石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

「石巻学」創刊号刊行!   「奥松島物語3号」刊行

2016年01月30日 | お知らせ

 

 嬉しいお知らせができます。

 昨年、白梅の同期会が行われたことは、ブログでお知らせしましたね。

 その時、「奥松島物語」の編集にかかわっている同級生の松川さんと47年ぶりに再会(顔を合わせて会うこと)することができ、「奥松島物語3号」が刊行されたことを知りました。そしてその刊行が予定より遅くなった理由として、石巻でもそのような地域誌を計画していたこと、そして結局はまとまらなかったとの話を聞きました。

 「石巻は、平成の合併があって範囲が広すぎてまとめにくいのかしら..。」と考えたりして残念に思っていました。

 ところが、年が明けてからどんぐりさんから石巻の地域誌「石巻学」が創刊されたことを聞きました。

 さっそく入手しようとしたところ、どこの書店でも扱っているわけではなく仙台では「ヤマト屋書店」と「金港堂」で購入できるとのことでした。また、インターネットでも注文できるとのことでした。

 ところで、「ヤマト屋書店」は石巻に住んでいた方ならみんなご存じですよね。石巻駅からのまっすぐ歩くとすぐの左の角にありました。小学校低学年の頃、ちょうど「りぼん」等の少女雑誌ができて中には、手塚治虫執筆の「りぼんのきし」とか「ペスよおをふれ」等のマンガ(当時はこういう呼び名)があり、その本が自宅まで届けられるのがそれは待ち遠しいものでした。学校の帰り道「もう届いた?」等と友達と話しながら歩いたものでした。

 そして、家で待っている時

 「ヤマト屋書店です。『りぼん』お届けにきました。」という感じで毎回来てくれるおにいさん?とてもさわやかで喜びも倍増でした。

 そんな懐かしい思い出のある「ヤマト屋」が大街道にも出店しているのを帰省の帰り道に見ていましたが、その他にも石巻そして仙台にも出店していたことは知りませんでした。

 ところが、ここ数年仙台の三越デパートに出店したことを看板で知り、素晴らしいことと思っていました。私もそこで購入しました。(この出店は、震災後に三越の方から提案があり実現したということが今回の「石巻学」の記事で分かりました。そういえば、石巻が被災して間もなく真っ先に石巻でお店を開店してくれたのも「三越」だったことを思い出しました。しっかり応援してくれていたのですね。)

 雑誌「石巻学」は、宮城県石巻市出身のノンフィクション作家、大島幹雄さん(62)が故郷の魅力を発信するために発案したものです。

 東日本大震災からの復興の過程で、歴史や文化、地域社会が失われる懸念がある中、人々をつなぎ未来を語る「ゆるやかな場」となる雑誌を目指すということです。

 大島幹雄さんは、上京して大学進学後も江戸時代に石巻からロシアに渡った漂流民を研究する会を設立し、石巻の人たちと交流を続けてきたそうです。東日本大震災後はほぼ月1回石巻を訪れるようになり、初めて会う地域の人と語り、石巻の豊かな歴史に気づき、「この土地の過去を掘り下げ、未来への希望を表現したい。」と雑誌の刊行を決めたとのことです。東北地方で地方誌を手掛けている赤坂憲雄・学習院大教授らに相談し、一昨年暮れから活動を始めたとのことです。

 創刊号には、「ヤマト屋書店」の店舗再会の苦労やおきゃくさんが詰めかけた喜びや「岡田劇場」の歴史等のついても書かれています。以前どんぐりさんのレポートで紹介した、門脇の本間英一さんの蔵で消失を免れた資料を基にした記事もあり、興味深い内容が詰まっています。(結構厚いです。)

 年1回の発行を予定していて、当面は10号が目標とのことです。

 「石巻の過去、現在・未来をつなぐいい気コミュニティのようになってほしい」とのことです。

 どんぐりさん、とても良い地域誌ができましたね。お年寄りの方にも読んであげたらきっと話が弾むのではないでしょうか。被災して震災前の記憶も薄らいでいく時、この本はきっと充実していた頃の記憶を呼び覚ましてくれることでしょう。

 できることがあったら協力したいですね。

 裏表紙です。表紙の写真の背景にある観けい丸の建物も、この間通った時以前よりきれいになっていたように感じました。

 

 後になって申し訳ありませんが、「奥松島物語」第3号も刊行されました。

 今回は、東松島市生まれのわれらの同級生の執筆家(詩・エッセー等)北原悠子さんの詩が掲載されています。

 そして、編集に携わっているもう一人の同級生松川清子さんの「帰ってきた仙石線  そして、ありがとう代行バス」の記事もあります。

 是非、ご一読を!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


新年おめでとうございます!

2016年01月05日 | 活動

 

  新年おめでとうございます!!

