石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

「仙台せんべい 小萩堂」

2021年08月29日 | 紹介

 

上の左写真は、おせんべいです。上は仙台七夕の絵が描いてあり、下は大崎八幡宮の絵が描いてあります。

 

先日、いつものようにお花を買って有料駐車場に向かっていた時、いつもは視界に入っていなかった一つの看板が目に入りました。(この手前の方向から歩き、店の手前が駐車場で、お店は目立たなかったのですね。)

「たばこ」とその上の「仙台せんべい 小萩堂」という看板です。(小さすぎますが写真中央上の部分です。)

 

お店とは気づかないような一昔風(?)の普通のお家のような設えです・「仙台せんべい」という言葉につられて入ってみることにしました。

店内にはいると、どうやらたばことせんべいしか扱っていないようです。

店内はなんとも自分が子ども(幼児)の頃にタイムスリップしたようなレトロな雰囲気。

 

金魚鉢のように透き通った入物に、これも昔懐かしい形や色のせんべいが入っています。

 

最初の絵柄の他に、「仙台城」「政宗」「萩」等があります。

 

味噌せんべいやイカせんべい生姜せんべい、小豆せんべい等々....。味も形も様々です。

「ビンズせんべい」という豆がたっぷり入ったものもありました。

  

 

写真2枚はビンズせんべい        次の写真  左上は生姜せんべい(甘辛く美味しかったです。)

 右上は小豆せんべいかな?(これもちょっと甘くて美味しい。)

 

いろいろ買って食べてみました。添加物のあまりなかった頃の素朴だけどしっかりした味がして食べ応え満点、後味も良いので気に入りました。

シニアのおやつにも良さそうでお土産にもよさそうです。

 

ちなみに、2回目に来店した時に応対した奥様(?おばあさん?)の話によると、このお店は100年も続く老舗で今でもせんべいは自分のお店で焼いているのだそうです。(せんべいとはいっても食感は普通の味噌せんべいのようにわりと柔らかめなのです。)

自宅工場だから豆いっぱいの「ビンズせんべい」もできるんですね。

 

そして、なんとこの方は石巻出身で門脇小学校・門脇中学校の卒業生だったのです。私たちよりちょっと年上です。中学校では入れ違いという感じです。

門脇や南浜町の道路が随分変わった話などをしました。

世間は狭いですね。

 

ところで、中でもびっくりしたせんべいは、

 

 

このせんべいです。ケースの表に「憲法9条せんべい 1項 2項 読めます。  5枚入 150円」と書いてありました。

そしてせんべいを出すと、上右の写真のようにせんべいに印字してあります。

ちょっと読みにくい部分がありますが大体は読めます。

このお店のご主人の思いがこもっているのでしょうか?

 

ウサギの暖簾が可愛いです。

 

 

というわけで、知っている仙台名物が一つ増えました。ネットで調べると「仙台せんべい」として、カレーせんべい等いくつかが紹介されていますが、パッケージからしてもおそらく味は小萩堂の方が添加物などが少なくせんべい本来の味がしているのではないかと思います。そして面白いです・

 

場所は宮町で東照宮の近くです。   青葉区宮町3-8-10     ☎  022-2223569

                  営業時間   7:00 ~ 19:00      です。

 

 

余談ですが、東照宮では、毎月第4日曜日に「仙台 古民具 骨董市」を開催しているとのこと。ちょっと興味あります。

 

まだまだ仙台の古き良きものがあるのですね。歴史ある地域ですものね。

 

下の写真はショウウインドウ?手細工のものが飾ってあります。

 

 


2021仙台七夕まつり

2021年08月08日 | 活動

お久しぶりです。

東日本大震災から10年が経過し、時間的には一区切りついたのかなと思いましたが、震災後はずーっと続いていますよね。

このお便りは前ほどはアップできないかと思いますが、なにかしらこちらの様子をお伝えできればと思いますので、良かったらお付き合いいただければと思います。

 

「2020東京オリンピック」が開催されている中、仙台では、1年ぶりに「仙台七夕まつり」が開催されました。

とは言っても、今年はコロナ禍のさ中なので大幅に縮小。七夕飾りは人に触れないように短く高く飾られ、量も四分の一となりました。

一番町に行ってみました。

上の写真の通り、例年に比べると随分楚々ととしていました。

でも、アーケードの天井の七夕飾りの吹き流しは風にそよぎ、ある意味で七夕本来の風情が感じられます。

 

