石巻白梅ししの会便り

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メロリンさんのお便り ~ 「ツバメの来店」  「カラスのハシブロウ」

2017年12月02日 | お便り

 

 メロリンさんの前回の「鳥たち」のお便りの続きです。

 以下、紹介します。

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「ツバメの来店」

 

  そして5月、ツバメが飛来しはじめて初夏を感んじました。近年は長くつばめを見かけなかったのは私だけでしょうか。今年はツバメの巣を沢山見ました。

   ある夏の日、私がコンビニの自動ドアを入ると同時に一羽のツバメも一緒に入店しました。

 私の頭上を鳥が飛んだ気配はありましたが、あまりにも予想外の一瞬の出来事なので、背中で自動ドアは閉まり、なすすべなし。

 ツバメはせまいコンビニの天井を旋回して飛んでいる。

   店長(男性)は慌てて棒でツバメを追い回す。ツバメは「きゃっ」と言って逃げる。店長は高窓を3ヶ所開けてツバメを追う。やっと逃げ道を見つけてツバメは外に出た。店員(女性)と店長は急いで高窓を閉めた。

  一連の出来事を私はただ口を開けて呆然と見物。店長が言う。「店の軒先に巣をつくったんですよ」見ると自動ドアの斜め上に巣があり子育て中。

  これでは私でなくても客の来店の度に入店する可能性は高い。ツバメの来店は初めてではないらしい。

  その数ヵ月後にはその店セーブオンはローソンに変わりました。

  ツバメは「きゃっ」と言って逃げた。ツバメは「きゃっ」と言うのだ。面白かった。夏。

 

 「カラスのハシブロウ」

                                                                                               つづく

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「カラスのハシブロウ」

 

  常住でいつもいるスズメやカラスたち(留鳥)は、いつでも何処にでもいそうだから珍しくはありませんね。まさか、スズメやカラスに何子ちゃんとか何男君とか名前を付けている人もなく、彼らは群れているので見分ける事もできない。名付けようがないのが普通です。

  10月25日。この日我が家の庭へ一羽のハシブトカラスがやって来ました。私達夫婦と兄夫婦と四人で庭で立ち話をしているときに、空から私達の間近へ降りて来ました。兄「おや、なんだこのカラス、イヤに人なつこいやつだなぁ」本当に皆がそう思いました。四人の見ている前をのそのそと歩く。こちらから近づこうとすると、少し離れたフェンスの上に飛び乗ってこちらを見る。ばかばかしい。深追いは禁物。大人は忙がしいのだ(笑)その日はそんな暇がなかった。

  翌日は私一人。家の中と外を忙しく行ったり来たり。ふと見るとまた、昨日のハシブトカラスがフェンスの上にいた。秋晴れのいい天気に、私はスマホを持ち出してカラスに向けてシャッターを三度押した。家の回りにはハシボソカラスは群れてよく見かけるけれども、ハシブトカラスは少ないのだ。そんなには珍しくもないけれど。

  写真の出来映えを見て私はぎょっとした。写真のカラスは三度共こちらを向いている。あれあれ、又、変な鳥との関り合いなのかなぁと思ったりした。このカラス、何かイヤな知らせを運ぶ使者なのかなぁとも思ったりもした。

  けれども、私はあえてそれらを打ち消した。まさかまさかと打ち消した。

  その後そのカラスは現れていない。ずっと来ていない。あの二日間だけだった。

  夫は、そのハシブトカラスにハシブロウと名をつけた。今度会ったらハシブロウだと分かる自信があるらしい(笑)

  我が家の南西には高い電柱があり、しょっちゅうハシボソカラスがやって来ている。彼らは二、三羽で来ていて区別が全くつかない。名前など付けようもない。これが普通です。

 

 

 

「やゃっ、ジョー君か?」

 

    つづく

 

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 またまた、続きがあるようです。楽しみに待ちたいと思います。

 メロリンさんの周囲は本当に自然が豊かなんですね。居ながらにして鳥たちとの様々な出会いがたびたび起こるなんて、楽しそうです。

 それにしても、ハシブロウのカメラ目線については初めて気がつきました。写真のカラスは確かに真っすぐカメラの方を向いていますね。なにしろ真っ黒なので目がどこを向いているかなんて考えたこともありませんでした。きっと、シャッターの音や人の気配に注意していたのでしょうか?カラスは賢いといいますからね。

 でも、写真を見てカラスも自分の方をいつも見ていたと気づいた時はメロリンさんはびっくりしたことでしょう!

 ところで、先日私は「ソフトバンク」の店に行きました。

 そして、お店の人と話したり相談しているそばに、「ペッパーくん」が立っていました。

 私が(ペッパーくんだ。)と思っていると、彼が「こんにちは。あそんでみませんか?」と話し始めました。

 そして、胴体の液晶画面にいくつかのアイコンがうつりました。

 私は遊ぶつもりもないし、要件も終わっていないので。少しその場を離れました。そしてちょっと、ペッパーくんを見てみると、ペッパーくんの目はしっかりと、私を見ています。また、ちょっと場所をずれてから彼を見ると、やっぱり、しっかり私を見ているのです。

 つい最近テレビで「IT家電の恐怖」という番組を見ました。そこでは、家電を外部からインターネットを通じて動かすことができるようになってくることによる悪用の危険について説明していました。

 ある家庭で母親が自分が留守の時の子どもたちの様子を見られるように、カメラを部屋に備え付けて日ごろ利用していたそうです。(現実のことです。)

 ところが、家にいる時、ふとカメラを見ると、カメラの向きがひとりでに動き自分たちの方に向いたそうです。そして、それから、誰かの話し声が聞こえてきたというのです。日本語ではなかったので何を言っているかは分からなかったそうですが、自分たち以外の誰かが自分たちのカメラを操作して自分たちを見ているのではないかと思ったということです。

 その話を思い出しペッパーくんのレンズを通して誰かが見ているのではないか...という感じにもなり。(こっちを見るな)という気持ちになりましたが、もし、「こっちを見ないでね。」と言ったら、「はい。分かりました。」とか言って視線をそらすのだろうか?...?

 そんなロボットに見られるよりは、カラスの方が、まだしも見てる意図を想像できるというものです。何度もくれば、友達になれるかもしれないし...。可能性が感じられます。

 「カラスのハシブロウ」くんの話を聞き、そんな風に思いました。

 メロリンさんの鳥についての文を読んでいると、その鳥についての自分の周囲のエピソードを思い出し、話したくなります。鳥が身近にいるって良いですね。