石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

石巻 ハリストス正教会

2013年09月26日 | 紹介

 前回同様、今回も石巻の歴史に迫るどんぐりさんのリポートです。

 津波により、多くのものが消失した石巻ですが、だからこそ石巻を知ろうとするきっかけを与えてくれました。歴史の中の石巻は一体どういう意味を持つ町だったのだろう?そしてわれわれは、そこから何を学びこれからどのように進んでいったら良いのだろう?そういう問いを私たちに投げかけているような気がします。

 以下、どんぐりさんのレポートです。


 

 どんぐりの歴博リポート2です。

 さて、国立歴史民俗博物館(略して歴博)の展示物で、私が一番石巻の人たちに知ってもらいたいのは、石巻ハリストス正教会のことです。

 3,4年前に初めてここを訪れて驚いたのは、石巻のハリストス正教会の写真が畳6畳くらいのパネルでワンコーナーの奥に掲げられていたことでした。石巻は幕末、まだ異国の宗教の布教が禁止されていたなか、東北への布教の拠点であり、その石巻のハリストス正教会の建物が最古のものだと、見学者が持ち帰れる説明文まで付いてそこにあったのです。

 その時でさえ、わが石巻の歴史を再確認し、石巻の人に知らせたい、これを見に来てほしいと思ったくらいだったのですが、今回はもっと手の込んだ展示になっていました。

 教会の10分の1の模型が展示されていたのです。

 コーナーの後ろは被災前の、日和山から撮ったであろう湊町の景色です。(他所の教会の写真2点も)。模型は公開されてない教会の中も、切り取られて内部が見えるようになってありました。あの建物が、石巻だけでなく、日本の歴史の中でもどんなに大事な物なのか、改めて知ることができる歴博の展示です。

 石巻のみなさーん、機会があったら千葉県佐倉市の歴博を見てくださいね。ほかにもいい展示物がたくさんあります。6展示室あって見るのにうんと時間がかかりますので、時間の配分考えて見たほうがいいですね。今回も私は、6室目の「現代」は「見る」ではな「歩く」でしたねえ。


 

 以上、どんぐりさんのリポートでした。

 北上川の中瀬の石ノ森章太郎館のそばにあった、あの建物です。こんなに由緒ある建物だとは知らないでいました。このように、我々が見過ごしてきたものの中に、いろいろな歴史が息づいているのですね。

 


気仙沼 文化財レスキューの活動

2013年09月14日 | 活動

 今回は、どんぐりさんからのレポートをお送りします。

以下、どんぐりさんのレポートです。(上写真も) 


 

 どんぐりです。きょうは私の歴博リポートです。

 きのう、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館に行ってきました。何を見にいったかというと、今年の3月から展示されていた「東日本大震災と気仙沼の生活文化」でした。9月23日までだったので、どうやら間に合いました。

 

 津波被災で流された気仙沼小々汐(こごしお)の尾形家が、文化財レスキューで復元されたというのを見に行ったのです。

 尾形家は、ご先祖が網元だったとのことで、被災前は1810年築の堂々たる藁ぶき屋根の古民家で、網野善彦著の『古文書返却の旅』にも載っている、貴重な古文書がたくさん残っていたお宅です。歴博は、2008年から尾形家について調査をさせていただいていたとのことで、今回の文化財レスキューも率先して取り組まれたようです。レスキューの様子、レスキューされた物の一部を見てきました。

 前掲書に気仙沼の他の網元のことも出てくるのですが、石巻の歴史の中に、そういう網元が出てこないのを不思議に思っていましたが、ついこの間、ある方に教えていただき、はたと気が付きました。

 今でこそ漁港として気仙沼と石巻は同じように並び称されるのですが、成り立ちが違うと。

石巻は伊達政宗によって米の積み出し港として造られ、発達してきた町なんだと。漁港としての発展は、交通網の発達によって、船での輸送の需要がなくなってからでした。

 

                            (写真いずれも国立歴史民俗博物館パンフより)


 

どんぐりさん、レポートありがとうございました。

今は、どのくらい修復されたのでしょうか?一人ひとりの丁寧な手作業の積み重ねによる修復は、みなさんの文化に対する思いの結晶と言えますね。

 経済的価値だけでなく、文化的価値にも目を向けていきたいものだと思いました。

 

 

 

 


金華山 巳歳御縁年大祭

2013年09月09日 | お知らせ

 今日は、金華山の12年に一度のお祭り「巳歳月御縁年大祭」についてお知らせします。

金華山と言えば、鮎川からすぐの島で、黄金山神社のある所です。近くの方はもとより遠くからまでも多くの方が詣でに来たという由緒ある神社で、「3年続けてお参りすれば、お金に不自由することはない」等と言われてもいます。

 私の知人も鮎川の人や女川出身の人は、よく初詣に行っていたという話を聞きます。

 私は、1度夏に、友達と一緒に行ったことがありますが(40年位前)連絡船?に乗って行った覚えがあります。お天気も良く近くの岩場でタニシを取って煮て食べたりしました。楽しい体験でした。

その黄金山神社が、今年は巳歳にあたり、弁財天ゆかりの黄金山神社の御縁年だということで、古式ゆかしい大祭が、長期間行われています。

期間最後の大祭は10月27日(日)

       式年柴燈大護摩祈願大祭・火渡り祭  です。

     (本祭・神輿渡御 は5月初め  龍神祭は 7月27・28日に行われました。)

 最近、パワースポットが話題に上がっていますが、金華山も素晴らしいパワースポットなのですよね。

 津波以後は、桟橋が破損し、定期便も不通になってしまったのですが、5月のゴールデンウイークから徐々に再開されています。

 まだまだ、以前の状態にはなっていませんが、また、気軽に遊びに行けるようになってほしいものです。(したいものです。)

40○年前に金華山の岩場で撮った写真。今この岩場はどうなっているのでしょうか?