンリーの「風とともに去りぬ」遠近法が見事に成功し、実った稲穂が描いた絵とは思えない出来栄えです。しかも立体的。この繊細な作品を完成させたアーティストは農協婦人部の方たちです。「晴天の霹靂」の文字はお米の宣伝でした。(上記 写真)

 

 第二会場「スターウォーズ」は時間の都合であきらめて帰りました。パンフレットの写真を見て想像して満足しました。

 

 この度の旅を終えて改めて気づいたことがあります。

 それは、石巻のことです。

  石巻は東に金華山が控え、島全体が黄金山神社の神域となっています。

 つまり、石巻には常に東から黄金の風が吹いている。ではないですか。 

 黄金の風に吹かれて石巻の人は毎日黄金の空気を吸っていると言っても過言ではない。 

 ここだけのお話ですが、このようなファンタスティックなお話は秘めやかにこっそりと、ここだけで語りたいのですが。 

 黄金の風と黄金の空気、このイメージを1秒でも石巻の人は心に描いてみてはいかがなものでしょう。 

「今吸っている空気は黄金色だぞ。魚臭かろうが、パルプ臭かろうが、無料で黄金の空気を吸っているんだよ。石巻の人は。なにしろ、この命は黄金の宝。命あってこそ黄金の空気が吸える。」

  石巻で生まれた人、石巻で育った人。石巻に住んでいる人。 

 これは価値あるイメージトレーニング。 

 知らず知らずのうちに黄金の風に吹かれて、だから石巻の人は根っこが明るいのかもしれない。

 

  がんばろう石巻。ややっとここまできたね。 

  あともう少しと思いながらがんばりましょう。皆で共に生きましょう。

 

 金華山の黄金山神社様、いつも石巻に東の風をありがとうございます。 

 

      2礼、 2拍手、 1礼 

  ここで一句 

              東より  黄金の風吹く  石巻

 

              テント張り  自宅がないと  難民か

 

              地球人  同じ人間  どこ違う  

 

              やさしかれ  皆人間  やさしかれ 

 

       それでは、さようなら。

 

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 メロリンさん、楽しいお便りありがとう!復興しつつある東北等を旅しながら、石巻の良さを再発見したような印象を受けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


白梅よしの会 同期会 開催!

2015年12月02日 | 活動

  (写真上は、会場の旅館「絶景の館」の私達の部屋の窓からの朝の風景です。地平線から上る朝日の輝きに感動!でした。)

 

 去る11月29日、松島で「旧石巻女子高等学校昭和44年3月卒業生(石女よしの会)同期会」が行われました。

 参加者40名余り。来れなかった方の中には親の介護という理由の方も多かったとのことでした。

 宴会では、友の日本舞踊やフラダンスの余興もあり、また、病気等や手術の予定について話す友もおり、他人事ではないと親身に感じられたりしました。

 遠くからは滋賀県からの参加者もおりました。

 1学年350名程の生徒数だったので、知らない友もいますが47年ぶりの再会という友も多く、話題も尽きず、あちらこちらで話に花が咲き、部屋に帰ってからも、話が尽きず夜が更けました。

 また、集まりたいとの希望者が多く、幹事さんにはご苦労をかけますが、またの再会を期待して翌日、それぞれ別れを告げました。

 幹事さん、石巻に住んでいて大変な中、計画してくれてありがとうございました。

 本当に、懐かしく嬉しいひと時でした!!

                     ( 同じく3階の部屋からの朝の風景)