石巻白梅ししの会便り

石巻のためにできることを一緒にしようね!!

仙台育英優勝おめでとう!! ありがとう!!

2022年09月11日 | 紹介

 昨日(9月10日)の一番町のアーケード内の横断幕です。

本当は、全国高校野球選手権大会の深紅の優勝旗の写真をあげたかったのですが、できなくなりました。

藤崎本館で9日、10日、11日の三日間 優勝旗等の披露が行われていました。

その優勝旗の写真をぜひ、皆さんにご披露をと思い、昨日12時過ぎに藤崎に行ってみました。

すると、一番町側の入り口に大勢の人の塊があり、並んでいます。「もしかして....。」 と思いながら、並んでいる人に何の行列か尋ねると、案の定「優勝旗の展示の列です。」とのこと!

横に7・8人は並んでいそうな込み具合で、しかも後ろを見ると、次の入り口を空けてその後ろにまた大きな人の塊が....。そちらに行ってみると、さらにさらに大きな塊の列は続いています。整理しているスタッフの人に尋ねると、6百人ぐらい並んでいて会場に入れるのは3時間後くらいとのこと!

「ひえーーーッ」と心の中の叫び!! 聞けば北海道から来ている人もいるとのこと。

「うーーん、そうだったのか。」と自分の甘い考えに気づいたのでした。

「3時間も立ちっぱなしで待つのは身体のさわる。老人?にはきつい!」と思い、帰ることにした。そういうと、スタッフの人は「そう言って帰る方も多いですよ。」とのこと。「そりゃそうでしょうね。」と納得。朝は何時から並んでいたのか聞くと8時半とのこと。お店は10時開店だから1時間半待ったということですね。

ならば、明日の朝にチャンスが.....!とは思って去ったのですが.....。

 

その日はちょうど久しぶりの晴天でしかも3年ぶりの定禅寺ジャズフェスティバルも催されていて、街はお祭り気分!

あちらの店もこちらのレストランも順番を待っている人達....。

せっかく久しぶりに訪れた仙台中心街でしたが、賑やかな街並みをさっさと急ぎ足で帰途につく私でした。

 

それにしても、この優勝旗の行列を目にして、物の価値というものは、人の想い(思い入れ)によって重みが違うものなのだとつくづく感じさせられました。

私のように、「今年も甲子園の高校野球の季節がきたか」程度の認識での優勝旗見学に来るミーハー的なファンもいれば(写真を撮りたかったのですが)、優勝旗を直に見て涙ぐむ方や北海道から駆けつける方にとっては、その優勝旗に込めた想いがとてつもなく大きく胸に響く一生の宝?のような価値を持っているのかもしれません。

そして、そのような想いを持っている人は幸せな人なのではないかと思いました。

優勝旗ではなくても、そのような大切な想いの籠ったものを持っている人はきっと人生の中であるもの(こと)に夢中になって満たされた瞬間を深く味わったのだろうと思いました。

 

そんな訳で残念ながら皆さんには全国高校野球選抜大会の深紅の優勝旗の姿はお見せできず残念です。

 

今年の育英高校の甲子園での試合は、いつものようにあまり勝ち進めないのだろうと思っていた私でしたが、2回戦からのあまり危なげない勝ち進み方でした。良いピッチャーの人数が多いからかな等と思っていましたが、まさか決勝までいって、あのようなすごい(満塁ホ-ムラン)勝ち方をするとは思ってはいませんでした。

しかも、試合中も無理や力みが感じられず自然体で力を出し切っている印象を受けました。

優勝旗の白川越えを目指しあと一歩というところで逃してしまった2・3の試合は今も記憶に残り、東北のチームが優勝することが如何に難しいのかを感じさせられていたのに、今回は危なげなく勝ってしまいました。

でも、須江航(わたる)監督の言葉やそれまでの練習の進め方、生徒たちへの指導や取り組み方の話を聞くにつれ、この優勝が決して偶然ではなく一つの理想的な指導が積み重ねられた結果なのだと分かりました。

 

優勝直後のインタビユーで語った言葉は普段の優勝インタビューでは聞かれなかった内容がたくさんありました。

インタビュアーの

ー初優勝おめでとうございますー に対して

「宮城のみなさん、東北のみなさん、おめでとうございます」

これが第一声でした。

私たちに対してのお祝の言葉です。

普段だったら「有難うございます」となるところだと思いますが、全く違い新鮮でした。

東北の人たちの待ちに待った優勝旗だったことを強く意識していたからだと思いますが、それだけ多くの人の想いを背負っていた強い気持ちの表れなのでしょう。

 

ー今年の3年生は入学した時から、新型コロナウイルスの感染に翻弄されてきました。それを乗り越えての優勝。3年生にどんな言葉をかけたいですか。ー

に対しては、

「入学どころか、多分おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。青春って、すごく密なので。でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。活動してても、どこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で。でも本当にあきらめないでやってくれたこと、それをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、全国の高校生のみんなが本当にやってくれて。

 

例えば、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、どんなときでも、あきらめないで暗い中でも走っていけたので。本当に、すべての高校生の努力のたまものが、ただただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います。」

という温かい言葉を語っています。

    (インタビューの文章抜粋は「朝日新聞デジタル2022年8月22日掲載より」)

 

とても後味の良い今年の全国甲子園選抜野球大会でした。

写真は、市役所正面の横断幕

この記事は書き始めたのは9月11日でしたが、書き終わったのは13日でした。そういうわけでupした日は優勝旗披露の日程が終わって2日ほど後になります。ご了承ください。

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おめでとう (どんぐり)
2022-09-13 21:43:40
写真を撮るために努力されて、ごくろうさまでした。みんな優勝旗見たかったのですもの、簡単ではないですよね。
市役所の横幕などは、仙台にいないと見られないものですもの、感動しましたよ。ありがとうございます。市内のそういう気持ちの表れのほうが、そこにいない者には新鮮ですよ。
心を一つに! (まつぼっくり)
2022-09-14 22:29:59
 東北地方?の喜びの一端が伝わって嬉しいです。
 自主的な行列には人々の率直な気持ちが表れていますよね。
 エリザベス女王へのお別れの行列とは比べるべくもありませんが、人々が自ら望んで集まることは素晴らしいと思います
 心を一つにしてくれました

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