石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

どんぐりレポート 「まだ見ぬまちへ ー 石巻・小さなコミュニティの物語」上映会

2018年01月27日 | お便り

 

  どんぐりさんから、お便りが届きました。前にお知らせしていた映画の上映会のレポートです。

 では、どうぞ!!

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 124日、都心に大雪が降った次の日だった。

 中野の街は、歩道の真ん中は大勢の人が通ったので雪がなかったが、人ひとり分を外れると、雪が凍ってつるんつるんと解けてビショビショが一緒になってまあ、危ないのなんのって……。

 そんな足場の悪い中を、前日の雪かきで痛い腰と膝をかばいながら歩いてたどり着いたのが、なかのZERO視聴覚ホール。映画に賛同して募金した人たちへの上映会で、首都圏で2回するうちの1回だったので、30名くらいだったろうか。多くもなく少なくもない人数だった。

 私は夫と一緒だったが、中で高校時代の友と待ち合わせた。年賀状のやりとりはあったが、何十年ぶりかの再会なので、もしも顔がわからなかったらどうしようとドキドキして行ったが、人数も少なかったから、すぐ目があってわかった。よかったぁ!! 

 Jさんは今も元気に仕事していて忙しそうだった。 

 Jさん、この映画を撮った青池憲司の門脇小中学校の生徒を撮った前作も見たとのこと。さすがだ。

 さて、今回の映画の前に、監督のご挨拶(写真マイクを持っているのが青池監督)。復興を撮ったのではなく、コミニティの普通の生活を撮ったのだと強調された。そのときはどういう意味かわからなかったが、映画を見たらなるほどと思った。やはりそれがもの足りなかった。私にはそれが欠点と思えた。

 まあ、見てください。見ていただいて一緒に石巻を語りましょう!

 

 映画のあと、予約していたすぐ近くの宮城漁師酒場魚谷屋に3人で行った。開店してすぐの入店だったので、お客さんがいなかったので写真を撮らせてもらったけど、スタッフの方が動いていたのでうまく撮れなかった。その日は牡蠣漁師の方が来ていたので、まず牡蠣からいただいた。

 そのあと煮魚とか焼き魚とか注文して、まるまる1匹大きい魚がきておいしくいただいたのに、食べて骨だけになって気が付いた。インスタ映えとか考えて、写真撮らなければならなかったのに。

 宮城の酒がずらりと並んでいた。私は日高見をいただいた。

 牡蠣の酒蒸しの酒も日高見だったね。

 夫は近々友だちと会うことになっているので、ここを使おうと言っていた。

 私もまた石巻の人と会う時は、ぜひここにしたいと思った。

 Jさんと旧交を温めて、豊かな気分になって別れた。

 映画会でもらったリーフレットを紹介します。時間があったら行くつもりだけど、あなたも興味があったら行ってください。

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 どんぐりさん、お疲れ様でした。本当に何年ぶりの大雪の後で、東京は慣れていないから大変でしたよね。

 でも、同級生とも無事会えて良かったね。あまり変わっていなかったとのことですが、私もお会いしてみたいものです。ただ、パワフルなところは想像できますよ。

 映画の方は、私は仙台での上映会かDVDでと思っていますが、ちょっと期待感が薄れたかなー...。

 

 でも、リーフレットの中にちょっと思い当たるものを見つけました。

 「東日本大震災遺児支援 カンガルーの会のチャリティイベント」の左下の写真です。

【 1 公演(対談)『百年後の命を守る』~愛すべき未来のため我が道を~  】というテーマの

  対談の方として、東松島市立第2中学校校長(ー線部分が小さくてはっきりとは読めません。)阿部(名前もよく読みとれません)× 伊藤唯(学習院女子大学1年)と書いてあります。

 奥松島と学習院と聞いて先日聞いた話を思い出しました。

 同級生のみなさんは、私たちが高校に入学した時の生徒会長さんを覚えていらっしゃいますか?Oさんという方です。落ちついた物腰で、穏やかな中にも凛とした気品に満ちた輝くような笑顔がとても素敵に思えて、友達と憧れたりしたものです。彼女は確か奥松島のあたりの出身でした。

 2~3年前に聞いた話によると、その方が当時学習院の大学で教鞭をとっておられたとのことです。東日本大震災による奥松島の被災状況には、どんなにか心を痛めたことでしょう。

 そんなご縁で実現した対談なのではないかと思ったりしました。

 

 何はともあれ、様々な所で今も地道に被災地応援が続けられていることを改めて知りました。

 そして、Jさん同級生も元気で自分の道を歩んでいることを知って心強く思いました。

 どんぐりさん、お忙しいところ、お便りありがとうございました。


小さな 「どんと祭」

2018年01月15日 | 活動

 私の町内会では、以前「どんと祭」を町内会で行っていました。小学校の校庭を借りてお焚き上げをし、町内会主催の「甘酒」やお酒のふるまいもあり、毎年そこへ出かけていました。

