心象風景 絵描きブログ

美術のこと、旅のこと、いろいろを心象風景を描くようにつづる絵描きの雑記。

専用スリットから記憶スライド

2021-04-22 22:33:31 | 日記

コンクリートの壁に小さな窪み。ついのぞいちゃう。

電気かなんかのメーターか。数字が見える。

検針する人のためののぞき穴を作ってあるのだ。

検針棒を上から入れれば自動的に読み取れるってことか。

確かにね。検針の人の苦労はいつも思う。

低かったり 高かったり 狭かったり 汚かったり・・・

物知り顔の得意なご婦人が話していたことを思い出す。

「電気会社の人が亡くなると、未亡人に検針の仕事が与えられるのよ」

そのご婦人、電気会社にお勤めの方の奥さんだった。

自分の将来のことを言っていたのだろうか。

それとも、電気会社の面倒見の良さを誇っていたのか。

その時は へぇ、そうなんだ と軽く聞き流していた。

ひょんなことから何10年も前のことが鮮明に浮かぶ。

そのことの方が興味深い。

脳神経の繋がりは 自分のものでありながら全く自覚なしに起きる。面白い。