 

ところで、仙台七夕の起源はというと、旧くは藩祖伊達政宗公が奨励したことで年中行事になったという説が有力です。

その後様々な歴史の中で衰退の時期もありましたが、1923年(大正2年)の関東大震災後の不景気を乗り切るため、初めて"商店街の七夕”が登場し、その後1928年(大正3)には「七夕飾りコンクール」が行われ年々盛大になったそうです。

しかし、また第2次世界大戦中は衰退、1946年8月6日7日に10年ぶりの竹飾りが立てられ戦後七夕が復興したのでした。

1948年からは8月6日~8日までの3日間となり、観光としても大いに発展しました。

 

私たちが20代30代の頃の七夕飾りは本当に豪華で風が吹いても動かないくらいどっしり、がっちりとしていたように思います。

花火大会もあり、広瀬橋あたりは歩く人の流れが一時ストップして打ち上げられた花火に見入っていたものです。

 

その豪華な飾りに驚きはしたものの一つひとつの飾りの意味を考えることはありませんでした。

でも、実は「仙台七夕」には七種類の飾りつけがあり、それぞれに意味があるのだそうです。

短冊   は学問や書の上達を願う意味

紙衣   は裁縫の上達と病気や災いの厄除けを願う意味

折鶴   は家内安全と長寿を祝う意味

巾着   商売繁盛を願う意味

投網   豊漁を願う意味

屑籠(くずかご)  は清潔と節約を願う意味

吹き流し    は機織りの上達を願う意味

ということです。

 

七夕飾りを飾ったり販売したりしているお店がありました。投網、紙衣、折鶴、は分かりますが短冊はどこかな?巾着とくずかごはあれかな?

 

お祭りというのは、人々の願いが込められて行われるものなのですね。

改めて認識しました。

すると、今回の「2020東京オリンピック・パラリンピック」は、たしか昨年の延期決定の際は、「人々がコロナに打ち勝った証として...」とか言っていたと思いますが、残念ながら東京は打ち勝つどころか急拡大の一途をたどっています。東日本大震災からの復興の姿を見せ当時の支援に感謝するとか、開催立候補の時には言っていたと思いますが、それも今回あまり言葉に出てこなかったような...。私が聞いていなかっただけなのかな?

 

世界のスポーツの祭典と言えば分かりやすいけど、その他の大義名分はいつの間にか自然にぼやけて消えたような気がするのは私だけでしょうか?(世界中のアスリートが集まり力を競い合い認め合う友好を深め合うだけで十分だとは思いますが...。)

 

祭りを運営するのは規模が大きくなるほど難しいかとは思いますが、いろいろ難しさを感じさせられる今回のオリンピック・パラリンピックです。

アスリートにとっても子どもたちにとっても素晴らしい体験をと願いますが、コロナ対策がきちんとできればもっと安心できるのですがこれからも心配です。

 

ともあれ、大幅に縮小されたものの「仙台七夕」は静かに行われました。そしてジンクス通りやっぱり雨も降りました。

 

そういえば昨年の1月のお便りで「2020  オリンピック・パラリンピック」の表彰の副賞のビクトリアブーケに東日本大震災の被災地の花が中心に使われるということをお知らせしました。

宮城県からは、五輪用はヒマワリ、パラリンピック用にはバラ。福島県からはトルコキキョウとナルコラン。岩手県からはリンドウ。その他東京都のハランなどを中心に作成するということでした。

ある方が、ヒマワリを見て「オリンピックの花束がヒマワリでしたね。数年後ヒマワリを見たら今年のオリンピックのいろいろなことを思い出すかもしれませんね。」とおっしゃっていましたが、あのヒマワリの中に宮城県産があったのでしょうか?

もし、そうならどこかでちょっとそのことに触れても震災後の復興に繋がるイメージが持てたかもしれませんね。

 

今日の一番町は人はまばらでした。大きな風船を持って手を引かれている小さい子もいましたが、ちょっと寂しい光景でした。

でも、今年は県外の方には訪問自粛をお願いしているので守られているということでしょう。

 

速くコロナの感染が抑えらえると良いのですが...。

 

一応お面の出店がありました。

  

 

 

あるお店の入り口の飾り。紙を販売しているお店だけあって素敵な吹き流しです。