 ところが、2~3年前から中止となりちょっと困っていました。

 今年たまたま割り当てのくじ引きで「財務」の担当になってしまった私にとっては、たくさんある町内会の行事の1つがなくなり、負担が減ったといえばそうでもあるのですが... やっぱり不便に思い、今年は初詣にも行った加茂神社に行ってみようかと思い立ちました。

 昼頃たまたまそのあたりの道路を通った時に、一車線がとても渋滞していて標識に「加茂神社臨時駐車場→」と表示してあったので、おそらくどんと祭では込み合うのだろうと予想しました。

 早めに行った方が込まないのでは...と考え夕方5:30頃に家を出ました。

 しかし、すでに、渋滞で、歩道は行く人や帰る人々で行列になっていました。神社近くの道路脇があいていたらそこに止めても良いと聞いていたので、そちらを狙って進みましたが行けども行けどもびっしりでどこまで続くのかと思っているうちに、ついに相当離れた所まで来てしまいました。

 「こんなことなら、初めからあの駐車場への渋滞に混じってゆっくり進めば良かった。」と思いながらまた一度通った道まで来て、今度は渋滞に身を任せて進みました。やがて大きなスーパーの駐車場に誘導され、そこからは歩いてゆくことになりました。ちょうど良い運動と思いながら人ごみにまぎれながら歩きました。家族連れが多く和やかな雰囲気です。

そして、やっと着きました。

 「やってる!やってる!」なんとも煙が温かみを感じさせます。

 喜んで近づくと

 みなさんお焚きあげをしながらその御神火の火の様を眺めています。手を合わせて祈っている人もいます。寒い日だったので、その場を離れがたいのはもちろんですが、それだけではなく、やはりそこにたくさんの人の思いや願いがこもって空に昇っていくようないろいろな思いが昇華されていくようなそんな気がしてきます。何かありがたい気持ちになってきます。

 私も前に出て破魔矢を投入れました。お札も投げ込みました。思ったより飛ばないので、ちょっと焦りましたが、係の方がなんとか収めてくれました。

 燃えていく様子をみていると、「火ってきれいだな、美しいな!」と見入ってしまいました。

 考えてみると、このように燃え盛る火を見ることは日常ほとんどありません。

 キャンプファオヤーの火とも違ってじりじりと燃えたり部分的に炎が立ち上がって面白い形を作ったり。そして、一枚のお札が風と一緒に舞い上がりながら昇る様は自然が作る一場面、絵になります。

 随分前から、ほとんどの子どもたちはアルコールランプを使う実験の時までマッチの擦り方を知らずに生活しています。

 それどころか近頃は炎さえ見えないIHコンロ?まで普及してきているので火がどのようなものかを知らずに成長する子はさらに増えるのかもしれません。

 火は温かいし役にたつものだけど、すべてを奪いつくす怖いものでもあることを知る機会も大切で、そういう意味でもこのどんと祭は貴重な体験なのでは....と思いました。

 境内で面白いものを見つけました。

 上の右側の写真のものです。

 これは、桜おみくじです。桜の花びらに普通のおみくじの内容が書いてあるようです。そして普通おみくじをたたんで結ぶ代わりにこの台紙にはるようです。初春?というところなのでしょうか?面白いアイディアですね。

 お参りの行列がすいてきたところで並びました。

 順番がくるのを待ちながら並んでいると、あたりのものが目に入り、いやおうなくじっくりと眺めてしまいます。

   

 両脇に並んでいる狛犬そして、「手水(ちょうず)」このようなお作法も神社に来てこそ知る のではないでしょうか?

 聞くところによると、午後4時頃に来た時に、裸参りの方たちがいて、上加茂と下加茂の境内を3回ずつ回っていたとか..。

 大崎八幡宮の裸参りは有名ですが、加茂神社でも行われていたとは..初耳でした。

 やっぱり、神社でのどんと祭は心が洗われるような気がして来て良かったと思い満足して帰ってきたのでした。


やゃ! ジョーくんか?    メロリンさんのお便り

2018年01月02日 | お便り

 

 新年 おめでとうございます!!

 上の写真はメロリンさんが、「白鳥の里」で撮影した白鳥たちの写真です。80羽以上数えたそうです。(宮城県遠田郡美里町にあります。)

 真っ白で無垢な大自然の冬の風物詩の風景とともに、2018年を迎えることができるのは嬉しいことです。

 2018年の幕開け! デパートに行くと、初売りでにぎわっていました。なんだかんだと言っても、とにかくお正月。離れている家族も戻ってきて賑やかな子どもたちの声も響きます。

 初詣に行くと、前にいる青年(?少年?)が随分丁寧な作法をしながら熱心にお参りをしていました。(何を祈っているのかなあ。受験生かな?)と思いながら(やっぱりお正月!)と感じました。

 さて、三が日はお正月。と思ってはいても、今年は4日が木曜日なので、実家へ里帰りした方々も2日の夜か3日のお昼頃にはまた、帰省しなければならず、そろそろ気持ちがそちらに向いているのでは..と思いながら、自分も「4日には日ごろのルーティーンが始まる」と気持ちが引き締まってきています。

 昨年は、メロリンさんから「鳥シリーズ」とも言える身近な鳥たちのエピソードを伝えてもらいました。

 そして、最後に途中になっていた、ジョーくんについてのお便りが届いていますので、紹介いたします。

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「やゃ、ジョー君か?」

 