 1月4日に石巻に行ってきました。

 初もうでは、仙台でもう済んでいるのであえて鹿島御児神社にお参りはしなくても良いのですが、やっぱり日和山には行きたくなります。鳥居の両側には吹き流しが勢いよく泳いで?(なびいて?)いました。

 お正月だというのに、気温は全国的に高く、コートをぬいでもまだ暑く、カーディガンをぬいでちょうど良いという気候でした。

 日和山から眺めた門脇や南浜町の様子は以前とは違って土盛りしたり整地したりしている部分が目立ちました。

 

 

 本当は初めに、昨年門脇町にできた震災伝承施設「南浜つなぐ館」を見に行こうと思い、南光町から門脇に繋がる道路を走っていたのですが、パルプ工場を過ぎる当たりから、新しい道路ができていて、そこを進むと日和山に続く道でした。まだ、全部完成していないのです。通行止めになっていたりするのです。

 「南浜つなぐ館」は、「がんばろう!石巻」の看板の隣接地に設置されたとのことなので、看板を探してもよく分かりません。仕方がないので逆方向から行くしかないのかと思いとりあえず日和山に行ったのでした。

 

 ここで「南浜つなぐ館」について少しお知らせします。

 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた石巻市門脇に、被災の記録や教訓を伝えながら、門脇地区と隣の南浜地区の歴史や震災前の街並みを振り返る場所とするという趣旨で設置されました。

 平屋のユニットハウスを活用し、広さは約40平方メートル。公益社団法人「未来サポート石巻」(石巻市)が私有地を借り、被災地のNPOを支援する基金の助成を受けて整備をしたとのことです。

 施設内の中央には、石巻専修大が制作した被災前の両地区を表す縦横2メートルの立体模型を配置し、壁面には被害を伝えるパネルを展示。震災前後の両地区の移り変わりを撮影した動画も放映するそうです。

 両地区一帯では、国、県、市が復興祈念公園の整備を計画します。工事は今年後半に始まり、「南浜つなぐ館」は「がんばろう!石巻」の看板とともに国営追悼・記念施設エリアへの移設を検討するとのことです。

 開館は、土日祝日午前10時~午後3時。入館無料。スタッフ一人が常駐するそうです。連絡先は、みらいサポート0225-95-3691とのことです。

 

 日和山から「がんばろう!石巻」の看板は見えなかったので、降りてみることにしました。

 昔の市女高の脇の道を降りていくと、階段があり、お墓の中に続いています。歩きながら思い出しました。私達が小学校に通う時に通った山道だった所です。当時は、そんなにお墓はなくやぶや木が茂っていたりしていました。大きな木の根の半分がえぐれていて、その根の下で雨宿りのようにしたことが思い出されました。

 階段は門脇小学校に続いていました。さらに降りていくと、もう新しい道路が山沿いにずっと作られています。まだ、舗装はされていないのですが車道と歩道の部分が仕切られています。ずっと歩いていくと道路より海側に盛ってある部分のより海側に「がんばろう!石巻」の看板を見つけました。

 看板の少し間をあけた所に小さな建物が見えました。まだ松の内なので、さすがに開いている様子はありません。(もちろん近辺の道路等の工事現場も人っ子ひとりいません。)

 というわけで、残念ながら「南浜つなぐ館」には行けませんでしたがその辺の土地の変わっていこうとする様子を間近かに見ることができました。

 

      門脇・南浜町     造成中の道路

 

 行くことはあきらめて戻ることにしました。

 帰り道門脇小学校を改めてみてみました。

 津波当日、門小に避難した人たちが、冠水している校舎に火がついて炎が迫ってきたため日和山に逃げようとした時、誰かが教壇を校舎と山に渡してそこを渡って助かったという話を思い出し、その場所を探した。山と校舎の間の距離が最も近いあの場所ではないかと思う所を見つけました。

 奥の白い建物ではないでしょうか?

 現在、門脇小学校や大川小学校を震災遺構とするかどうかを間もなく決定するための機会を持つやのニュースが流れています。

 先日、被災当時の状況のままの荒浜小学校校舎を訪れた他県の高校生が、津波の恐ろしさを肌で感じた旨の感想を話している様子が放映されていました。

 様々な映像やさらにバーチャルの映像を見慣れている現代の子どもや若者にとってさえも、本物の中に身を置くことによって受ける恐ろしさは強いものがあったのかもしれません。

 費用以上に遺族の方々の感情があり、難しい問題かもしれませんが、将来のことを考えて決定されると良いと思います。

 

 階段の脇の草原に、春の象徴ともいえる「おおいぬのふぐり」の草が青い蕾と小さな花を見つけました。

 

 

     日和山  出店  懐かしいお面があります。

 

  案内板 

 

  

 

   案内板より

 

  神社近くにあるお店「かざみどり」様々な雑やテレビで紹介されています。黒豆スシュークリームやレアチーズシュークリーム等個性的な美味しいお菓子や食事があります。手作りのおしゃれなインテリアも素敵です。