石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

宮城県華道連盟 「春のいけばな展」より

2020年03月21日 | 紹介

 

     庭の梅の木も大分咲いてきました。

 世界中で新型コロナウィルスにおびえる窮屈な日常を送っていて、いささかストレスがたまっているこの頃ですが、春はやってきました。

 東京の桜の便りとともに、いつもとは違ったお花見の様子がテレビで伝えられています。

 宴会中止でのお花見。でもそれが本来のお花見かもしれません。

 そんなわけで、今回はちょっとほっとする花の紹介をしたいと思います。

 今日の記事は3月1日に書かれたものです。

 

 2月中旬に開催された「宮城県華道連盟」による「春のいけばな展」の中の作品の紹介です。

 文章の時期が今とはずれていたりしますが、そのようなわけなのでご了承ください。

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  もうすぐひな祭り。各地でひな人形やつるし雛などの展示が紹介されています。

 

 

 上の写真は先日開催された「宮城県華道連盟  『はるのいけばな展』」の中の作品。

 桃と菜の花の取り合わせです。流派は「本原遠州流(ほんげんえんしゅうりゅう)」。「お生花(おせいか)」と呼ばれる型の古流(こりゅう)の生け方です。伊達藩の華道指南として発展してきたお花です。

 枝の流れが特徴的です。

 ひな人形を飾れば、すぐにお雛祭りができそうです。

 

 これは、櫻の「お生花(おせいか)」です。

 竹で作られたお花器の名前は「二重切り」と呼びます。上と下2か所いける場所があります。

 竹の自然のカーブを生かした花器に、いける桜の木のカーブを調和させ、繊細な線を描いています。高さは2メートル近くあり大きな作品です。

 

 これも同じ流派ですが、型は「現代花(げんだいか)」というもので、自分の個性を存分に生かした現代的な作品です。創作の意図は...、先日見たフィギアスケートの催しでの羽生選手のスケーティングの流れなどからインスピレーションを得たものだそうです。今年開催される「東京オリンピック」も念頭において創作したとのことです。

 そういわれてみると、なるほどという感じがします。

 3作品だけの紹介になりましたが、一つひとつにそれぞれの作者の熱い思いと技術が込められた力作です。(自然の枝の形を 作者のイメージに合わせて枝をカーブさせていく作業においては、技術に裏付けられた細心の心配りが必要なのです。)

 美しくさりげなく整っている姿の裏には目に見えない努力の積み重ねがあるのだと感心します。

 自然を住居の中に取り入れる日本ならでの感性が詰まった展覧会の一部の作品の紹介でした。

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 先が見えない今ですが、その中でのいろいろな工夫や心温まる出来事等も伝えられています。

 花屋さんがお花を提供して親子でのフラワーアレンジ体験を開催したとか、子どもが布で手作りマスクを作って寄付をしたとか等々。

 先日、スーパーに行ったら、青森産のにんにくがいつもの6分の1以下の値段でたくさん売っていました。おそらく飲食店や給食で使用しなくなってしまったものなのだろうと感じました。

 それをたくさん買って長期保存にすることにしました。こんなこともささやかながら物を無駄にしないで生産者に協力することになるでしょうか?

 日本では、少しずつ警戒しながらの外出や活動ができるようになってくるような状況ではありますが、気は許せません。

 先日、ウォーキングをしていると、いつもはそれほど人のいない公園で少年サッカーのチームらしい子どもたちが楽しそうに活動している様子を見てちょっとほっとしました。

 これまでとは違った知恵が要求されているのかもしれません。

 

 でも、このような中でも花が咲き我々の目や心を楽しませてくれています。嬉しいことです。