 10月25日にあの不気味なハシブローが現れてからは、イヤな予感を打ち消す作業が大変でした。ちょっとした暇になるとジョービタキの平均寿命を考えたりもしました。

 今年の春3月20日にジョー君の姿を見てから、この秋に又飛来すれば4度目の秋という事になる。1年に1往復。日本海を飛び越えて行ったり来たりするという。

  大型台風21号が去った後にも庭の渋柿は落ちずにたくさんの実をつけていた。渋柿を収穫して干し柿作りに精を出していた11月2日のこと。夕日を浴びた背中の後ろから「ヒッヒッヒッヒッ」とジョー君の声がする。「や、ジョー君だ」と思い喜んで振り返ると、西側の電線に黒い小鳥の影。夕映えを背に受けて真っ黒く見える。「わぁー」

 私は全身に感動を覚えた。今年もやって来たんだ。嬉しかった。夕刻4時半。するとジョー君はいつものようにテラスを斜めに低空飛行して空き地のフェンスに止まった。辺りは薄暗く、一瞬の出来事なので、私の目には羽の色が茶色に見えた。

 「アレ?黒い羽に白い紋付き模様が見えなかった」おかしい。

  フェンスに止まっているジョービタキを見ると、やはり羽の色が違う。そして、あっという間にジョー君の寝床に入り見えなくなった。「アレアレ」声と姿がジョー君そっくりなのに、何だかへんだ。

  その日はジョー君と判断出来ずに終わってしまった。「明日になれば分かるだろう」と思った。

 

  翌日は朝早くからジョー君?の声。AM6:30。私は布団の中で聞いて飛び起きた。いえ、ゆっくりと伸びをしてそうっと起きました。若くはないので。

  『確認しなくては。早くしたい』              

 ジョー君の寝床は、元々は隣りの空き地の中でした。そこから声がする。声のする方を見るといました。いました。いたのはジョービタキのメスでした。

   鳥の図鑑に載っているメスとは少し個体差があり、薄緑と言うよりは茶色がかっている。

 下方の尻尾が朝日の光でオレンジ色に見える。御腹の色は灰色。鳴き声もジョー君とはちょっと違う。ジョー君のぴんぴんと響く金属音よりは、ほんの少しおとなしそうで鈴の音のような優しい音色。でも、ジョービタキの鳴き声には違いはない。 

 なぜ、ジョー君そっくりのメスがやって来て、ジョー君の寝床を使うのだろうか?

 私は独断と偏見で答えを出した。「そうか、ジョー君の娘か」それしかない。ジョー君の娘のジョー子ちゃんだと決めた。それからはジョー子ちゃんと毎日を楽しんでいる。

 あのハシブローを思い出す。

  ジョー君は寿命なのだろうか。11月中は諦められずにメガソーラーのフェンスに何度もジョー君を探しに行った。娘のジョー子ちゃんに自分の縄張りを与えて、自分は新たな縄張りを開発しているかも知れない。

 12月後半に入り、今ではもう諦めました。

  

 ジョー君はいないけれどジョー子ちゃんがいるからいい。世代交代したのでしょう。我々も同じ。世代交代の時期。

 ジョー君、良い思い出を有り難う。ジョー子ちゃんを送ってくれて有り難う。

  ジョー子ちゃんにせっかく寝床の場所を教えてくれたのだから、飛びゲリの仕方も教えて欲しかったわ。ジョー子ちゃんは一度だけ飛びゲリの場所のプランターで遊んでいたことがありました。そこは、お父さんの好きな場所なのよ、わかるの。と思いました。ジョー子ちゃんは一度も飛びゲリはしませんが、朝に夕方に声を聞かせてくれます。楽しい暮らしです。これからもずっと続く予定です。

 

 思えば四年前の秋に、ジョー君が初めてやって来てテラスの窓に飛びゲリをしたのがキッカケでした。あの鳥は何だ?なんてバカな事をする鳥なんだと家中で笑う出逢いでした。あれがなかったらジョービタキという鳥の存在すら知らずにいたと思います。

   あの頃はあの震災の後の心の暗い時期。ジョー君は笑いの救世主でした。

  

  人生とは不思議なものです。

 

               終わり

 

 

  この「鳥たちの四季」に登場する鳥たちは、現実に実在する鳥たちであり、架空の物語ではございません。)

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  メロリンさん、ありがとうございました。

 とても楽しく読ませていただきました。そして、時の流れを思いました。 

 自然の力って素晴らしいですね。そんな風に強く感じました。

 石巻にも、自然がいっぱい!先日石巻で走り初め?をしているイベントのニュースがありました。家族で参加していて、とても元気そうに走る子どもたちの笑顔が印象的でした。

 

 今月の24日には、前にお知らせした石巻についての映画が東京の中野で上映されるようです。中野は、石巻の「漁師の居酒屋」がある所のようです。そこに行くと、石巻の人たちもいたりするのかな?ご存じでしたか?

 

 それでは、今年が良い年になりますように!