石巻白梅ししの会便り

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9月17日 北多摩3市福島県人会主催映画観賞会「霧幻鉄道」ーどんぐりさんからのお便り

2023年09月30日 | お便り

   

前回の投稿からから随分間があいてしまいました。秋のお彼岸以降やっと暑さが和らぎ普通の感覚で生活できるようになり、ほっとしました。

どんぐりさんからは少し前に原稿をいただいていたのに、載せるのが遅くなってごめんなさい。どんぐりさん。

では、以下にその内容うを紹介いたします。

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9月17日 北多摩3市福島県人会主催映画観賞会「霧幻鉄道」

 

春に、東久留米市福島県人会主催の講演会に参加したばかりだったが、この秋は東久留米市、小平市、西東京市の北多摩3市による映画観賞会が開かれたので行ってきた。会場は東久留米の生涯学習センターまろにえホール。

会場に着くと、入れない20人ほどの人がホールの入り口にたむろしていた。私は前売券を持っていたのですぐ入れたが、会場500席のほか100人分の補助いすが用意されていても、入りきれない人が出ていた。

これは「只見線」の魅力のせいなのかな。県人会でない方も多そうだった。

                

(主催者の挨拶。簡単なものだった)

 

映画は我孫子亘監督の「霧幻鉄道」。福島県の会津若松と新潟県の小出をつなぐJR只見線を撮り続けてきたカメラマン星賢孝さんの話だ。(2022年制作80分)

 

JR只見線は2011年7月、新潟・福島豪雨と呼ばれる大災害によって、途中の鉄橋が3か所も流され、線路の崩壊もあり、その区間(会津川口駅~只見駅)は不通となった。すぐに代行バスの運行が始まったが、もともと利用者が少ない赤字路線であり、只見線はこれで終わったと誰もが思ったという。しかし奥会津と呼ばれるその沿線の風景の美しさは、日本で類を見ない絶景鉄道といわれていて、住民や自治体の熱意で、2017年JRの赤字覚悟の復旧が決まり、2022年10月1日に完全復旧された。

いちばん問題となる赤字路線の経営については、上下分離方式というやり方で、電車の運行はJRが、駅舎など鉄道施設の維持管理を自治体が負担することになった。

復旧費はその時赤字ローカル線支援の法律の改正などもあり、国の補助金も出て、結果的に地元とJRと国で3分割で受け持つことになった。

 

(只見線の地図の一部。福島県・只見線利活用推進協議会のパンフより) 

 

その只見線復活に奔走した星さんは、霧幻峡に渡し舟を浮かべ自ら船頭になってお客を写真の撮影ポイントまで連れて行ったり、撮影ポイントの環境整備をしたり、SNSで只見線の美しさを発信し続け、そのおかげで外国から写真を撮りに来る人が増えたという。

星さんは、その人たちは電車に乗ってくれないがその周辺の町に経済効果をもたらしてくれると盛んに言う。でもそのことで映画1本を貫くのは、私は難しいのではないかと思った。途中で飽きがくる。

何か月か前に、テレビのBSプレミアムの「新日本風土記」で放送された只見線の話では、町のいろいろな人がどんなに只見線と思いを共にし、今待ち望んでいるかを、数人の人を取材して展開していた。それはつらい出来事を持った方もいらしたが、今は心がほっこりしてくる話ばかりだった。

只見線の美しさを映画の画面として訴えて来てもらいたいというのも監督のねらいだろうが、何度も第一只見川橋梁と電車の図をこれはどうだ、ではこれはどうだと提示されるより、自分がそこに行って見た風景がいちばんいいとなるのだから、見に行くとどういう人に会えたり、どういう食べ物が食べられるのか、人との交流を見せてもらいたかった。

最後に我孫子監督と星さんがいらしていて壇上でトークしてくれたが、監督はぜひ来て電車に乗ってほしいと繰り返し、星さんは外国に広めたいと発言していて、主張の違いを感じた。

 

終わってからも大混雑だったので、早々に引き上げてきた。だけど、3市の福島県人会の方々は、ずいぶんがんばっているなあと肌で感じてきた。

        

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ご苦労様でした。どんぐりさん。

最近は、歳のせいか、コロナのせいか出不精になってきていた私でしたので、感謝です。

鉄道というのは、いろいろなかたちでできているのですね。人々の気持ちが集まってことを成し遂げるというのは素晴らしいですね。

私は映画を見ていないので、その只見線の景色の良さや土地の雰囲気が伝わりませんが、どんぐりさん以外の人たちはどんな気持ちで鑑賞したでしょうか?懐かしいというだけで喜んだ方も、もしかしたらいたかも....、

とにもかくもこのような場を提供できることが素敵ですね。

 

嬉しい情報有難うございました。