石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

「湊の知人」さんよりのお手紙

2020年03月16日 | お便り

 

  平成21年(2009年) 11月18日の「石巻かほく」より

 「湊の知人」さんよりお便りをいただきました。

 先日、門脇小学校閉校によせる展示の紹介をしましたが、同じように石巻市の中で東日本大震災によって閉校となった小学校についてのお便りです。

 以下に紹介いたします。

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 門脇小学校で、あの日あの時何があったのかを、その時その場にいた友人から聞いたり、TVの報道によりほぼ詳しく知っています。

    同じように、太平洋の海の間近に位置していた我が母校、石巻市立湊第二小学校(湊二小)で何があったかは、想像するに悲しいです。ただし、火事はなかった。低学年は放課後あたり…。  

 

 写真は2009年、平成21年11月18日(水曜日)の石巻かほく新聞です。

 湊二小で校歌を語る会が開かれました。

 

 津波の1年半前の事でした。 

 まさか数年後に廃校になろうとは誰もが思いもしなかったのです。

 

 湊二小の設立は昭和29年(1954年)4月で、湊小に廃校統合が決定したのが2014年ですので、約半世紀以上は続いた事になります。

  湊二小の校歌は作曲が古関裕而 さん(1909~89)福島市出身、作詞は石巻市湊地区出身の草川俊さん(「大陸放浪記」65年出版)。

 廃校にあたり、県内の小中学校で唯一であった古関祐而さんの作った校歌が消えてしまいました。

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  湊第2小学校も、校歌によせるそんな思いがあったのですね。

 私たちも高学年の時に校歌ができ、そのお披露目をした時の晴れがましい光景が思い出されます。

 まさかその校歌が消える日があろうとは夢にも思わず張り切って歌ったものです。

 石巻には、この他にも閉校になった学校がいくつもあります。それらの校歌もまた聞くことができるように、どこかに(祈念館)などに残してもらえたら、当時の様子を思い起こせるのではないでしょうか?そんな企画があったら「嬉しいな!」と思います。